• 「まえがき」にはNEWSがある。仕事に効く話題のビジネス書、心の目を養う古典まで「まえがき」にはその本のエッセンスが詰まっている。              時代性、社会性を 紐解く序章・・。話題の本の、「まえがき」を素材にひと手間ふた手間かけてティスティング!TIME LINE まえがきレビュー

【書考空間】日和下駄とスニーカー 東京今昔凸凹散歩(著:大竹 昭子)

先日とても贅沢な経験をさせてもらった。 番組の取材で文筆家の大竹昭子さんの案内のもと、四谷荒木町から曙橋、市ヶ谷、大久保まで、作家、永井荷風がかつて100年前に歩いたであろう町を巡っての街歩き。大竹さんの軽やかな足取りをついていけば、ふだん私が目にしている東京とはまったく別の姿が次々と現れた。急な坂...…続きを読む

【書考空間】TimeLine水曜日・上杉隆さんが選んだ一冊■堕落論(著:坂口 安吾)

終戦直後に書かれた評論。 これは昭和21年4月に雑誌新潮に発表したもので、それまでの倫理を否定し、若者から絶大な支持を集めた。 有名な件で、“戦争に負けたから堕ちるのではないのだ、人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ”“生きよ堕ちよ”とあるが、これは、3・11直後の日本に当てはまると思う。...…続きを読む

【書考空間】TimeLine木曜日・伊藤洋一さんが選んだ一冊■三拍子の魔力(著:なかにし 礼)

自分の世界とかなり違う世界の本。 作曲家で、小説家でもあるなかにし礼さん。これを読んでいて、全然思考回路が違うなという感じがした。 僕が音楽家や小説の世界で存じ上げているのは、松本隆さん。その松本さんが「なんか僕らってふわふわ生きているんですよ」と言った。 もちろんあれだけ有名な曲を作詞された方...…続きを読む

【書考空間】走ることについて語るときに僕の語ること(著:村上 春樹)

同じスポーツジムに通う男性からお薦めされた1冊。一汗かいたあと、ラウンジで静かに本を読んでいる様子がとても気持ちよさそうだったので、「何を読んでいるんですか?」と訊くと、ちょっと笑って文庫本の表紙を見せてくれました。 「最初にもお断りしたことだが、僕は負けず嫌いな性格ではない。 負けるのはある程...…続きを読む

【書考空間】ともにがんばりましょう(著:塩田 武士)

暑い夏が終わり、その疲れが出てきている人が多いのでは? そんな方に元気の出る本を紹介。 「ともにがんばりましょう」、なんて良い言葉でしょう。誰かに「頑張ります」と言うよりも、誰かに「頑張って下さい」と言うよりも、「ともにがんばりましょう」と言える仲間がいればそれだけで一緒に頑張れる、そんな気が...…続きを読む

【書考空間】こんな気持ちが恋だった 川柳集(著:益田 ミリ)

ちょっとズルイけど、引用なしにはこの本の感触をうまく伝えられないかもしれない。  「また今度お茶でも飲もう 今決めよう」  「読みかけているよに開いとくサガン」  「帰りたくないことうまく告げられず」  「そうだった こんな気持ちが恋だった」 最新作『オレの宇宙はまだまだ遠い』や『すーちゃん』...…続きを読む

『機械より人間らしくなれるか? AIとの対話が、人間でいることの意味を教えてくれる』 (著:ブライアン・クリスチャン,訳:吉田晋治)

『チューリングテスト』という言葉をご存知でしょうか。 これは、「機械には思考が可能か」という問いに対する答えを出すために、数学者のアラン・チューリングが1950年に提案した試験。 1991年からは毎年、競技大会が行われていて、この大会のルールがとても興味深い。 大会の審判が、姿の見えない2人の相...…続きを読む

『「調べる」論 しつこさで壁を破った20人』 (著:木村俊介)

情報が溢れ、誰もが評論家的に意見を表明する。 今は、そんな時代に突入したといっても過言ではないでしょう。 そんな時代だからこそ、確かな情報を見極める能力が求められているような気がします。 そして、確かな情報を見極めるために必要不可欠だと思われるのが、「調べる」という行為。 この「調べる」をテーマ...…続きを読む

【書考空間】TimeLine月曜日・星浩さんが選んだ一冊■昭和史(上・下)(著:中村 隆英)

