三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2020.03.17

社会の中で必要となるインフラで喜ばれたい

株式会社Looop代表取締役社長
中村創一郎
コストをどんどん下げて社会の役に立つような会社にしたい


ゲストは、先週に引き続き、株式会社Looop(ループ)代表取締役社長の
中村創一郎さんです。
中村さんは北京の大学在学中に、ネットビジネスを始められています。

そもそも、どうして北京の大学に行くことになったのですか?

「一言で言うと"親父に騙された”というのはありますね。
 元々僕はイギリスに行きたくて、イギリスの大学を色々調べていたんです。
 父親が”ええがな、ええがな”と言うので、てっきりイギリスの大学に行けるものだと
 思っていたのですが”自分の金もちょっとは出さなあかんで"と言うので
 佐川急便でアルバイトをしたんです。すごくハードだったんですけど。 
 3ヶ月頑張ってアルバイトして100万円貯まったんです。
 しかし父は"100万ではイギリスは無理やな。1年で5、600万はかかる。
 でも100万円でも行ける国がある、それが中国や!”と。
 僕は大学も退学届けを出して後ろ盾が何も無かったので、わかったと中国の大学へ行きました。
 そして中国にもお金がないので船で行ったのですが、
 天津に着くと全てがセットアップされている状態で、
 初めから親父は中国に行かせるつもりだったんだなと気づきました。
 ちなみに僕は中国だからまだ良かったですが、姉はカザフスタンに行っていますから(笑)
 父はレアメタルの仕事をしていたので、レアメタルのある国に
 子供を行かせる作戦だったんだと思います。」 
 
中国での人脈は今も活かされていますか?

「それは役に立っていますね。
 今の新型コロナウイルスの話で、中国の現状を訊くと
 すごく細かいレポートが送られてきます。 
 日本の報道とも、中国とも違う見方をしていますね。」 

さて、2011年の東日本大震災をきっかけにLooopを起業された中村さん。
震災から9年が経ちました。
改めて、これまでを振り返っていかがでしょうか?

「日本は復興の9年だったのかなと感じます。
 まだ終わっていない、継続しているのかなとも思います。」

日本だけではなく、中村さんは海外の被災地にもかけつけています。
2013年11月、フィリピンを大型台風が襲った際は、中村さんは3ヵ月後、
被災者を支援するために現地へ向かったそうですね?

「その時に懇意にしていたフィリピンの政治家の方から
 フィリピンの離島で壊れた発電所が直せず放置されていると聞いた時に
 東日本大地震と同じだなと思い、こういったことが出来ると提案すると
 すぐ来てくれと。離島と言いつつも3,000人ほどの人が暮らしていて
 そこに太陽光発電所やソーラーランタンといったものを設置させていただきました。
 これもすごく喜んでくれて、子供達が群がってくるような状況で
 人の役に立つっていいなと思いましたね。」 


Looopの事業は、「エネルギー」。
エネルギーは日本だけではなく、どの国にも大事ですが、
今後のエネルギーについて、中村さんはどうお考えですか?

「世界は分散化に向かっていて、その地域にあったもので
 電気をまかないましょうという動きが進んでいます。
 その地域ごとで完結するような分散型という流れになって
 そうすることがコストダウンに繋がると思っています。
 みんながみんな自分の家の屋根に太陽光パネルを乗せよう!という
 世の中になればいいなと思います。」

さて、そろそろお時間なんですが、最後にこれからの夢を教えて下さい!

「人の役に立てる仕事がしたいとLooopという会社を始めたのですが、
 今、人の役に立てる事を考えた時に、社会の中で必要となるインフラを
 作っていくような仕事。Looopなら太陽光発電で電気を供給する事。
 それを喜んでくれるような価格、コストをどんどん下げて
 社会の役に立つような会社にしたいし、
 人に喜んでもらえる仕事をしたいと思っています。」

中村さん、2週にわたってありがとうございました!
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