三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2020.05.26

ダンスをビジネスに転換するアクションを

株式会社Vintom 代表取締役社長
愛甲準
ダンスの会社として上場を目指したい

ゲストは、先週に引き続き、ダンス事業を中心に展開している、
株式会社Vintom 代表取締役社長の愛甲準さん。
今回は日本におけるダンスの現状と未来についてうかがいました。

ダンスを楽しむ環境として、日本の現状について愛甲さんはどう捉えていますか?

「やはりダンスの人口や需要が多くなってきているので
 まだまだその環境が追いついていないというのが正直なところです。
 義務教育に入って体育の授業もそうですし、
 部活動でも顧問の先生がダンスを教えられないですし、
 そういった人口や需要に対して環境が追いついていないところが
 現状としてあるなと思いますね。」

教える先生がダンス教室に通うということもありますよね。
ダンス教室に通いたい人も多いと思います。教室も増えているのでしょうか?

「ダンス教室も増えていますし、このご時世もあると思いますが
 オンラインでダンスが習えたりもするので
 日本だけではなく世界中で色々なダンスが習える環境になってきています。」
 
憧れる若い人もたくさんいるのに、ダンサーの待遇がまだまだの日本。
何故だと思いますか?

「色々と理由はあると思いますが、
 ダンサーがインストラクターになってしまっているというのも
 一つ大きいかと思っています。やはりサッカーでもサッカー選手がサッカーをして
 お客さんを集めている訳で、先生をやっているというところは無いと思うんですね。
 でもダンサーはインストラクターとしてダンスを教えるところが多い。
 そしてダンス業界も自分で出来てしまう世の中なので、
 なかなか事務所が作りづらいジャンルだったり
 色んな要素によってなかなか出来ていない要因なのかなと思います。」
 
ダンスにはビジネス的な体系も出来ていないように思います。
振り付けをしても楽曲のように、その振り付けの権利が無かったりもしますよね。

「そうですね。そういったところも難しく、あくまでダンサーはダンスなので、
 それをどうしたらビジネスに転換できるのかというところは
 僕らのような会社が考えてアクションを起こしていかないといけないと思っています。」

そして、今年の新型コロナウイルスの感染拡大により

Vintomで計画していたイベントは、夏まで全てが中止になってしまったという愛甲さん。
ダンスで生活されていた皆さんの厳しい現状を語ります。

「今はスタジオでのレッスンも、イベントも出来ないですし
 ダンスをやっているイベンター、ダンサー、運営しているダンススタジオも
 全部が倒産だったり生活の危機を抱えていますね。」

そんな中、Vintomでは様々なサポートの動きを始めています。

「まずイベントが中止になった主催者に代わりに会場費を払って
 次回開催できるようにしたり、ダンサー基金を作って色んな方から募金をしてもらい
 なかなか稼げないダンサーに渡していったりですとか、
 クラウドファンディングをしたりしています。
 また僕らは色々な企業との繋がりも多いので、取り組みをさせて頂いている
 アパレルと一緒にダンサーのために出来る事はないかと考えています。
 今は協力しないと何も出来ないので、
 出来ることをみんなで必死に見つけているところですね。」
 
エンターテイメントは”生活”という面においては
最初に切り捨てられてしまうものであり
その業界にいる人間が保障を求めることに風当たりが強い場面もあります。
でも趣味を越えて、何かを届けたいという大きい想いがありますよね。

「まさに僕がVintomという会社を立ち上げたきっかけも
 ダンスが色々と自分を変えてくれたというところなのでダンスへの恩返しというか、
 何かダンスの役に立てればという思いでここまでやってきています。
 そういう意味では、今まさに色々行動を起こす時期なのかと思っていますし
 なかなか出来ることが少ないからこそ、こういう時にイノベーションが生まれると思うので
 逆にチャンスなのかなと。色々考えたり、今までやってきたことを整理したり
 次に活かせるような時間の使い方を今はしていますね。」

では最後にこれからの夢を教えて下さい!

「今回のコロナで考えたことなんで、正直全く考えていなかったのですが
 会社として上場を目指そうかなと思っています。
 ダンスの会社で上場しているところって無いんですね。
 もし出来たら、まだまだダンスに偏見を感じている人もたくさんいるので
 ダンスってこういうものなんだよと知ってもらうきっかけになると思うので
 会社として目指すところの一つして置いてもいいのかなと思っていて
 まだ会社のメンバーにも話してないんですけども、目指してみようかとこの時期に思いました。
 それで少しでもダンサーの収入が増えたり、待遇が良くなったりというところに
 貢献できればいいなと思っているので頑張りたいですね。」

大きな夢ですね!
愛甲さん、2週にわたってありがとうございました!
  • Facebook
  • X
  • LINE

TOP