三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2021.02.09

笑いで世直し

株式会社 笑下村塾
代表取締役
相川美菜子さんとたかまつ ななさん
さまざまな社会課題を楽しく伝える活動を積極的に展開


「 The Starters 」。 火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンをうかがいます。今週のゲストは、「株式会社 笑下村塾」の、
代表取締役の相川美菜子さんとたかまつ ななさんです。
よろしくお願いします!
相川さんは、1993 年生まれ、東京のご出身。大学時代に首相官邸の web サイトをわかりやすく改善するプロジェクトに参加。 これをきっかけに政治や社会問題を伝えることに関心を持ち、2018 年に大学時代の友人「たかまつ なな」さんが作った笑下村塾代表に就任。 現在、さまざまな社会課題を楽しく伝える活動を積極的に展開されています。そして、笑下村塾を設立されたたかまつ なな さんは、
1993 年生まれ、神奈川県のご出身。 お笑いジャーナリストとして、お笑いを通して社会問題を発信。18 歳選挙の導入を機に「株式会社 笑下村塾」を設立し、 政治を面白く伝えるため、 全国の学校へ出張授業「笑える!政治教育ショー」などを実施されています。
お二人は同級生なんですよね?
「はいそうです。大学の同級生でした」

会社内での役割分担としては相川さんとたかまつさんどういう風になってるのですか?

たかまつ「私がもともと笑下村塾を作ったんですけども、
私がコンテンツを作ったりですとか、情報を発信するっていうところをメインに行っていて、相川は経営に専念してるような感じですね」

相川「たかまつがどんどん表に出ていく中で、私は裏方で研修をやったりとか、
出張授業行ったりとかしているので、そういうのセッティングをやったりとか、
会社を回ったりとかっていうのをやっています」

まさに支え合って経営しているのですね。
笑下村塾の主な事業を伺いたいのですが、

たかまつ「出張授業を行いまして、全国の学校にお笑い芸人が講師となって、選挙に行きましょうとかSDGsに興味を持ちましょうというような授業をしていて、あと企業研修とか、
今、SDGsの体験型オンラインサロン”大人の社会科見学”を作って、私が普段取材しているような活動を体験して頂きたいと思いまして、仲間を増やすためにそういう活動をしています。」

色々行ってらっしゃいますよね、出張授業というものなんでしょうか?

たかまつ「先生がお笑い芸人となりまして、全国の学校に授業しに行くというものなんですけども、
オンラインで最近は行ったりもしてますね。」

中身としてどういう授業をされたんですか?

相川「政治とか、SDGs 国連が定めた 17個の目標に関しての授業が最近では多いですね。
結構、政治とかだと特にですけどもハードルが高いというか難しいとか、
自分には関係ないって言うなイメージを持ちがちな若者とかすごく多いと思うんですけど、そういった難しいテーマでもお笑い芸人さんが、ボケとツッコミとかを入れながら、
面白おかしく説明して授業することによって大人から子供までみんなすごく楽しく積極的に授業を受けてくれるなっていう風に思っています。」

身近に感じてもらうことって大事じゃないですか、政治とかね、
コツとしてはどういうところがあるんですか?

たかまつ「ワークショップを入れて、ワークショップでも笑えるような仕組みにするっていうことやっていますね。
悪い政治家を見抜く人狼ゲームっていうの作ったり、
SDGsだと SDGsババ抜きカードゲームというものを作って、
ババ抜きを通してSDGsを学ぼうというものなんですけども、
社会の不条理さをババ抜きを通して表すっていうことをやっています。
例えば、4番の質の高い教育をっていうカードが揃った時に、
カード捨てる時に必ずアクションをしなきゃいけないと、アクションが、”今から隣の人とじゃんけんをして買った人がカード2枚もらわなきゃいけない”というようなもので、
だけど私は途中で辞めてしまったからじゃんけんのグーしか知りませんみたいな、
そうすると絶対負けてしまうので、必ずじゃんけんがグーチョキパーあるってことも学校途中でやめたらグーしか習えないっていうようなところで、負けてしまうみたいな」

相川「教育の格差とかを知りつつ、逆に教育を受けた側はそこからどう対応するかみたいな」

なるほど、ロールプレイみたいな感じのババ抜きをしていくという感じですよね。

たかまつ「そうですね、ロールプレイングゲームはワークショップに取り入れてますね。
シルバー民主主義をコンセプトとして伝えているんですけれど、
これは民主主義がシルバー世代に向いてしまっているんじゃないかということを問題提起するものですけども、10代役の高校生を演じた時と、80代のおばあちゃん役を演じる時だと全然自分の考え方も変わってきますよねというのをやっていただくという」

まさにロールプレイだ面白い。
SDGsに力を入れてたりするじゃないですか、これなぜですか?

たかまつ「このままだと子供達にかなりツケ残してしまうんじゃないかという思いが個人的にすごくありまして、気候変動の問題でグレタさんが立ち上がったりとか、
そういう問題を子どもたちにツケをまわさない社会ってどうやって作ればいいのかなってずっと思ってたら SDGs 持続可能な社会をどうやって作ろうかってことを国連が言って、
まさにこれだという風に思いまして、あのSDGsを企業巻き込んで国際社会で訴えてるので、これはやるしかないという風に思って、でも違う文脈で伝わることとかも多いし、
面白い教材とかもなかったので、じゃあ作ろうかと思ってやったっていう次第です。」

もはや当たり前になるはずのものですもね SDGs は。
でも何か構えて、何かアクションしなきゃいけないとかってなってたり、
それを理解しなきゃいけないと言うかハードルがあって、
僕らは理解しようとすると、例えばビニール袋が変わりましたみたいな、使うのやめましょうみたいな話だけ伝わってきちゃうんですけど、それがなぜなのか、
それが今後どうなっていくのか、それが僕の生活にとって当たり前になるっていう事がどういう形理解できるかっていう事ってすごく大事だなといつも思うんですけど、
本当に僕らが肌感で感じられるもので理解していかないと腑に落ちないなとはいつも思ってたんで、そういう活動はやっぱり大事だなっていう話聞いてと思います。


たかまつ「SDGsはミクロの視点とマクロの視点を両方を持たないといけないので、
今日からできることは何かっていう時に、レジ袋をもらわないみたいな、
エコバッグにするみたいなところかもしれないですけども、
そうじゃなくて、本当に私たちが長く抱えていかなきゃいけない問題、
これから少子高齢化が進む、外国人の労働者の人どのくらいを受け入れるのかとか、
そういうことを今ちゃんと向き合ってない問題に対して、
私たちの世代とかがすごい向き合わなきゃいけないなと思うので、
やはりミクロの視点とマクロの視点、両方を持たないとも気候変動なんてやっぱり1年2年で解決する問題ではないので、というところですかね。」


笑下村塾は未来にツケを回さないという大きな思いがあって作られたんですか?

たかまつ「笑いで世直しをしたいという思いがものすごくありまして、
楽しく伝えるってことがすごく大事だなと、
社会問題を解決したいと思って色んな所に行くと、元々すごい関心がある人がたくさんいて、ちょっと新しく来た人は不勉強だみたいな形で、扉を閉ざしてしまうような空間があって、面白くないし、イケてないし、無理やりこさせられてる人みたいないっぱいいるし、 もっと楽しく学ぶことって絶対できるよなと思って、作らせてもらいました。」

なるほどね。面白い話なんですけどね、
時間がそろそろ迫ってきていまして、来週もお付き合いいただきます。
お二人ともありがとうございました。
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