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番組スタッフ
日々、進化する日本語。日本語として認知される外来語の数もやはり増えているように思われます。
先日、テレビ番組で理解できない外国語が多く精神的苦痛を負ったとして、「日本語を大切にする会」の71歳の世話人が、NHKに対し141万円の慰謝料を求める訴えを起こしました。
外来語が日々、増えるのは何となく当たり前、カタカナを使った方が便利なときもあると思っていた放送業界に携わる私としては、そんな目線もあったのかということを知らされたニュースです。

このニュースを報じた中日新聞にはこうあります。

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訴状などによると、高橋さんはNHKと受信契約を結び、番組を見ているが、必要がない場合でも外国語が乱用されていると主張。例として「リスク」「ケア」「トラブル」「コンシェルジュ(総合案内係)」などを挙げ、「不必要な精神的苦痛を与える」として、民法709条の不法行為に当たるとしている。
<中日新聞 外国語多く苦痛 岐阜の男性がNHK提訴>
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コンシェルジュにだけ「総合案内係」と注釈をつけているところが何だか笑えます。
リスク、ケア、トラブルは訳そうと思えば訳せるけど、すでに日本語として定着しているのではないか。
記者のそんな心中を勝手に想像しています。

確かに外国語の乱用は人を不快にさせるものではあります。先日、あるジャーナリストと政治に関する報道番組の打ち合わせをしていたとき、「エンゲージメント」「フロー」といった外来語が何度も飛び出しました。
やはり、カタカナが気になります。彼は説明がとても上手なため、カタカナの意味がはっきりとわからなくても、そのカタカナで何を言わんとしているのかははっきりと理解できました。
ですが、番組となると、それなりの注釈を加えないといけないだろうというのがプロデューサーの意見。また別の時にそのプロデューサーは、最近よく新聞で成長戦略として目にする「ビッグデータ」「オープンデータ」も、このまま使うと視聴者に伝わらないのではないか…という不安を口にしていました。

放送業界の作り手は聞き慣れない「カタカナ」を使うことを結構、避けます。もちろん、視聴者に伝わらないと思うからです。(FMラジオはカタカナだらけです)
ファッション誌などで使われていた言葉がエンタメ系雑誌で使われるようになると、放送の世界にも「じゃあ、使ってみようか」という動きが生まれるのではないでしょうか。私見ではありますが。

「コンシェルジュ」という言葉は放送業界において、5、6年前によく目にしました。番組のタイトルやコーナータイトルを決める会議などで、かなり頻繁に。
私自身もタイトル案として「コンシェルジュ」を使ったことがあります。なぜ使ったのかと言われたら、雑誌などでも頻繁に目にし、ホテルコンシェルジュという職業が認知されつつあると思ったからです。何より、自身が使ってみたい、という気持ちが強くありました。
目新しい言葉(外来語)を使うと、使い古された同じテイストの番組でも、入り口が違って見えるので、重宝されがちなのです。
視聴者のリアクションを気にしすぎているのに、彼らの気持ちを汲み取れない放送業界。特にテレビはその傾向が顕著です。

また先日、ある会議に参加したときのことです。参加者の中には、60代を超える人も何人かいました。
そんなメンバーにもかかわらず、進行役(40代)は「スキーム」「チャネル」「コンプライアンス」といった言葉を多用しています。
30代の私ですら何となくはわかるものの、的確な日本語訳を言えと言われたら少し不安です。
しかし、60代を超える人の顔を見てみると、腕組みしてしっかりと「うんうん」うなずいていました。
不思議です。

年を取るにつれ、中々、知らないことを知らないと言うのは勇気がいるものです。
その時は知っているふりをして、あとでこっそりとググる。そんなことは当たり前の光景かもしれません。
今回の訴えは「日本語を大切にする会」の世話人によるものではありますが、知らないことを知らないと言える勇気が、いくつになっても重要であることを私は学びました。

スタッフ:坂本
(2013/6/27 UPDATE)
番組スタッフ
仕事帰りのサラリーマンやOLが足繁く通う“坊主バー”なるものが人気だといいます。
調べてみると、1992年大阪日本橋に最初の“Vows Bar”が生まれ、現在は、大阪・京都・東京と、数店舗存在するそうです。

東京にある坊主バーは2店舗。ひとつは、新宿区荒木町にある「四谷・坊主バー」
スタッフ全員が僧侶というこの店は、1か月で500人以上が殺到するという人気ぶりで、新宿界隈でいま最も注目を集めているバーだそうです。

もうひとつは、JR中野駅から5分ほどの、中野ワールド会館の2階にある「中野・坊主バー」です。
浄土真宗の僧侶の釈源光さんが営むこの店は、繁華街の駆け込み寺として人気を博しているとのこと。

近頃日本では仏教がブームとなっていますが、少子高齢化や年金問題など、将来の見通しの暗い、混迷を極める現代社会に生きる日本人には、もう未知なる“他力”以外に頼る術がない、ということなのだろうか?

気になったので、私は友人とともに、お店(後者)に足を運んでみました。
こじんまりとした薄暗い店内には、お香の匂いが漂っていて、曼荼羅や小さな仏像など、仏教に関するものが沢山置いてありました。
メニューには仏教にちなんだ名前のオリジナル・カクテルがいくつかあり、私は「色即是空」、友人は「極楽浄土」を注文しました。
お酒を飲みながら、カウンター越しに源光さんと世間話をしていたのですが、友人は待ちきれなかったのか、いきなり悩み事を源光さんに投げかけました。
源光さんは静かな口調で答えてくださいました。友人の悩みは仕事に関することだったのですが、話は“仏教”“教育”“文化”と多岐にわたり、気がつけば友人の悩みに、ひとつの答えが示されていました。

その後も源光さんは、男性のお客さんと本格的な仏教の話、若い女性2人組のお客さんとは恋愛に関する話をしていました。どんな話題にも対応可能な源光さんを見ていると、書物から得た知識だけではなく、色々なことを深く経験したからこそ、固い信念を持って様々な悩みに答えを出すことができるのだろうと思いました。

お店のホームページにはこう記されています。
“人生に悩みはつきません。当店のカウンターは、いつの間にやら、恋愛・お金・仕事、リストラ、親子関係、離婚などなどの相談コーナーと化すことがしばしばです。他のお客さまが身を乗り出して、意見をされることもあります。
もともと「駆け込み寺」をよしとしてオープンしたバーですので、ご来店の折りには御自由に悩みを打ち明けてくださってけっこうです。”


神戸市出身の源光さんは、以前はやり手の企画マンだったと言います。
以前受けた朝日新聞の取材で、坊主バーを開くまでの経緯を、次のように語っています。

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他社に引き抜かれ、収入が3倍に増えた経験もある。でも95年、阪神大震災で友人3人を失う。むなしさに襲われ、心がすさみ始めた。業績もふるわなくなり、リストラで退社に。借金がかさみ、死んでしまいたい、と思った。「お坊さんのいるバーがある」と聞き、大阪の初代「坊主バー」に通いだした。肩書もタブーもない語らいに、こわばっていた心がほぐされたという。「いい待遇を求め、何度も会社を替わってきた自分の生き方は間違いだった、と思い至りました」バーを手伝うようになり、やがて仏門に。大学時代にいた東京に戻り、同じ名のバーを開いた。
「恥の多い人生だったけど、そんな情けない話が、若い人たちの胸には本音の言葉として響いている、と思う。やっと、自分なりの仕事に巡り合えた」

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朝日新聞(2008年11月21日)

私たちが帰る際、源光さんは両手を合わせてこう言いました。
「心のおしゃれに仏教を」

私と友人は「ありがとうございます」と、今思えばとんちんかんな言葉を返し、店を後にしました。
「心のおしゃれに仏教を」とはどういう意味なのか?
あれからずっと考えていますが、未だによくわかっていません。
恐らく、悩みを軽くするためのヒントがそこにあるのだろうとは思うのですが……。

悩みというのは、自分のせいで生じた悩み事であれば仕方がないと思えますが、意外とそうでないことの方が多いような気がします。
「あの人があんなことを言わなければ、自分はこんなことで悩んでなんかいなかったのに」とか「あの時あんなことさえ起こらなければ、今ごろ楽しい思いをしていたはずなのに」とか、本来自分には関係がなかったはずの物事に悩まされて心を重たくしていることが大半なのではないでしょうか。

源光さんは「ひとつの考えにこだわってはいけません」とおっしゃっていました。
それは、日々の生活の中で生じる悩みは本当は小さなもので、その悩みは“考え過ぎ”るから勝手にどんどん大きくなって、深刻な悩みに感じてしまうだけ、ということなのかもしれません。
そう考えると、「心のおしゃれに仏教を」という言葉は、
「心に仏教があれば、“考え過ぎ”なくて済みますよ」というメッセージなのではないか、とも思えます。
そしてそれは別に仏教でなく、密教”でも“キリスト教”でも、あるいは“サッカー”や“飲み会”でも、人それぞれ、その人に合ったものでいい、ということだと思います。

「心のおしゃれに〇〇を」
皆さんは、何が当てはまるでしょうか?

