三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2021.04.08

『差異を彩に』LGBTの就職支援

株式会社JobRainbow
代表取締役
星賢人さん
『差異を彩に』『自分らしくを誇らしく』をビジョンに掲げ、LGBTの就職活動を支援する会社。


ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週と来週のゲストは株式会社JobRainbow代表取締役の星賢人さんです。
おはようございます。

「おはようございます、よろしくお願い致します。」

星賢人さんは、1993年生まれです。大学院在学中の2016年1月、
22才の時に LGBT の就職支援をする、JobRainbowを創業されました。
数々のビジネスコンテストで優勝し、フォーブスが選ぶアジアで最も影響のある若者30人の社会起業家部門に日本人として唯一選出されています。
まずは、今週JobRainbowの事業内容について伺いたいと思います。
JobRainbowの大きな目標は何でしょうか。

「はい、うちの会社なんですけれども、ビジョンとして、『差異を彩に』その違いを彩りにって感じで『差異を彩に』『自分らしくを誇らしく』っていうの二つ掲げておりまして、主に LGBT っていう人と人との違いっていうところ、そこをより彩りに変えられるような世界を作ることで、そういった一人一人が持っている違いっていうのを、誇らしく誇りに思える、そういうような社会を作りたいなっていう風に思っているんですね。
その中でうちは今 LGBT の就職っていうところを、主に課題解決で動いてるんですけれど、就職をする時にエントリーシートの性別欄、そういったような悩みとか、課題があるので、それを解決するということをやりながら、
ただやっぱり LGBT って別に働くっていうところだけじゃなくて、
やっぱりその後に、結婚をするとかそういうところで結婚式場、女性パートナーってあげにくいとか、住宅とか、金融とか、介護とか、様々な子ライフスタイルにおける課題っていうのがあるので、そこっていうの今後解決していきたいなっていう風に思って動いております。」

多くの悩みがまだあって、壁っていうのも結構まだあるんですね。
星さんご自身もゲイと伺ってるんですけど、それは間違いないですか?

「そうですね、はい。」

就職活動で苦労ありましたか?

「そうですね、自分自身もやっぱりカミングアウトしてちょっと嫌な反応をもらってしまったとかってあるんですけど、何よりも自分が元々 LGBT サークルの代表っていうのを大学時代やってたんですけど、その時に周りのトランスジェンダーの先輩ですとか、他のセクシャルマイノリティの先輩っていうのが、就職活動で拒絶されてしまったりとか、
そもそもスーツ何着たらいいかわからないとか、
あの入社した後もパワハラ、セクハラにあってやめちゃうとか、
そういうの見てきて、やっぱり課題を自分自身感じたっていうのがあります。」

具体的にはこの事業ってはどういう展開されてるんですか?

「うちの会社なんですけれども、主に企業側と LGBT の当事者側、それぞれに対しサービス展開をしながら、最終的にはこの両者をマッチングすることで雇用創造していく、
就職していただくっていうことやってるんですけれども、
企業向けには主に研修やコンサルティングといったような形で、
やっぱり今まだまだ日本の会社って LGBT の方達が自分らしくいきいきと働けるような環境ってのはまだできていない、なので、
そういったところで、例えば今日本だと結婚祝い金とかってあるじゃないですか、
異性婚だと認められているような福利厚生っていうのを同性カップルでも認めていけるような制度づくりをしていったりとか、社宅に入れないとか。」

そう言ったらLGBT の方々が局面する苦労であったりをなくそうというお手伝いをする会社ですね。
すごい素敵な取り組みだと思います。
企業側も意識を変えていく、変化している実感はありますか?

「今その勢いをすごく感じているところかなと思います。
特に去年、コロナ禍で企業が色んな働き方改革であったりとか、
多様な人材活躍するような社会を作って行こうっていう、そういう流れが来たんじゃないかなと思っていて、その文脈の中でやっぱり LGBT っていうのも大きなテーマに入ってきたんじゃないかなと。
例えば最近だと JAL さんとか「レディース & ジェントルメン」っていう言葉が「オールパッセンジャー」って変わった、
で、全ての人に、男性女性ではなく、それによって消費者側も行動が変わってきてますし、企業も変えていかなければいけない、そういう時代がきたんじゃないかなと思います。」

後、キャリアアップスクールっていうのもあるんですか?

