DAILY NEWS ★あなたの気になる特集内容は?ソーシャルボタンでシェアしよう!

番組スタッフ
東京都議会選挙を睨んでか、政権支持率の落ち込みを鑑みてか、政局が騒がしくなってきました。
支持率が落ちれば、それなりの策を講じるのが定石。
先日、安倍総理は通常国会閉幕を受けて記者会見を開きました。
国家戦略特区での獣医学部新設をめぐって陳謝。
語気を荒げたこと、加計学園問題の調査が二転三転したことなどを謝ったわけですが、前向きなことも述べて国民をひきつけなければなりません。
安倍総理はこの日、こんなことも述べました。

******************
一億総活躍社会の実現に向けて、「その本丸は『あらゆる人にチャンスを創る』ことだ。これまでの画一的な発想にとらわれない『人づくり革命』を断行し、日本を『誰にでもチャンスがあふれる国』へと変えていく。そのエンジンとなる有識者会議を、この夏、立ち上げる。いわば『みんなにチャンス!構想会議』だ」と述べ、来月中に、人材投資への具体策を検討する新たな有識者会議の体制を整える考えを示しました。そのうえで、人づくり改革を推進するための担当大臣の設置を検討する考えを示しました。
NHK NEWS WEB 首相 みずからの姿勢反省 信頼回復に努める
******************


『人づくり革命』…。何だかどこかの宗教の経典に出てきそうな、壮大なお言葉です。
誰が考えたかわからない「人づくり」という言葉。どうやら安倍総理のお気に入りのようで、昨日も…。

******************
安倍総理大臣は、経済界や業界団体の代表らとともに生産性の向上についての取り組みを検討する政府の協議会であいさつし、「生産性向上のカギはまさに『人づくり』だ」として、人材投資への具体策の検討に向け積極的に提言してほしいという考えを示しました。
この中で、安倍総理大臣は、「生産性向上のカギはまさに『人づくり』だと考えている。私は、次なる安倍政権の柱を『人づくり革命』とすることにした」と述べ…(略)
NHK NEWS WEB 首相「生産性向上のカギは人づくり」
******************


日本は「ものづくり」が抜きん出た国と言われます。「ものづくり」で経済成長を成し遂げた国、ということで次は「人づくり」で革命を起こし、再び経済成長の足がかりとするのでしょう。

経済政策を見ていていつも思うのですが、つまるところ政府が追い求めようとしているのは「高度経済成長期からバブル崩壊前の輝かしさ」のように感じます。
その時代の旨みを知っている人たちだけで、何やらあれこれ策を打ち立ててキャッチコピーとなる言葉とともに訴求しているような気がして、日本がイケイケだった頃を知らない私にとっては、彼らが語る青図は「青」なんて爽やかなものでなく、どちらかといえば「セピア色」に映るのです。
これぞネットスラングで言うところの懐古厨なのではないか、とも思ってしまいます。

そんな懐古主義臭さ、セピア色感を悟られないように「人づくり」と言う言葉が作られたのかもしれませんが、どうも私には浮世離れしているように思えてなりません。神話に登場する言葉と言われたら納得できるのですが…。

そして、同じく記者会見で飛び出した「みんなにチャンス!構想会議」。
「みんなにチャンス」という言葉とそこに添えられた「!」…。思わず目眩がするような、普通の社会人をしていたら中々出会えない独特のセンスを爆発させています。
誰がこの言葉で行こうと思ったのか。どう行けると思ったのか。不思議です。

一億総活躍社会実現のための「人づくり革命」と「みんなにチャンス!構想会議」。確かに、皆に活躍する機会が与えられるのは肯定する以外の選択肢がないものでもあります。
しかし、「みんなにチャンス!」という文字面を見ても、「人づくり」という言葉と同じように「いや、多分そういうことじゃない」と言いたくなるのですが…。いや、そもそも「一億総活躍」が受けれ難い…。

先の国会で総理が繰り返した「印象操作」という言葉。しかし、私も有権者として、あまりピンと来ない言葉の創造によって、何だかダサいな思う同時に、これからやろうとすることに不安を覚えるというある種の「印象操作」がなされてしまっていると感じるのは仕方がないでしょう。
若い世代に刺さる言葉の模索が難しいならば、万人受けのする無難なわかりやすい言葉を用いて政策を提示し、実行して欲しいものです。