(スタッフ:武市)
(2013/6/26 UPDATE)
番組スタッフ
ここのところ、相次いで発覚している政治家や官僚による炎上騒動。
今月5日には、ある岩手県議会議員がブログに「ここは刑務所か!」などと病院の対応を批判する書き込みをし、炎上、謝罪に追い込まれていましたが、今朝、この炎上の当事者である「岩手県議会議員が死亡、しかも自殺の可能性」というひじょうに痛ましいニュースが報じられました。

●岩手県議・小泉氏、車内で自殺か 病院非難でブログ炎上
25日早朝、岩手県一戸町の大志田ダム付近の車の中で、男性がぐったりしているのを通行人が発見し、110番した。県警二戸署によると、男性は小泉光男・岩手県議で、既に死亡していた。
自殺の可能性が高いとみて捜査している。
「毎日.jp」

「ブログには腹が立ったけど、何も死ななくても…」というのが、わたしの率直な感想。それだけでなく、なぜか腹を立ててしまったことに妙な罪悪感を覚えてしまいました。
一方、ネット上に溢れかえっているのは、「自業自得なのでは」「誰も残念がらない死」「あの世では口を慎んでください」といった死者に鞭打つような言葉の数々。
目を通しているとうんざりしますが、そんななか異彩を放っていたのが、コンサルタントのクロサカタツヤさんが「CNET Japan ブログ」に綴った、ネット炎上に関する考察です。
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従来のネット炎上は、あくまでネット内で問題が完結することを、前提としていました。だから対策としては、いわゆるネットリテラシー(ないしは炎上リテラシー)を、考えていればよかった。ある意味で、牧歌的な世界です。
しかしマスメディアがそこに乗っかるようになったことで、ネットの炎上はもはや単なる炎上ではなく、社会的制裁を加える〈私刑〉の装置として機能しうるようになったのでしょう。
そしてそれが、死に至る制裁であるということが、今回の自殺で示されたといえます。

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たしかに、今回の炎上騒動はいくつかのメディアが取り上げ、当事者の岩手県議に突撃取材していたメディアもありました。
「マスメディアが乗っかるようになったことで、ネットの炎上は単なる炎上ではなく、社会的制裁を加える〈私刑〉の装置として機能しうるようになった」
それだけにこの指摘は、「ネットで騒いでいるだけ」と軽視できなくなった、“今のネット炎上の影響力”を的確に捉えているような気がしました。

少し話は逸れますが、ネット炎上の影響力という観点でいえば、社会学者の古市憲寿さんも『新潮45』(2013年7月号)に寄稿した記事「炎上なんか怖くない?」のなかで、興味深い指摘をしています。
それは、指摘自体も炎上の火種になりうる、「過剰に誤解や炎上を恐れた発言ばかりが溢れる、萎縮した優等生だらけの社会もつまらないと思ってしまう」というもの。
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最近読んだ『誤解されない話し方、炎上しない答え方』という本では、1968年に倉石忠雄農林大臣(当時)が「こんなばかばかしい憲法を持っている日本はメカケみたいなものだ」という発言により、辞任に追い込まれたというエピソードが紹介されている。
メディアトレーニングのプロである筆者はこんな言い換え案を提示する。「日本はすばらしい憲法を持っている。しかし、それはいまや時代や現状に合わない憲法になっている」。
確かにこの発言は「正解」だ。あまり炎上する要素がないし、「すばらしい」と「現状に合わない」という相反した主張が含まれているため、批判もしにくい。
国家の利害を背負うような政治家は、そのような発言をして然るべきだろう。彼らに求められているのは「ぶっちゃけトーク」ではない。しかし、過剰に誤解や炎上を恐れた発言ばかりが溢れる、萎縮した優等生だらけの社会もつまらないと思ってしまう。

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今後、ますます強まることが予想される、ネット炎上の影響力。
その影響力の大きさに恐れを感じつつも、古市さんの「ネット炎上を恐れるあまり、萎縮した発言で溢れたネット空間や社会がつまらない」という指摘も、不謹慎ではありますが一理あるように思ってしまうのも事実です。
もちろん、岩手県議のような悲劇が起こる可能性をはらんでいることは忘れてはいけませんが…。

ネット炎上はそもそも「ネットで騒いでいるだけ」と軽視されていた現象であり、それがおそらく正しい立ち位置。影響力が強まりすぎた、今の立ち位置が異常なのでしょう。
ニュースサイト編集者の中川淳一郎さんは、著書『ウェブを炎上させるイタい人たち』のなかで「“ネット上で過剰な叩きや中傷をする人間はバカか暇人”という結論ですべてが解決できる」と指摘していますが、受け手であるわたしたちが原点に帰り、ネット炎上を「ネットで騒いでいるだけ」という元の立ち位置に戻してあげることが重要なような気がします。

(スタッフH)
(2013/6/25 UPDATE)
番組スタッフ
小中学生の宿題を代わりに解いてあげる「宿題代行」なるサービスが登場し、話題になっています。試しに「宿題代行」でネットを検索してみると、いくつかの業者がヒットします。ある代行業者のサイトでは、「現在受験生は学校の宿題で時間を無駄にしている」と指摘。宿題代行は「少しでも受験のための勉強時間を増やしたい受験生のためサービス」だとうたっています。

代行サービスの料金は、読書感想文が2000円〜、ドリル1冊が5000円〜、図画工作が1万円〜という具合です。宿題を代行してあげるのは、大学生や主婦、会社員などさまざまな人たちがいるようで、あるブログでは「自宅にいながらにして簡単にできてしまう副業」と紹介しています。

宿題代行サービスに依頼してくるのは、受験生を抱える親が多いようですが、なかには小中学生本人が直接依頼するケースもあるようです。また、業者を通さないで、出会い系サイトを通じて、宿題を代行してくれる人を探す生徒もいるみたいなのです。

先日、兵庫県の中学教師が中学と高校の女子生徒に裸の画像を送らせたとして、児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕されましたが、この教師が女子生徒と知り合ったのは、ネットを通じた宿題代行がきっかけだったそうです。

このような段階までいってしまえば、もちろん犯罪といえますが、「宿題代行」そのものは違法な行為とまではいえないようです。ある弁護士は「たしかに、宿題代行は、学校が生徒に宿題を出した目的に反した行為といえるが、学校業務に大きな支障が生じているとまではいえず、業務妨害罪に問うことは難しいだろう」という趣旨の見解を述べています。

この「宿題代行」という新手のサービスに対しては、さまざまな意見があります。この問題をとりあげた記事には、次のように賛否両論が寄せられています。

「業者も業者だが、それ以上に親は恥ずかしくないのだろうか?こどもにズルすることを、生きていく知恵とばかりに堂々とこのようなことをして」

「世の中、正直がいいのではなく『要領のいい奴が出世する』から宿題請負人を利用するのは正解なんじゃない?世の中を見ていてそういう結論を出すしかないよ」

「現実はもっと酷いよ、知恵袋等に課題や宿題を丸投げしている奴が本当に沢山いるよ。まあ環境の変化で他人に丸投げできる方法が増えたから、宿題はもう時代遅れだろうね。学校教育ももっとまともな方法を模索してほしいものだ」

角度を変えてみると、いろんな意見が出てくるものだと思いますが、みなさんは「宿題代行サービス」をどう評価しますか?