「そうですね。セクシャルウェルネスやってるTENGAさんと一緒に、寄付を頂いて、
LGBT の就活生向けに、どうやったらより自分らしく働けるのかってを実現するためのキャリアアドバイスをしたりとか、またこの人たちが会社に入った後に、
その会社よりダイバーシティな環境に変えていくためのリーダーっていうの排出する、
そういうスクールっていうのオンラインでやらせて頂いております。」

すごい、いろんな企業取り組みを一緒にされていて、
それで言うと今のTENGA社との立ち上げもありますけども、
あとサロンプロジェクトもあるんですか?

「そうですね、パンテーンさんととタッグを組みまして、
今パンテーンさんがLGBTの就活生の髪の悩み、例えば、トランスジェンダーであれば、
生まれた時はは男性なんですけれども、女性として生きたい時に、髪をやっぱり長くされたい、でもそれを就活の時に長すぎと言う事で切らなきゃいけないのが現状であるんですよ。
そういった課題を一緒にパンテーンさんと解決して行こうっていうに動いています。
日本戸籍を変えるのは結構ハードル高いので、戸籍上やっぱり男性だと、
履歴書って男性に丸をつけなきゃいけないかなって思うと髪が長いままだと良くないかなって思う」

そこはちょっと柔軟に、でもそれはある意味会社が悪いとかではなくて、
その古い固い歴史があったから、それを変えられない柔軟さがないだけであって悪いことではなく、星さんのような方が気づきを与えてあげることによって、対応していくのが大事かもしれないですよね。

「そうですね、我々もそれが良い悪いとかではなくて、
世の中が変化していって、それに企業は対応していくことがやっぱり会社の成長に繋がるかなと思ってます。」

企業から5年ほど経ちますけれども、研修などに参加する会社はどんどん増えていますか?

「これは増えていますね。うちも毎月無料でセミナーとかも行ったりしてるんですけど、
もう最初の頃、1社2社しか参加していなかったのが、今どんどん増えて、
多い時は20社30社、しかもすごく大きな従業員数5万人とかいらっしゃるような会社の人事の方とかも来ていらっしゃるようになってきたので、そういう意味ではすごく変わってきたなって風に思います。」

株式会社JobRainbowにも様々なバックグラウンドの方いらっしゃると思いますが、
具体的にどういう方がいらっしゃいますか?

「そうですね、うちの会社はもちろんやっぱり LGBT の事やっているっていう事で自分の当事者もいます。
その中でもやっぱり LGBT 4つのセクシャルマイノリティの頭文字なんですけど、
例えばそこに入らない X ジェンダーって言われる男性でも女性でもないっていう
ジェンダー、アイデンティティを持ってる人もいるし、
そもそも誰も好きになりませんっていうエイセクシャルって言われる無性愛者の方がいらっしゃったりとか、そういうようないろんなメンバーがいます。」

いいですね、それこそよく虹色の旗とかで表現されることがありますけど、
またにいろんな色があって、いろんなカラーがあって、素敵ですよね。
LGBT って最近よく聞くと思うんですけど、LGBTQっていう言葉も聞くようになったりと、実はまだまだあるんですよね。
ここ最近認識されるようになったので、まず皆さんが知ることから始めるのがいいかもしれないですね。
今週はそろそろお別れの時間になりますけど、
最後にこれまで乗り越えてきたハードルを教えていただけますか?

「やっぱりそれは、うちは社会課題の解決とビジネスっていう両輪をやっているっていうところが、一番のハードルかなと、
今も挑戦してるんですけど、やっぱり課題の解決っていう風に動いていても、
それがやっぱり経済性を伴っていないと会社を大きくできないですし、
大きくならなければインパクトも出せない。
こういったところをやっぱり両輪にやっていく上で、
どうしても社会課題のその思いに反しちゃうこととかもあったりはするんですよね、
それをやっぱり日々日々どうやって両方のバランスをとって乗り越えるか、
これが一番のハードルかなって思っております。」

実際に星さんもそういう会社に訪れて、もっとこうしませんかって提案をされたりすることもあるんですよね?

「そうですね、私自身会社にもう乗り込んで、これは変えなきゃいけないですよっていうことやっぱり、根気よく説得をかけていくっていうのは毎日やらせて頂いております。」

日本もたくさん会社はありますからね、
長く歴史がある会社も急にいろんなことを変えるのは難しかったりする場合もありますしね。でもそういう声を上げることによって、少しずつ変わってこと願ってます。
あの大変だと思いますけど、体に気をつけて下さい。
星さんには来週も話を伺います。来週もよろしくお願いいたします。
お願いいたします。


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