ジブラルタ生命 Heart to Heart ありがとう、先生！ アナザーストーリー

2014年1月5日のショートストーリー

「出会いは奇跡」

[ストーリー]

私には中学時代からの親友がいる。
お互いの恋愛も、仕事の悩みも、そして結婚の相談も
様々な時を分かち合ってきた。
そんな彼女から年賀状をもらうのも、今年で二十枚目になる。

今は遠く離れて暮らす彼女。
年賀状の写真も結婚式の写真、生まれた子供の写真、
そして、七五三の写真と、移り変わり、
お互いの近況報告のようになっているけれど、
そこには、
毎年同じ言葉が書かれている。

「出会いは奇跡」

中学時代、あまりに仲の良い私たちに、
卒業式の日に先生がくれた言葉。

今では会う機会も減った私たちは、その絆を確かめるように、
毎年、お互いにこの言葉を送り合う。

これまでの様々な出会いを思い起こさせてくれる年賀状。
その中には、この言葉をくれた先生からのものもある。

私は、そんな二枚の年賀状を並べ、
以前に比べ筆の力が細くなっている先生の字に、
どうか、いつまでも年賀状のやり取りが続きますように、と願った。

神奈川県「フォンダンショコラ」さんの先生の忘れられないコトバでした。
脚本・永坂久美

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