(スタッフ: K)
(2013/6/24 UPDATE)
番組スタッフ
ネットの炎上といえば、火種を巻く主はいつも若い世代かと思いきや、最近ではお年を召された方の炎上も目立つようになってきました。
今日はネットにおけるこんな「凡ミス」ニュースがありました。

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徳島大学から17日午後、学生約200人に一斉メールが流れた。メールの文面は「レポートを出さないと命はない」。受け取った学生が一時「徳大から殺人予告がきた」などとツイッターでつぶやく騒ぎとなった。学生から連絡を受けた大学側は18日正午ごろメールを削除。全員に謝罪のメールを送った。
大学の説明によると、問題のメールが送られる前の17日午後3時ごろ、学内で50代の男性教授が、知り合いの60代の男性特任講師の依頼を受け、講師の授業の受講生に対する一斉送信の方法を教えていた。
【「レポート出さないと命ない」 教授、200人に誤送信】
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「リポートを出さないと卒業出来ないという考えが頭をかすめた」と教授は語っているようですが、SNSで人気ものになりたいのか、誰しも“いいネタ”があればすぐ投稿しがちです。
今やなんでもネットで晒され、ちょっとした祭りになる可能性を持っています。くだんの50代の教授はそこまで想像はできなかったようですが…。
今回のメールや、話題の復興調幹部の暴言ツイート、岩手県議の傲慢ブログの例を見ていると、間もなく解禁となる「ネット選挙」で高齢の政治家の皆さん方は大丈夫か、そんな余計な心配をしてしまいます。

総務省の「インターネット選挙運動の解禁に関する情報」を見てみると、とてもルールが細かいため、違反した場合、ネットの荒海の中でどこまで取り締まることができるのか疑問です。

ある報道関係者から、ネット選挙解禁に対してある高齢の参議院議員が「わしらを実験台にするとは何事か、モルモットじゃないんだぞ」と激高したという話を耳にしました。高齢の参議院議員の秘書達を対象に、ITコンサルタント会社がSNSの使い方をレクチャーするといった話もあるようです。
「モルモットじゃない!」と激怒した真意を伺い知ることはできませんが、一体何のためのネット選挙運動解禁なのかを理解されていないようで悲しくなります。

選挙期間中の街頭演説など、候補者は何を訴えているのかよくわからず、属する政党と候補者名ばかりが記憶にうっすらと残ります。ネットで選挙運動を行うことで、候補者個人としての主張を明確にアピールできるというメリットが考えられますが、ネットの世界で目立つのはやはり“生々しいトゲ”のある人。炎上することで逆に注目を浴びようとする…炎上マーケティング風のPRも登場するかもしれません。また、橋下連投ツイートスタイルを付け焼き刃で真似て、支離滅裂になり、自爆する候補者も現れるかもしれません。
公示直前にブログやTwitterを始める候補者よりも、常日頃からネットを使い続けている政治家の方が断然有利でしょう。

政治家が自然発火して、勝手に炎上することは多いに予想できます。
先日、某有名ネットメディアの取締役と話をしていたところ、「ネット選挙運動解禁で、祭りになる」と、それはそれは無邪気な悪い笑みを浮かべていました。もちろん、この祭りとは“各地で立ち上る火柱を見物すること”を意味します。

ネット選挙が日本の政治をより良くしてくれるかはさておき、解禁により、何だかおもしろいことが起こりそうな気がします。
ネットの炎上はやはり、純粋に気分が良いモノではないですが、精神を浄化してくれる側面があるのも事実です。
炎上がノイズとなり純粋な主張が聞こえないといった考えもあるかもしれませんが、私は炎上により自然淘汰が起こり、自分が良いと思う政治家をきちんと見つけることができるのではないか…。そんな期待もしています。

何のためのネット選挙運動解禁かを履き違え、ネットを使いたくない、使えないとのたまう古参政治家たち。そんな彼らに捧げたくなる、反社会組織の77歳のトップがネットの掲示板を駆使していたというニュースがありました。最後に紹介しておきます。

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指定暴力団山口組直系「英(はなぶさ)組」組長で山口組舎弟の1人、津留(つどめ)英雄容疑者(77)=通称・英五郎=が大阪府警捜査4課に逮捕された。容疑は配下の組員に「半グレ」と呼ばれる不良集団の排除を唆したとされる暴力行為処罰法違反。津留容疑者が組員に指示を出していたのは、誰でも閲覧できるインターネットの掲示板。過去にも「<館>」というハンドルネーム(ネット上の仮名)で掲示板にたびたび投稿し、組員に指示を出していたという。

(中略)

《九州で、のんびり暮らしてると、お思いだろうが、毎日、結構忙しく、時間に追われる生活をしてます。そう言えば先日、白内障の手術しました。きのうから、やっと解禁です。開拓した居酒屋巡りも、また仕事の一つです(笑)暇があれば、またカキコ下さい》
 いずれも<館>による書き込みだ。実は、津留容疑者はネット通として知られており、掲示板だけでなく、暴力団組長としては珍しくブログも開設した。
ハンドルネーム使いネット掲示板に「カキコ」で組員に指示 77歳山口組直系古参組長の“ITリテラシー”
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スタッフ:坂本
(2013/6/20 UPDATE)
番組スタッフ
オーストラリアのランジェリー会社が今年の4月に男性向けのランジェリーを開発し、
世界中から注文が殺到しているといいます。
日本にも男性用ランジェリーを扱っている会社が長野県にあり、セクシーなランジェリーを世界中から買い付けネット販売をしています。
そして今、日本でランジェリーを身に着ける男性が急増している、とのこと。

これは先週、TBS系「今、この顔がスゴい!」で紹介されていたことなのですが、
私が番組を見ていて最も気になったのは、下着研究家の青山まり氏が、
男性がランジェリーを身に着ける理由について、
“リーマンショックの影響による不安で、自分を守るためにランジェリーを着ける男性が増えた”といった趣旨の発言をしたことです。

私は正直「それはないだろ」と思いました。
しかし、どうにも気になってしまい、知り合いに男性用ランジェリーを日頃身に着けているというAさん(独身・32歳)を紹介してもらい、お話を伺いました。
Aさんはイベント会社に勤める、ごくごく普通の方です。
さっそく一番気になる“動機”から訊いてみました。

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ネットでたまたま見つけて、好奇心で買ってみたのがきっかけですけど、着けてみると「なんだかいいな」って。
「守られている感じがして安心する」とか「癒される」っていう人はけっこういますけど、僕の場合はそういうのは何もない、最初に感じた「なんだかいいな」ってだけですね。
リーマンショックははっきり言って関係ないと思いますけど猊坩造ら逃れる瓩辰討いΔ里呂修猟未蠅も。
僕なんかは、例えばなにかすごく嫌なことがあったら、通常は下着を着けるのは週に三日くらいなんですけど、そういう時はその嫌なことを忘れるまで毎日着けてます。だいたい一週間くらい。ショーツのフィット感が「自分の殻にとじこもる」みたいな感覚があって、なんていうんでしょう……とじこもってる自分に意識がいっちゃうから、嫌なことを思い出さなくてすむ。そうしてるうちに忘れちゃう、みたいな。
ましてや不安なんて曖昧なものなんか、一日あればなくなりますよ。

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普通であれば、本当にどこかにとじこもって出てこなくなったりもするが、殻にとじこもったまま、人と話をしたり、仕事をすることができるというのは、Aさんにとって最大の“強み”なのかもしれません。

Aさんがランジェリーを身に着ける理由のひとつに、例えばコスプレイヤーのように、自分を表現する、という意味は含まれていないのだろうか。訊ねてみると、
「いやいや、自分を表現してるなんて思ったことないですよ。僕のランジェリー姿には
なんのメッセージ性もありません。あくまでも個人的なことなんで、そういったコミュニティにも参加しません」
と否定する。
そして、日本人と外国人の違いについてこう話す。

