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番組スタッフ
SNSへの何気ない行動がきっかけで、他人から誹謗中傷され、自分の人生を左右しうるとんでもない事態に陥る…。いわゆる「炎上」。
2ちゃんねるのひろゆき氏もネットの炎上をテーマに、SPA!で連載をされているほど、毎週、あるいは毎日、何らかの火種が落ちています。
昨日、こんなニュースがありました。

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徳島県つるぎ町の町立半田病院に勤務する20代の女性看護師が、認知症の疑いで入院している男性患者の写真を、インターネットの交流サイト「フェイスブック」に無断で掲載していたことが26日、分かった。病院は看護師と、写真に対してコメントを書き込んだ同僚看護師を厳重注意処分とした。 同病院によると、看護師は勤務中だった23日、ナースステーションでテーブルを持ち上げる男性の後ろ姿を携帯電話のカメラで撮影し、フェイスブックの自分のページに掲載した。ページには、この看護師や同僚看護師数人の、男性を中傷するようなコメントも書き込まれていたという。 24日、フェイスブックの写真を見た人から病院に「人権侵害ではないか」との連絡があり、発覚した。同日午後、病院の指示を受けた看護師が写真などを削除した。同病院によると、掲載された内容は、フェイスブック上で看護師が承認する「友達」だけが閲覧できる状態だったという。看護師は「仲間内だけだと思い、軽い気持ちで投稿してしまった。申し訳なかった」と話しているという。
フェイスブック:看護師が患者の写真を無断掲載…徳島 毎日新聞 2012年09月26日>
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医療業界というのは、私たちが思っている以上に守秘性が問われるところだというのを耳にしたことがあります。
私の知人の看護師は研修時、上司から、一歩、病院を出れば、たとえ同じ職場の看護士同士であろうが、患者のことを含む仕事内容について話をしてはならないと教えられたそうです。

FacebookやTwitterのタイムラインに、上記ほど悪質ではありませんが、見ず知らずの他人のそんな写真をアップして大丈夫か、と思ってしまう友達からの投稿が表示されるという経験、皆さんもありませんか?
私は、知人が横断歩道で見ず知らずの人の写真を撮影し、「映画のキャラクター●●発見!」という投稿したことに驚かされたことがあります。
見ず知らずの他人の顔をFacebookに投稿できるという知人の行動もそうですが、私が何よりも驚いたのは、その写真に「いいね」をつけた人が何人かいたことです。投稿した本人と同じテンションで、「うける!似てる!」というコメントもいくつか見られました。

今回の徳島の看護師のケースも、患者の写真を投稿した本人もさることながら、その患者を中傷するようなコメントをした友達の神経も疑われます。

先月にはアメリカ・バージニア州ハンプトン郡の副保安官がインターネット交流サイトのフェイスブックで上司の政敵に「いいね」を付けて解雇されたとして、「いいね」が米国憲法で自由を保障された「言論」に該当するかどうかをめぐり、裁判で争っている…というニュースもありました。
今やSNSのごくごく日常的なアクションがきっかけで職を失う時代です。

あらためて言葉にすることでもないですが、こういった事態を防ぐには、
SNSは誰にでも見られうるということをあらためて理解しなければなりません。

FacebookはTwitterよりはクローズドな世界かもしれません。
Facebookがきっかけでの「炎上」もそれほど耳にしません。
しかし、それでも何とかすれば誰だって見ることができる世界に変わりはないのです。
今回の徳島のケースの場合、ネットリテラシーの問題ではなく、もっと根本的な所に原因はあるのかもしれませんが…。

こういったSNSが発端となる問題、「炎上」から考えると、本人に悪意はなくとも、「犯罪自慢」は直接、その人のイメージにつながるのだなと思わざるをえません。今回問題となった看護師にお世話になりたいとは思いませんし、上記の私の知人は美容業界で働いているのですが、その人の店でお金を使いたいとも思いません。
今や検索欄に名前を打ち込めば、その人物の素性が簡単にわかってしまいます。
SNSの使い方は人ぞれぞれですが、「名は体を表す」ではありませんが、「SNSが体を表す」時代が来ているのかもしれません。


スタッフ:坂本
(2012/9/27 UPDATE)
番組スタッフ
エネルギー問題、環境汚染、地殻変動などなど、ニュースで見聞きするいろいろな問題を科学の視点で眺めることの重要性を感じる日々。しかし、こつこつと培った文系脳のせいなのか、「科学」と聞いただけで耳が閉じてしまいます。
そんな私でも臆せず参加できそうな「サイエンスカフェ」というイベントが、この数年、日本各地で開催されていることを知りました。

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参考:サイエンスカフェとは

▼Wikipediaより

サイエンスカフェ (Science Café) は、1997年から1998年にかけて、イギリスとフランスで同時発生的に行われたのが起源とされる、カフェのような雰囲気の中で科学を語り合う場、もしくはその場を提供する団体の名前である。
日本では、2004年に京都市で始められたサイエンスカフェが最初とされている(現在の科学カフェ京都)。
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講演会やシンポジウムのような、話し手の一方的なスピーチを大勢の聴衆が静かに聞くというスタイルではなく、講師と参加者が双方向に話ができる少人数の空間、ということのようです。その道の専門家と直接やりとりできるというのが魅力です。ずっと疑問に思っているけど今さら人には聞けないような質問も、なんとなく許してもらえそうな気がします。

“サイエンス”という名のとおり、そこで語られる内容は、数学、物理学、化学、生物学、宙学、地学、気象学・・・と実にさまざま。ためしにネットで東京近郊の「サイエンスカフェ」を検索し、近々のイベントタイトルを拾い読みしてみると、

「どうして月は満ち欠けするの?」
「素粒子ってなに?」

というシンプルなものから、

「シロアリはマトリョーシカ!?」
「“幻の怪獣”デスモスチルスはどこまでわかったか?」
「図形から語る数学の世界〜不思議な3つのラングランズを巡って」


と、意味はさっぱり分からないけど妙にそそられるものまで、多岐にわたります。
そのなかに、私にもとっつきやすそうなテーマ「環境問題」を見つけたので、見学に行くことにしました。


* * *


街中のカフェや会議スペース、大学のキャンパスなど、いろいろなところで催されているサイエンスカフェですが、この日の開催場所は、横浜市中央図書館

横浜市中央図書館では、生涯学習の場として平成22年度からサイエンスカフェを開始。今年度からは「ヨコハマライブラリーカフェ」と名前を変え、人文・社会科学にもジャンルを広げて、毎回、幅広い世代にアプローチする興味深いテーマを設定しているそうです。
環境問題を扱う今回のライブラリーカフェは、横浜市温暖化対策統括本部が推進する市民参加型プロジェクト、ヨコハマ・エコ・スクール(YES)との共催で行われました。

横浜市立図書館 ヨコハマライブラリーカフェ
http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/library/chosa/librarycafe.html


ヨコハマ・エコ・スクール(YES)
http://www.city.yokohama.lg.jp/ondan/yes/



「キュレーションの時代」と言われますが、知の宝庫と呼ばれる図書館でも、情報の意味づけや共有の方法は変わってきているようです。中央図書館調査資料課の鈴木課長にお話を伺いました。

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いま、図書館は全国的に「課題解決型図書館」「地域情報型図書館」という取り組みを行っています。積極的に情報提供をして、それに関する知識を住民の方に得てもらって、自分たちが自ら課題を解決していけるような、そういう流れをつくろうということです。
ですから、本を置いて、好きなものを勝手に借りていってください、ではなくて、積極的に情報発信をする。ライブラリーカフェもその一環です。

たとえば、横浜市中央図書館には「医療情報」という特別なコーナーがあります。医療情報に特化したコーナーを設けることによって、身体の本、介護の本、あるいは、同じ病気で闘病中の方が書かれた本、そういったものを探しやすいようになっています。図書館は通常、十進法という分類に基づいて、自然や科学などの分野毎に本を並べているのですが、そこに「医療情報」というひとつのテーマをつくって、いろいろな分野から本をかき集めて並べるという取り組みです。
同じように、中小企業や起業者向けの「ビジネス支援」といったテーマ設定もしています。

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photo01
<写真>医療情報が集められている医療情報コーナー


チラシに「マイカップを持参してください」と書いてあったのを読み飛ばしてしまい、ペットボトルのお茶を買って入場した私。美味しそうな紅茶が用意されているのを見て、ちょっと後悔します。

ところで、サイエンス“カフェ”には欠かせないこの飲み物、民間団体主催の場合は、参加者が会費という形で費用負担するケースがほとんどです。公的施設である横浜市中央図書館の場合、会費を徴収しての運営は難しいことから、横浜市で実施している「共創フロント」というパートナーシップを構築する制度を利用して、市内の民間企業である株式会社リタトレーディングに製品を提供してもらい、代わりにチラシやポスターで製品をPRする「企業協働」により、飲み物を提供しています。


photo02
<写真>(株)リタトレーディングが提供する横浜入港のフェアトレード紅茶(無料)


また、会場の一角には、テーマや講師の研究分野に基づいて司書が厳選した蔵書が並び、そのブックリストが配布されていました。これも図書館ならではの取り組みと言えるでしょう。


