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番組スタッフ
今月半ばから急激に熱を帯び、話題をかっさらているSNS「マストドン」。
私もマストドンを始めてみて2週間が経過しました。
まずは日本最大を競うmstdn.jp、pawoo、その後、friends.nicoにアカウントを作ってみたのですが、やはりマストドンに触れる感覚は新しいおもちゃを得た子供のそれと同じで、熱が冷めるのも早い。
一週間ほど経った先週末には、もう見る気もしなくなっていたのですが、週明けには再びマストドンで遊んでしまっていました。

今さら語る必要もないかもしれませんが、マストドン最大の魅力は分散型SNSと称されるだけあって誰でも立ち上げられるインスタンスにあります。
メインで入り浸っていたmstdn.jpは何だか混沌さが一段落してきたように感じたので、少し遠のいていました。
しかし、新しいインスタンスが出来て話題になると、興味本位でアカウントをさらに作ってしまう。ローカルの雰囲気が面白ければ、少しの間、タイムラインを観察する。

例えば、数式が書けるマストドンとして、数学の情報発信が行われるmathtod.online。
数学用語、数式はわからないのですが、ユーザー間では数式で会話が成立しているのは、魔法的で見ているだけで楽しくもあります。

奈良を盛り上げるために作くられたmastodon.nara.jp。インスタンス参加者はほぼ「鹿」という管理者の当初の目的とはおそらく違う方向へ向かっているのでしょうが、これも中々カオスでおもしろい。

そして、世紀末を舞台設定とし、「狼は生きろ、豚は死ね」をモットーに、みんなで協力して殺伐した世界を構築するというhokutodon.com。私がいくつか見たインスンスの中では最カオスではないでしょうか。
カオスというか、「他のインスタンスの人に迷惑をかけないという」ルールがあることを除いては無秩序そのもの。ここもクセになります。

と、色々なインスタンスに参加してみて、使い分けが難しいなと感じて、結局、最初にアカウントを作ったmstdn.jpに戻ってきてしまう。
なぜでしょうか。何だか、mstdn.jpが独特の「実家」感を醸すように思えてきました。
マストドンの可能性の考察がなされますが、新しいインスタンスができて、それが誰かの興味を引く限り、マストドンは続いていくのではなかろうか。そう思った次第です。

私が今のマストドンの雰囲気に惹かれるのは「現世、俗世から乖離できる」ということ。
決して自分が登録する他のSNSでは見ることのない言葉がマストドンのローカルタイムライン(mstdn.jp)には流れてきます。下衆くて、知能低めで、無意味なトゥートは不快というよりも、むしろ愉快で、何だか中毒性がある。
ポリコレ棍棒を振るう人も目につかない、おしゃれポエムをつぶやく人もいない…。
昨日、「ニュース記事をトゥートする奴の気が知れない。現世に興味のある人がマストドンやってるとは思えない」というトゥートを目にしました。
ニュース記事がトゥートされるインスタンスもあるのでしょうが、私にとっては真理だと感じました。

マストドンに惹かれるもうひとつの理由。「再定義」です。
mstdn.jpのローカル、連合タイムラインを見ていると、挨拶のように流行している言葉があります。
ある入力ミスのトゥートからマストドンの最高にして唯一の公用語とも言うべき、やっている人ならその由来は知らなくとも誰もが見たことがあの言葉。
まさに、新たに意味を付け加えられ、構築された「再定義」と呼ぶにふさわしいものでしょう。

ITジャーナリストの三上洋氏がマストドン界では英雄視されています。これもテレビやTwitterから窺い知る三上氏のイメージを一新するもので、本人の積極的な意思というよりも、周りが神輿に担ぎ上げ、氏もそれを受け入れた結果というように見受けられます。ITジャーナリスト・三上洋の再定義。
漫画『ドリフターズ』で歴史上の偉人が異世界で再び英雄視される様を、三上氏に重ねました。

mstdn.jpの創設者にして管理人、ぬるかる氏はこうトゥートしています。

「マストドン、Twitterと完全に決別した使い方をしてもいいし、かといってTwitterと同じ使い方をしてたからって言って咎められるものではないよね。特に他の人への影響がそう大きくない範囲内においては。」