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同じランジェリー愛好家でも、日本人はなんかちょっと暗いんですよ。外国人はもう堂々としてますよね、「俺を見ろ」って感じで。
男性用ランジェリーのファッションショーがあるんですけど、そこに出てる欧米人なんてもはや神々しいですよ。
純粋に楽しみでやってるんですよ、彼らは。日本人はたぶん、後ろめたさがある。
でも、後ろめたいからこそいいんじゃないかなと思う……。
こそこそするおもしろさってあるじゃないですか、子供の頃の秘密基地みたいな。
まあでも、そうやって楽しめるのは周りにバレなければの話ですけどね。バレるのが一番怖いですから、やっぱり。
日本人って、絶対僕みたいな人を攻撃するでしょ、「見つけた!」って感じで。なんなんでしょうね、あれ。ランジェリー着けてると不思議とわかるんですよ、なにかを見つけたくてギラギラしてる人たちのことが。人の目に敏感になってるからでしょうね。
まあ、僕の勘違いかもしれませんが。

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「見つかった時のことを考えるとぞっとします」と最後にAさんは呟きました。
確かに、誰にも迷惑をかけずに何かを楽しんでいる人のことを、わざわざ見つけ出し、
あるいは人の尻馬に乗っかって口撃してくる人は沢山います。
そうした行動の裏には、自分以外の人がターゲットになっていないと、自分がやられて(見つけられて)しまうんじゃないかという“不安”があるからではないでしょうか。

Aさんにとってのランジェリーのような「殻」を持っていれば、そんな不安も簡単に消し去ってしまえるのかもしれません。
ネット上で、あるいは学校や職場で、誰かの弱みや失敗に目を光らせる前に、自分にとっての“ランジェリー”を見つける努力をしたほうがよほど有意義です。
そんなことを教えられた、Aさんとの出会いでした。

(スタッフ:武市)
(2013/6/19 UPDATE)
番組スタッフ
報道番組にワイドショーと、毎日必ずと言っていいほど目にするコメンテーター。
そのコメンテーターをめぐる“ある騒動”が今、ネットを中心に物議を醸しています。

橋下大阪市長の「小金稼ぎのコメンテーター」という発言に憤慨し、タレントの水道橋博士さんがテレビ番組の生放送を途中で退席、そのまま降板した、いわゆる“水道橋博士降板騒動”。
どういった経緯で「小金稼ぎのコメンテーター」という発言が出て、水道橋さんの途中退席につながったのか、まずはその経緯をまとめましたので、ご一読ください。

※以下は放送内容を主に、「日刊スポーツ」「産経新聞」「J-CASTニュース」などを参考にまとめています。

●ことの発端は、先週土曜(15日)に放送された「たかじんNOマネー」(関西ローカル)。
●橋下徹大阪市長が生出演し、激しいバッシングを受けた従軍慰安婦問題をめぐる発言についてコメンテーターと徹底討論する内容だった。
●番組の冒頭で2週前に橋下市長が出演した放送回を振り返るVTRが流れ、「橋下市長『従軍慰安婦発言』問題アリ?問題ナシ?」という質問に対し、視聴者の電話投票で「問題アリ」2011票、「問題ナシ」7713票という結果が出たことをあらためて紹介。
●これを受け、橋下市長に「前回の電話投票『問題なし8割』の感想は?」という質問をぶつけると、橋下市長は「やはり有権者の方は冷静だなと。小金稼ぎのためのコメンテーターとは違いますよ」と発言。
●スタジオには笑いが起こったものの、よくよく見ると、水道橋さんは笑っていない(憮然としているようにも見える)。
●そのまま何事もなかったかのように討論は進むが、ことが起きたのは番組の終盤。水道橋さんが突然、「すいません」と切り出し、「橋下さんが小金稼ぎと言ったので、僕今日で番組を降ろさせていただきます。違います。3年間ありがとうございました」と言い捨てた後、退席。そのまま戻らずに放送は終了した。


ここまでが放送終了までの騒動の流れなのですが、放送終了後も騒動は収まらず、ツイッター上では水道橋さんに殺人予告ツイートが届く事態なるなど騒ぎは“おおごと”になっているようです。
放送終了後から今日(18日)までの経緯は以下のとおり。

●放送終了後、橋下市長がツイッターで「『小金稼ぎの』は撤回します。すみませんでした」と詫びつつ、「ただ政治家である僕らは常に責任を負っていることを理解して下さい」と訴えた。
●これに対し、水道橋さんは「こちらこそ、すみませんでした。わかりあえないこともわかってください」と切り捨てた。
●おととい(16日)、水道橋さんがニッポン放送の生番組に出演。一連の行動について「橋下氏がかつて生放送中に途中降板したのを模倣した」とパロディーだったことを明らかにした。
●ネット上では水道橋さんへの批判が殺到。水道橋さんに殺人予告ツイートが届く事態に。
●水道橋さんの昨日(17日)のツイートでは「こういう文書を送る人がいます。通報します。→きがかわった。 とにかく、いたぶって殺す、し、お前を狙って殺す。ぶれてない。もういい。ブロックする。」と殺人予告ツイートの文面が公表されている。


今回に始まったことではなく以前から執拗に行われてきた、橋下市長のコメンテーター批判。
橋下市長は水道橋さんに謝罪しつつも、コメンテーターを認めていない意図が汲み取れるこんなツイートをしています。
「僕の発言が国益に反するかどうかは、これは有権者が判断すること。僕らは選挙で審判を受けます。それで身分を失います。しかし、コメンテーターはそのような審判を受けませんよね。そこが政治家との決定的な違いです」

今回はこうした橋下市長のコメンテーター批判がクローズアップされましたが、そもそもコメンテーターに対して一部で批判的な意見(とくにネット上で)があるのも、ひとつの事実。
某巨大掲示板には「報道番組におけるコメンテーターの存在意義」という板が存在し、「こいつらが発言や議論したところで何かが変わるわけでも良い方向にいくわけでもない。何のためにコメンテーターがいるのかわかりません」という辛辣な意見も書き込まれています。
なぜ、コメンテーターは批判的な目で見られてしまうのでしょうか?

コメンテーター経験があり、過去に橋下市長からツイッターで批判されている、兵庫県立大学大学院の中野雅至教授は、著書『テレビコメンテーター 「批判だけするエラい人」の正体』(中公新書)のなかで、その理由を次のように分析しています。
*****
一見すると歯切れよく見えるコメンテーターですが、国民全員に関連する話となると賛否両論を言うだけで、自分自身で明確に方向を示すことはありません。たとえば、誰もが判断を避けたがる高齢者の医療費問題で、ズバッと「高齢者に負担させるべきだ」と宣言できるコメンテーターは何人いるでしょうか?
その意味では、コメンテーターはコンセンサスを形成できない優柔不断社会のジレンマを映す鏡です。ああでもない、こうでもないという批判をするだけで、自分では断言できない。この点は国民・世論・コメンテーターに共通する部分です。
国民の多くは日本の現状に危機感を持っていて「俺たちは決められないんだよ。だから、頭の良い誰かが責任を持って決めてくれ」と心密かに期待しているにもかかわらず、コメンテーターは何も明確なことを言わない。そんな態度に近親憎悪にも近い複雑な感情を抱いていると思うのです。

*****

“コメンテーターの存在意義”については、「コメンテーターの最大の使命は権力を批判することに加えて、多様な意見・見方を世間に示すことです。また、多様な意見・見方があるからこそ、世の中は進歩するのです」と記していますが、今、報道番組やワイドショーで目にするコメンテーターでこれを実践できている人は、どれほどいるのでしょうか。
コメンテーターに対し、視聴者(リスナー)からの抗議を避けるがあまり、“当たり障りのないコメント”を求めるマスコミと、日本語としてはおかしいですが“多少なりとも当たり障りのあるコメント”を求める視聴者(リスナー)。
このミスマッチこそが、今のコメンテーター批判を生んでいるような気がしてなりません。

余談ですが、わたしはコメンテーターに対し、“世の中を進歩させるような立派なコメント”は期待していません。
ただ、多くの人が言いたくても言えない“溜飲を下げるようなコメント”が聞きたいだけなのです。

(スタッフH)
(2013/6/18 UPDATE)
番組スタッフ
スイスのジュネーブで開かれた国連の拷問禁止委員会で、日本の代表として出席した上田秀明・人権人道担当大使が「シャラップ!」と声を荒げたことが、大きな波紋を呼んでいます。「シャラップ!(Shut up!)」という英語は、親が子供を叱りつけるようなときに使われる言葉。国際会議で大使が口にするのは極めて異例ということで、「失礼な発言だ」と非難する声が高まっています。