* * *


「日常生活にひそむ目に見えない環境負荷を考える - 携帯電話と環境問題 -」と題して始まったこの日のプログラム。講師は、横浜国立大学大学院 環境情報研究院 人工環境と情報部門の松本真哉教授です。
約2時間のコースの前半は、松本教授が開発した高校生向けの環境教育教材(導入部分)の体験、そして後半はグループディスカッション、という構成になっています。
30名ほどの参加者が5つのテーブルに分かれて座り、各テーブルには、横国の学生が一人ずつついています。学生は、後半のグループディスカッションの進行と意見集約を担当します。
男女比は6対4ぐらいでしょうか、比較的年配の方が多いという印象でした。テーマによっては、女性が多かったり、小学生が参加したりもするそうです。


photo03
<写真>さまざまな年代の男女が参加


環境教育教材では、日常生活と環境問題との関係を具体的に認識できるよう、いまや高校生の必携アイテムとなっている携帯電話を、題材として取り上げているとのこと。「日常生活にひそむ目に見えない環境負荷」というのは、身のまわりにあるモノやサービスの成り立ちを考察することなのだな、とテーマの意味を理解しました。
実際の授業では、携帯電話はどんな部品から構成されているのか、その部品の原材料は何か、それを作り、使い、捨てるという各ステージで環境にどんな負荷を与えるのか、ということを学習し、工場見学をしてまとめ、という流れになっているそうですが、この日は導入部分の体験ということで、ペットボトルのお茶を買って飲む、バスに乗る、テレビを見る(ゲームをする)といった日々の行動や消費活動を例にとり、それぞれがどんな環境問題につながっているかを考える時間となりました。

「ペットボトルを買うと環境にどんな影響を与えますか?△△さん?」
「バスは何でできていますか?○○さん?」

と名簿を見ながらどんどん指名していく松本先生。いつ当てられるかドキドキするという緊張は久しぶりです。
それと同時に、持ち込んだペットボトルをますます出しづらくなり、再び後悔する私・・・

「大切なのは物質の5W1H(いつ・誰が・どこで・何を・なぜ・どうやって)とライフサイクル(作る・使う・捨てる)を知ること」という松本先生の言葉のあと、では具体的に何をするか、というグループディスカッションに入りました。

私の住んでいる都内某区は、プラスチックの包装材も燃えるゴミで出していいのですが、横浜市は「プラスチック製容器包装」として分けることになっているそうです。
ある参加者からは「納豆のパックは洗って捨てることになっているけど、洗うと水を使うからもったいない、かといってそのまま出すとニオイが出てリサイクルに不向きだし、どこで折り合いを付けるかを判断するのが難しい」という意見が出ました。私もゴミの分別をしながら、「これをリサイクルする場合のコストや環境負荷と、リサイクルせずに最新の焼却施設で燃やしてしまう場合のコストや環境負荷、実際のところ、どっちがどうなんだろう?」なんて考えることがあるので、判断が難しいという部分に共感しました。
そのほか、「消費者として、ライフサイクルの“使う”と“捨てる”の部分は意識できるが、企業側の“作る”の部分を評価するのは難しい。消費者としては機能やサービスや値段で選ぶから」という意見もありました。

さまざまな意見や感想が出されたあと、松本先生のこの言葉で、プログラムは終了しました。

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たとえばペットボトルのCO2排出量が紙と比べてどうなのかといったことは、専門家に調べて欲しいという気持ちがあると思うが、それを求めていてもなかなか進まない。だから、自分が学んで、それをもとに、考えて想像して、どう選択するか、これをどんどん増やすこと。

「小さな事からコツコツと」、まさにこのとおり。これをみんなが続けていって、消費する側から変えないと、変わらない。消費者が(環境に悪いものを)選ばないようにしなければ、企業主導では変わらない。

むかし「エコ携帯」という商品をあるメーカーが出したが、消費者が携帯電話に環境要素を求めていなかったため、見事に売れなかった。それを見た他のメーカーは「エコ携帯は売れない」と判断した。今はスマホの時代だが、どのメーカーもエコはまったく配慮していない。それは我々消費者がそうしたから。

だから、想像して考える、その努力を、みんながちょっとずつすること。そのためには勉強しなければ。「こうかな」ではなく、「おそらくこうだからこう」というそれなりのロジックを持たなければ。勉強するきっかけとして今日のような場を活用してください。

それからもうひとつ。お金の話を忘れてはいけない。我々は環境のことばかり考えてしまいがちだが、基本的にはお金の話とのトレードオフだということ、これを絶対に忘れてはいけない。高い安い、そして環境にどうかということを考えなければ。

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「環境問題はこうすれば一挙解決!」という答えは当然ながらもらえませんでしたが、自分の生活習慣や消費行動を見直すいいきっかけができたことと、世代の異なる人たちとひとつのテーマで会話をする楽しさを知ったことが収穫でした。

朝晩が涼しくなり、知的好奇心が高まるこれからの季節。みなさんも、気になるサイエンスカフェを覗いてみてはいかがですか?




(水曜タイムラインWeb担当:たけなか)
(2012/9/26 UPDATE)
番組スタッフ
先週の月曜(19日)、埼玉県内の情報を中心に扱うエリア紙、埼玉新聞が、さいたま市の職員に関する、驚くべき記事を掲載しました。

記事によると、さいたま市のある職員が、昨年度の1年間に1873時間もの残業を行ったうえ、ほぼ基本給と同じくらいの残業代をもらい、1500万円を越える年収となっていた、というのです。

■さいたま市職員 時間外手当、最も多い人は783万円 年間給与とほぼ同額
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さいたま市の職員(医療職を除く)のうち、最も多い人は昨年度1年間に時間外勤務手当が約783万円支給されていたことが19日、分かった。同日の定例市議会一般質問で、冨田かおり議員(改革フォーラム)に遠藤秀一総務局長が答弁した。
市人事課や職員課などによると、この職員は40代の男性で課長補佐級。時間外に1873時間働いていた。時間外勤務手当を除いた年間給与額は約791万円で、時間外勤務手当とほぼ同額だったという。時間外勤務手当が700万円を超えている職員は、ほかにはいない。
また、年間で1千時間を超える時間外勤務をした職員が79人いたことも判明。最も多い人は1925時間働いていた。
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※埼玉新聞 2012年9月19日23時44分配信記事より抜粋

このニュースに対し、ネット上では
「まさに税金ドロボー」
「残業時間が月80時間以上で過労死と因果関係があるとされてるんだが・・・ これ、ただの水増し請求だろ」
「普通公務員でも予算分しかつかねーぞ。大抵サビ残。 アホ市は予算なく青天井なのか?」

といった批判の声が相次いでいます。

単純計算で、月に156時間残業していたことになりますが、わたしの頭にまず浮かんだのは、「いくらなんでも残業時間が長すぎるのでは?」「残業代をもらいたいがために、ダラダラ仕事をやっていたのでは?」という疑問です。

J-CAST(http://www.j-cast.com/2012/09/21147316.html)の取材に対し、さいたま市の職員課は「この職員が震災対応に追われ、土日祝日も働いていたことが大きい」と説明。
ゴミ収集などの現業ではなく、一般事務をしていたといいますが、具体的な業務の内容などについては、個人情報保護のため答えられないのだといいます。

「時間外手当の額の大きさ」に批判の声が集まる一方で、冷静に「過酷な労働環境」を指摘する声もあり、たとえば、『なぜ「みんなの党」系さいたま市議・冨田かおりはさいたま市職員の「多額な時間外労働手当」ではなく「過重な労働」を問題にしないのか』(http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20120922/1348290322)というタイトルのブログ記事は、Twitter上でURLが800回以上リツイートされ、情報が拡散しています。

■『なぜ「みんなの党」系さいたま市議・冨田かおりはさいたま市職員の「多額な時間外労働手当」ではなく「過重な労働」を問題にしないのか』
=====
私が「怪しからん」と思ったのは、年1843時間だの1925時間だの2100時間だのの長時間の時間外労働を強いる労働条件のことだ。これだけ時間外労働をしていれば、当然休日出勤は当たり前だろうし、自分のために使える時間などほとんどない。10年ちょっと前、2,3か月続けて月200時間ほどの時間外労働をしていた、大手企業に属する当時30代前半の若手社員が脳内出血に倒れ、障害を残してしまった事例を私は知っている。
ところが、この記事(前出のJ-CASTの記事)を書いた人間も、冨田かおりとかいうさいたま市議も、おそらく彼女が属する「みんなの党」も、そんなことにはまるで無頓着で、「多すぎる時間外労働手当」のみを問題視している。おかしくないか。記者や冨田市議、それに「みんなの党」の発想は「ブラック」そのものだと思った。
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※kojitakenの日記より抜粋

「時間外手当の額の大きさ」ではなく、「年間1800時間という異常な残業時間がなぜ発生したのか」を問題視すべきだという指摘。

わたしはこの指摘を目にする前は、「公務員の年収が必要以上に多い=税金の無駄遣い=悪」という固定観念のもと、それ以上、考えることをやめ、「なぜ、異常な残業時間が発生したのか」、その背景まで考えが及ぶことはありませんでした。
“固定観念が思考を停止させた”、といってもいいでしょう。


