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番組スタッフ
人気の日本酒「獺祭」の製造元である旭酒造がおととい(10日)、読売新聞の朝刊に掲載した意見広告が話題となっています。

「高く買わないでください」獺祭の酒造会社が適正価格で販売しない市場への意見広告を掲載、様々な意見が集まる(Togetter) https://togetter.com/li/1180000

一面をすべて使った全面広告で、「獺祭」のメーカー希望小売価格と、全国各地の正規販売店の名前が書かれ、そして大きな文字でこう呼びかけています。
「お願いです。高く買わないでください」

なぜ新聞広告を使って、こうした呼びかけをしたかというと、その理由を旭酒造の桜井博志会長がメールマガジン「蔵元日記」で明かしています。

ひとつは、高値で不正に転売されていることを背景に、不当に高く買ってほしくないから。
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それは、獺祭を「私たちの希望小売価格で買ってもらいたい」つまり「不当に高く買ってほしくない」という事です。
全国のスーパーや酒屋さんの中には、いわゆる転売屋といわれるところから獺祭を仕入れて私たちの希望小売価格の二倍・三倍の値をつけて売られる方がいます。
高いだけならいいのですが、その流通経路を見てみると、正規小売店から何らかの方法で酒を買って、それを集めて、割増な価格でスーパーなどに売る、という流通形態を取ります。
つまり、正規の取引先ではない業者が間に入ります。
<「蔵元日記」2017/12/10>
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二つめは、正規の取引先ではない業者による、ずさんな品質管理。
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彼らはおそらく獺祭に愛情はありません。それどころか、正規に取引させてくれない獺祭に恨みすら抱いているかもしれません。
したがって流通過程の品質管理もおざなりかひどいものと考えられます。
そして、流通にかかる日時も必然的に長期化します。昨年、私どもが虫の混入を引き起こし、商品を交換させていただいた時、それを見つけたスーパーは正規取扱店ではなかったのですが、その店に獺祭が到着した時点で二か月たっていました。
そんなことで、お客様にとっても「品質は悪いわ、値段は高いわ」で良いところは何もないのですが、これが法的には文句をつけられないのです。メーカーは小売価格まで規定することが再販価格維持禁止法によりできないからです。
<「蔵元日記」2017/12/10>
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そして三つめは、購入する人が希望小売価格を知らないこと。
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しかも、かなりのお客様が獺祭の希望小売価格をご存じないのです。だから割高でも「こんなものか」と思われて購入されるんですね。
前述の虫混入商品取り換えの時も、税込み2480円の「獺祭 磨き 三割九分」を関東のあるスーパーから一万円以上で購入したから「その金額を返せ」と言われて困惑させられたお客様が数名おられました。
<「蔵元日記」2017/12/10>
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これらの理由によって旭酒造は全面広告を出すに至ったわけですが、こうして見ると際立つのが転売で荒稼ぎをする「転売ヤー」の存在です。

転売ヤーはあらゆるものに存在しますが、私の頭にすぐ浮かぶのはアメリカのファッションブランド「Supreme」。
先週末に発売となった「BOXロゴのスウェットパーカー」は、ヤフオクなどで定価3万240円が10万円を超える異常な高値で取引されています。

転売ヤーは発売日前日の深夜に店の前に並んで買い漁り、すぐにヤフオクなどに出品というのがもはやおなじみの流れになっているのですが、この流れが成立するのはこれほどの高値でも購入する人がいるから。
高値を払ってでも手に入れたい気持ちも分からないではないですが、転売ヤーから買うことが結局は転売ヤーをのさばらせてしまっているのです。

そんななか、チケットの転売に関しては規制が進みつつあります。

たとえば、先月にはヤフーがオークションサービス「ヤフオク」のガイドラインを改定し、転売目的とみられるチケットの出品を禁止。
さらに、自民党議員の有志でつくる「ライブ・エンタテインメント議員連盟」は今月7日、総会を開き、コンサートなどのチケットをネット上で高額で転売することを規制する法案の概要を了承。
営利目的で通常の販売価格を超えた転売を不正と見なし、罰則を設けるもので、来年1月召集の通常国会に提出し、会期内成立を目指すといいます。

チケットに限らず、あらゆる品物の販売価格を超えた転売を禁止するというのが理想ですが、それは現実味が薄い。
そうであるならば、今すぐにできることはやはり、転売ヤーからの購入をひとりひとりが止めてみるということなのでしょう。

(スタッフH)
(2017/12/12 UPDATE)
番組スタッフ
国難の時代、とまで呼ばれるに至った平成。
2017年は平成の終わりを確かに感じさせる一年でしたが、平成とはどんな時代だったのか?
平成のあの時から始まった今の苦悩、平成のいくつかのターニングポイントから今を考えます。