10数年前に単行本で出た時にも読み、また読み直してみたんですが、非常におもしろい。 最近、歴史を読みましょうというのがブームになってきているようですが、自分たちの足下の昭和史について考えるのは有意義だなと思います。 昭和というのは戦前、戦争に向けて走り出して、昭和20年8月に終戦。 終戦があって日...…続きを読む

【書考空間】「99%対1% アメリカ格差ウォーズ」(著:町山智浩)

2012年アメリカ合衆国大統領選挙を控え、各候補者の熾烈な争いが続いているアメリカ。現在、有力候補に上がっているのは、現役のオバマ大統領と、モルモン教徒として有名な、共和党議員のロムニー氏だが、実は彼には大きな弱点があるという…。そんな次期大統領選を控えたアメリカの“知られざる真実”を教えてくれるのが本...…続きを読む

【書考空間】芸術実行犯(著:Chim↑Pom (チン↑ポム) )

脱原発運動の代表的なアーティスト・坂本龍一や、首相官邸前デモに作品使用を許可した現代美術家・奈良美智など、アートシーンと社会問題は、意外にも親和性が高い。そんなアートの世界から問題提起しつづけるクリエイターの中で、いま最も熱い6人組のアート集団、それが本書を執筆した「Chim↑Pom(チン↑ポム)」だ。 ...…続きを読む

【書考空間】伝説の人事部長・小宮謙一が選ぶ今週のビジネス書■武器としての決断思考(著:瀧本 哲史)

書店で、「20代の教科書」というPOPと帯に「25万部突破」という文字が目に入ってきたので思わず手にとって読んでみた。大学生の授業で使っているようであるが、論理的な思考をディベートの手法と重ねて、数々の事例が出てくるのでイメージがつきやすいと思う。 ただ、事業仕分けなどの事例や、学生の就職活動の事例な...…続きを読む

【書考空間】伝説の人事部長・小宮謙一が選ぶ今週のビジネス書■「本当のこと」を伝えない日本の新聞(著:マーティン・ファクラー)

ニューヨークタイムス東京支局長の著者が、日本のジャーナリズムについて厳しく問題点を指摘している。東日本大震災、オリンパス事件などの具体的な事例を挙げて、大臣や官僚、企業経営者などと近づきすぎるジャーナリストが真実を見つけ出すことではなく、ほかのメディアより早く取材できることに目的が変わってしまっ...…続きを読む

【書考空間】伝説の人事部長・小宮謙一が選ぶ今週のビジネス書■証言(著:細野 豪志、鳥越 俊太郎)

民主党の次期総裁選に出なくなった著者だが、出るのでは?と言われている時期に書かれたもの。私自身がこの本を手に取ったのは、総裁選の候補に名前があがった直後で、正直に申し上げるとテレビで「ビジュアル」以外に評価する言葉を聞かなかったので気になったというところが本音だった。 鳥越俊太郎氏がインタビュ...…続きを読む

【書考空間】伝説の人事部長・小宮謙一が選ぶ今週のビジネス書■日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか(著:黄 文雄)

中国と韓国の学生を、日本企業にマッチングさせる事業を行っている関係でこの5年余りの間で中韓の若者に数万人規模で面接する機会がある。そして必ず彼らに、「どこの国の人でもいい人はいい人。悪い人は悪い人。だからいい人をいい企業にご紹介したい。」と言い続けている。 昨今の領土問題や中国での反日デモなどから...…続きを読む

【書考空間】伝説の人事部長・小宮謙一が選ぶ今週のビジネス書■デフレの正体 ─ 経済は「人口の波」で動く(著:藻谷 浩介)

先日の日銀の9月の短観で、景況感は悪化していると発表された。不景気であるといわれて久しく、あまり気にもならなくなっている。というか気にしていても仕方がない。どうやら、デフレでなんでも安くなってしまっていることは、問題の元凶にあるらしい。こんな気持ちが自分の中を支配していて、このタイトルが気になっ...…続きを読む

【書考空間】伝説の人事部長・小宮謙一が選ぶ今週のビジネス書■図解でわかる!「ツキをもってる」人になる方法(著:桜井 章一)

私は麻雀というのはとてもビジネスに似ているなあと感じていた。将棋や囲碁は始まる際の形が決まっているのにたいして、麻雀は毎回始まる形が違い「ついている人にはいい手が入り、ついていない人にはぐちゃぐちゃな手が入る」ことが多い。つまり、ほぼ実力通りに勝ち負けが決まる将棋や囲碁に対して、運不運に多大な影...…続きを読む