思考が停止していては、問題の本質を見落としかねません。
そうならないためにも、「残業代をもらいたいがために、ダラダラ仕事をやっていたのかどうか」という疑問は残るものの、まずは固定観念を捨て去り、さいたま市の労働環境についても、「ワタミの過労死」問題と同様に、“過酷さ”という観点で議論すべきなのかもしれません。

<web担当:H>
(2012/9/25 UPDATE)
番組スタッフ
連日、ニュースで報じられ、番組でも取り上げた中国の反日デモ。
そんななか、ネット上で興味深い記事を見つけました。

●「千円もらって参加」中国、組織的に動員か 背後に当局の影/共同通信9月20日
日系企業を襲うなど、中国全土で激化している反日デモ。
記事によれば、福建省のデモに参加した男性に取材をしたところ、
「100元(約1200円)をもらってデモに集まった人もいる」と語り、
また、中国シンクタンク研究者は
「全国のデモを支援する出資者がいるのは間違いない」と述べているそうです。

そこでネット上を徘徊してみると、真相は定かではありませんが、
“反日デモには黒幕がいるんじゃないか?”という疑惑が
日本のネット民の間でも持ち上がり、
「Togetter」や「NAVER」などにまとめられていました。

その根拠として挙げられていた主な理由がコチラ。

ヽ特呂濃箸錣譴討い詒親デモのポスターがほぼ同じデザインだという点
山東省・青島、大連、蘇州など、中国全土に渡って、
なぜか反日デモのポスターがテンプレート化し、同じデザインをしているようです。

警察が関与している可能性がある
複数の地方で、現役の警察が私服でデモに参加し、
率先してスローガンを叫んだり、群集を挑発して煽ったりしていたといいます。
また警備している警官から「何を黙って見てるんだ、早くデモに加われ」と
言われた人もいるようです。

政治家が権力争いに利用している?
デモには、軍服姿の退役軍人が「職場に呼び出された」と語りながら、
毛沢東の肖像画や毛主席万歳のスローガンを叫び、行進を行なっているようです。

そこで見えてくるのが、反日デモは中国政府に関係する何らかの組織が
自作自演しているのではないか?…という疑惑です。

さらに詳しく調べてみると、中国情報サイト「レコードチャイナ」では、
こんな記事が報じられていました。

■拡大一途の反日暴動、故意に先導しているのは次期政権反対派?/レコードチャイナ9月18日
記事によると、今回の反日デモは、中国の次期トップに内定している
習近平(しゅう・きんぺい)国家副主席に反発する勢力が、
裏で糸を引いているとの見解があるそうです。
政権交代の過程で、党政の運営が滞っているため、
習近平は暴動などの緊急事態に対応する能力が削がれているとのこと。
そのタイミングを狙って、反発勢力が大規模な“緊急事態”を起こすことで、
政府の安全管理能力が問う狙いがあるのでは?というのです。

奇しくも、ネット上でも広がりつつある、中国政府による反日デモ自作自演の噂。
どこまでが真実かはわかりませんが、
この説が正しければ、国家的な迷惑行為であることは間違いありません。

ちなみに、話は変わりますが、
皆さんは「イノセンス・オブ・ムスリム」というアメリカ映画をご存知でしょうか?

この映画は、現在世界のイスラム諸国で起きているデモのキッカケとなった作品。
イスラム教の創始者であり、最高の預言者であるマホメット(ムハンマド)を
侮辱しているとして、リビアでは米国大使が殺害される大事件まで起こりました。

この作品が作られた背景にも様々な噂があり、
一説には、イスラム勢力に対抗する“反イスラム主義”の他教徒が、
あえてイスラム圏を挑発するために、裏で糸を引いているとの見解もあります。

現在、世界で起きている2つの大きなデモ。
中国の反日デモが起きた原因は、真相が謎に包まれているものの、
政府が民衆を扇動したという噂が広まっています。

一方のイスラム諸国では、民衆が反対勢力の挑発に煽られ、
ツイッター革命と呼ばれた「アラブの春」とは逆に、
ソーシャルメディアが、負の要素を露呈させてしまいました。

世界のデモは、意外にも簡単に起きてしまいます。
どちらも、デモ発生の境界線が“煽られたから”というところに、
デモや暴動に縁遠い日本人としては、ただただ驚いてしまうばかりです。


担当:梅木
(2012/9/24 UPDATE)
番組スタッフ
先日、某企業との打ち合わせの際にクリアファイルをいただきました。そこには、私などが持つことがおこがましいと思えるほどかわいいキャラクターがプリントされていました。そのキャラクターは一部でとても人気があるようです。

さて…数年前から注目が集まり、今では地域活性化、観光資源に集客力を与える「スパイス」としてもはやかかせなくなった「ゆるキャラ」。しかし、地域活性化をキャラクターに頼りすぎた弊害が起こり始めているようです。
兵庫県・姫路市ではキャラクターをめぐってこんなことが話題になりました。

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ミニバイクなどのナンバープレートに姫路市のイメージキャラクター「しろまるひめ」をあしらった「ご当地ナンバープレート」を導入している市は14日、「しろまるひめ」なしの通常タイプを11月15日から復活させる、と発表した。 ご当地ナンバーがある多くの自治体では、通常タイプと併用しているが、姫路市では選択できず、男性から「普通のはないのか」など苦情が相次いだためだ。発行当初は行列ができる人気だったが、しろまるひめの「かわいらしさ」がアダとなった格好だ。
読売新聞 9月15日
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市主税課によると、しろまるひめのプレート当初は窓口に女性らが行列をなすほど人気を集めたようですが、バイク好きの男性を中心に「かわいらしすぎる」「自分のバイクに似合わない」などの理由から通常タイプを求める声が寄せられたとのことです。
なぜ姫路市はこのような事態になることを想像できなかったのでしょうか。
男にとって、ミニバイクといえどそれ自体がすでにある意味かわいいので、余計な「かわいらしさ」は無用です。
(ネットでは、しろまるひめのプレートに”これも一種の痛車”という声もあるようですが…)

正直、私はゆるキャラを見ても何の感情も動かされません。
今や全国各地のゆるキャラを集めて、日本一を決める大会も行われるなど、まさに乱立している現状です。こうした意見は少数派かもしれませんが、私は最近、何を手に取ってもかわいらしいキャラクターが描かれていることに、辟易しはじめました。
経済効果を狙ったゆるキャラが、経済的損失を与えているという例もあります。
その原因がまさに「ゆるキャラ」の乱立です。

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1つの自治体にどれくらいのマスコット・キャラクターがいるのか、福岡市を 一例にして調べてみたところ、同市だけで39のキャラクターが乱立し、役割が“かぶっている”と思えなくもないキャラが少なくない ことが分かった。行政にありがちな“縦割り”の弊害といえるが、知名度が低い分だけ矢面に立たされることもないという皮肉な 状況になっている。福岡市には残念ながら「人気者は特にいない」 (同市企画調整課)。ゆるキャラ全般を見渡すと、環境問題啓発型の“エコゆるキャラ”が多いのに気づく。福岡市ではメコロのほか、緑化推進の「グリッピ」 (住宅都市局緑化推進課)▽環境啓発の「エコッパ」(環境局環境政策課)▽マイバッグ利用を促す「モッテコちゃん」(同局家庭ごみ対策課) ▽ごみ減量の「かーるちゃん」(同)▽環境学習推進の「かっぴー」(保健環境研究所)など、細かく役割を細分化したキャラが居並ぶ。 市だけでなく福岡県にも「地球温暖化対策」キャラがいる。なるべくムダを省くべき環境問題に「なぜそんなゆるキャラが必要なのか?」と思えてくる。
福岡市「ゆるキャラ」乱立 39種類、人気者出ず 2011.12.16 産經新聞
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意外と福岡市のようなケースは他の自治体でも起こっているのではないでしょうか。
また、選択する自由もなく所有してしまうものにまで、ゆるキャラが描かれていると姫路市のような弊害が起こってしまうことは明白です。
ゆるキャラが地域活性化につながるという事実は、否定しようもない素晴らしいことですが、”選択の自由”だけは残しておいて欲しいと思う次第であります。

ゆるキャラだけではありません。
最近は、何でもかんでも美少女キャラ、いわゆる萌えキャラを使用する傾向があります。
そんな中、来月、秋葉原ではアニメや漫画に登場するような美少女キャラクターを使った地域おこしを応援するイベント「Moe1(モエワン)グランプリ」が初めて開かれます。

ゆるキャラや萌えキャラを使用することで、実際に経済効果があり、それ自体はとてもいいことです。しかし、そろそろ私はその商品の本質に目がいかなくなってきました。ゆるキャラ、萌えキャラというだけで、「あ、またか」と思ってしまい、もの自体への興味を失ってしまうからです。
キャラクターの乱立ぶりを見ても、商品の本質や、消費者のことを少し無視しているようにも思えます。
そろそろキャラクター頼みのPRも成熟期に入っており、次の展開を考えなくてはならないのではないでしょうか。