12月11日(月)佐々木俊尚●平成という時代のわからなさ
事業構想大学院大学准教授の鈴木洋仁さんは、著書『「平成」論』(青弓社)のなかで「平成とはわからない時代」と指摘。
これまであまり語られてこなかった「平成」という時代。その理由を「わからなさ」というキーワードで読み解きます。

12月12日(火)古谷経衡●自粛で始まりFAKEで終わる平成の報道メディア史
報道に自由がなくなりつつある“ようにみえる”平成末期、前回とは異なる改元が確定している中、この30年間の報道メディアが経験したことは、どんなかたちで反映されるのか?

12月13日(水)飯田泰之●今にいたる「忖度」を生み出した、平成の政治改革
今年の新語・流行語大賞に選ばれた「忖度」。
「忖度」はいつ生まれ、今にどう影響しているのか。

12月14日(木)小田嶋隆●宇多田ヒカルが招いた”平成型”音楽ビジネスの終焉
宇多田ヒカルの降臨をきっかけに、平成の音楽ビジネスはどう変化していったのか?
(2017/12/11 UPDATE)
番組スタッフ
風物詩とも言うべき、年末恒例のイベントが続きます。
先日、行われたのは若手漫才の日本一を決める「M―1グランプリ2017」。今年、頂点に立ったのはとろサーモン。11回目の挑戦で掴み取った栄冠でした。

毎度毎度、優勝した芸人の苦労話や優勝を逃した芸人の大会にかける思いなどが取りざたされ、賞レースに人間賛歌のようなものが織り込まれることは必至で、特に今年は泣けるとの声が多かったように感じます。

「お笑い」にカテゴライズされるニュースが出るとき、「誰、これ?」「なんでこんなことをいちいちニュースにするんだ」などとあまり良い反応を聞かない、むしろ興味がない、というような意見ばかりだと感じていましたが、M1が終わると、”お笑い評論家”がまるで夏を待っていた蝉のようにワラワラと登場します。

「どのコンビも遜色なかった」というようなものもあれば、「2本目であのネタ選ぶかね」「ちょっとコント色が強かったかな」というような玄人よりの意見もあります。
中には「とろサーモン、仕事増えるけどトークは大丈夫かな」と優勝者の漫才以外の仕事を心配する声もありました。

優勝したとろサーモンがM―1バブル真っ只中にいることは間違いありませんが、覇者よりも話題になっているのが、審査員を務めた上沼恵美子さんです。

辛口審査が話題になっている上沼恵美子さんです。
決勝の舞台に立ったマヂカルラブリーに対して、上沼さんは「好みじゃない」「何で決勝に上がれたの?」などと酷評。公開処刑の生放送となりました。

文字で見ると、上沼さんがマヂカルラブリーの可能性の芽を摘み取るほど激怒しているように感じるかもしれませんが、実際に観ると、いつも通りの関西の女帝。
私がよく見た関西ローカルの番組では、マヂカルラブリーも驚くほどの罵倒を上沼さんは若手芸人に浴びせていたように記憶しています。
「酷評」であることに間違いはないでしょうが、上沼相談員が「激怒」したかと言われるとそうとも思えない。
しかし、他出演者の表情や反応を見る限り、緊張感漂うその場の空気をさらにピリッとるほどの圧を上沼相談員が放っていたのでしょう。

M―1後は得てして自身のお笑いに対する知識を披露する場になりがちです。
関西ローカルの上沼恵美子さんについて語った私も、全国ネットでは知り得ない上沼恵美子を知っているぞ、というマウンティングを私はしてしまっているわけです。

お笑いはマウンティングが容易にできる趣味です。「昔から知っている」「ライブに足を運んでいる」を出されると、一見さんは持論を強く語ることが困難です。お笑いだけではないでしょう。人間が「趣味」にするあらゆる事象で、新規語るべからずの圧力が蔓延しています。
「好き」だけでは語ってはいけないようで、語るならいっその事、好きという情熱でどこまで知識を仕入れ、それをどのように自身の血肉にしたのか、までにしなければいけないのでしょうか。

しかし、お笑いというエンターテイメントを例に言うと、評価を受け手の「好き」「嫌い」に委ねてしまっているところがあります。M―1がまさにそうです。
漫才の技術の良し悪しに加え、審査員の好き嫌いに大いにかかっていることは、上沼相談員が証明してくれました。