6月14日には、共同通信やNHKなど多くのマスコミがこの発言を取り上げました。また、その日に外務省で開かれた記者会見では、岸田文雄外務大臣がこの問題について問われ、「実際のやり取りの中で誤解を招くようなことがあったとしたならば、しっかりと理解を得るべく、今後努力をしなければいけないと思っています」と釈明する事態になっています。

ただ、いまマスコミがこぞって報道している「シャラップ発言」ですが、実際にその言葉が発せられたのは、3週間以上も前の5月22日のことです。なぜ今ごろになって、大きな問題となっているのか。それは、当初は誰も注目していなかった上田大使の発言が、インターネットを通じてじわじわと拡散し、ついに、マスコミを動かすところまで広がったためです。そのプロセスをみてみましょう。

●きっかけは、ある弁護士のブログだった

最初のきっかけとなったのは、5月の国連委員会に日弁連代表団の一員として参加し、上田大使のスピーチを傍聴していた小池振一郎弁護士のブログです。5月29日にアップされた「日本の刑事司法は『中世』か」と題された記事で、小池弁護士は、上田大使の「シャラップ発言」が起きるまでの経緯を詳細に記しました。

それによると、アフリカの委員から「取調べに弁護人の立会いがない日本の司法制度は中世のようだ」と指摘を受け、それに反論する形で、上田大使が「日本は、最も先進的な国の一つだ」と発言したのだそうです。ところが、会場には「声を押し殺して苦笑する雰囲気」が広がりました。それに逆上してしまったのか、上田大使は「笑うな。なぜ笑っているんだ。シャラップ!シャラップ!」と叫んだというのです。

このブログが公開されると、はてなブックマークやツイッターなどのソーシャルメディアで反響がまたたくまに広がりました。多くは、上田大使に対して、批判的なコメントでした。

おそらく、そのようなネットの動きを見ていたのでしょう。今度は、6月4日に日刊ゲンダイ、翌5日に東京新聞が、小池弁護士に取材したうえで、記事を掲載しました。東京新聞の見出しは「国連で『笑うな、黙れ』/『日本は人権先進国』に苦笑広がり」といったもので、小池弁護士のブログをなぞった形でした。

●Youtubeに投稿された「動画」が流れを変えた

ただ、この段階では、他のマスコミが追いかけることはなく、そのまま収束していくかに見えました。ところが、6月9日に「シャラップ発言」の様子をおさめた「動画」がYoutubeにアップされたことで、事態は一変します。やはり映像の力は強い。決定的な証拠となりますし、海外の人が見ても一目瞭然です。

さっそく、ロケットニュースやJ-CASTニュースといったウェブメディアが翌日の10日に記事を掲載。続いて12日には、AFP通信が英語で記事を配信しました。ほぼ同じタイミングで、アルジャジーラやUKメトロ、バンコクポストといった海外メディアに「シャラップ大使」の記事が掲載されました。そして、14日になって、共同通信やNHKなど日本国内の大手マスコミも報じていく、という流れになったのです。

このような動きをみると、あらためて、ブログやツイッター、Youtubeといったソーシャルメディアのパワーの大きさを感じます。そのようなソーシャルメディアと、新聞・テレビといったマスメディアが複雑にからみあいながら、情報が伝播していく。そんな時代に生きていることを実感させられる出来事でした。

(スタッフ: K)
(2013/6/17 UPDATE)
番組スタッフ
Twitterにおいて、素敵な名文やいい言葉が拡散されることはしばしばです。
その多くは冷静に読んでみると、「?」が頭に浮かんでくるただの名言風であることに気づかされます。

最近、こんな名言風の文章がRTされました。

******************
#教師に言われた衝撃的な言葉

人って、「シクシク」って泣きますよね。
「ハハハハ」って笑いますよね?
4×9=36、8×8=64で、
答えを足すと100になります。

人生を100とすると、
悲しい事は36、嬉しい事は64、
倍近くある!

どんなに号泣(5×9=45)しても半分以下。
人生泣き笑いで100。

*******************

この文章が数多くRTされていることに対し、某掲示板ユーザーは
「頭悪そう」
「36+64=100というアイデアに酔っていて、そこから先がない」
ととても冷ややかです。
私自身、この「衝撃的な言葉」にピンと来ません。
人生は「泣く」と「笑う」の二元論で語れるのか…。そんな疑問を抱いています。

ちなみに本日、某SNSでこんな名言風文章が出回っています。

*******************
東京で10人死ぬと、
日本が驚く。

ニューヨークで100人死ぬと、
世界が驚く。

だけど、
アフリカで1000000000000人死んでも、
誰も驚かない。

既に命は平等ではないのだ。

この世界に平和を祈る。

これに心からyesと思った人は
タイムラインで回そう。

********************

皆さんはこれを読んで何を思ったでしょうか?
不覚にも一瞬、良いことを言っているのかなと私は思ってしまいました。
しかし、冷静になるとそうではないことはわかります。

この名言風の駄文がシェアされている理由は主に2つ。
純粋に考えさせられる良い文章だというリアクションと、懐疑的なリアクション。

文章に登場する、1000000000000人を声に出して読んでみて下さい。
1兆人です。世界の人口は70億人にもかかわらずです。

「この世界に平和を祈る」という一文から、上記文章の「死ぬ」ことにおける死因はおそらく、自然死ではないことを意味しているように思われます。
日本で例えば、10人の死者を出す交通事故が起きたとき、もちろんメディアは報じます。
アメリカであっても、被害の大きい交通事故の情報は海を越えて、日本にやってきます。
程度の差はありますが、アフリカであっても、同じことです。
実際に、今年の2月、産経ニュースは「バスが衝突、53人死亡 アフリカ・ザンビア」と報じています。

また、この駄文を懐疑的な立場からRTしたあるユーザーはこう述べています。
「この現実すごい悲しい…筆者のように知識の無い人と、それに共感する人々が一人でも多く減りますように…」

「共感したらRT」はTwitterにおいて、その情報拡散方式から「チェーンメール」と同じであると位置づけられます。一昔前に流行った、このメールを10人に転送したら幸せになれる…という類いのアレです。
「チェーンメール」が良いか悪いかはさておき、軽々しく拡散してしまうと、恥をかいてしまうという傾向にあるのは事実。

先日、ビートたけしさんと志村けんさんにまつわる美談がFacebookで出回りました。
たけし軍団のグレート義太夫さんが「ウソ」であると断言し、ニセ美談であることが明らかになりましたが、このニセ美談を拡散して、恥をかいた人が私の周りにもいます。
某人気テレビ番組のプロデューサーなのですが、無残にも「いい年をして…」と陰口を叩かれていました。

SNSでの拡散を訴え、それに心を打たれた人たちにより出回ってしまう、ニセ美談や良い言葉風の駄文。
その多くは、若者によって拡散されるようです。「若さゆえの…」と考え、やさしくスルーするのがいいのでしょうか。
それでも、どこかで見栄を張っていたい私は、SNSにおいてまで恥をかきたいとは思わないので、出回ってきたら無視することにします。

スタッフ:坂本
(2013/6/13 UPDATE)
番組スタッフ
先日、フジテレビ系「ほこ×たて」で放送された「世界一のハッカーVS最強セキュリティ」の対決の内容が酷すぎると、今ネット上で話題となっています。

対決のルールは、“番組が用意した写真を三台のパソコンに一枚ずつ隠し、それを15時間以内に見つけ出すことができるか”というもの。
パソコンへのハッキングは簡単に成功したものの、
写真を見つけることができずにセキュリティ側の勝利、となりました。

そんな勝負に対しネット上では、

「そもそもルールがよくない」
「パソコンに侵入された時点でハッカーの勝ちだ」
「セキュリティ側の対策がフェアじゃない」


など、様々な意見が飛び交い白熱しています。

ハッカーチームを率いたのは「ロシア人最強ホワイトハッカー」のヴィシェゴロデツェフ・マラットさん。「楽天」に勤めているというマラットさんは、ハッキングの世界大会で優勝した世界一の技術を持つ男。
それだけに絶対的な自信をのぞかせていましたが、対決に敗れ、悲しげな表情を浮かべていたのが印象的でした。

番組では「正義のホワイトハッカー」と、特撮ヒーローのような紹介をされていましたが、では、ホワイトハッカーとは何か?