余談ですが、こんなことを思い出しました。
日本のニュース番組では地元首長がご当地ゆるキャラと並んで地元PRをしているというのはめずらしい光景ではありません。私のアメリカ人の知人はその光景を見て、「何だコレは!セサミストリートか!?」と冷ややかに笑っていました。

スタッフ:坂本
(2012/9/20 UPDATE)
番組スタッフ
民主党の代表選、自民党の総裁選をめぐって、この数日、TVの報道番組に各党の候補者が出演しています。番組司会者との一対一の対話形式もあれば、候補者同士の討論形式もあり、顔と名前と主張は分かった、盛り上がってるのも分かった、けど、私が直接選べるわけじゃないからなー、とモヤモヤしながら見ています。

そんななか、ある日の「報道ステーション」をたまたま見ていたら、膨張する社会保障費をどうするのかという話の流れで、出演者の石原伸晃氏が尊厳死に言及する場面に遭遇し、驚きのあまり、テレビを二度見してしまいました。

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社会保障の政策論で「尊厳死」持ち出す 石原伸晃氏がまた危ない「放言」?(J-CASTニュース)
http://www.j-cast.com/2012/09/12146220.html?p=all


(記事より抜粋)

同番組では、日替わりで総裁選候補者が出演しており、この日が石原氏の出番だった。番組は、さまざまな政策課題について見解を聞くというもので、司会の古舘伊知郎氏が社会保障のあり方について、
「後期高齢者をどうするか、あるいはまた、いろんな自己負担のあり方。富裕層に対しては自己負担率をお年寄りに上げてもらうとか、そのあたり具体的にお伺いしたいんですね」
と問いかけた。

(中略)※生活保護制度の改善についての話

その上で、
「この他にもまだあります」
と切り出したが、
「ただこれは単純に言うとね。非常に誤解を招きますんで」
と発言を躊躇。それを古舘氏が、
「でもね、これは総理を目指している…」
と発言を促したところ、
「一言だけ言わせていただくと、私はね、尊厳死協会に入ろうと思っているんです。尊厳死協会に。やっぱりターミナルケア。これからどうするのか。日本だけです。私誤解を招いたんです、この発言で。私はやっぱり生きる尊厳。そういうものをですね、いったいどこに置くのか。こういうことも考えていく、そこに色々な答えがあるんじゃないでしょうか」
と述べた。このように、石原氏の発言からは、社会保障と尊厳死にどのような関係があるか分かりにくい。
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社会保障の文脈で、間をつなぐ説明もなく唐突に「尊厳死」「ターミナルケア」という言葉が出てきたので、「尊厳死を推奨して医療費を減らそう」と暗に言っているのではないかと、私は捉えたわけです。同じ解釈をした人が他にもいたようで、実際、ネットでも「あの文脈であの発言はありえない」とたくさんの批判コメントが。
テレビ番組のワンコーナーという時間的制約に対してテーマが壮大すぎるのかも知れませんが、本意が(他にあるとしても)伝わりにくく、誤解を生みやすい発言だったと思います。


その後、友人との会話のなかでこのときの話になりました。

私:「なんであそこであんなこと言ったんだろうね?批判されること分かってるだろうに」
友:「でもさ、医療費の問題は実際にあるわけだし、言いにくいことや批判されることを敢えていわなきゃいけないのが政治家だと思うよ。話はちょっと違うけど、昔、田中角栄は『群馬と新潟の間の山を吹っ飛ばせば新潟の雪害がなくなって土地も増える』って言ったらしいよ。過激な発言だよね」

えええ!?と思い、調べてみると、Wikipediaの「三国峠(群馬県・新潟県)」の項目にこんな一文が。

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三国峠(群馬県・新潟県)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%9B%BD%E5%B3%A0_(%E7%BE%A4%E9%A6%AC%E7%9C%8C%E3%83%BB%E6%96%B0%E6%BD%9F%E7%9C%8C)


(記事より抜粋)

田中角栄が選挙民向けに行った演説として、「三国峠をダイナマイトで吹っ飛ばすのであります。そうしますと、日本海の季節風は太平洋側に吹き抜けて越後に雪は降らなくなる。出てきた土砂は日本海に運んでいって埋め立てに使えば、佐渡とは陸続きになるのであります」というものがある。
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「日本列島改造論」で都市と地方の格差是正や福祉の向上を提唱した田中氏。高度経済成長期で日本中が超上向き前向きだったとはいえ、峠をダイナマイトで吹き飛ばすという発想は荒唐無稽にも乱暴にも思えます。便利になる人もいれば、不利益を被る人もいたはずです。今の世の中でこんな発言をしたら、環境破壊だ放言だ失言だと叩かれていたでしょう。

ちなみに、当時この発言を聞いた人々がどう反応したか、ネットでは見つけることができなかったのですが、水木楊氏の著書「田中角栄 その巨善と巨悪」には、こうありました。

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(演説を受けて)人々は笑いころげて拍手した。

(中略)

田中は三国峠を吹き飛ばしはしなかったが、谷川連峰の下をぶち抜く世界最大の山岳トンネル・大清水トンネルを貫通させ、上越新幹線を建設して日本海側と太平洋側の時間的距離を大幅に縮めた。
+++++

政治家の発言を、発言単体だけ取り上げて批判したくなるときがありますが、本当は、発言とその後の行動とをセットで評価しなければならないと思います。
言うだけなら「失言・放言」ですが、行動して結果を出せば、「名言」として語り継がれるかもしれません。

石原氏の、あの場面、あの文脈で尊厳死の話題を出す感覚は、今は理解できませんが、尊厳死を真面目に議論していけば、社会保障の話とどこかでつながるのも事実。話題そのものをタブー視したり、思慮が浅い口が軽いと批判することに留めるのではなく、尊厳死というきわめてデリケートで個人的な問題を今後どのようにして大勢が納得できる形の政策に転化させるのか、引き続き注目したいと思います。



(水曜タイムラインWeb担当:たけなか)
(2012/9/19 UPDATE)
番組スタッフ
トヨタ自動車やイオンをはじめとする日系企業が破壊・略奪行為をうけるなど、暴徒化する中国の反日デモ。
こうした中、上海のとある「ユニクロ」の店舗とそのショーウィンドーに掲げられた張り紙の写真が、中国版ツイッター「ウェイボー」に掲載され、物議を醸しています。

物議を醸す原因となっているのが張り紙に書かれた言葉。
「支持釣魚島是中国固有領土」(尖閣諸島は中国固有の領土であることを支持する)。


この張り紙に対し、日本のネット上では・・・
・中国本土で「尖閣諸島は中国固有の領土です」という貼り紙を出すユニクロは、売国奴以外なにものでもない。
・上海ユニクロが暴動を恐れて『尖閣の領土は中国の物』と書いて貼ったんだって。もうユニクロには買いに行くことは無いな。事実でないようなことを書くような企業なら、日本からも出ていけ。
批判の声がある一方で、

・ユニクロや和食の店。被害を避けるために玄関に中国国旗をかける。この時期、中国で仕事する彼らの苦労と気持ちを想うと、「国賊」と罵倒する人が情けない。
・中国のユニクロが「尖閣は中国のものだよ!」って言って暴動避けたことに関してユニクロは売国奴とか言っちゃう人はさすがにどうかと思う。。単なる損壊だけならまだしも下手すれば死人が出る規模の暴動じゃないか。被害拡大するわけにはいかないよ。企業として。
というように、貼り紙に理解を示す意見もあがっています。

批判と理解の割合は大体半々ぐらいで、やや理解を示す意見が多いような印象を受けました。

とはいえ、この時点では貼り紙の真偽は明らかになっておらず、張り紙に対するユニクロ側の対応に注目が集まっていました。
そんな中、満を持してか、今日、ユニクロがこの張り紙に対する謝罪文をHPに掲載しています。


■上海のユニクロ店舗における、尖閣問題に関する掲示物の件につきまして
=====
上海のユニクロ店舗のショーウィンドーに、「支持釣魚島是中国固有領土」(尖閣諸島は中国固有の領土であることを支持する)と書かれた紙を張り出した写真が、インターネット上に掲載されている件につきましてご報告申し上げます。
弊社にて調査いたしましたところ、上海郊外の一店舗におきまして、9月15日午後、当該店舗の現地従業員が独自の判断により、上記内容の張り紙を掲示し、約40分後、撤去していた事実が判明いたしました。
本件は会社の指示によるものではなく、また、他の店舗におきまして、このような事は一切起きておりません。
今後は、二度とこのような事が起こらないよう社内徹底してまいります。
=====
※謝罪文より一部抜粋

張り紙をしたことは事実であると認めたうえで、謝罪。
ただ、会社の指示ではなく、現地従業員が独断でやったことであると、説明しています。


このようにユニクロ側が謝罪したにもかかわらず、ネット上の批判的な意見はといいますと、止む気配がありません。
たとえば、このような意見があがっています。
・社員が勝手にやった、アルバイトが勝手にやった、ですか。言い訳としては王道パターンですな。ユニクロ製品は二度と買いません。
・店を守りたいのはわかる。しかし、なぜ「尖閣は中国の領土」とまで掲げる必要性があるのか。友好的な態度を示す為に国旗を掲げるのにとどめるのとは、全然違うじゃないか。 ユニクロを擁護する意見があまりに多くて驚く。おかしいと思わないのか。