【書考空間】松下幸之助は泣いている 日本の家電、復活の条件 (著者:岩谷英昭)

日本の家電メーカー、製造業が危機に瀕しています。巻き返しを図ろうと様々な新製品を打ち出していますが、目覚まし時計付き液晶テレビ、クラウドにつながる炊飯器、カメラ付きロボット掃除機など、抜けることのできない無限地獄に迷い込んだかのような迷走珍走っぷりに辟易している人も多いのではないでしょうか。 先...…続きを読む

【書考空間】脳には妙なクセがある(著者:池谷 裕二)

著者が社会に有意義に還元したいとする活動テーマは、脳科学の視点から見て「よりよく生きるとは何か」と考えること。 本書には200以上の文献を元に、「脳はブランドに反応する」「セクシー・フェロモンは実在するのか?」「なぜ酒を飲んだとき『でっかくなった気分』になれるのか」など、“科学”で解明されている事...…続きを読む

【書考空間】スローカーブを、もう一球(著:山際淳司)

ロンドン五輪が閉幕し、1カ月余り。今もメダリストたちは連日メディアに登場している。 一方、結果を残せなかった選手たちが語られることは多くない。大会前には、あれほど注目されていたのに…、である。 どうしても“メダル”という結果ばかりに注目が集まってしまう。しかし、結果がどうであれ、そこに至るまでのスト...…続きを読む

【書考空間】穢れと茶碗 日本人はなぜ、軍隊が嫌いか(著:井沢元彦)

どこの家庭でも大抵、箸と茶碗は各自用を持っている。父、母…自分のものが決まっている。例えば誰かの家に行った際、「これは父親のお茶碗とお箸だけど今日はいないから使って?」と言われたら自然と「イヤだ」と思う(現実には勧める人もまずいないだろうが)。どんなに消毒してあってもイヤな感じがある。衛生的に完璧...…続きを読む

『こんな日本をつくりたい』 (著:宇野常寛、石破茂)

次期衆院選では、政権交代が濃厚。 「自民党の次の総裁=次の総理」となる可能性が高いとみられています。 来週の水曜(26日)に、いよいよ投開票される自民党総裁選の候補者が乱立模様ですが、朝日新聞が実施した全国緊急世論調査で「総裁にふさわしいのは誰か」と聞いたところ、前政調会長の石破茂氏が23%でト...…続きを読む

『「弱者」はなぜ救われないのか-貸金業法改正に見る政治の失敗』 (著:増原義剛)

おととい(19日)、新たな人権侵害救済機関「人権委員会」を法務省の外局に新設する人権救済機関設置法案(人権救済法案)が閣議決定しました。 この法案、中身を見ていない段階では、“救済”という言葉の強さに惑わされ、国民の人権を守ってくれる法案のような錯覚を受けますが、実際のところは、人権侵害の定義が曖...…続きを読む

【書考空間】オレの宇宙はまだまだ遠い(著:益田ミリ)

「いつもの定食屋でカツカレーを食べている時、ふいに人生の意味ってなんだろう?とオレは思ったのだった。」昼休みにこんなことに思いふけっている土田くんは32歳、独身、職業・書店員、彼女いない歴6年、本作の主人公です。 彼は入社したころ、給料日に本屋が混むことを知って、コツコツと地道に働いている大人がたく...…続きを読む

【書考空間】もぐら(著:矢月秀作)

いま異常な売れ方をしている本がある。中央公論新社刊『もぐら』である。 驚くべきことにこの作品、十数年前にノベルスで刊行されたときには全く売れなかった。今年になって大幅に加筆改稿され文庫で発売されると、書店パネル「絶望が生んだ最凶の男 こいつの強さはヤバすぎる」という文言が読者の関心を引いたのも...…続きを読む

【書考空間】電通「鬼十則」 広告の鬼・吉田秀雄からのメッセージ(著:植田正也)

「鬼十則」は電通の四代目社長で広告の鬼と呼ばれ現在の電通、広告業界の礎を築いたといわれている吉田秀雄が残したビジネス教典である。十則は一読明快ではあるが峻厳で奥行き深く、読む者に強烈な衝撃を与えるメッセージである。 インターネットによる広告・新聞・テレビ等、メディア業界の大変革の時代が始まると言...…続きを読む