頭に思い描いたことを自由に吐き出せる。
それを邪魔する余計なノイズがない。
今のところ、そこがマストドンの魅力なのではないでしょうか。

スタッフ・坂本
(2017/4/27 UPDATE)
番組スタッフ
不要になったものなどを出品して、利用者同士で売買ができるスマホアプリ「メルカリ」。
ダウンロード数4000万件を超えるこのアプリに、普通では考えられないものの出品が相次ぎ、騒動へと発展しています。

普通では考えられないもののひとつが「現金」。
「1万円札5枚が5万9000円」と額面以上の金額が付けられて出品され、しかもそれが落札されているのです。
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メルカリ広報によると今月下旬、「メルカリ上で現金が出品されている」「落札金額をクレジットカードで決済することで、カード利用枠の現金化に利用されているのでは」などの指摘がツイッター上で拡散され、それまで数件だった現金の出品例が急増したという。
<「毎日新聞」2017/4/24>
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落札したら9000円も損をするのになぜわざわざ?
とにかく不可解で確かな目的は明らかになっていませんが、目的のひとつとして指摘されているのが「クレジットカードの現金化」。

たとえば、弁護士の渡辺輝人さんはツイッター(@nabeteru1Q78)でこう指摘。
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ヤフオク、メルカリの「現金の出品」は意味が分からなかったが、クレカの換金化なのか。なるほど、腑に落ちる。
クレカで東京−新大阪の新幹線の回数券を買って換金するのは『ナニワ金融道』にも出てくる古典的な手段だが、それが行き着いた先、ということだな
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つまり、サラ金などでお金を借り、その利息を払うために現金が必要な多重債務者が、クレジットカードでメルカリの現金を購入、そのお金を利息の支払いにあてるという構図。

現金の出品はその後、大きな騒動となったことで、メルカリの運営会社が「規約で禁止しているマネーロンダリング行為にあたるとおそれがある」として、現行貨幣の出品を禁止。
これで事態は沈静化するかと思いきや、この規制をかいくぐる出品物がすでに出品されていて、それが「チャージ済みのSuica」。
2万円をチャージしたSuicaが2万5000円などで出品されていて、こちらも現金と同様に次々と落札されているのですが、こちらにも規制がかかるのでしょうか。
『ナニワ金融道』に出てくる新幹線のチケットもすでに多数、出品されているのですが、Suicaに規制がかかればこちらに需要が流れるだけで、規制は意味をなさないような気もします。

若い人を中心に支持されていて明るい印象のあるメルカリが、『闇金ウシジマくん』に出てきそうな人たちによってダークな利用のされ方をしていたというのは、不謹慎ではありますが面白くもあります。

もうひとつ、普通では考えられない出品物として話題となっているのが「離婚届」。
役所に行きさえすれば無料で手に入るにもかかわらず、メルカリで多数出品され、「現金」と同じく次々と売れていっています。

誰でも無料でもらえる「離婚届」の用紙がメルカリでジャンジャン売れているらしい(togetter)

「現金」以上に売れる理由が見えてこないのですが、有力視されているのが「誰にも見られずに手に入れるため」説。

役所に「離婚届」を取りに行くと、誰か知り合いに見られてしまうかもしれない。だから、知り合いに見られることなく手に入れるためにメルカリで買う、という考察なのですが、腑に落ちない点がひとつあって、それは役所のホームページから「離婚届」がダウンロードできること。
役所に行かなくても、PCとプリンターさえあれば、自宅で「離婚届」は手に入るのです。
ではなぜ?
腑に落ちる理由は見つかっていないのですが、“お金を払わずして手に入るもの”を“お金を払ってまで手に入れる人”が多数いるという現象に、無視できない何かを感じてしまいます。

個人的に、売買のツールとしては一切興味がなかったメルカリ。
普通に生活しているだけではなかなか見えてこない“社会の闇”や“隠れた需要”を可視化してくれるツールという意味では、これからも注視していく必要があるように思います。

(スタッフH)
(2017/4/25 UPDATE)
番組スタッフ
4月24日(月)佐々木俊尚 ●分散型SNSマストドンは世界を席巻するか?

世界で急激に話題となっている新しいSNS「Mastodon(マストドン)」の可能性とは?
世界的SNSになる日は来るのでしょうか?

