三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2020.12.15

YouTubeのクオリティはテレビに近づいてきている

株式会社 pamxy CEO
西江健司
TBSを辞めて、YouTubeの道へ


今週のゲストは、 株式会社 pamxy CEO の西江健司さんです。
西江健司さんは1992年東京都生まれ。 大学卒業後TBSテレビに入社しますが、
去年 6 月、入社からわずか 2 年で退社。
その年の 9 月に株式会社 pamxy を創業されています。

まずは主な事業を教えて下さい。

「大きく3つあり、1つはYouTube コンテンツの制作、
 厳密に言うとIP(知的財産権)事業です。
 YouTube チャンネル「あるごめとりい」のコンテンツ制作・運営。
 「ナイツ塙の自由時間」のプロデュース、また自社でアニメ制作していたりと
 いったものを展開して、グッズ等の展開をメインとする事業が1つ。
 もう1つがSNS マーケティング事業 。IP事業で培ったSNSを伸ばすノウハウを
 法人様に向けてマーケティング支援という形で提供しています。
 3つ目がクリエイティブ&プラットフォームの開発。
 こちらは新規事業なのですが、クリエイターの制作進行の管理ツールのようなものを
 開発しています。」

芸能人の方のYouTubeはどういった経緯で始められるのでしょうか?

「塙さんは共通の知り合いの方からのご紹介で新宿の居酒屋でお会いして、
 始めることになりました。
 TBSの時に繋がった訳ではなく、僕が会社を辞めた後ですね。
 その後の繋がりで気に入っていただいてご一緒させていただいています。」

そして、pamxyでは様々なプランを次々に発表しています。

「色々発表しているのですが、SNSマーケティングの派生という形で
 考えていただければと思います。
 YouTubeメインでマーケティング支援を法人様向けに展開しているのですが
 実はTikTokも16、17万人のアカウントを自社で持っていたりするので
 動画媒体の強さを生かして、インスタやTikTokなど
 SNSも丸ごと支援させていただくプランだったりとか
 海外向けにコンテンツを配信したい需要に関しては
 英語や中国語などの字幕の提供を行ったりしています。
 youtubeで字幕を入れている動画は少ないので意外と観られたりします。
 あるごめとりいも実は今10%くらい海外から観ていただいています。」

字幕によって視聴数は上がるのですか?

「上がりますね。今は字幕の制作費より海外視聴数の方が多いので 
 入れた方がいいというのがうちではありますね。」

他に漫画広告動画というのもされているとか。

「YouTubeの漫画広告に関してはいろいろなタイプがあるのですが
 うちはFXのようなものはやっていなくて
 純粋に自社でグッズ販売をしている会社の広告をやっていたりとか
 コロナということもあり、オンラインの展示会用の動画の
 需要も高まっており、その制作もしています。」 

今、社員は何人なんですか?

「インターンが3人、業務委託が50人、正社員が5人でやっています。
 業務委託は動画編集や作家さん、法人さん向けのyoutuberなど
 あるごめとりいに関しては僕と、もう1人で頑張っています。」

こういった人脈はTBS時代に培われたものなのですか?

「そうですね。もともとTBS時代の知り合いの作家さんに
 若手の作家さんを紹介していただいたりとか
 若い人の感性が合うということで紹介してもらうということはありますね。」

テレビのバラエティ、ドラマなどと YouTube の制作、
違うと感じることについても伺いました。

「大きく言うと2つあると思っていまして、
 1つは予算がある程度限られていると言うところですね。
 テレビですと1本数百万から数千万円で作れるところを
 YouTubeだともっともっと少ない予算で作るので
 かなりアイデア勝負なところはありますね。
 2つ目はコンテンツ制作に関係する利害関係者の数が少ないので
 かなり尖った企画をやれるのもYouTubeの特徴かなと思います。」

テレビがすごい時代を経て、YouTubeはテレビが出来ないことも
やっているイメージがありますが現状はいかがでしょうか?

「2、3年前のYouTubeの状況だと全然OKだったのですが
 ここ最近、規制はテレビに近づいていますね。」

テレビとのクオリティの差はどう埋めていますか?

「クオリティに関して言えば、うちでは
 動画の編集のシーケンス、まな板のようなものに
 絶対に毎回使う素材は置いておく。
 次の動画でも同じ材料を使えるようにして出来るだけ
 編集のコストを下げるようにしています。」

最近は反テレビ的だったYouTubeがテレビ的に寄ってきている感覚があるのですが
実際にはどうでしょうか?

「僕はYouTubeとテレビのハイブリッドと呼んでいるんですけども
 YouTubeの間の感覚はテレビより全然早いです。
 例えば喋っている間もYouTubeだと早くなると言う流れは変わっていなくて
 テロップのクオリティやSEや音楽の入れ方のクオリティは上がっているので
 間はYouTube、クオリティはテレビに近づいているというのが
 今のYouTubeの現状かなと思っています。」

タレントの方もテレビからYouTubeに主戦場を変える人が増えていますが
その辺りは魅力があるからだとお考えですか?

「演者さんに関してはかなり魅力があるのではないかと思います。
 というのも僕も内部にいた人間でもあるので、
 いろいろなものを見た中で、一部の意思決定によって
 出演者が決められるというのがこれまでのエンタメ業界の環境だったんですけど
 YouTubeによって出演権含めて、エンタメが民主化されたというところがあって
 芸能人が自分でチャンネルを持っていたら、事務所との関係はあるにせよ
 自分で出演権を握っているので干されるみたいなことはないじゃないですか。
 そこがかなり違うかなと思います。」

お話を聞いて、YouTubeは変わってきていると感じました。
まだまだ伸びるメデイアだと思われますか?

「YouTubeは始まったばかりだなと思っています!」

最後これまで乗り越えてきたハードルを教えて下さい。

「会社として言うと、元々会社員だったので起業のキの字も知らず
 何をしたらいいのか分からないと言うところ。
 知り合いの起業家などに聞き回って、登記の方法やマーケティングの方法や
 営業の方法というので、大企業を辞めた直後が一番不安でしたし
 親にも1週間口を聞いてもらえなかったですし、
 かなり辛かった時期だったなと思っています。」
 
ありがとうございました。来週もよろしくお願いします!
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