三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2021.11.16

性別ではなく人間のお祝い

株式会社CRAZY
代表取締役社長
森山和彦さん
ウェディングブランド「CRAZY WEDDING」を手がける会社


ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週と来週のゲストは、
ウェディングブランド「CRAZY WEDDING」を手がける
株式会社CRAZY 代表取締役社長の森山和彦さんです。
おはようございます。


森山和彦さんは千葉県出身で、大学を卒業後、
人材コンサルティング会社に6年半勤務。
そして、2012年に株式会社CRAZYを創業されています。

どんな方がいらっしゃるのかなと楽しみにしていたんですが、
株式会社CRAZY代表取締役社長と言うと、どんな方なんだろうと思いますが、
ぱっと見、そんなクレイジーな感じしないですが、
ご自身ではどうお考えですか?

「そうですね、考え方は結構独特だって言われますけれども、
話していくとわかるかもしれません。」

海外では、クレイジーは褒め言葉で使うこともあったりするので、
早速、株式会社CRAZYの事業内容にフォーカスしてお話しを伺っていきたいと思います。

まずこの「CRAZY WEDDING」というウェディングブランドを掲げていらっしゃいますけども、「CRAZY WEDDING」は具体的にどんな事業なのですか?

「「CRAZY WEDDING」表参道にある結婚式場「IWAI OMOTESANDO」を中心に形式にとらわれない、新しい形の結婚式やってます。
10年目のブランドなんですけれども、CRAZYって名前の付いている通り、普通ではないことをやっておりまして、
一番初めがオーダーメイドウェディングという、
業界では誰も実現できないと言われていたオーダーメイドの形をやり始めたのがスタートで、最近は結婚式場を運営しているというような感じです。」

この「IWAI OMOTESANDO」では、どういった結婚式が行われているんですか?

「皆さんも結婚式よく参加されてきたと思うんですけれども、
やはり従来型の結婚式ってお二人を中心に披露するという結婚式が多かったんですけど、
「IWAI」という所で行う結婚式は、ゲスト中心という考え方で結婚式をやっています。
ちょっと分かりにくいので、分かりやすく言うと、
高砂がありません、もしくは、盛大な入場とかケーキ入刀がないです。
しかも新郎新婦様が、ゲストと一緒に横並びで座ってると。
集まった方全員が主役の結婚式を作っています。」


新郎新婦のお洋服はどうしてるんですか?


「お洋服は、ヒラヒラしている物を着られる方もいらっしゃいますが、
シュッとしているドレスが最近トレンドなので、隣に座りやすいようにされる方が多いです。」


進行もイベントがそれぞれ順番でくるっというよりは、歓談とか皆さんと話すのが中心なのですか?


「出し物とかある場合もありますけれども、あまり無くですね、
本当にお酒を飲んで、ホームパーティー的に建物は設計されています。」


なぜ、このような結婚式を行うことになったのですか?


「大きく二つありまして、
時代の変化で、SNSが流行ってから個人から繋がりの時代になったことが一つ目です。
二つ目が、ゲストの不満が出てきているのがここ数年なんです。
ユージさんにご質問です。
結婚式のビジネスをやるとするとお客様は誰だと思いますか?」

お客様は、新郎新婦じゃないですか?

「そうですよね。それが今までなんです。
だから、お二人がお披露目しやすいように喜ぶ建物を作って、しっかり広告して。
ただ、お金を払っている大半はゲストなんです。
ゲストがないがしろにされていることが SNS にどんどんわかってきて、
ゲストの声がすごく溜まってる時に、本当にゲストのために、
建物から作った時に、すごく口コミもいただいても、
お陰様で東京で一番の口コミなりまして、たった2年半なんですけど、快挙なんです。」


そうやったゲストを中心にした結婚式は、実際どうやって作っていくのですか?


「社員が最近インタビュー記事が出ていて、僕も勉強したのですが、
新郎新婦の真髄に迫ることが仕事だと。
最初に2・3時間人生のヒアリングをするのですが、深い所を聞く理由が、結婚式当日までもそうですし、当日の中で、
ある瞬間が訪れるんです、それは関係性が深まる瞬間。
ここだ!という瞬間がどこかにあるんですね。
代表的なものは、最初に新郎新婦とご両親が出会うファーストミートという儀式があるんですけど、
その時に感極まって新婦さんとお母さまがハグしたんですけども、その時にお父様がそばでハグしたそうにしていると、
ですが、ちょっとした軋轢があるんですよね。それをプロデューサーは全部知ってるんですよ。
そこで”お父さんもよければどうぞ”と勇気を出して背中を押すと、
その背後の瞬間が一番記憶に残りましたと。そういうことをいろんなところで、どう仕掛けられるか。これが社員の仕事なんだと。」


2019年からは、同棲カップルの結婚式にも力を入れて取り組まれてると伺いましたが、どのように対応されてるのですか?

「人生のヒアリングをすることに対して同性カップルも同じなんですけれども、
ただとりわけ少し敏感になられてる、結婚式って挙げられるのかっていうこともあるので、
一番の支えになるのは、理解者がたくさんいるということから逆算して、
全社員で毎週勉強会をして、社員全員がそれ知ってますよっていうような対応しています。」

「我々が扱っているのは、お祝いなので、性別ではなく人類のお祝い、人間のお祝いだと思います。」


去年からはオンライン結婚式サービス「Congrats」というものも開始されているそうなんですが、これはコロナの影響が大きいですか?


「そうなんですね、この業界実は、1.5兆円ぐらい年間の売り上げがあると言われてるんですけど、1兆円が消失した業界です。
我々も同じように打撃を受けましたけど、その中でもお祝いしたい、例えばご両親が病気とか、
いろんなことがあった時にオンラインっていう手段が必要なんじゃないかということで、開発したのが、「Congrats」というサービスです。」


三つのコースがあるんですか?


「そうですね、フルオンラインのプランだったりとか、ハーフプランがあったりとか、自分達でやりたいってプランが色々ありますけれども、
その辺りは皆さんのご要望に合わせて使っていただいている状況です。」


来年には結婚式だけじゃなくて、夫婦専用のアプリケーションの展開を考えてらっしゃるんですか?


「2年ぐらいかけて僕やってまして、僕自身がすごく夫婦の関係とか人間関係をずっと扱って、社会人経験15年やってるんですけれど、
それ全部詰め込んで、日本は夫婦のイメージちょっと悪くないですか?
なかなか難しい部分もあったりとかするんですけど、
夫婦が仲良くあることが当たり前の社会にしたいなと思っていて、
夫婦がずっと仲良くなるためのサポートをしたいというアプリですね。」


最後にこれまで乗り越えてきたハードル教えてください。


「ありがとうございます。ビジネスで答えることもあるんですけど、やっぱり一番は夫婦関係ですね。
本当に妻との関係をより良くするための壁は何度も何度もあって、もちろん離婚しようと思ったこともありますし、
でも、やっぱり夫婦ってすごく素晴らしいなと自分自身も思えるように
しっかりとその環境をこれからも続けていきたいなって思います。」


ありがとうございます。
森山さん来週もよろしくお願いします。

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