今回の反日デモによって壊滅的な被害を受けた平和堂やイオンの店舗に対し、張り紙を掲げることによって店舗の被害を避けられたユニクロ。

根強く批判の声があがっていますが、わたしは店舗や従業員を守るための咄嗟の手段としては、間違っていなかったように思います。
ただ、同時に、「支持釣魚島是中国固有領土」(尖閣諸島は中国固有の領土であることを支持する)という言葉が、尖閣問題が過熱化するにつれ、高まる日本人のナショナリズムを刺激することは想像できたはず・・・
商品の大半を中国で製造しているという背景から、明かせない裏事情があるのか、といった疑念もあります。

とはいえ、今、北京の日本大使館近くの日本料理店などがやっているように、店先に中国国旗を掲げさえすれば、こんな大騒動にはならなかったのでは・・・
ネット上の反応を見ていると、そう思えてなりません。


<web担当:H>
(2012/9/18 UPDATE)
番組スタッフ
いよいよ新米が出まわる季節になりました。
そんななか、いまだ原発事故以降の風評被害に悩まされ続けているのが、
福島県産の農作物。
ところが、その風評被害を払拭できるかもしれない…という、
明るいニュースを見つけたのでご紹介します。

●コメの全袋検査始まる 高まるか食の安心/日経ビジネス9月13日
福島県会津坂下町のJA会津みどりでは、
12日から、平成24年産のお米の放射性物質を調べる“全袋検査”が始まりました。
その検査方法とは、世界初のベルトコンベヤー式の測定器で
1袋ずつ、全ての袋をスクリーニングして調べるというもの。

これまでの検査では、袋から米を取り出し、潰したりして調べていましたが、
今後は、袋のまま、15秒ほどで検査できるため、
1台で1日1200袋〜2000袋、全ての米袋を検査することが可能となるそうです。

これに対し、ネット上では多くの賛同の声が広がっています。
+++++++++++++++
『凄い技術力ですね!』
『「検査した結果NDです」で終わりかと思っていたので、
ここまでできるのはいいなと思いました。
っていうか他の自治体だってやるべきじゃん?』
『お米は全年齢層が毎日一定量を食べ続けるので、
「自分が食べるこの米は何Bq/kgもしくはND」と分かれば、
それが個々の食品選びのものさしになるんじゃないかなぁと期待しています。』
『こういうものやシステムに当たり前のように金を出す国になって欲しい。』
+++++++++++++++

検査が終わった袋には、バーコードとQRコードのついたシールを貼付。
消費者がWebサイトなどを通じて、
生産者情報やセシウムの検査結果が確認できるようにもなっているのだそうです。
(逆に、今までは全袋を調べていなかったのか!と驚きもありましたが…)

私がこのニュースを知って思い出したのは、アメリカの心理学者、
G.W.オールポートとL.ポストマンが導き出した“「噂(風評被害)」の公式”です。

「曖昧さ」×「重要性」=「噂(風評被害)の総量」

つまり、噂の総量は「曖昧さ」と「重要性」のかけ算で表されていて、
情報が曖昧であるほど、またその情報が重要であるほど、
社会に流れる噂の量が増えてしまうのだそうです。

福島県では、今回から全袋の検査が可能になったということで、
結果として、その日検査したお米は完売!
曖昧さがなくなったことで、安心感を与えることに成功しています。

世界初となる全袋検査のシステムによって、風評被害が払拭できるかどうか?
その境界線は、まだまだ未知数です。
しかし、この世界初のテクノロジーが、普及すればするほど、
多くの農家さんの希望になることは、間違いないでしょう。

ちなみに、昨今では日本のモノづくりの迷走状態が叫ばれていますが、
実は、このスクリーニング検査の機械、
東京大学先端科学技術研究センターの児玉龍彦教授が、
「オールジャパンの技術力で福島の支援を!」と様々な企業に呼びかけ、
実用化されたものなのだそう。

これらの検査機器の価格は、一台で2000万円ほど。
今後、192台が福島県内の各検査所に設置されるそうですが、
個人で購入するには、あまりにも高額…。
こういった機械にこそ、政府が援助をするべきだと私は思います。

ちょうど一年前、政府は、日本の風評被害を防ぐため、15億円をかけて
海外のSNSユーザーを被災地に招く、大規模なキャンペーンを展開しました。
その作戦がどれほどの成果をあげたかはわかりませんが、
それだけのキャンペーン費用があれば、
風評被害に苦しんでいる農家をもっと早くに救えたのでは?と、
感じてしまう今日この頃です。

担当:梅木
(2012/9/17 UPDATE)
番組スタッフ
今週火曜日、番組では『増加する無縁社員と減少する飲みにケーション。業績とコミュニケーションの相対関係について』と題し、コミュニケーション(能力)の有無が会社の業績にどんな影響を与えるのかについて考えました。

そんな中、今日、ひろゆき氏の「エンジニアにコミュニケーション能力を求める愚行。」というタイトルのブログが話題になっています。
+++++++++++++++++++++
優れたエンジニアには集中力が必要です。んで、集中力は言い換えると、鈍感力だったりします。(中略)おいらの知ってるエンジニアというと、社内で下半身出しちゃうとか、辛いモノを食べたいってカレーを頼んだら、辛すぎて家帰っちゃうとか、持病が多いとか、奥さんに殴られて怪我してるとか、人の顔が覚えられないとか、女装を始めるとか、ずっと同じ服を着てるとか、砂漠で全裸とか、おかしな人が多いです。鈍感力が高いので、社会の常識とずれていても気付かなかったりするんですが、その分、ものすごい集中力を発揮したりするわけです。
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さらに、ひろゆき氏は
+++++++++++++++++++++
コミュニケーション能力も高くてエンジニア能力も高いみたいな超サイヤ人みたいな人は、希少で一部の超有名な会社や大学とかにしかいないです。なので、一般的な会社の面接で技術者にコミュニケーション能力を要求するのは、エンジニア能力が高い人を見過ごすだけだと思うんですよね。。。
+++++++++++++++++++++
…とエンジニアにおいて、コミュニケーション能力を重視する風潮に疑問を投げかけています。

もちろん、この記事に対する反応は賛否両論です。

●エンジニア以前にまず人間としての基礎能力を求めるのは当然だろう。
エンジニアだからと言い訳するのは甘えでしかない。

●コミュニケーション能力はエンジニアでなくとも疑問。人間関係のお悩みは一般的ですから、かなりの人はそんな能力ないわけです。
そんなものを求められて、若い人は無茶振りされてるなーと思います。

●本当に能力があればコミュ力云々前に実力で採用勝ち取れる。半端な技能しかないならコミュ力で拾ってもらうしかない。日本には突出したプログラマがいない感じなんで、結局コミュ力勝負になる。気がする。


上記はエンジニアだけの話ではありますが、日本の就活、企業では、異常なまでにコミュニケーション能力が重視されます。そのツケが日本企業の現状を招いているのではないでしょうか。

そんな風潮に対し、日本IBMのマーティン・イェッター社長は今年6月に行われた「世界ICTサミット2012」で、「日本が世界で競争力を取り戻す上で技術が重要な役割を果たす」と指摘し、世界の経営者が「技術」を最重要課題に挙げるなか、日本では軽視されているとの調査結果を紹介。「日本の経営者の技術軽視は危険だ」と警鐘を鳴らしました。
また、日本経済団体連合会の調査によると、「企業が採用選考時に最も重視する要素」に9年連続「コミュニケーション能力」があげられています。2011年度の調査結果では、コミュニケーション能力 80.20%、主体性 62.10%、協調性 55.00%、チャレンジ精神 50.20%、誠実性 36.30%が重視する要素トップ5でした。一方、専門性を求めると回答したのはわずか21.70%でした…。

私自身はすべての職業にコミュニケーション能力が求められる必要はないと思います。
最近の「コミュ力があれば、仲間と一緒に何でもできる!」みたいな社会の空気も嫌いですし、「コミュ力がありすぎて、やたら年上に媚こびへつらう意識の高い大学生」も好きではありません。
先日、お酒を飲んでいると隣にいた40代の女性が「自分より若い上司がすぐ隣にいるにもかかわらず、メールで連絡してくる。もっと会話のある職場にしたい。上司がドライすぎるのか、コミュ力がないのか」といったようなことを愚痴っていました。

上記の求められるものランキングを見ても、定義のないようなあるような、抽象的なものばかりです。
そういったものを見出すために、あるいはアピールするために大学生は四苦八苦しています。
円満な職場環境を求めると、コミュニケーション能力が重視されるのは必至ですが、大学生に専門性や技術を求めるとなると、それはそれで大学以前の教育システムから見直さなければならないのでしょう。

スタッフ:坂本
(2012/9/13 UPDATE)
番組スタッフ
先日、出張で飛行機に長時間乗る機会がありました。
私(エコノミークラス)の左隣は赤ちゃん連れの若いカップルで、右隣は私と同年代の男性。
赤ちゃんは、泣いては眠り、起きてはぐずりを繰り返していましたが、そのつどお父さんお母さんが小さな声で話しかけたり、身振り手振りであやしたり、ミルクを飲ませたり、iPadの絵本を見せたりして奮闘していたので、うるさいとは感じませんでした。どちらかというと、右隣の男性が私の広い肩に頭をもたせかけて爆睡するのに困惑したぐらいです。