コンピュータやネットワークに関する深い知識や高い技術を持つ人を指す「ハッカー」のうち、特にその技術を善良な目的に活かす人を指す呼び名である。
ハッカーという語そのものには、善悪に関する評価は含まれていないが、一般的なイメージとしてはコンピュータシステムに不正に侵入したり、プログラムの不正改変や破壊を行ったりといった、悪行を重ねる人というイメージがある。ホワイトハッカーの語は、そうした悪意のある活動ではなく、善意で活動するハッカーという意味を明示するために用いられる表現であるといえる。

(IT用語辞典BINARY)

サイバー攻撃の標的となるのは、企業や政府機関だけではありません。
スマホなどの普及によって、個人が狙われる危険性が高まっています。

そんな中で、全国の13都道府県警察に「サイバー攻撃特別捜査隊」が設置されたり、
防衛省がホワイトハッカーの採用を検討したりと、ホワイトハッカーの需要は年々高まりつつあります。

しかし、日本では欧米と違い、まだまだ人材不足というのが現状です。

サンケイビズ(012.10.17)の記事によると、
情報セキュリティー企業のネットエージェントは、サイバー攻撃を受けた企業の情報流出・漏洩の原因究明などをビジネスにしており、1カ月に5〜10件の要請があるという。
杉浦隆幸社長は「サイバー攻撃を受けても企業側が意外と気付かなかったり、業者に相談せず社内で隠してしまうことが少なくない」と話し、サイバー攻撃は表面化している件数以上に多いことを示唆する。


ホワイトハッカーが育たないのは、こうした企業側の鈍感さや、管理能力の低さに原因があるのではないでしょうか。

とはいえ、イメージというのも大事です。
「ハッカー=悪い人」というイメージが払拭できれば、人材不足の問題も少しは改善されるのかもしれません。
そして、なりたいと思っても、どうすればハッカーになれるのかわからない、という問題もあると思います。
民間企業が「ハッカー求む!」と募っているわけでもなく、近所に専門学校があるわけでもなし、ましてや世襲制なんかではありません。

いずれにしても、ホワイトハッカーという職業の認知度が上がらなければいけません。
イケメン俳優がホワイトハッカー役で主演するドラマでも始まれば、一番効果的かもしれませんが…。

(スタッフ:武市)
(2013/6/13 UPDATE)
番組スタッフ
先週、『週刊文春』が「ワタミ渡辺美樹会長は“Mr.ブラック企業” これだけの根拠」という記事を掲載するなど、社会問題になりつつある「ブラック企業」の問題。
おととい(9日)には、『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』の著者でNPO法人「POSSE」代表である今野晴貴さんの「ブラック企業」に関する“一連の衝撃的なツイート”が、それぞれ1000件近くリツイートされるなど注目を集めています。

多数のツイートがありますが、今回の騒動を象徴しているのが以下の2件のツイート。
現時点(6月11日15:20時点)で、前者は923件、後者は1055件リツイートされています。
*****
ユニクロから、「訴える」と脅しの通告書。『ブラック企業』(文春新書)で名誉棄損しているというが、私はこの本で、ユニクロには言及していない。「この書籍において貴殿が摘示されている「衣料品販売X社」なるものが通告人会社らを指すものであることは…明らかであるものと認められます」。
*****
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柳井氏は、文春新書の『ブラック企業』によって名誉を棄損されたと主張しながら、大手出版社である文芸春秋者社には何もいわず、「社会的に力のない一著者」だけを狙い撃ちにして、脅しの文章を送りつけてきた。単なる大学院生の私に、億万長者の柳井氏の弁護団から「脅し」が届いたことは、極めて滑稽
*****

ユニクロがブラック企業か否かはひとまず置いておいて、この一連の騒動に対するネット上の反応をひととおり調べていて気になったのが、頻繁に登場する「スラップ」という言葉。
たとえば、「ユニクロからスラップを仕掛けられているらしい」「ユニクロが出版社を提訴したのは、いわゆるスラップですね」というような登場の仕方です。

調べてみると、「スラップ(SLAPP)」とは、”国や企業が自ら進める事業に反対する住民や個人を相手に、話し合いによらず高額の損害賠償請求など法的手段に訴える手法”のこと。
これまでも、上関原発の反対派住民を中国電力が提訴したり、沖縄のアメリカ軍ヘリ発着場建設への反対運動に対して国が訴訟を起こすなど、国や企業は裁判というかたちで個人の意見を封じてきたようです。
また、最近でも、『東京新聞』(2013 年 2 月 28 日)が「相次ぐスラップ訴訟 行政などの告訴乱用 許されるのか」という記事を掲載。
震災がれきの広域処理をめぐり住民の反対運動が続いている富山市で、最終処分場への焼却灰の搬入を阻止しようとした母親らが行政に刑事告訴された問題を報じています。

国や企業が個人の意見を封じる、スラップ。
数年前から問題になっているにもかかわらず、今も野放しになっているのはどうしてなのでしょう?
『京都新聞』(2011年1月29日)の記事「口封じ訴訟 被害者救済に法整備を」で、ジャーナリストの烏賀陽弘道さんは、スラップに対する法規制が進むアメリカに対し、法規制はおろかほとんど認知もされていない日本の現状を嘆いています。
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スラップは1980年代にアメリカで社会問題化し始めた。いったん提訴されると、被告は弁護士費用、法廷準備のための時間やエネルギーの消耗、収入減、精神の疲弊といった「裁判コスト」を強制される。それを恐れて、批判者は口をつぐむようになる。
90年代初めから、反スラップ州法の制定が広まった。2010年現在、アメリカでは過半数の27州に反スラップ法がある。
全米最大の人口を持つカリフォルニア州法の場合、提訴された段階で、被告は「この訴訟はスラップだ」と裁判所に申し立てることができる。実質審理はその段階で止まり、認められれば3〜6カ月で却下される。両方の弁護士費用は原告の負担になる。「提訴する権利」を守りつつ、被告側の裁判コストをできるだけ軽減する仕組みである。
日本でもここ数年、アメリカならスラップに該当すると思われる訴訟が相次いでいる。が、スラップの法理はまだ、裁判官や弁護士など実務家はもちろん、法律研究者の間でもほとんど知られていない。

*****

今回の騒動を見ればわかるとおり、仕掛けた側にとっても、その事実が広く知れ渡れば、イメージダウン必至の諸刃の剣。
仕掛ける側にとっては、デメリットの方が大きいのではないでしょうか。
『はてなブックマーク』の人気エントリー、「ブラック企業がブラック企業と指摘した相手を訴えなければならない理由 - novtanの日常」は、スラップをすること自体が社会悪だ、ということを世の中の常識にしないといけない、と指摘していますが、今回の騒動はその一歩になるような気がします。
日本でも法規制が進むことが理想ですが、現状をみる限り、それはまだまだ先の話なのでしょう。

(スタッフH)
(2013/6/11 UPDATE)
番組スタッフ
ひとつの住居を複数の人で共有して暮らす「シェアハウス」の人気が高まっています。シェアハウス物件を扱っている不動産会社の調査によると、東京都内のシェアハウスは2005年ごろから急増してきています。数が増えるにつれ、ターゲットを絞りこんだユニークなシェアハウスも続々と登場し、話題をよんでいます。

京都市が6月6日から募集を始めたのは、「京都版トキワ荘プロジェクト」。マンガ家志望者のためのシェアハウスで、低料金で住居を提供。手塚治虫さんら昭和を代表するマンガ家たちが暮らした「トキワ荘」のように、切磋琢磨しながら次世代のマンガ家を育てることを目指します。

同じく、サブカル的な要素を売りにしているのが、鉄道模型をテーマにしたシェアハウス「ナインステージ」。東京都江東区にあるこのシェアハウスでは、鉄道模型を走らせるジオラマを3つ設置し、24時間いつでも同じ趣味の仲間と模型を走らせることができるということです。

大阪府吹田市には、ダイエットシェアハウスが登場しました。入居者は女性限定というこのシェアハウス、体重の増減によって家賃が3か月ごとに変わる仕組みになっているのです。体重が1キロ減れば家賃が千円下がり、逆に1キロ増えると千円上がる。ダイエットすればするほど、家賃もお得になるというわけです。

