三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2019.12.17

若者に旅をもっと身近に

株式会社TABIPPO 代表取締役
清水直哉
会社を休んでどんどん旅に行こうという社内制度


今週のゲストは、株式会社TABIPPO 代表取締役の清水直哉さんです。
清水さんは、学生時代、旅で出会った仲間とTABIPPOを立ち上げます。
卒業後はWEBの広告代理店に入社しますが、2013年11月に退職、
TABIPPOを会社組織にかえ、旅にまつわる様々なサービスを展開されています。

まずはTABIPPOの主な事業を教えて下さい。

「”旅に一歩踏む出す”というのをコンセプトにしていて
 「旅」を軸に事業を多角展開している会社です。
 とにかく若者に旅を広めようと考えて事業を行なっています。
 やっていることとしては、まず旅の魅力を伝えるイベントを
 年間200本ほど自社で開催しています。
 小さいものから大きな規模のものまで開催しているのが一つ。
 もう一つはTABIPPO.NETというWebのメディアをやっていまして
 月間200万人くらいが読むWebメディアなのですが
 旅行の情報を収集している時に読むようなものです。
 3つ目が旅のモノづくりのブランドで”PAS-POL"という
 自社ブランドを持っているんですけども
 本とか雑貨のカレンダーや手帳などを作って販売しています。
 本ですとボリビアのウユニ塩湖の写真集を作ってヒットしたりですとか
 365日1日1絶景を楽しめる本を作って販売したりしています。」

イベントには野外フェスもあるそうですね?

「1年に1回旅や平和をテーマにして野外フェスをやっておりまして
 "PEACE DAY”というフェスを千葉県の海浜幕張でやっています。
 もともと9月21日というのが国連が定めた国際平和デーという日がありまして、
 たった1日でいいから人が人を殺さない日を作ろうという日で
 その日に合わせてフェスをやって、集まった人が音楽やトークライブ、
 ご飯を楽しんだりして、世界に目を向けて少しずつでも
 みんなで平和を目指していこうよという野外フェスをやっています。」
 
そんなTABIPPO、社内制度がとてもユニークなんです。

「ベースとしてはピラミッド型でヒエラルキーでトップダウンな組織を
 作るのは嫌だなと創業当時から思っているので
 とにかく自律分散と言いますか、フラットな組織をどんどん作っていきたい
 ということで、上下関係が無かったり役職も基本的にはなく
 権限もなくて自律した組織を作っていこうと
 管理をしないと決めて経営をしております。
 そうなってくると制度もユニークになっていまして、
 いつ出社していつ休んで、どの場所で働くというのも基本的には
 個人の自由で誰かの承認がいらなかったり
 また旅の会社なので渋谷にオフィスがあるのですが
 渋谷に籠っていたらかっこ悪いよね。旅広まらないよね。というので
 旅をするならあまり文句を言わないというか、
 会社を休んでどんどん旅に行こうということをやっていたりしますね。
 正社員が20人くらいいるのですが、2週間くらい前には
 全員で韓国に行って旅行兼合宿をしたりだとか。」

そういった制度にして大変なことはないですか?

「大変です!やはり経営者としては。
 大変なんですけど、管理をするのも大変じゃないですか。
 なのでどちらかというと働く人たちのことを信じて管理をせずに
 というのをやっているので、どちらかというと働く1人1人が
 自律して責任感を持って働かなければいけないので
 まあそういった意味での大変さがあるという感じですね。」

みんな目標にしている会社制度だと思います。
しかも、TABIPPOの会社オフィスはDIYで作ったのだそう。

「元々は僕の両親が建築、設計をやっているのでその影響もあって
 オフィスを初めて大々的に借りる時に内装の業者さんにお願いする訳ではなく
 自分たちで作ってみようということでDIYをしました。」

これは社員みんなでやったのですか?

「そうですね。社員どころか人手が足りないので、TwitterやInstgramで
 ”助けてください!”と人を集めて、"この時間ずっとやっているので”と。
 来た人が床の板を貼ったりペンキを塗ったり述べ200人。
 皆さんいい経験になったと言ってくれますし、
 出来上がった後に社員も関わった皆さんも思い出があると。
 ここの柱は僕が塗ったとか、この板ちょっと曲がってるけどというのが
 面白かったですね。」

DIYで大変なことは何でしたか?

「基本大変でした。ちょっとやるのはいいのですが
 僕らは2週間、3週間とずっとやっていたので。
 両親や知り合いのそういった仕事をやっている人に
 色々とアドバイスをもらいながらやっていたのですが
 ”あれ?机が揺れるぞ?”とか”思った色にならないぞ?”と
 塗り直したりとかそういうことがあり、大変といえば大変でした。」

さらに立ち返って、そもそもTABIPPOを作った経緯も伺いました。

「僕が大学時代まで体育会系のサッカー部でサッカーばかりやっていました。
 すごく狭い世界で生きてきたので、海外に行ってみたいなと思って
 19歳の時に初めてヨーロッパを一人旅をして
 両親も建築家なので若い頃ヨーロッパを旅していた影響もあって。
 その後たまたまその旅の中で、世界一周をしている大学生と知り合ったんです。
 世界一周ってすごくお金がないと出来ないイメージだったんですが
 その学生に聞いたら、35万円くらいで買えて1年間で世界一周が出来る
 世界一周航空券というものがあると。
 それを知った時に、”なるほど。あんまりお金って必要ないんだ”というので
 僕は大学を1年間わざと留年をして世界一周の旅に出たというのが
 大学4年生の時ですね。」

最後に、これまで乗り越えてきたハードルを教えて下さい。

「今でこそ楽しくはやっているのですが、
 やはり起業して大変なこともたくさんあって
 思っていたより組織を作ることがすごく大変なんだなと。
 事業をやるのも人がやることなので、野外フェスをやるにしても
 本を作るにしても、人を育てたりとかいいチームを作ることがすごく大変でした。
 それを乗り越えられたことがすごくよかったなと思っています。」

清水さんには来週もお話を伺います!
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