「知っている」と最強のマウンティングを食らわせられるような気がします。
気がするだけで、ただの錯覚です。
知識で持ってしてマウンティングしようとすると、いつか「もっと知っている」人が現れて、恥をかきます。
M―1後に繰り広げられるお笑い議論を見ると、知識とは誰かにひけらかすものではなく、謙虚に己を磨くためにあるものだと知らされます。

スタッフ坂本
(2017/12/7 UPDATE)
番組スタッフ
赤ちゃんの泣き声をおおらかに受け止めようという動きが広がっていることを先日、こちらの記事で初めて知りました。

赤ちゃん「泣いてもいいよ」広がる(「大手小町」2017/12/2)

たとえば、「赤ちゃん泣いてもいいよ!」と呼びかけるステッカー。

女性向け雑誌「ウーマンエキサイト」が制作したもので、これまでに約5万枚が配布され、ユザワヤなど全国80以上の店舗で無料配布されているといいます。

スマホなどに貼り、ステッカーで子育てする人を応援する意味合いがあるようで、こちらの記事は、このステッカーの意図をこう伝えています。

「小さい子供は思うように話せないため、意思表示しようと、電車や飲食店で泣き出すことも多い。
そんな時に周りが温かく見守っていることを示す手段にと考えられたもの」

このステッカーと同様の試みを、オリックス生命保険も今年の春から行っていて、それが「#泣くのが仕事プロジェクト」。

特設サイトからスマホやパソコンに「こどもは、泣くのが仕事です」などと書かれたイラストを自由にダウンロードし、ステッカーやバッジなどに利用できるのだといいます。

こうした取り組みについて、「大手小町」の記事のなかで、玉川大学の大豆生田啓友教授が「困っている親に対し、直接声はかけられなくても、ステッカーなら思いを伝えやすい。日本人に合った優しさの示し方ではないか」と評価する一方、手放しでは評価できないという声もあります。

それは、作家で書評家の印南敦史さん。
「いいことだけれども、そんなものをわざわざつくらなければならない世の中のあり方がひっかかる」と自身の考えをつづっています。
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いいことなんだけれども、僕にはどうしても引っかかるものがあるのです。
それは、そんなものをわざわざつくらなければならない世の中のあり方です。そんなものをつくらなければならないのは、そんなものをつくらなければ受け入れてくれない(それでも受け入れてくれないかもしれない)人たちがいるということです。そこに、大きな疑問が残るし、とても悲しく、残念で、腹立たしいことだと感じるのです。
<「YOMIMONO.COM」2017/11/22>
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「赤ちゃん泣いてもいいよ!」と呼びかけるステッカーがなくても、赤ちゃんを思いっきり泣かせてあげるのが理想なのでしょうが、とはいえ、子どもの泣き声の捉え方は人それぞれ。
「寛容になってください」と言われても、「昔は自分も赤ちゃんだったんだから」と言われても、割り切れない人もいます。

熊本市議会で生後7か月の長男を抱っこして議場に入り、批判を受けた女性市議のインタビューを読んでも、それは感じます。
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ーーそうは言っても、泣くこともある。議事進行を乱す可能性はないわけではありません。

議会も社会の縮図です。多少のノイズがあってもやり方次第でうまく進行できると思います。そういう状況でもやれるような仕組みを、整えていく方がいいのではないでしょうか。
<「ハフポスト」2017/12/1>
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「赤ちゃんが泣いてもいい」と思える人と、そう思えない人の分断は思いのほか大きいと私は感じています。
そういった意味では、「赤ちゃんが泣いてもいい」と思えない人に寛容さを求めても無駄。
幼い子どもと一緒に電車に乗り、泣かれた経験のある私としては、「赤ちゃん連れ専用車両」を設置してくれる方がよっぽど有意義なように思えてしまいます。

(スタッフH)
(2017/12/5 UPDATE)
番組スタッフ
12月4日(月)佐々木俊尚 ●「20秒早く発車で謝罪」にみる日本の風潮

20秒早く発車して謝罪したつくばエクスプレスの対応が示す、日本企業の風潮とは?

12月5日(火)速水健朗 ●日本のフィンテック推進を妨げているもの

日本でフィンテックが推進しない理由を考えます。

12月6日(水)飯田泰之 ●アグネス論争との比較で読み解く「子連れ議会出席」が批判される理由

熊本市議会での「子連れ議会出席」はなぜ批判されるのでしょうか。
その理由を1980年代後半の「アグネス論争」と比較しながら読み解きます。

12月7日(木)小田嶋隆 ●自殺防止にAIを導入するフェイスブック、その効果は?

自殺大国である日本で、SNSが自殺防止を担う可能性を探ります。
(2017/12/3 UPDATE)
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