スタッフ坂本
(2017/6/22 UPDATE)
番組スタッフ
内閣府が今月12日に始めた、「おとう飯(はん)」キャンペーン。
まだ始まったばかりですが、評判があまりよろしくありません。

夫よ、もっと料理を 内閣府が「おとう飯」キャンペーン(「朝日新聞デジタル」2017/6/13)

これは、男性へ簡単な料理を提案し、イクメンの増加を目指す施策。
キャンペーンの概要には、「簡単に、手間を掛けず、多少見た目が悪くても美味しければ、それがおとう飯」とあります。
*****
これまで料理なんかできないと思っていたあなた、立派な料理を作らなければいけないと思っていたあなた。いいんです。おとう飯ならいいんです! 
簡単に、手間を掛けず、多少見た目が悪くても美味しければ、それがおとう飯。
*****

おとう飯についてわたしは、イクメンの増加を目指す点は賛同できないものの、料理をしたことがない夫が料理を始めやすくなる、つまり、夫が感じている料理のハードルを下げる意味では評価に値すると捉えていました。
全面的には賛成しないけれども、やることに多少の意味はあるという評価です。

ただ、ネット上の反応は否が多数で、批判のポイントは以下の3つ。

・妻がつくるご飯は、手間を掛け、見た目もよくて、美味しくなければいけないのか
・男を舐めている
・労働時間の削減が先決

このうち、わたしが気になったのは1つ目の批判。
おとう飯は、妻が作る料理は「手間を掛け、見た目もよくて、美味しくなければならない」なんて一言も言っていないのに、概要に書かれている「手間を掛けず、見た目が悪くても美味しければいい」を勝手に悪い方向に解釈し、キャンペーン自体を批判しているのです。

「ごはんを炊いて、具沢山のみそ汁を作ればいい」と説く、つまり、料理は手を抜いてもいいというお墨付きをくれる土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』がベストセラーになっている昨今の空気を踏まえると、なぜ夫にだけ料理の手抜きを許すのか、という思いもあるのでしょう。
それにしても、理不尽な批判のように思います。

勝手に悪い方向に解釈するといえば、先月、「ワンオペ育児の賛美にしか見えない」などと批判された、「ムーニー」のCMも同様。

ムーニーのおむつCMに「ワンオペ育児を賛美しないで」批判⇒ユニ・チャーム「取り下げはせず」本来の意図は?(「ハフポスト」2017/5/10)

このCMは、子どもを出産した女性が、オムツ替え、買い物、食事など、初めての家事・育児に取り組むという内容。
夫はほとんど登場せず、家事・育児に奔走するのはこの女性のみ。
次第に女性の表情には苦悩の表情が浮かぶのですが、子どもが笑顔で指を握り返した様子に励まされた女性は笑顔になり、「その時間がいつか宝物になる」という字幕が出て終了。

このCMが、1人で家事・育児をこなさなければならない状態を指す「ワンオペ育児」を賛美しているようにしか見えないとの批判を受け、ネット上で話題となりました。

批判の声を受け、ユニ・チャーム広報室の担当者はハフポストの取材に対して、「子育ての理想と現実にギャップがあった、ということに悩む、母親のリアルな日常を描いて、それを応援したいという思いがありました」と答えていて、そもそもワンオペ育児を賛美するつもりはさらさらないのです。

それでも、応援というプラスのメッセージは受け取らず、ワンオペ育児賛美というマイナス面を勝手に解釈し、批判しているのです。

おかしな話ではありますが、ワンオペ育児が社会問題化しつつあり、家事・育児に非協力的な夫が許されない空気が蔓延する昨今、炎上を避けるという意味では家事・育児絡みのコンテンツは作らないのが賢明なのでしょう。

(スタッフH)
(2017/6/20 UPDATE)
番組スタッフ
6月19日(月)佐々木俊尚 ●中国で起きている移動革命

今、中国では「シェア自転車」なるものが急速に広がっています。
こうした現象が示す“移動革命”のすごさとは?