出張から戻って、たまたま、「赤ちゃんを連れて飛行機に乗る」ことについて2つの記事を目にしました。

はじめは「発言小町」。投稿者のお悩みに閲覧者が歯に衣着せぬ回答を寄せる、女性に人気の掲示板です。
投稿者は、生後6ヶ月の娘さんと初めての里帰りを検討している欧米在住の日本人女性。長距離移動なので、ビジネスクラスにするかファーストクラスにするかを悩んでいる、というものです。

+++++
【発言小町】ファーストクラスに赤ちゃん
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2012/0824/534408.htm?from=twh


(投稿者の最初の質問より抜粋)

今は欧米在住でこちらで出産したのでこの度、子供が出来てから初めての里帰りを計画していて、緊張もありますが孫に会えることを楽しみにしている義実家の為にも頑張ろうと計画しています。
そこで悩んでいるのが飛行機のシートで、今までは4時間を越えるフライトはビジネスクラスを利用していたんですが、初めての母子二人だけのフライトで長旅になるので、サービスの行き届くファーストクラスにしようと思っているんですが、今までファーストクラスを大人だけで利用した時には赤ちゃん連れは見たことがありません。幸いにもうちの娘6ヶ月はミルクを飲んですんなり眠りにつく事が多いので、あまり回りにも迷惑をかけないでいけるかなー?と考えていますが、どおでしょうか。また、エコノミークラスは座席の狭さやサービスの面から考えていません。赤ちゃん連れでのロングフライトのご意見、アドバイスをください。

(「乳児用の睡眠薬を検討してみてはどうか」という提案に対する投稿者のコメントより抜粋)

睡眠薬をというご意見がありましたが全く考えていません。夜、娘が眠りにつく時にもあーもう寝てしまった。さみしい。と思う程愛しいので無理にお薬を与えたくありません。
+++++

投稿者の最初の質問とその後のコメントの文面から、裕福で、よく言えば無邪気、悪く言えば世間知らずな人物像をイメージした人が多いようで、かなり辛辣な意見も見られます。
「娘が寝てしまったらさみしいから睡眠薬は与えたくない」というコメントには、「自分勝手」「まわりのことを考えていない」という反応が。

このお悩みに対する回答をまとめると・・・

●否定的なコメント
・私が利用するクラスには乗ってこないで
・お金持ちのようだからプライベートジェットかチャーターになさっては?(やっかみ含む)
・乳幼児を飛行機に乗せるな(まわりが迷惑/乳幼児は耳抜きができないからかわいそう)
・赤ちゃんの泣き声とか匂いとかホント勘弁
・ビジネスクラスにはフライト中も仕事をする人が乗るんだから赤ちゃんなんて迷惑
・ふだん大人しいからといって機内で騒がないとは限らない、そんなことも想像できないのか

●肯定的なコメント
・自分たちが行くのではなく、旅費を負担して義理の両親を呼び寄せては?
・自分だけ高いクラスに乗って赤ちゃんはナニーとエコノミーに乗せては?
・乳幼児用の睡眠薬を検討してみては?
・航空会社が禁止していない限りどのクラスも利用して良い
・こどもだから騒いで当然という態度であれば問題だが、静かにさせる努力が見えるならOK

否定的な意見のなかで興味深かったのは、ふだんエコノミーを利用している人は「ビジネス/ファースト」、ビジネスを利用している人は「エコノミー/ファースト」、ファーストを利用している人は「エコノミー/ビジネス」を勧めている点。
要するに、「私のところには来ないで」ということです。

子育ての経験がない私は、睡眠薬を与えるというアイデアにも驚きましたが(知り合いの国際線CAによると欧米では比較的普通のことだそうです)、乳幼児を連れて飛行機に乗るのはこんなにもオオゴトなのか、こんなにも歓迎されないのかと、愕然としました。
もし自分が赤ちゃん連れで飛行機に乗ることになったらどうしよう、赤ちゃんがずっとぐずってたら・・・途中下車ができないだけに、針のむしろの数時間を想像すると、もはや恐怖です。
けれども同時に、乳幼児が本当に苦手な人や、到着までに仕事を片付けなければならない人にとっても、乳幼児と乗り合わせることは、不運を通り越して、やはり恐怖なのかも、とも思います。

それにしても世知辛い・・・と暗い気持ちになっていたところ、目に飛び込んで来たのが、次の「ロケットニュース」の記事。
生後14週間の双子を連れた夫婦と同じ飛行機に乗り合わせた男性が、周囲の乗客に対する夫婦の細やかな気配りに感銘を受けてその体験をネットで公開、ネットユーザーからも大反響という、海外(英語圏)でのエピソードです。

+++++
【Rocket News 24】双子の赤ちゃんを連れて飛行機に乗ったパパママの斬新な「気配り」が大反響を呼ぶ
http://rocketnews24.com/2012/09/07/246647/


(記事より抜粋)

そこで彼らは考えた。他の乗客へ配慮すべく先手を打つことにしたのだ。キャンディーをたくさん用意し、少しずつ小さな袋に詰めて乗客みんなに配った。さらに、袋には次のようなメッセージも添えられていた。

『こんにちは! ぼくたちは生まれて14週間の双子の兄弟です。飛行機に乗るのは今日が初めて。お行儀よくするように頑張るけど、もしも落ち着かなくなったり怖くなったり耳が痛くなったりして迷惑かけたらごめんなさい。ママとパパ(別名:歩くミルクマシーンとおむつ交換機)が耳栓を用意しています。ぼくたちは20Eと20Fの席にいるから必要な時はいつでもどうぞ。みなさんが素敵な旅をできますように!』

(中略)

「機内で、彼らはずっと周囲に気を配っていて素晴らしかった。双子も想像したほど騒がしくなかった。到着後、空港内で再び一家を見かけたのだけど、夫婦の両親が孫と対面している光景にちょっと泣けてきたよ」と、彼はRedditでコメントしている。

彼らの配慮の気持ちとちょっとしたユーモアは、乗客たちの心に届いたようだ。
+++++

このユーモアが日本でも同じように通用するかは別としても、同乗する保護者が気遣いを示すことで、周囲の人の受け入れかたは変わるんだ、努力の余地はあるんだなと思い、すこしホッとしたのでした。


座席がグレード分けされているとは言え、結局のところは、航空会社が定めたルールに基づいて「乗り合い飛行機」を利用する者どうし。
大人だって、足が長すぎて前の座席の背もたれをゴリゴリする人、肘掛けからお腹のお肉が陣地越えしている人、イビキや体臭のひどい人、飲み過ぎて頻繁にトイレに立つ人、いろいろな人がいます。
迷惑をかけるほうは迷惑をできるだけ減らす努力をし、かけられるほうは耳栓を使うなど自衛して歩み寄らないとしょうがないと思うのですが、みなさんはどう思いますか?


・・・と、ここまで書いたところで、先日のコラム【コレって、どうなの?】 Vol.45『批判の声が相次ぐ、ベビーカー利用に理解を求めるポスター』とシンクロ気味なことに気づいてしまった私。
赤ちゃん受難の時代なのかなあ、なんてことも、あらためて考えた次第です。



(水曜タイムラインWeb担当:たけなか)
(2012/9/12 UPDATE)
番組スタッフ
東日本大震災後、注目が高まったボランティア。
この“ボランティアのあり方を揺るがすような制度”に関するニュースが今月2日に報じられ、ネット上で議論を呼んでいます。

■大学生にボランティア修了証…評価制度創設へ(読売新聞2012年9月2日)
=====
文部科学省は、ボランティアや自然体験活動などに取り組む大学生に対し、第三者が評価した上で修了証を発行する制度を創設する方針を固めた。
実社会に出る前に様々な経験を積むことを促すのが狙いだ。将来的には企業などと連携し、就職時の判断材料として活用することも想定している。
2013年度から全国で本格実施する予定で、13年度予算の概算要求に関係経費を計上する。
希望する学生には、〈1〉ボランティア〈2〉自然体験〈3〉運動・スポーツ〈4〉科学・文化・芸術活動――の4分野すべてに参加してもらう。自然体験は1泊2日以上、ほかの3分野は半年以上継続することが条件だ。
=====

この制度に対し、ネット上では・・・
・文科省が、指定アドバイザーだ、評価だなんだとシャシャリ出てきた時点で、本来、無償で純粋であるはずのボランティアが、なにかおかしな方向へ行くような気がする。
・必修科目and 就職ツールの一つに成り下がるのが目に見えているからやめてあげてほしい 
・いやもう絶対に就活生に「今から間に合うボランティア」とか「1週間で証書がもらえるボランティア」とか問題になるようなビジネスモデルを提供するようなもの。ボランティアが金儲けの対象になって食い物にされるのは間違いないのでやめておくべき。
といった批判的な意見が大半を占めています。