4月25日(火)古谷経衡 ●北朝鮮崩壊後、東アジアに降りかかる難民問題

緊張が高まる北朝鮮問題。
有事の際、北朝鮮難民はどこへ向かい、日本政府は、どのような対応を取るのでしょうか?
北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長、高英起さんにお話を伺います。

4月26日(水)飯田泰之 ●学芸員が地方創生に果たしている役割

波紋を広げている山本幸三地方創生担当大臣の「文化学芸員はがん」発言。
この発言をきっかけに、学芸員が地方創生に果たしている役割を考えます。

4月27日(木)小田嶋隆 ●ブレグジットの不安に怯えるイギリスでもてはやされる「わび・さび」

総選挙前倒しにより、ブレグジットの不安が浮き彫りとなったイギリス。
そんな国で「わび・さび」がもてはやされる理由とは?
(2017/4/24 UPDATE)
番組スタッフ
今、日本を猛烈な勢いで席巻しているSNS「Mastodon(マストドン)」。
機能の類似性から「ポストTwitter」とも言われていますが、最大の特徴はマストドンを構築するためのソフトがオープンソースで公開されており、誰でも独自のインスタンス(サーバ)を作ることができるという点。
すでに1000以上のインスタンスが立ち上がっています。

先週、突如巻き起こったマストドン旋風に押され、私も3つのアカウントで作ってしまいました。日本最大級のmstdn.jp、Pawoo。そして立ち上がったばかりのniconico。
私の妻界隈ではどのママ友集団に属するか、が彼女たちの頭を悩ませているそうです。
ボスママのセンス抜群の自宅に招かれてお茶会をするA、子連れでも気兼ねなく長居できるカフェで女子会をするB。A、B両方に参加してみて、どちらの長く付き合うかを妻は決めるそうです。
どちらのママ友サークルを選ぶか。インスタンス選びも何となくそれと似ているような気がしました。
インスタンスとは言わばによってどんな違いがあるのかが知りたくて複数のアカウントを作ってみたのですが、個人で手軽にインスタンスを立ち上げる方法も公開されているので中には独自のインスタンスを立ち上げてやったぞという人もいるかもしれません。

mstdn.jpのインフラ部分を支援していることでも知られるさくらインターネットですが、サーババブルとも言える状況となっているようです。

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すでにさくらインターネットのサーバは売れに売れているらしく、東京のサーバは昨日の段階では売り切れ状態だったという。ちゃんと支援しただけの効果はあったようだ。
<ITmediaニュース:ボコボコ発生しているMastodonインスタンスの現況を知る>
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Twitterにあたるツイートはマストドンでは「トゥート」。リツイートは「ブースト」。
私も色々なトゥートをし、色々なトゥートを見ましたが、マストドンの印象を一言で表すなら「混沌」。これに尽きます。

フォロワー以外のトゥートも(ローカルタイムライン、連合タイムラインで)見られるのですが、マストドンについて真剣に考察する最もいれば、下らないことを短くトゥートする人も。今日は減ったような気がしますが、一番、多いのがエロネタ。エログロナンセンスはSNS黎明期にありがちの光景なのか、マストドンの混沌とした状況は「便所の落書き」と呼ぶにふさわしい。
しかし、見る限り、エログロナンセンスに腹をたてる人はほとんどいません。
誰もがそれを「あるもの」として許してしまっている、と言っても良いでしょう。
(レベルの高いエログロナンセンスを投稿したいという人には、クリックすることで初めて閲覧するようにすることも可能)
Twitter、Facebook、LINE、Instagramでできなかったことをしたい。それが、エログロナンセンスなのか…。

「何だか部室の雰囲気と似ている」
エログロナンセンスが当たり前に存在するマストドンに、そう思いました。
品がなく、IQが低いトゥートだらけなのに、なぜ不快感を覚えないのか。
マストドンを始めた理由として、こんなトゥートを見つけました。

【ツイッターしてたら息詰まったから来た】
【フェイスブックのシェアさせていただきますオッサンがうざいからはじめた】

Twitterの時とは違って、 誰でも気軽にフォローし合える、トゥートをお気に入り登録できるという雰囲気が今のマストドンにはあります。私が登録した3つのインスタンスでもそう。
人見知りする感じが全くないのです。
多くの人が指摘していることだと思いますが、「Twitterによる経験値」がもしかしたら影響しているのかもしれません。だいたいの機能はTwitterと似ており、どんなトゥートをすれば「お気に入り登録」「ブースト」されるのか、雰囲気で何となくわかる。
スーパファミコンの『クロノトリガー』というゲームに、クリア後に「強くてニューゲーム」を選択できる機能がありましたが、「Twitterをだいたい攻略した」という人たちがそのままの経験値とレベルでマストドンを楽しんでいるのでしょうか。

