三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2020.11.24

試して買うことが当たり前の世の中に

Rentio株式会社 代表取締役社長
三輪謙二朗
そんなに使わないから1回借りてみようというニーズ


ゲストは、先週に引き続き、Rentio株式会社 代表取締役社長の三輪謙二朗さんです。

実際にレンティオを起業される時のお話なんですが、
レンタルというのはビデオに象徴されるように古い業態のような気がしますが、
どういったビジョンでこの事業を始めたのかを教えて下さい。

「私が起業する時にメルカリが出始めたりと、中古への抵抗が無くなったりしていて
 その中で"試して買うこと"はどんどん流行ると思いました。」

今シェアビジネスが爆発的に大きくなっています。
そういった意味でレンタルも共有するものに近いですが
Rentioを作られる際にその需要が伸びる気配はあったのでしょうか。

「2015年ごろからシェアリングが浸透し始めたくらいだったので
 あまりそういったイメージは無かったかもしれないですね。
 当時色々なレンタルサービスを見てみたのですが、
 やはり古臭い感じの業態が多くFAXや電話で注文するものが多かったので
 Webのノウハウを入れたらもっと流行るのではないかと。
 FAXで注文する会社さんなども試してみたのですが
 やはり返しづらかったり、借りづらかったりしたので
 そこをクリアにしたらもっとお客さんが来ると思いましたね。」

起業の決断は「たむらけんじさんのコスプレ」という三輪さん。
一体どういうことなのか伺いました。

「レンタルサービスをやろうと思うきっかけになる出来事があって
 友人の結婚式で余興をすることになり
 たむらけんじさんの獅子舞のコスプレをしようと思ったのですが
 獅子舞の価格を調べたら2、3万円するんです。
 高いと思い、妻に"買っていい?"と尋ねてみると"ダメ!”と。
 さらに調べるとレンタルがあったのですが、レンタルでも2万円するんです。
 妻にも"レンタルなら邪魔にならないからいいよ"と言われ
 2万円で獅子舞をレンタルして余興をやったらめちゃくちゃウケたのですが
 レンタルという選択肢が無かったらそれはできなかったかなと思います。
 レンタルはこういうニーズもあるのでいいなというところと
 後はやはり2、3万円する獅子舞を2、3万円でレンタルしていたので
 これは儲かるのではないかと思いました。」

同じ金額でも所有するよりも返せるならそのほうがいい。
こういった事例は他にも山ほどありそうですね。

「ビデオカメラなども近く、そんなに使わないから1回借りてみようとか
 買っても30万円くらいのものを20万円でレンタルするというところでは
 ウエディングドレスもそれに近いと思います。」

今のシェアビジネスとリンクしたというのは偶然なのでしょうか。

「本当に偶然なのですが、最初はスモールスタートで色々試してみたんですね。
 この商品はニーズがあるのかとページをたくさん作ってみたところ
 サイトを作って1、2週間という早い段階で1件目の注文が入ったんです。
 360度カメラの注文で、やはりニーズがあるのだと思い
 そこから強くやっていこうと思った形ですね。」

レンタルという業態で手ごたえがあったと感じたのはどのタイミングだったのでしょうか。

「まだ社員が2人だった頃に、360度カメラやチェキなど
 変わったカメラのレンタルだけで月100万円くらいの売り上げになったんです。
 それで勝てるかもなと、アクセルを踏んでみようと思い
 外部の方から資金調達をさせていただいたり
 人を雇ったりしてアクセルをどんどん踏んでいったという感じでしたね。」

今後取り扱う製品でイメージしているものはありますか?

「既に始めているのですが、スマートフォンのレンタルはもっと来ると思っていて
 今中国なんかだと市場があるのですが、日本はまだスマホのレンタルはほぼ無い。
 これはもっと伸びると思っているのでそれに力を入れたりとか
 後は美容家電ももっと伸びると思いますが、
 美容家電だけではなく化粧品に近いもの。サンプリングに近くなってしまうのですが、
 そういったものももっと伸ばしていきたいなと思っています。」

美容家電で今トップのものはどんなものがありますか。

「ヘアアイロンがすごく出ています。色々なメーカーさんのものがあるのですが
 自分の髪質に合うかというのは家電量販店では試せなくて
 僕らはユーザーさんに対して、使ってみてどうでしたか?というアンケートを取っています。
 借りて頂いて買おうと思ったか思わなかったかというものなのですが
 20代の女性はすごく買いたいと思ったけど、40代はNOだったということや
 逆のこともあって、それをメーカーさんにフィードバックするんです。
 そうするとこの商品は20代に受けるんだということで
 20代向けに広告を出したりということをやっていてそれがすごく楽しいですね。」

さらにRentioではユーザーの声に積極的に答えています。

「Rentioでこれが無かったとTwitterなどでつぶやいていただければ
 絶対に拾えると思います。そういった商品を扱っているので。」

最後に、これからの夢を教えて下さい!

「Rentioというサービスがすごく好きで、働いているみんなも頑張ってくれているので
 これをどんどん伸ばしていくということしかないです。
 世の中にいい事をやっていると思っているので、メルカリのように
 Rentioするとか、Rentioで試して買うというのが当たり前の世の中を作りたいです。
 誰に聞いても知っているくらいになりたいと思っています。」

三輪さん2週にわたってありがとうございました!
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