「原発難民の詩」(著:佐藤紫華子)

東日本大震災から一年半が経過した。しかし、原発事故の避難民は、いまなお不自由な生活を強いられている。本書は、そんな避難民の心境を詩に綴った一冊。 著者は、福島県富岡町に住んでいた84歳の“原発難民”の女性。元々、自費出版だった本書は、地元の図書館などで取り上げられ、多くの避難民から「この気持ちは避...…続きを読む

「メディア・ディアスポラ」(著:織田直幸)

全国全ての民放局で視聴率がゼロになる…。本作は、そんな衝撃的なストーリーで始まる近未来サスペンス小説。「国民のメディア不信」をテーマにフィクションとして描かれた本作は、2000年代後半に世間を騒がせた“ライブドア事件”など、妙に現実とリンクする内容を盛り込みながら展開していく。 ストーリーは、再び大震...…続きを読む

【書考空間】祖国とは国語 (著:藤原正彦)

日本は震災以前から、様々な難題を抱えています。最近では、尖閣諸島、竹島をめぐる中国・韓国との軋轢がニュース番組の中核を占めることも多々です。 本書の中で著者は、北朝鮮の拉致問題など日本を取り巻く外交上の難題や、若者の失業率の増加、格差社会の拡大など、日本を取り巻く危機の数々の原因が、「国語力の劣...…続きを読む

【書考空間】夜と霧 新版 (著)ヴィクトール・E・フランクル, (訳)池田 香代子

ユダヤ人精神分析学者が「心理学的観点」からみずからのナチス強制収容所体験をつづった本書。1947年に初版が発行されて以降、日本のみならず、世界中の国々で読み継がれ、すでに600万部を超えるロングセラーとなっています。学生時代に国語の時間に読んだという人も多いのではないでしょうか。 本書には収容生...…続きを読む

「いき」の構造(著:九鬼 周造)

初版は昭和5年の本である。日本特有の美学って? と知りたい気持ちがあるのなら、難文だが一度は挑戦してもいいかもしれない。最初に手にした20代、哲学者の著者の意図も真髄も読み取ることができなかった。「粋」とは、おそらく自ら説明するものでなく、評価されて生きる言葉だ。見て、感じて評する美意識だろう。だか...…続きを読む

殉愛 原節子と小津安二郎(著:西村 雄一郎)

先日、1953年の小津安二郎監督作品『東京物語』を見た。20代の半ば小津作品をまとめ見したことがあり、その時に『東京物語』も見ていたつもりでいたのだが勘違い。どれも原節子が出ていたので『晩春』『小早川家の秋』あたりを見たのだろう。 今回、『東京物語』を見たのは英国映画協会発行の雑誌が10年に1度行っている...…続きを読む

ギャルと不思議ちゃん論 女の子たちの三十年戦争(著:松谷 創一郎)

コギャル、アムラー、ガングロ、age嬢、エビちゃんOL、裏原系、オリーブ少女、ゴスロリ、森ガール、腐女子、きゃりーぱみゅぱみゅ…。思えばいろんな女の子がいるものだ。マスコミによるカテゴリーわけ、と言われればそうにすぎないが、男子にはそこまで細かく分類される用語はない。 今や海外からも注目される日本な...…続きを読む

『復興の書店』(著:稲泉連)

1日あたり1店が閉店していると報道されるなど、苦境に立たされている書店。 ただでさえ苦しい状況にある書店に追い討ちをかけるように起きたのが東日本大震災で、岩手、宮城、福島の3県で被災した書店は、3県の書店数の約9割にあたる391店に上ったといいます。 この被災した書店が営業を再開するまでの道のり、再開...…続きを読む

『ロスト・シング』 (著:ショーン・タン) 

前作「アライバル」が話題になり、日本でもその名が知られるようになった、オーストラリアの絵本作家、ショーン・タン。 彼の数ある作品の中で、今年、邦訳されたのが本書で、第83回アカデミー賞で短編アニメーション賞を受賞した映画「ザ・ロスト・シング」の原作でもあります。 『少年が海辺で出会った迷子(ロスト...…続きを読む

【書考空間】TimeLine木曜日・伊藤洋一さんが選んだ一冊■検察 破綻した捜査モデル(著:村山 治)