わたしもネットの大半の意見と同様に、この制度には批判的な見方をしているのですが、その理由を述べる前に、まずは「ボランティア」の定義をおさえておきましょう。

デジタル大辞泉には、「自主的に社会事業などに参加し、無償の奉仕活動をする人」と表記されています。
また、『ボランティアの可能性』(鈴木盈宏著/廣済堂新書)には、ボランティアの原義が「自発的に何かをしたり、何かを与えたりする人」であることをおさえたうえで、ボランティアには「3つの基本がある」と独自の考えが示されています。

3つの基本の1つめは、「自発性」
これは、人から言われたり、学校の規則や会社の社則でやるのではなく、まず「ボランティアをしたい」という自主的な強い気持ちがあるかどうか、ということ。
2つめは、「無償性」
これは言うまでもなく、ボランティアをするにあたって、対価を求めない、ということ。
そして、最後の3つめは、「公共性」
これは、市営や市民公園、第三者など活動の対象に公共性がある、ということのようです。

おそらく多くの人の頭の中にある、ボランティアの「自主性」「無償」というイメージ。
しかし、わたしの学生時代、クラスメイトがやっていたボランティアは、このイメージとは相反するものでした。

内申点を上げ、入試を有利にするため・・・ 
就職活動の際、履歴書に書くため・・・
このため、わたしの中でボランティアのイメージは、見返りを求めてしょうがなくやるものにすり替わり、こうした動機でボランティアをやるクラスメイトを心のどこかで軽蔑さえしていました。
この時のイメージが頭に残りつづけ、わたしは今でもボランティアをやることに抵抗感を覚えています。
ボランティアに対して、こうした抵抗感を持っているのは、わたしだけではないのではないでしょうか。


今年の2月には、高齢者世帯を訪ねたり家事の手伝いをしたりするとポイントがたまり、区内で使用可能な商品券と交換できる「高齢者をお助けポイント制度」を計画していた東京都中野区が、事業推進を断念した、というニュースが報じられました。
区民の間に、ボランティア活動を金の価値に換算するような制度に抵抗があったといいます。

文科省と中野区が打ち出した制度には共通して、ボランティアの本質を考えず、机の上でものごとを決めている“お役所仕事感”が漂うだけでなく、“ボランティアは見返りを求めてやること”というイメージを植え付ける効果があるように思えてなりません。

「見返りを求めてやるボランティアは、ボランティアとは言えない」
まず、そこからスタートして対策を講じなければ、いつまでたっても日本人特有のボランティアに対する抵抗感は取り除けないような気がします。


<web担当:H>
(2012/9/11 UPDATE)
番組スタッフ
今もなお、震災の爪痕が残る岩手県・陸前高田市。
その“復興のシンボル”である「奇跡の一本松」は、
津波をかぶった7万本の松から、たった1本だけ生き残った木として、
被災地のみならず、日本全国の人に、勇気と感動を与え続けてきました。

そんな“一本松”の保存計画に対し、
今、ネット上では、多くの疑問の声が上がっています。

●奇跡の一本松の募金苦戦 目標額まで遠く/産経ニュース9月1日
「枯死」と診断され、復興のモニュメントとして
保存されることになった奇跡の一本松。

高さ約27メートルの一本松を根元から切断し、幹を5分割。
その芯をくりぬいて、防腐処理を施し、
金属の心棒を通して、立ち姿のまま保存するらしいのですが、
しかし、そのモニュメント化の費用が
なんと1億5000万円もかかるということで話題になっています。

7月初旬からWebなどで募金をはじめたものの、
8月末までに集まったのは約2200万円。
約1億3000万円の不足分は、復興支援の寄付金を積み立てている
市の「東日本大震災絆基金」から一時的に借用し、
いずれ募金から返済していくのだそうです。

これに対し、ネット上では、
“一本松がサイボーグ化!”“費用が高すぎる!”として、
冷ややかな意見があがっています。

+++++++++++++++++++++++++
「芯がカーボンなんて、デッカい鉛筆みたいだな」
「こんな事してると、普通の義援金まで集まらなくなっちゃうよ…。」
「借り入れて いずれ募金からって この手法は批判されるべきだ」
「返済・・・できるのか・・・?」
「奇跡の一本松を保存することで どんな利益が生まれるのかを説明しないと
誰も寄付したいとは思わないだろ。」
「熱心に運動してる市の担当者・役員と受注企業の関係を調べて欲しいところ。
無茶な保存よりも 枝分けで生物として残すほうが良いかと思うのだけど。」
+++++++++++++++++++++++++

私がこのニュースを読んで思い出してしまったのは、
先月下旬、一部週刊誌などで報じられた、
千葉県・浦安市が、震災義援金3.1億円を
市庁舎の改築や花火大会に使っていたというニュースです。

震災以降、国民から寄せられた義援金の使い道が、
大々的に報じられることはありません。

陸前高田市では、一本松を保存するために
新たな募金を呼びかけているので問題はないわけですが、
やはり、「借入」というカタチで寄付金を使用することは、
疑問を感じてしまいます。

また、今もなお多くの人が、避難生活を続けています。
そんな現状を思うと“保存費用、ちょっと高すぎやしませんか?”と
思ってしまうのです。

とはいえ、“忘災”や“観光資源”という観点から考えると、
一本松を保存することは、未来のためにも大切なこと。
何よりも、陸前高田市の市民にとって、心の拠り所になるだろうと思います。
なんとも難しい問題です。

奇跡の一本松は、復興のシンボルとして残すべきか否か。
その境界線は、もちろん残すべきだと思います。

しかし議論の末「残す」ことになったのなら…、
しかも、その運用に多額な寄付金が使われるのであれば、
市民に対して、何かもう少し、してあげられることはないのかと思ってしまいます。

1億5000万円という巨額の費用があれば、
被災者の“今”を救い、より良い未来につながると、
私も含め、多くの人が感じてしまうわけですから。


ちなみに奇跡の一本松は、12日(水)に、
モニュメント化へ向け、伐採されてしまうそうです。
「奇跡の一本松」の今後、そして保存基金に興味のある方は、
ぜひコチラをのぞいてみてください。

担当:梅木
(2012/9/10 UPDATE)
番組スタッフ
データをサーバに保存し、いつでも好きなときにそのデータを引き出せる「クラウド」。
私も仕事、プライベートともにその恩恵を受けています。
もはや「クラウド」がなくなると、日常のペースが狂ってしまう…そんな気すらしています。もちろんモバイル、PC関連においてではありますが。

ここ最近、テレビや新聞、雑誌などあらゆるメディアで「日本の製造業の危機」が報じられています。
そんな中、先月末、ある日本の家電メーカーが満を持して、「クラウド」と接続できるという、こんな家電シリーズをリリースしました。

+++++++++++++++
パナソニックは8月21日、スマートフォンと連携する洗濯機や冷蔵庫、エアコンなどの家電新製品を発表した。洗濯機はクラウドサーバに接続したAndroidスマートフォンをタッチすることで、洗剤や柔軟剤の量など洗濯の設定が簡単に行える新機能を搭載した。洗剤や柔軟剤は種類によって必要量が異なり、これまではマニュアルを見て目安の量を確認する必要があった。新製品ではスマートフォンとアプリを活用し、同社のクラウドサーバにアクセスして洗剤と柔軟剤を選び、洗濯機本体にタッチして設定すると、洗う衣料の量に応じた洗剤・柔軟剤の適量が洗濯機本体に表示される仕組みだ。衣類の種類などに応じた自動コースの設定や、節電状況の確認もスマートフォンから行える。
<洗濯機にスマホをタッチ、洗剤と柔軟剤を設定 パナソニック、“スマホ家電”発表 - ITmedia ニュース>
+++++++++++++++

クラウドサーバ経由で柔軟剤の適量を教えてくれる…
一体、どんな会議が行われたんでしょうか?純粋にそこに興味があります。

さらに、スマホ家電シリーズとして6月、クラウド連携型炊飯器も登場していたようです。
美味しくお米が炊きあがるだけでなく、
*スマホでレシピ検索ができる
*スマホで炊飯予約設定ができる
*スマホにお気に入りレシピを登録できる
*レシピのから必要な材料を選んで、メールで送信できる
…という次世代型炊飯器です。

炊飯器がクラウドと連携する…、少々私の想像を超えた製品です。

先日、掃除機を買い替えようと色々ネットをウィンドウショッピングしていました。
「ルンバ」なんていいかもな…そう思って探していたところ、ある日本メーカーのお掃除ロボットに驚かされました。何と、掃除機にもかかわらず、カメラ付きだというのです…。
留守中の部屋の様子を撮影してくれて、携帯電話に送信してくれるという機能がついています。おそらく犬が留守中に何をしているか気になるという人にとってはありがたい機能なのでしょうが…

先日、番組では「そろそろ本気で考えないと!?日の丸家電が生き残る道」という特集をしましたが、出演したいただいた経済学者の真壁昭夫さんはある雑誌で次のように語っていました。
「(S社が生き残るには)洗濯機や冷蔵庫、クーラーなどのいわゆる白物家電に注力すること」
会社は違えど、スマホ家電で迷走しているP社も注力すべき方向性は同じだと私は考えます。