6月20日(火)速水健朗 ●崩壊から四半世紀…今、バブルから学ぶべきこと

バブル回帰の機運が高まる今、バブルから学ぶべきことを考えます。

6月21日(水)ちきりん ●「反緊縮」を支持したイギリスの若者。そして日本は…

日本を覆う「緊縮」と「世代間対立」について考えます。

6月22日(木)小田嶋隆 ●日本に大富豪のヒーローが育たないわけ

「アメコミ」と「日本のヒーロー」の成立過程における決定的な違いとは?

(2017/6/19 UPDATE)
番組スタッフ
日々、色々なことが本当に起こります。あまりにも色々なことが起こりすぎて、その時系列がわからなくなり、挙句、あったことすら忘れてしまう…。
あまりにも情報が多すぎて、その出来事を整理するのが本当に疲れます。
自分の記憶がおかしいのか、それとも時間感覚のせいなのか。

はてなブックマークの匿名ダイアリーに【ネットの速度が早すぎる】という投稿がありました。
*************
shi3zがヨッピーへの煽り記事を書いたのが朝7時、それにツイッターやFBで反論が入り丁々発止、昼過ぎには追記や訂正が何度もなされ、マストドンのコメまで拾い上げられ、ハゲがまとめはじめて、俺が仕事から家に帰って今日始めてはてブを見るころには敗北宣言に100近いブコメがついて消し炭しか残ってねぇ。
流れ早すぎだろ。お前らネットに住んでんのかよ。
*************

ことの発端となったのは広告記事のタイトルに【PR】表記をつけるか否かの議論。今更この問題について説明するのもはばかれますので、詳細は省きますが、6月頭の出来事にもかかわらず、今更詳細を記すのは野暮、恥ずかしいと思いたくなるほど、過ぎ去りし一瞬の出来事のように思われます。

私は上記のエントリに激しく同意してしまいました。
そして、「ネットの旬」とは何なのかと考え、その答えを掴み損ねます。
バズっている言葉、大小の炎上、賛否分かれる議論…話題は尽きないですが、やはりネット発の事件、事故、議論は賞味期限が短いなと思う限りです。

こんなに、流行や話題のサイクルって早かったかなと思うのですが、猛烈な勢いで閲覧される、消費されるというSNS時代の潮流も関係しているのでしょう。

テレビのニュースを見ていると、毎日のようにネットで話題の出来事が大なり小なり取り上げられています。もちろん知らないニュースもあるのですが、私は平日は結構、ネットからニュースを摂取しているので、テレビが取り上げるタイミングとネットでバズったそれのラグに面食らうことも少なくありません。
番組でも、ネットで話題の出来事を取り上げたりするのですが、ドンピシャの旬に重ねるのも中々難しいのですが…。

ここ最近、いくつかのSNSで「パワーワード」という言葉を頻繁に見かけるようになりました。
**************
パワーワード(power word)とは、「力のある言葉」や「インパクトのある言葉」を指す言葉である。
与える「影響」の詳細は問わないので、「前向きな」「希望に満ちた」というポジティブな影響を与えそうな言葉だけでなく、「呪詛」「絶望的な気分になる」といったネガティブな影響をもたらす言葉をも含む。
ニコニコ大百科「パワーワード」
**************

私がいつからこの言葉を目にしているのか記憶はすでに曖昧なのですが、曖昧というか欠如しているのですが、いざ使ってみようと思った時、何だか今更使うと恥をかくかもしれない言葉のように感じて、結局使っていません。

情報の量も圧倒的ですが、消費する回数も圧倒的。だから、すぐに飽きるのです。
ネットの海の底に化石となるべく沈んでいく様々な情報。そして、猛烈な加速度と量で押し寄せる情報。
この時の流れに誰が追いつけるのでしょうか。
だからこそ、何だかよくわからないけど古くなる感じのしない学園問題等がいつまでも取り上げられているのでしょうか。

時が加速する…。
何だかジョジョ6部のメイドインヘブンが発動しているかのような感覚に陥っているなと思う次第です。

スタッフ・坂本
(2017/6/15 UPDATE)
番組スタッフ
アメリカでは『ラ・ラ・ランド』を超えるヒットを記録し、日本では9月公開予定の映画『ドリーム 私たちのアポロ計画』。
この映画のタイトルが批判を受け、『ドリーム』になったことが先日、報じられました。