このように面白いシェアハウスが次々と出てきて、活況を呈しているシェアハウス業界ですが、明るいニュースの裏でトラブルも起きています。先日は、東京都内のシェアハウスの入居者が、家の中を荒らしたまま行方をくらませたという話がありました。部屋に布団や衣類が散らばり、共有の壁や浴室にはリキュール酒が撒き散らされているという生々しい写真がアップされ、ツイッターで話題になりました。

また、毎日新聞には、実態は個室が極端に狭いシェアハウスといえそうなのに、表面上は一時的なレンタルスペースとうたっている「脱法ハウス」の記事が掲載され、反響を呼びました。都内で増加しているといわれる脱法ハウス。「新手の貧困ビジネス」と指摘する声も出ています。

かつては「共同アパート」、さらにもっとさかのぼれば「長屋」と呼ばれていたものが、いま「シェアハウス」というオシャレな言葉に置き換えられている。そんな側面もあるのかもしれません。しかし、当たり前の話ですが、シェアハウスといっても、その実態はさまざま。トラブルを未然に防ぐためにも、事前のリサーチはしっかりとおこないたいものです。

(スタッフ: K)
(2013/6/10 UPDATE)
番組スタッフ
私のFacebookにある記事がシェアされてきました。

その記事にあるのは「羊膜に包まれたまま生まれた赤ちゃんの写真」。
この写真はギリシャ人医師のAris Tsigris氏が撮影したものだそうで、
17,000を超える「いいね!」を獲得し、800件以上もシェアされているとのこと。

シェアした私の友人は30代の独身男性。
記事にこんなコメントを添えています。
「ちょっと、ウッてなる…」

17,000超の「いいね!」 を獲得している理由は、羊膜が破れていない奇跡と赤ちゃんが羊膜の中で自分がまだ胎内にいると思っている神秘。
確かに説明なしでは、少し驚いてしまうかもしれませんが、友人のコメントに対してある女性が「ウッ!なんてなんないよ!こんなに美しいのに!」と反論しています。

実際、「羊膜に包まれたまま生まれた赤ちゃんの写真」の写真は賛否両論のようです。
「美しい写真!」「奇跡」というリアクションもあれば、
記事のタイトルに「閲覧注意」と付いているように、「怖い」といったものもあるようです。
私自身はAris Tsigris氏という人物を全く知らないのですが、
「帝王切開直後に手術室から投稿したのか!けしからん!」と憶測で批判する人もいるのではと思いました。実際、この写真がいつ投稿されたのか、私は知りませんが…。

記事をシェアした、私の友人はこう語ります。
「この写真を衝撃的と捉えるか、美しいと捉えるかでモテる、モテないがわかるのではないか。
美しいと捉えなかった俺は非モテ。だから俺は独身か」

出産つながりでこんな炎上がありました。

「母乳は怪奇現象」 主婦向け雑誌「VERY」Twitterが妊婦を揶揄……批判殺到で炎上

女性誌「VERY」の公式Twitterアカウントが、
「男性からみると、自分の胸でミルクが生産されるという、珍・仰天・怪奇現象に平然としている女性というものに、生物的敗北感」とツイート。
「怪奇現象とはどういうことだ!?」と批判が殺到。
批判の声に対し、公式アカウントは「なるほど、妊娠授乳中にうかつな男が近づかないように『可愛くなく』一時的にトランスフォームするわけですね。妊婦ヌードが売れないわけです。そういう問題じゃないか」
漫画家の東村アキコさんらも怒りを表すほどの炎上となりました。

公式アカウント「VERY」は次のように謝罪しています。
++++++++++++++++++
多くのお叱りの言葉をいただきました。女性の体は男性からみると不思議だ、ということを言いたかったのですがたしかに下品でした。気分を悪くされたみなさま申し訳ありませんでした。先程のツイートはVERYの公式な見解ではありません。謹んで撤回させていただきます。ごめんなさい。(FG.Jr)
++++++++++++++++++

謝罪に対する反応を見てみても、
*雑誌という言葉を扱う仕事の人間が読者である女性を怒らせるってどうなの?
*男の代弁なのか…って男にも失礼では
*橋下氏の慰安婦発言と同根の「女性蔑視・差別発言」。
といったツイートがあり、いまだ炎上中のようです。

わからない男はわからないのです。
しかし、女性の神秘において、下手な言及をするとどうなるか…全うな社会人ならわかるはずです。

某国営放送局の公式Twitterアカウントの「中の人(使うのも少し恥ずかしいですが…)」の自由さを真似て、思いのままにツイートして、無残にも炎上してしまう「中の人」が後を断ちません。
せめて口にしたとしても、会議室レベルにしとけばいいのに…ただそう思います。

スタッフ:坂本
(2013/6/6 UPDATE)
番組スタッフ
このコラムでは、日々の生活の中で、ふと見たり聞いたりして、どうしても気になって仕方がないという「ワード」について、綴っていこうと思います。
今回は「キャラクター整形」です。

女性の「キレイになりたい」という願望は、時代を問わない不変的なものだと思いますが、いま話題となっている「キャラクター整形」は、世の美容事情もここまで来てしまったか、と驚かされる整形法です。

キャラクター整形とは、アニメのキャラクターや人形などに容姿を似せるための整形です。似せるといっても、日本の整形の主流であるプチ整形とはわけが違います。
目を極端に大きくしたり、顎を異常に尖らせたり。
ネット上にはキャラクター整形をした女性の写真がアップされていますが、初めてそれを見た時、これって特殊メイクじゃないの?と思ってしまったほどの二次元ぶりです。
喜怒哀楽をちゃんと顔に表すことができるのだろうか、と思わずよけいな心配をしてしまいました。
その中でも特にすごいのが、世界的に有名なウクライナ出身の「リアル・バービー」といわれているヴァレリア・ルカノワさん。
ネット上でも、「どう見ても人形だ」「ほんとに人間なの?」「違和感がハンパない」と、話題になっています。画像はコチラ

そして日本にも「フランス人形」を目指して整形を繰り返す、ヴァニラさんという人がいます。TBS系『私の何がイケないの?」への出演をきっかけに、注目を集めるようになりました。
ヴァニラさんは幼い頃に容姿のことでいじめられたことがきっかけで整形を始め、30回以上も繰り返しているそうです。

「日刊サイゾー」のインタビューで、ヴァニラさんは自身の目指す「美」について、次のように語っています。

+++++++++++++++++++
完全に人間離れしたいんです。2.5次元というか、「マネキンなのか? 人間なのか?」くらいの感じ。具体的には、顔はフランス人形の雰囲気で、体はボンキュッボンのセクシーな感じを目指してます。真似するのはあまり好きじゃないので、「何になりたい」っていうより、自分の思う最上級の美を、作品を作る感覚で作っていきたいんです。
<日刊サイゾー5月10日号>

+++++++++++++++++++

今後も、身長を伸ばす手術を受け、ウエストを細くするために肋骨を抜く、予定だそうです。

ネット上では、キャラクター整形は「流行っている」といわれていますが、普段街を歩いていてそういう人を見かけることはほとんどないと思います。
しかし、美容整形クリニックには、アニメ雑誌を見せながら「こういう顔にしてください」と、美容室に行った時のようにオーダーする女性が増えているそうで、数年後、街のそこかしこにアニメ顔の人が歩いている、という光景が当たり前になっているかもしれません。

ハリセンボンの春菜さんのように「シュレックじゃねえよ!」と突っ込むことによって、自分はアニメキャラクターではないと否定する人がいる一方で、整形までして「私は〇〇です」と完全にそれになりきる人がいる不思議。

一昔前は、ピアスをしているだけで白い目で見られていた時代がありましたが、今じゃ「プチ整形」は当たり前。
次から次へと新しい美容法が生まれ、そうした美容法の変遷を見ていると「美の追求にゴールはない」と思わされます。
美容技術はいったいどこまで進歩するのでしょうか?