日本の戦後歴史は、政治も経済も拡大する中で、その中で生まれてくる巨悪をどうやって罰するかというのがあった。 その上で、検察の存在は非常に大きかったと思っているが、最近不祥事が次々とでてきて、検察のシステムをどういう風に変えたらいいか、明らかな曲がり角に来ている。 この本は検察をずっと扱ってきた...…続きを読む

【書考空間】CRASS(著:ジョージ・バーガー)

単なる消費物でしかないはずのサブ・カルチャーが、人々の生き方や思想を変えてしまうことがある。ポップミュージックはその代表例であり、本書でその結成から解散までの軌跡が詳述されたパンク・ロック・バンド『CRASS』は、恐らく歴史上最も多くの人々に思想的影響を与えたポップミュージックグループの一つであると言...…続きを読む

【書考空間】台湾海峡一九四九(著:龍 應台)

台湾の1949年といえばまさに台湾史上の大転換点で、蒋介石国民党政府が台湾へ撤退した年だ。このタイトルだけでこの本がどれだけのドラマを秘めているか想像できると思う。 想像は軽く上回り、一つ一つのドラマに心が引き裂かれそうになる。国共内戦の荒れ狂った時代の中で餓え、戦い、なんとか生き延びた当事者達に...…続きを読む

【書考空間】脱出記 シベリアからインドまで歩いた男たち(著:スラヴォミール・ラウィッツ)

ノンフィクションの名著!とあちこちで薦めている本書が、9月に「ウェイバック 脱出6500km」というタイトルで映画公開される。 第二次世界大戦中、ポーランド兵だった主人公はスパイ容疑でソ連当局に逮捕されシベリア収容所へ送られる。ここで虜囚として永らえるのか、自由と尊厳のために命を賭けるか?慎重に考え...…続きを読む

「マンガ金正恩入門 北朝鮮 若き独裁者の素顔」(著:河泰慶,/監修:李英和/イラスト:崔炳善)

北朝鮮が日本人拉致を認めてから、9月17日で10年になる。今月中旬には、4年ぶりの日朝協議が開催されると見られているが、拉致問題が進展するかどうかは、まだわからない。 本書は、そんな一筋縄ではいかない北朝鮮、その若き最高指導者である「金正恩」って、どんな人物なの?と思い、手にとった一冊。故•金...…続きを読む

「親は知らない就活の鉄則」(著:常見陽平)

8月27日、文部科学省は、今春大学を卒業した約56万人のうち6%にあたる約3万3千人が進学も就職の準備もしていないと公表した。私はこのニュースを知った時、いわゆる「ニート」もしくは「ニート予備軍」が、なぜこんなに増えてしまうのか!?と疑問だった。そんな時に、出会ったのがこの一冊。 著者は、本書の執筆...…続きを読む

【書考空間】TimeLine水曜日・上杉隆さんが選んだ一冊■戦争を取材する - 子どもたちは何を体験したのか(著:山本美香)

8月21日、内戦が続くシリアで、取材中に銃撃を受け亡くなったジャーナリスト・山本美香さんの最新著。子どもたちに向けてメッセージを送りたいという、山本さんらしい本。 山本さんとは同じ大学、ジャーナリスト同士ということで、十数年に渡り交流があった。 戦地の医療や生活弱者に対して、常に視点を低くしてみ...…続きを読む

【書考空間】伝説の人事部長・小宮謙一が選ぶ今週のビジネス書■リストラなしの「年輪経営」(著:塚越寛)

伊那食品工業株式会社は、長野県伊那市の寒天製造会社。 国内市場シェアは約80%とほぼ独占状態。世界市場でも15%のシェアを占め、創業以来、増収増益を続けている。 大きく成長できるチャンスがあったとしても、身の丈にあわないと判断したら、自重する。今日の売上げ、目の前の利益のために汲々とするのではなく...…続きを読む

【書考空間】伝説の人事部長・小宮謙一が選ぶ今週のビジネス書■ルポ貧困大国アメリカ(著:堤未果)

先週掲載の『政府は必ず嘘をつく アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること』を読んで、感動したので同じ著者の本を探して読んだ本がこれ。 4年前の本のようだが、ちょうどアメリカの大統領選挙で、オバマ大統領の実績として挙げられていた健康保険のことが背景をきちんと理解できた。 また、規制緩和によっ...…続きを読む