「ドリーム 私たちのアポロ計画」邦題変更 「ドリーム」に(「ITmedia」2017/6/9)

この映画はNASAを舞台に、1960年代の宇宙開発競争を描いた作品で、原題は『Hidden Figures』。
主に描いているのは人類初の有人宇宙飛行を目指す「マーキュリー計画」であり、元々のタイトルにあった「アポロ計画」ではないため、タイトルの付け方に批判的な声が相次ぎました。

BuzzFeedは早速、この映画を配給する20世紀フォックスに取材。
担当者が改悪とされるタイトルを付けた理由を明かしています。
*****
「映画の内容としてはマーキュリー計画がメインであることは当然認識しています」
「その上で、日本のお客様に広く知っていただくための邦題として、宇宙開発のイメージを連想しやすい『アポロ計画』という言葉を選びました」
<「BuzzFeed」2017/6/8>
*****

ここで印象的なのは、「お客様に広く知っていただくため」という部分。
内容に則していることよりも、インパクトのあるタイトルが最優先になっているのです。

少し古いインタビューになりますが、ウォルト・ディズニー・ジャパンの宣伝プロデューサー、脇坂守一さんも同じようなことを言っています。
*****
ネット媒体の増加で、人々が情報を得る場所は増えているが、そのなかから選択してもらうことは難しくなっている。皆が熱心に映画の情報を調べて、劇場へ足を運んでくれるのならば別だが、残念ながらそうではない。
まずは、タイトルで目をひかないと、作品情報を見てもらうところまで行かない。
<「日経トレンディ」2012/10/5>
*****

一方、洋画の日本版タイトルを批判する側で共通しているのは、「原題のままでいい」という「原題至上主義」。

現在公開中でいえば、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』。
こちらは、2014年に公開されてヒットした『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の続編で、原題は『Guardians of the Galaxy Vol. 2』。
続編であるにもかかわらず、「リミックス」と続編であることを感じさせないタイトル付けに1作目のファンは不満を抱き、原題に戻すよう主張。

11月公開予定の『マイティ・ソー バトルロワイヤル』も同様で、これはアメコミが原作の「マイティ・ソー」シリーズの最新作で、原題は『THOR RAGNAROK』。
マイティ・ソーは北欧神話がベースにあり、原題にある「RAGNAROK(ラグナロク)」は終末戦争を意味する言葉のため、原作ファンは北欧神話との無関係の「バトルロワイヤル」に変更されたことに反発し、「ラグナロクのままでいい」という意見が圧倒的に多い。

「X-MEN」シリーズの主要キャラクター・ウルヴァリンの単独シリーズの最終作である『LOGAN』が、地味な原題のまま公開され、初週2位、2週目4位と、そこそこのヒットとなっていることも「原題至上主義に拍車をかけています。

私も映画が好きなので、洋画は「原題のままでいい」という気持ちは分かります。
好きな作品のシリーズに、変なサブタイトルを付けられたら怒りたくもなります。
でも、映画好きの顔色を窺って、「原題のまま」を貫いても、所詮、映画好きの心にしか響かないのです。

『アナと雪の女王』は、原題である『Frozen』のまま公開したら、あれほどヒットしたでしょうか。
『ベイマックス』も、原題の『BIG HERO 6』では相当、苦戦したでしょう。
日本の配給会社が独自に付けたダサい邦題は、映画ファンからはこき下ろされるのが常ではありますが、映画ファン以外の心に刺さる可能性がないとは言い切れないはずです。

映画好きが洋画の邦題を“改悪”と判断するのは早すぎるというのが、わたしの印象。
“改悪”と判断するのは公開後、結果が出てからでも遅くないのではないでしょうか。

(スタッフH)
(2017/6/13 UPDATE)
«Prev || 1 | 2 | 3 |...| 194 | 195 | 196 || Next»

MESSAGE ★ 番組へのメッセージはこちらから ★ 皆さまからのご意見お待ちしております


ページの先頭へ