余談ではありますが、私はテレビ番組の制作にも携わっています。
テレビの会議においても「何でこんなことになるんだ?」と思ってしまう同じようなことがあります。
エラい方のとんでもない鶴の一声で、知らず知らずの内にとんでもない番組が仕上がっているということはよくあることです。

ちなみに、スマート洗濯機の値段は35万円程度だそうです。
さらに、スマート家電の2014年度の販売目標として、「260万台、2,000億円」を掲げています。
果たしてスマート家電は販売目標を達成できるのか?
日の丸家電の未来が気になって仕方がありません。



スタッフ:坂本
(2012/9/6 UPDATE)
番組スタッフ
先月ぐらいから、私のTwitterのタイムラインにたびたび登場する「ACTA」の文字。
「偽造品の取引の防止に関する協定」または「模倣品・海賊版拡散防止条約」と訳されるこの国際条約、2005年に日本が提唱したものですが、これまで国内で詳しく報道されてきた印象はありません。

発効には6ヶ国の批准が必要で、EUは欧州議会で否決、メキシコ議会でも署名撤回勧告が採択という動きのなか、日本では、8月頭に参議院で可決され、8月31日には衆議院外務委員会でも承認。
明日6日(木)の衆議院本会議において、野党抜きで強行採決されるとか、されないとか・・・

「偽造品」と聞くと「ニセ札」とか「ニセブランド」を思い浮かべてしまう私ですが、外務省サイトによると、ACTAとは「正当な貿易と世界経済の持続可能な発展を阻害する知的財産権の侵害,特に模倣品・海賊版の拡散に締約国が効果的に対処するための,包括的な国際的な枠組み」。
この「知的財産権」がインターネット上のコンテンツにも当てはまるために、ネットでの表現の自由が侵害され、果ては検閲や言論統制につながってしまうのではないか、さらには、ACTAはTPPとベクトルが同じだからもっと慎重な議論をと、少なからぬ人々がACTA反対の声を上げているのです。

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衆議院外務委員会が「ACTA」承認、ネット規制強化は「誤解」と繰り返し否定(Internet Watch)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120831_556512.html


記事より抜粋:

衆議院外務委員会は31日、「偽造品の取引の防止に関する協定(ACTA)」を承認した。すでに参議院では可決しており、衆議院本会議で可決されれば批准となる。

同日行われた委員会の審議では、ACTAを根拠にインターネット規制が強化される恐れがあるとの指摘について、玄葉光一郎外務大臣、山根隆治外務副大臣、外務省の八木毅経済局長が繰り返し否定。ユーザーがインターネットサービスプロバイダーによって監視されたり、インターネット上の表現の自由など基本的人権が脅かされるのではないか、あるいは税関で個人がPCの中身を(海賊版コンテンツが含まれていないかなど)チェックされるのではないかといった懸念は「誤解」だとした。また、玄葉大臣は、日本では「本協定を締結するために、これ以上の国内法令の改正を行う必要は全くない」と明言した。
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インターネット規制以外にも、ACTAが発効された場合のこんな可能性を危惧する声も。

・特許侵害の名のもとに、安価で求めやすいジェネリック医薬品が禁止される可能性
・特許侵害の名のもとに、食糧の種(たね)が管理される可能性


食糧の種といえば・・・
多国籍バイオ企業のモンサント社をテーマにしたドキュメンタリー映画『モンサントの不自然な食べもの』の公開が始まっていることを思い出し、観に行ってみました。

映画『モンサントの不自然な食べもの』公式サイト
http://www.uplink.co.jp/monsanto/about.php


映画『モンサントの不自然な食べもの』予告編
http://www.youtube.com/watch?v=PO7RmRVZs6A&feature=player_embedded



フランス人女性ジャーナリストのマリー=モニク・ロバン氏が3年にわたる取材で得た証言や機密文書をベースに、世界中で栽培されている遺伝子組み換え作物の90%を開発したアグロバイオ(農業関連バイオテクノロジー)企業、モンサント社が推し進める工業的農業の問題点や危険性を訴える作品です。

自社の除草剤「ラウンドアップ」に耐性を持つ遺伝子組み換え作物の開発と普及。
FDA(米国食品医薬品局)、EPA(米国環境保護庁)、ホワイトハウスなど、政府機関とモンサントとの間の「回転ドア」と呼ばれる人事交流。
モンサント社に不利な発言をして職を追いやられる研究者。
種子の特許権に苦しみ、不信感を抱く小規模農家。
「遺伝子組み換え」表示が禁じられているために、確かな情報に基づいた判断ができない消費者、などなど・・・
なんだろう、この既視感。一見関係ないのに「原子力ムラ」とか「情報隠蔽」とかいう言葉が浮かんできたのが不思議です。


ちなみに、このドキュメンタリーの題材となったモンサント社の日本法人、日本モンサント株式会社が、この映画で主張されている内容についての見解(種子の特許料の正当性など)を公開していることも付け加えておきます。

モンサント・カンパニーの見解
http://www.monsanto.co.jp/data/for_the_record/world_according_to_monsanto.html



この映画が訴える、多国籍私企業に食を支配される未来には憤りを感じますが、それよりも、植物の多様な種が仮に淘汰されてしまったとして、あとに残ったひとつかふたつの種が、何らかの要因で育たなくなってしまったら?ということを考えると、じわじわと足下からのぼってくるような恐怖を感じたのでした。



(水曜タイムラインWeb担当:たけなか)
(2012/9/5 UPDATE)
番組スタッフ
先週の水曜(8月29日)に開幕した、「ロンドンパラリンピック」。
そして、平均視聴率17・2%で歴代5位タイという記録を残した「24時間テレビ」。


これらをわたしは日本における障がい者がテーマの2大イベントと捉えていますが、この2大イベントに対する思いを、著書「五体不満足」で知られる乙武洋匡さんがツイッターで言及。
乙武さん自らがつくったツイートのまとめ「24時間テレビへの思い」の閲覧数は155572view(9月4日 14:00時点)に上るなど、ネット上で反響を呼んでいます。


反響を呼んでいる「24時間テレビへの思い」は、以下のような内容になります。

※以下はまとめから抜粋したものです。
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今年も24時間テレビが終わった。放送前、「24時間テレビを放送するのと、パラリンピックを24時間放送するのと、どちらが障害者理解が進むのか」とつぶやいて、みなさんから多くの反響をいただいた。

もう十年以上前の話だ。「24時間テレビでメインパーソナリティーを務めてほしい」という話があった。今年で言えば、嵐のポジションだ。「ビジネス」として考えれば、それはオイシイ話だったのかもしれない。だが、断ってしまった。あの番組では、障害者の扱いが一面的であるように感じたからだ。
いつからかずいぶん番組のテイストが変わってきた。そこに登場する障害者は、あきらかに憐憫の情で見られている気がした。僕は、番組を見なくなった。

だが、パラリンピックを放送すれば障害者理解が進むとも思えない。彼らは、日々の研鑽を積み、大舞台で活躍する権利を得たアスリート。一般的な障害者像を体現しているわけでは、けっしてない。だから、「障害者ってこんなにすごいんだ!」という感想は、全体像を見誤らせる危険性をはらんでいる。

24時間テレビを見た方には、ぜひパラリンピックも観てほしい。NHKの「バリバラ」という番組も観てほしい。そうして、いろいろと知ってほしい。感じてほしい。考えてほしい。もちろん、そこでの感じ方、受け取り方は、各自の自由。

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当事者にしか語れない生々しさがあふれ、反論を許さない説得力を感じさせる乙武さんの言及に、ネット上は・・・

・24時間テレビが注目されすぎてるんだろうな。あれは一つの番組であって、
 一つの見方しか提供できない。ああいう番組をもっと多種多様にテレビ会社が
 提供すれば、もっと障害者理解も進むのかもしれない。
・障がい者の人を見て見ないふりしてしまう人、心配する人 人それぞれで良いと思っています。
 私はもし近くに障がい者の人がいたらその人が何かを発信するのを
 見逃さないように、心のアンテナを常に高くしていたいと思っています。

といった賛同する意見が多数寄せられています。

「24時間テレビとパラリンピック、どちらが障がい者理解を進めるのか」という問いに対する乙武さんの答えは、全くの正論で反論の余地がない、とわたしも思っています。
ただ、ひとつだけ、かすかな違和感を覚えた部分があります。
それは、最初のツイートで使われた、“障がい者理解”という部分です。

なぜかというと、わたしは常々、「健常者が障がい者のことを本当の意味で理解することはできないのでは」、といったひねくれた感情を抱いているからです。

障がい者を本当の意味で理解するというのは、おそらく、「障がい者に対して、障がい者であることを意識せずに接すること」のように、わたしは思います。

それは、とても難しいことなのですが、「24時間テレビ」と「パラリンピック」は、さも理解したかのような錯覚を起こさせてしまう。
ある意味で、罪なコンテンツのようにも思えます。

“障がいを個性と捉えよ”
わたしが通った小学校の担任はこう言って、クラスに1人在籍する障がい者への理解を求めました。
果たして、障がいをこんな風に捉えられる日は来るのでしょうか。
残念ながら、わたしはまだ、その域に達することができていません。


<web担当:H>
(2012/9/4 UPDATE)

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