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番組スタッフ
ここ数年、広く知られるようになった、子どもの自殺をめぐる「9月1日問題」。
9月1日を前に多くのメディアがこの問題を取り上げ、自殺を踏みとどまるよう呼び掛けたものの、今年も夏休み明けの子どもの自殺が相次いでいます。

飛び降りや首つり、新学期の中高生2人自殺か(「読売新聞」2017/9/4)
自殺 夏休み明け相次ぐ 東京、埼玉で中高生3人死亡(「毎日新聞」2017/9/2)

きのう(4日)は都内で中高生2人が死亡。ともに自殺とみられています。

・墨田区の高層マンションで、私立中学校3年の女子生徒が転落し、死亡。
・江戸川区の公園のトイレでは、都立高校3年の男子生徒が首をつって死亡しているのが発見された。

また、東京・埼玉では8月30日から9月1日にかけての3日間に、中高生4人が自殺を図り、3人が死亡しています。

・8月30日、台東区で中学2年の男子生徒がマンションから転落して死亡。
・8月31日、渋谷区で高校1年の男子生徒が自宅で倒れているのが見つかり、死亡が確認。首をつって自殺したとみられている。
・8月31日、埼玉県所沢市の県営住宅の敷地内で県立高校1年の男子生徒が死亡。飛び降り自殺したとみられている。
・9月1日、八王子市の市立中学校で2年生の女子生徒が4階の音楽室から飛び降り。命に別条はなかったが、足や首の骨を折る重傷。

周知のとおり、この問題の根っこにあるのは「学校に行きたくないと思っていても、学校に行かないという選択ができないこと」。

このように悩む子どもに向けたアドバイスとしては、鎌倉市中央図書館の「学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい」と呼び掛けたツイートが有名ですが、今年は上野動物園のツイートが話題となり、9万件以上の「いいね」がついています。
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学校に行きたくないと思い悩んでいるみなさんへ
アメリカバクは敵から逃げる時は、一目散に水の中へ飛び込みます
逃げる時に誰かの許可はいりません。脇目も振らず逃げて下さい
もし逃げ場所がなければ、動物園にいらっしゃい。人間社会なんぞに縛られないたくさんの生物があなたを待っていますから
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また、放課後NPOアフタースクール代表理事・平岩国泰さんの以下の記事も多くの人にシェアされています。
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人間一日中起きていることはできません。眠る時間があるから起きていられるのです。
人生は長いので少しくらい休む時期があっても全然大丈夫です。
世界は広いし、想像をはるかに超える色々な生き方があります。
<「Yahoo!ニュース個人」2017/8/29>
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このように最近でこそ、「学校に行かなくてもいい」「つらいときには逃げてもいい」が当たり前になりつつありますが、「学校に行かなくてもいい」と子どもに言ってあげられる親がどれだけいるでしょうか。
一度、逃げることを許してしまうと、逃げ癖がついてしまうのでは。そう心配して、ためらっている親御さんが多いような気がします。

子どもは子どもで、「学校に行かなくてもいい」と言われれば、そのときは心が軽くなります。
でも、小中高に行かなかった子どもがまともに成長する道は、今の日本社会に用意されているのでしょうか。
わたしは、子ども自身が頑張って、高卒認定試験(旧大検)に合格し、そこからさらに勉強して大学に入る道しか知りません。

以下のまとめからも、「学校に行かなくてもいい」「つらいときには逃げてもいい」に対する違和感をくみ取ることができます。

「学校は行かなくていいよ」「逃げたらいいよ」のメッセージに感じる微妙な違和感の理由に様々な意見が集まる(Togetterまとめ)

このまとめで提示されるのは、「逃げたあとの責任は誰がとってくれるのか?」という重い問い。
「逃げてもいい」と言ってあげるのは大切ですが、それと同じぐらい大切なのは、学校から逃げた後の多様な選択肢を用意することなのではないでしょうか。

(スタッフH)
(2017/9/5 UPDATE)

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