【書考空間】伝説の人事部長・小宮謙一が選ぶ今週のビジネス書■ぼくらの日本(著:三橋貴明)

日本の未来がどうなるか。私たち日本人は、どうあるべきか。 今、日本は、とても重大な局面に立たされているように思う。そうした中で、この本は、これからの日本の現状について著者らしく、歯に衣着せぬ表現で、ズバズバと切り込んでいる。それがとても小気味よく、全般的には楽しく今の日本を理解することができる...…続きを読む

【書考空間】現代仏教論(著:末木 文美士)

実家には仏壇もあり、遠くに代々の墓もありますが、私個人が、自分が属する宗教について真剣に考えたことはありませんでした。そんな私ですが、最近、「宗教」「死生観」に興味が湧いてきました。もちろん、東日本大震災以降のことです。 あの震災から明日で1年半が経ちますが、日本中が「死」を身近に感じたあの日以...…続きを読む

【書考空間】「最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場(著:小出 裕章, 渡辺 満久, 明石 昇二郎)

先週、東京新聞の取材で、全国の原発50基のうち約6割が、数年間稼働させれば使用済み核燃料プールが満杯になり、動かせなくなることが分かりました。さらに、青森県六ケ所村の再処理工場の貯蔵プールは、既に97%以上が埋まっているというのです。 そんな中、私が偶然手に取った本書のテーマは「あまり語られない...…続きを読む

武器としての決断思考(著:瀧本哲史)

京都大学の学生に教えている授業をまとめた本だが、昨年来かなり売れているようで東大生にも読まれている本だとか。これからの世の中、生きていくことで必要なことは「決断力」であり、そのために意思決定の方法を若い人に学んで欲しいと、著者は自己決断力を身につけさせるためにディベートを活用した思考法を詳しく指導...…続きを読む

毒になるテクノロジー(著:ラリー・D.ローゼン、ナンシー・A.チーバー、L.マーク・キャリアー/訳:児島修)

スマートフォンに憧れていますが、使っているのはガラケーです。 iPhoneを持っている人と一緒にいると、時々「その文明の利器で近くの美味しい焼肉屋を調べてよ」と頼んだりしています。便利なのは重々承知です。でも、なんとなく持つ気になれません。 だからといってITに否定的なわけでは決してありません。仕事して...…続きを読む

『ポックリ死ぬためのコツ―大往生できる人の7つの習慣』 (著:佐藤琢磨)

先日、わたしの実家の近所に住む、いわゆる“近所のおばさん”が亡くなりました。おばさんは60代半ばで、数年前から糖尿病を患い、ここ数年は寝たきりの状態。家族の介護を必要としていました。 片や、わたしの父方の祖父は今年で103歳。この年にしては体はいたって健康なのですが、ここ数年はわがままになり、身の...…続きを読む

『AKB48白熱論争』 (著:小林よしのり、中森明夫、宇野常寛、濱野智史)

AKB好きを公言している、著名人は数多い。 有名なところでは、「ゴーマニズム宣言」などで知られる、漫画家の小林よしのり氏。その熱すぎる想いのせいか、AKB批判に対する反応は激烈。AKB批判をした自民党の石破茂氏に対しては、「馬鹿丸出しのノスタル爺。軍事プラモに入れ込む方が理解できない」などと自身...…続きを読む

死霊解脱物語聞書 江戸怪談を読む(著:残寿、解題・解説:小二田誠二、注・大意:広坂朋信)

1672年というから江戸前期、下総国岡田郡羽生村で奇怪な事件が起こった。農民・与右衛門の一人娘・菊に死霊が取り憑いたのだ。口から泡を吹き、介抱した父を睨んで「こっちへ来い、噛み殺してやる」と声を荒げ、自分は25年前に鬼怒川で殺された先妻であると宣言する。 取り憑かれた菊は正気に戻ると今見てきた地獄極...…続きを読む

自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと(著:四角大輔)

『LESS IS MORE』や『Think Simple』といった本が売れている。「より少ないこと」や「シンプルであること」がよいという風潮が世に広まりつつある。また『ノマドライフ』や『ノマドワーカーという生き方』といった本も人気を集めており、ノマドという新しいライフスタイルにも注目が集まっている。今回オススメする本も...…続きを読む

東京プリズン(著:赤坂真理)