今のところ話題になっているのは女性だけですが、そのうち、キャラクター整形をしたもの同士の「キャラ婚」なんていうのも出てくるかもしれません。
その場合、「どっち似?」なんて話になった時は、ちょっとややこしいかもしれませんね。

以前、私の知り合いがパーマを失敗して「サザエさんみたいになっちゃった」と落ち込んでいましたが、これなんかは「キャラクターパーマ」ということで笑い話ですみますが、キャラクター整形を一度やってしまうと、気に入らないからといって、気軽にやり直すというわけにはいきません。

やるやらないは本人の自由ですが、納得のいかない仕上がりになってしまい「〇〇じゃねえよ!」と自分で自分を否定するようなことにならないよう、よくよく考えてから実行に移してもらいたいものです。

(スタッフ:武市)
(2013/6/5 UPDATE)
番組スタッフ
『安倍総理が経団連などに対し、「上場企業は女性役員を1人は置いてほしい」と要請』『おとといNHKが報じた「大手電機メーカーや自動車メーカーで広がる女性の管理職を増やそうという動き」というニュース』『AERAの最新号(2013/6/10)が「女性幹部登用95社アンケート。女性役員への壁と希望」という記事を掲載』など、ここのところ、にわかに注目を集めている“女性登用”。
そんななか、日経電子版が先週の土曜にアップした「女性上司とどう向き合う?上司と部下、互いの本音 異業種7人座談会」という記事。
これがつっこみどころを含め、妙に面白かったので、ひとまずその中身をご紹介いたします。

この記事は、「女性管理職が増えるにしたがって、上司と部下の人間関係がどう変化しているのか」というテーマのもと、アパレル、IT、人材派遣など業種の異なる女性部長3人と女性部下4人を集めて行われた座談会を記録したもの。
わたしが注目したのは、「女性上司のやりにくさ」「男性上司のやりにくさ」というお題に対する、上司と部下それぞれの言い分です。

「女性上司のやりにくさ」
*****
≪部下の言い分≫
●私の職場の上司は昨日と今日で言うことが違い、仕事の指示が気分で変わる。
●こちらが忙しいときに自分の都合でこまごま説明を求めてくる。女性上司はチェックが厳しい。
●顧客に渡す営業資料で、細かいニュアンスの所を何回も指摘される。
●前任の男性上司がすごく適当だったので、余計細かいなあと感じる。
≪上司の言い分≫
●女性上司の方が厳しめに見るというのはある。
●女性上司は物事をフラットに見て、女性にも経験を積ませようとあえて厳しく言うところがある。

*****

「男性上司のやりにくさ」
*****
≪部下の言い分≫
●男性上司に大きな目標を掲げて「行け」と言われても「何をしたらいいんですか」と思ってしまう。
●仕事の任せ方が大ざっぱで、段階的にこなすべきことを教えない。
●行動が目標からずれたらきちんと指摘してほしい。後になって「ほら見なさい」と言わないで。
≪上司の言い分≫
●女性活用を言われるからなのか、最近、男性上司が甘くなっている。
●男性上司は夢を語り「あっちに向かって行くぞ」というのが好きだと思う。男性はその一言で走り出すけど、女性はそれだけでは行かない。
●目標を少し身近なところまで持ってきて「行ける?」と聞き、行けなかったら背中を押してやったり登り方を教えたり。女性は細やかに見てあげた方が、やる気になって伸びると思う。

*****

原文を読んでいただければお気づきかと思いますが、男性不在のため、結局は女性上司を正当化する流れになってしまう展開には多少の違和感を覚えます。
ただ、そんな違和感を含めて、わたしはこの記事に妙に引っかかりを覚えるのですが、それはおそらく、わたしがかつて女性上司の職場を経験していることが関係しているような気がします。
わたしがおよそ10年前に勤めていた会社は比較的女性が多く、配属された部署の部長も女性(当時40代前半)。とにかくヒステリックだったのですが、とくに厄介だったのは叱り方。
ミスを指摘して諭すのではなく、ミスをみんなの前で指摘して大きな声で怒鳴り散らす。指摘するミスもいちいち細かいものでした。
こうした叱り方からも“やりにくさ”を感じていたのですが、それ以上に“やりにくさ”を痛感したのが、その女性上司の全身から溢れ出す「男には負けたくない」という強すぎる思い。
そのせいか、女性の部下よりも男性の部下に強くあたる場面が多く、わたしの不満は増幅。結局、その会社をたった1年半で退職することになりました。
ただ、退職した男性社員はわたしだけではなく、1年半という短い期間でわたし以外の男性社員3人が退職するという惨状。
いま振り返ってみると、男性にとっては異常なほど働きづらい会社だったと思います。

これは極端な例ですが、この経験のせいで女性上司に対する苦手意識を植え付けられたのは確か。
日本経済新聞社とマクロミルが男女3296人を対象に行った調査では「女性上司の下だと働きにくい、やる気が薄れる」という男女は少数派でたったの6%という結果が出ているようですが、わたしは未だに「女性上司の下では働きにくい」という意識を拭い去れずにいます。
女性管理職を増やす動きが広がるなか、働き手の女性管理職に対する意識はどれだけ変化しているのでしょうか。
「女性上司と男性上司、どちらの方がやりにくい?」という議論が盛り上がっているうちは、女性管理職に対する意識はほとんど変わっていない……自戒の意味も込めて、そのように思います。

(スタッフH)
(2013/6/4 UPDATE)
番組スタッフ
児童ポルノの単純所持禁止などを主な内容とする児童ポルノ禁止法の改定案が5月29日、自民・公明・維新の3党の議員によって衆議院に提出されました。この法案に対して、漫画やアニメの関係者から猛反発が起きています。

改定案で新たに追加された「単純所持の禁止」に対しても、個人の自由をいたずらに制限するものだとして批判が起きていますが、それ以上に問題だとされているのが、附則の第2条として設けられた「児童ポルノに類する漫画等に関する調査研究」の条項です。そこでは、漫画やアニメ、CGなどと性犯罪などとの関連性を「調査研究」するよう政府に求め、施行から3年後に「必要な措置」をとるとしています。

児童ポルノ禁止法の目的は、児童(この法律では18歳未満の少年少女)を性的搾取から守ることですが、実在しない少年少女を描く「フィクション」にすぎない漫画やアニメに対してまで規制をかけることがはたして必要なのか。それは、表現の自由に対する不当な侵害なのではないか。そんな問題意識にもとづき、各方面から批判の声が起きています。

日本雑誌協会や日本漫画家協会、全国同人誌即売会連絡会などは、法案提出の直後に、今回の改定案に対する「反対表明」をそれぞれのサイトで行いました。たとえば、日本漫画家協会は次のように批判しています。

「元々が児童を守るため、という極めて人道的なテーマだったはずの法案が、大きな副作用を持つ表現規制に変化してしまっていることは、わたしたち創作者の「表現の自由」だけではなく、読者、つまりすべての日本国民の「知る権利」をもおびやかすことになり、実に恐ろしい戦前の時代の流れが見えて来ます。マンガ・アニメに対する規制は、不必要な悪影響と大混乱をまねくことは間違いありません」

今回の改定案に疑問を提示しているのは漫画やアニメの関係団体だけではありません。大学の研究者からも声があがっています。京都大学で憲法を教える曽我部真裕教授は、(1)単純所持の処罰は『濫用』の危険性が大きい(2)被害児童が実在しない創作物の規制は、問題が全く異なる(3)立法過程が不透明、といった3つの問題点を指摘し、次のように述べています。

「児童ポルノを規制するのは、実在する児童の保護が目的です。しかし、具体的な被害児童が登場しない『児童ポルノに類する漫画等』はあくまで創作物で、『擬似児童ポルノ』とも言えない全く異質のものです。法律に、その目的と関係のない規制を紛れ込ませるのは不適切です。それだけでなく、不必要な規制は表現の萎縮効果を生み出しかねません」

このような批判の動きを受け、東京新聞には<自民などの児童ポルノ禁止法改正案 「表現」侵す現代の焚書か>と題された記事も掲載されました。しかし、新聞やテレビなどマスメディアの反応はかならずしも鋭いとはいえません。

日本漫画家協会の意見表明が示すように、今回の改定案は、創作者の「表現の自由」だけでなく、すべての国民の「知る権利」をおびやかすことにもつながりかねない側面をもっています。しかし議員立法として提出されているために、政府の審議会のチェックもなく、多くの国民が知らないままに法案が可決されようとしています。

本当にこのような法律が成立していいのか。いまこそ国民的な議論が必要だといえるでしょう。

(スタッフ: K)
(2013/6/3 UPDATE)

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