ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

先週に引き続き、
株式会社ワンアーカー　代表の利光健一さんです。
おはようございます！

利光健一さんは、慶応大学を卒業後、
2010 年に博報堂に入社し、 企業のマーケティング領域などに携わったほか、
人事として労務や採用領域を担当、 現在、株式会社ワンアーカーを創業し
代表取締役社長として事業を推進されています。

今週は会社創業の裏話に迫ります。
利光さんご自身もダンスをされているそうですね？

「高校はニューヨークに留学していました。
　理由は映画「ホームアローン」をみて漠然と興味が出たからです。
　その高校でダンスをはじめ、言葉を使わなくても
　世界中の人とダンスで会話ができる楽しさを覚えました。
　日本に戻り慶応大学へ、ダンスサークルで150名の代表をやったり、
　外資系メーカーでインターンをしたりしていました。」


そのダンスサークル、めちゃくちゃ有名らしいですね？

「JADEというサークルです。
　単独公演や慶應義塾大学の文化祭も含めて
　数千人を集客するイベントを年に3回行っているので、
　年間通してずっとダンス漬けでした。
　JADEが毎年サークル単独のダンス公演を行うがその総指揮として約1年間、
　舞台演出から外部関係者との渉外などの責任者をやっていたことが
　現在の経験にも繋がってきています。」


大学を卒業後、2010年に大手広告代理店の博報堂に入社されます。
博報堂では、どんなことをされていたんですか？

「グローバルの電機メーカーや車メーカーのマーケティング領域を担当しました。
　2016年頃からは博報堂の中で人事に移動し、社員の働きがいや働き方を考える
　労務領域や、新卒採用を中心とした採用領域で働きました。」


社会人になられてからも、ダンスのチームに関わっていたそうですね？

「ZENONというダンスサークルの卒業生で作った団体です。
　2010年に社会人1年目の頃に構想があがり、
　まず立ち上げてみようということで執行部として関わり、
　2年後に自身がその代表になりました。

　2年に1度の公演周期なので、2回連続、計4年、代表を務めていました。
　ZENONは全員が慶應義塾大学のダンスサークル出身者で
　約300名の社会人から構成されています。

　1つの企業に属していると関われないようなネットワークが形成されているので、
　ZENONでは純粋にダンスを楽しむだけでなく、同世代や世代の垣根を超えた
　コミュニティが出来上がっているというイメージで、
　その分、ひとりでは考えないようなアイデアが出てくる面白いコミュニティです。」


そして、2021年、博報堂を辞め、ワンアーカーを創業されます。
独立されたのは、なぜだったんでしょうか？


「エンターテイメント産業の中には熱狂や感動が溢れているにも関わらず、
　年齢による体力の問題や根本的な低い収益性の課題もあり、
　産業から離脱せざるを得ない有能な方々を目の当たりにしてきました。

　誰かの憧れが後進の育成を行う文化だからこそ、
　産業全体の課題を解決することが、
　ひいては産業の中にある熱狂や感動で
　世界中の温度をあげることに繋がると考えました。

　また、ダンスの強みである非言語性を活かし、
　グローバルでの老若男女へのアプローチと、
　心と体を整える効用を活かしたメンタルヘルスや教育の領域に、
　中長期的にはビジネスを広げていきたいと考えています。」



さて、そろそろお時間です。最後に、これからの夢を教えて下さい！

「世界中の才能を繋げることが夢です。
　世界中が才能をみる角度を変えて、
　夢を掴みあえるような世界を作ることが夢になります。」

2週にわたってありがとうございました！
株式会社ワンアーカーの利光健一さんでした。