赤坂真理氏、9年ぶりの小説である。書評各誌にも取り上げられ、売れ行き好調だ。たくさんの読者が彼女の作品を待ち望んでいたのだと思うと、書店員としてとても嬉しくなった。 日本の学校に適応できず、中学卒業後アメリカに留学した主人公・マリ。孤独な留学生活を送る中、「天皇の戦争責任」をテーマにディベートを行...…続きを読む

「東京は郊外から消えていく! 首都圏高齢化・未婚化・空き家地図」(著:三浦 展)

“地方に元気がないと、日本全体の元気がなくなる!”といわれて久しい。今夏の国会では「日本再生戦略」が決定され、「大阪都構想」が現実味を帯びてきているものの、どちらも“日本を元気にできるかどうか”は未知数…。そんななか本書は、どのように都市や地域を活性化させていくべきかを、東京・首都圏の住宅地傾向から考...…続きを読む

「原発の、その先へ ミツバチ革命が始まる」(著:鎌谷ひとみ)

新たなエネルギー政策の策定に向けて実施されたパブリックコメント。その約9割の意見が「原発ゼロ」を支持しているという結果が、先月22日、明らかになった。本書は、そんな状況だからこそ、気になって手にとってみた一冊だ。 著者は、国内外の「核」問題を10年以上追いかけてきた映像作家。映画「六ケ所村ラプソデ...…続きを読む

■伝説の人事部長・小宮謙一が選ぶ今週のビジネス書■復興は現場から動き出す 本気で動く個人のネットワークが、本当に必要な支援を可能にする(著:上昌広)

私の友人の中で、毎月被災地に出向いてそれぞれのボランティアを継続して実行しているものが2人いる。そのうちの一人から勧められたのが、この一冊だった。 医療ボランティアとして、被災地に入った著者が目の当たりにしてきた様々な事実が書かれている。混乱する様々な情報の中、地元の人たちを中心にした人的なネッ...…続きを読む

■伝説の人事部長・小宮謙一が選ぶ今週のビジネス書■政府は必ず噓をつく アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること(著:堤未果)

まず、その圧倒的な取材力に驚愕した。 東日本大震災以降の政府、マスコミの不甲斐なさは、私たちのような素人の目にも明らかであった。なぜ、東京が瓦礫を受け入れたがったのか…。その背景にうならされた。それも取材をもとにした徹底した事実が裏付けになっているからだと思う。本書の中では、それはほんの一例だが、...…続きを読む

■伝説の人事部長・小宮謙一が選ぶ今週のビジネス書■ニートの歩き方 お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法(著:pha)

新卒の就職難が続き、若年層のニートは数字の上で年々増えている。ニートというものが、実際どういうもので、どういう価値観でいるのか素直な気持ちで知りたいと感じたので手に取ってみた。 読み始めてみて、2人の自分が葛藤していた。言葉遣いというか、その語り口調に馴染めない自分と、そういう言葉遣いからくる読...…続きを読む

【書考空間】戦後史の正体(著者:孫崎享)

昨日、9月2日は何の日だかご存知ですか? 世界的に見た「第二次世界大戦が終わった日」です。 終戦の日といえば、日本人の多くが8月15日の終戦記念日と答えることでしょうが、米軍戦艦ミズーリ号上での降伏文書に日米が調印した1945年9月2日が戦争が終わった日なんだそうです。確かに、日本語学を勉強して...…続きを読む

【書考空間】大日本サムライガール1(著者:至道流星)

本書の主人公、女子高生の神楽日毬は、防衛省に向かって「真正なる右翼は、日本に私ただ一人である!」と拡声器で演説するという衝撃的な登場の仕方をします。 そんなぶっ飛んだ少女と広告代理店マンがタッグを組み、「政治の頂点に立ち、日本を変える」という目的実現のために、メディアに露出しアイドルの頂点を目指...…続きを読む

人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか スペイン サン・セバスチャンの奇跡(著:高城剛)

元祖ノマドライフ実践者、高城剛氏の最新刊。 長年デジタルギア片手に世界中を飛び回ってきた彼が、今一番面白いと場所と目をつけたのがスペインバスク地方の小さな都市、サン・セバスチャン。 実は私も3年前、偶然この地を訪れる機会があったのだが、一度で魅了されてしまった。グローバリゼーションが進みどこも似た...…続きを読む

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