三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2023.02.21

女性の体形に合わせたオーダーメードの”メンズスーツ”

株式会社クーゼス
代表 CEO
田中史緒里さん
女性の体形に合わせたオーダーメードの”メンズスーツ”



ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週と来週のゲストは、
株式会社クーゼス、代表の田中史緒里さんです。
おはようございます!

1994年福岡県生まれ現在28歳の田中史緒里さん。高校中退後、18歳で上京されます。
2019年に女性の体に合うメンズライクなスーツブランド「keuzes」をスタートされています。

今朝は主な事業内容について伺っていきたいんですが、
田中さんご自身は男女どちらでもないと認識するXジェンダーということですが、
これに気づいたのはいつ頃からですか?

「気づいたのは、私18歳東京に上京してるんですけど、そのタイミングで働いた職場の人にLGBT当事者の人が多くて、そういう人たちと出会ってから気づいたっていう感じでしたかね。」

ご自身でも服で悩んだ経験というのがあったというふうに聞いたんですが。

「そうですね。私の場合は今事業でもやっているスーツっていうところはかなり服装で悩んだ経験がありまして、成人式だったりとかあと友人の結婚式というところでスーツを着たいなと思ってたんですけど、探してもなくてっていう経験があって、その時は服装にかなり悩んだかなと思います。」

男性はこういう服、女性はこういう服、選択肢はあれどあくまで女性の服の選択肢の中での選択肢というところに違和感は感じていたんですか?

「そうですね、成人式はきっとみんな振袖だしとか、結婚式はきっとみんなドレスなんだろうとか、行ったことないけどなんとなくそうでなきゃいけないみたいな思いから探すこと自体を諦めていた部分もあったんですけど、実際に今探してみたら結局無くて、途方に暮れるみたいな経験はありましたね。」

そして2019年にスタートしたのが「keuzes」ということで、
特徴一言で言うとどんなスーツなんでしょうか?

「女性の体型に合わせたメンズパターンスーツ、オーダースーツですね。
というところとあとシャツも作れるっていうブランドになってます。」

女性の体型に合わせたということで、女性にもこれまでスーツはあると思うんですよ。スカートじゃないズボンのスーツがあったと思うんですけれども、それがどうしても女性的過ぎたんですかね?

「そうですね、例えば女性のレディーススーツっていかに女性の体のラインを綺麗に出せるかみたいなところが重要なのかなと思ってるんですけど、私の場合は女性の体のラインみたいなところあまり出したくないっていうところから、ウエストは絞りたくないなとか、ジャケットの着丈が短くない方がいいなとか、ズボンの裾口はフレアっぽく広がってない方がいいなとかそういったちょっとしたこだわりみたいなところは、keuzesの中にあるかなと思います。」

逆に男性用としてはこれまでスーツってたくさんあったと思うんですけれど、
それを着るというのは少し違うんですか?

「そうですね、男性用の例えば既製品のスーツ買うってなったら、一番小さいサイズ、
身長でいくと165センチからみたいになるんですけど、私158センチしかなくて、
着れたとしても腕の長さとか体の厚みとかどうしても着せられてるっていうふうになってしまうので、結局合わせるのもどうしても難しかったですね。」

keuzesの利用者の方はそういったものを好む女性からも支持されているんですか?

「基本的には私がLGBTの当事者みたいなところもあって、よく当事者じゃないと買えないんでしょうかみたいな質問とかもあるんですけど、全然そんなこともなく、立ち上げ当初からもう3年ぐらい経ってるんですけど、今半分ぐらいがもう当事者とかじゃなく普通に女性でかっこいいスーツが着たいからっていう理由でスーツ買ってくれる方が多いですね。」

そういう選択肢が増えるのはすごいいいなと思います。
皆さんの感想などは届いていますか?

「そうですね、私は成人式とかそういったのをスーツがきっかけで諦めてしまったんですけど、keuzesを知ってくれる方っていうのは諦めかけてたときにkeuzesを知って、スーツ作って、出れないと思っていた成人式だったりとか結婚式とかそういうイベントごとに出れるようになりましたという感想をいただいたりだとか、あとは自分のサイズに合ったものっていうのをカジュアルな服も含めて出会ったことがないっていう方も結構いらっしゃって、なので服を着てこんなに感動したことがないみたいなことを言っていただくことっていうのはかなり多いですね。」

クーゼスさんではスーツ以外にもアンダーウェアも扱われていますけど、
これはどういうものなんでしょうか?

「生理用ナプキンがつけられるボクサーパンツというアンダーウェアを販売してます。」

これはやはり何かしらの要望があっての作成になるんでしょうか?

「私全国回ってていろんな人とお話するんですけど、スーツ以外にも何か困ってるものあるかなみたいな話する中で、下着って買いづらいよなみたいな、ボクサーパンツとかかっこいい下着買いたいんだけどどうしても女性だから生理が来て、そのタイミングでボクサーパンツだとこのナプキンがつきにくいから女性らしい下着をつけなきゃいけなくってそのタイミングすごい苦痛だわ。みたいな話を結構聞いてから私自身も確かになって思う部分すごく大きくて。それだったら何かこうクーゼスでできることってないかなみたいなところを考えて生み出されたものでしたね。」

セクシャルマイノリティのカップルのためのウェディングもされてると伺いました。どういったサービスなんでしょうか?

「これはですね、本当に性別関係なく誰でも結婚式ってあげてもいいよねみたいなところから生まれたサービスなんですけど、これも元々根本は明日のお客さんの中で恋愛の話とかが多くて、お互い好きなんだけど親御さんとかそういった親御さんに反対されてるとか理解されなくてどうしても結婚してほしいみたいなところから、お互い好きなんだけど別れてしまうとかそういったカップルの方の声を聞いたりとかする中で、でも結婚式って誰でもあげていいし自分の大切な人のを大切な人に見ていただいて一緒に祝える機会みたいなところってあるべきだよなみたいなふうに思って立ち上げたのがきっかけなんですけど、ドレスドレスでもいいし、スーツでもいいし本当に自分らしい服装で結婚式あげられるっていうところのサービスですね。」

これは田中さんご自身の苦悩やあったらいいのになという思いがビジネスに繋がっている部分もありますか?

「そうですね、スーツはがっつりもう自分のためみたいなところも大きくってした際いろんな人と話しながら確かに気づかなかったけども、そうかもみたいなところから私自身も悩みに共感する部分が大きかったものが今事業になってます。

今週はお時間になってしまったんですが、
最後にこれまで乗り越えてきたハードルを教えてください。

「そうですね、やっぱりオーダースーツを作るハードルってそもそも誰しもスーツを着たことない方がkeuzesでスーツを作る方の中で結構いらっしゃるので、そこは結構時間をかけて皆さんの中でスーツで身近なものなんだみたいなところを、時間をかけて乗り越えてきたところかなとは思います。」

ありがとうございます。株式会社クーゼス代表の田中史緒里さんでした。
来週もよろしくお願いします!



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