気がついたらいつの間にか、とんでもない勢いで自分の背後にまで迫っていたマストドン。
後頭部をかすめられて初めて、その存在を認識したこの感じ。これまでのSNSの初見にはなかったような気もします。
マストドンに惹かれてしまうのは機能云々よりもその存在感なのかもしれません。

分散型SNS、草の根SNS とも言われるマストドン。TwitterやFacebookのように大きく社会を動かすものになるかどうかはまだわかりません。
しかし、この混沌は癖になります。黎明期、創世初期だからこその光景なのでしょうが、今後、秩序がどう生まれるのか。 いや、秩序なんて生まれてくれない方がおもしろいんじゃないか。
マストドンの混沌がどうかいつまでも続きますように…。そう願ってしまいます。

スタッフ・坂本
(2017/4/20 UPDATE)
番組スタッフ
もやしだけでなく、豆腐も…。スーパーなどで異常な安値で販売されている食材の製造業者から悲鳴が上がっています。

業界が悲鳴 豆腐安売りに「待った」(「FNNニュース」2017/4/17)

安いものでは1丁30円ぐらいで販売している豆腐。
異常な安さですが、この豆腐の製造業者が今、苦境に立たされていて、「小売店の不当廉売」などによって廃業が相次ぎ、1960年には5万軒あったのが現在は7500軒まで減少しているのだといいます。

豆腐の製造業者を苦しめている「小売店の不当廉売」とは何なのかといいますと、「週刊朝日」(2016/2/5)では納豆を例に挙げ、このような説明がされています。
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10年ほど前まで3パック120円前後で売られていた納豆は今では60円を切ることも珍しくない。
納豆業界関係者は、「納豆は客寄せのために激安特売の対象になることが多い。スーパーなどの小売店から価格を下げろと言われると、断れない」
*****

これと同じような構図で製造業者が苦しんでいるのが、もやし。
3月にはもやし生産者の団体「もやし生産者協会」が「生産者の経費削減努力は限界を超え、体力を消耗しきっている」と文書で窮状を訴え、話題となったばかりです。

もやし業界「窮状」訴えに驚きの声 「今までが安すぎた」「値上げしていい」
(「J-CASTニュース」2017/3/18)

原料価格が高騰しているのに小売価格は年々下落。そこに最低賃金の上昇が加わり、店をたたむ生産者が全国で相次いでいるのだといいます。
小売価格が下落する構図は豆腐と同様で、安売りの目玉商品として使われることが多く、価格を上げることが難しいのが現状。

現在、もやし1袋の平均価格は約30円。
スーパーで特売品として1袋10円で売られていることもあるこの異常な安値を、もやし生産者協会としては1袋40円程度に引き上げることを希望しているようです。

見慣れてしまったせいか、豆腐1丁30円、もやし1袋10円がいつの間にか当たり前になっていましたが、その背景を知ると、この安値が異常であることが分かります。

でも、その異常な状態を作り出しているのは結局のところ、消費者。
農産物流通コンサルタントの山本謙治さんはこのように指摘します。
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結局、小売店が業者に値下げ圧力をかけるのは消費者が安い商品を求めるから。
企業努力にも限界があり、価格を下げれば品質も下がる。それを防ぐには、消費者が食べ物の最低価格を知り、極端に安い食品は『おかしい』と思わないといけない。
<「週刊朝日」(2016/2/5)>
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異常な安さがウリで、安さを強調する広告を出し続けた末に経営破たんした旅行会社「てるみくらぶ」もそうですが、安さの追求にはもう限界がきているのでしょう。
安さだけでなく、サービスも同様。
過剰なサービスを提供し続けてきた運送業界の疲弊ぶりが限界を象徴しているように見えます。
これまでずっと当たり前に“過剰さ”を受け入れ、その恩恵を受けてきたわけですが、その状況こそが異常。
“過剰さ”を諦め、“普通”を受け入れる。今がその転換点なのかもしれません。

(スタッフH)
(2017/4/18 UPDATE)
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