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番組スタッフ
来週にも上場が予想されるTwitter。公開価格は1株当たり17〜20ドルとのことで、これに基づく時価総額は、ロイター通信が109億ドル、フィナンシャル・タイムズ紙が139億ドルになると報じています。

昨年5月のFacebook以来となる、世界に名を馳せるIT企業の株式上場に注目が集まっていますが、Twitterに関してこんな調査結果が出されました。

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Reuters/Ipsosの調査によると、Twitterに登録したという1067人のうち、36%が「Twitterを使っていない」と答え、7%が「アカウントを閉じた」と答えている。この調査は10月11日から18日にかけてオンラインで実施されたもので、統計の正確性を示す信頼区間はプラスマイナス3.4%となっている。
<Twitterは「難しい」「万人向きではない」? “ニッチさ”が成長可能性に影響も>
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Twitterを使わなくなった人たちはその理由として、「Twitterを利用している友人が少ない」「使い方を理解するのが難しい」などの理由を挙げています。
また、同じ調査によると、Twitterを使っていないと答えた2217人のうち、38%は「それほど興味深いとも便利とも思わない」と答え、13%が「Twitterを何に使ったらいいか分からない」と答えたそうです。

実際、私自身もプライベートでTwitterを利用する機会が減ってしまいました。それはまさに「何に使ったらいいか分からない」というのが最大の理由です。以前はダイレクトメッセージ機能をおもに使っていましたが、Facebookのメッセージに移行してしまいました。
本日、私のフォロワーの更新状況を確認してみましたが、有名人などをのぞき、私の友人などは更新が途絶えてしまっています。

私の周りはさておき、日本全体で考えるとどうでしょうか。
今年の夏は、数年に1回のビッグイベント「バルス祭り」もありました。このお祭りは人気アニメの地上波放送時に、ある瞬間に「バルス」とツイートするというものですが、1秒あたりのツイート数、14万3199という世界記録を樹立しました。

また、日本において、Twitterは“悪いイメージ”も持ってしまっています。今年の夏以降、Twitterへの写真投稿をきっかけにした炎上は、皮肉にも日常の光景となってしまったのは周知の事実です。

いずれにせよ、日本においてTwitterはアメリカほど、ユーザー離れが深刻になっていないのかもしれません。
日本に対する海外の反応を報道するニュースサイト「NewSphere(ニュースフィア)」は、日本のTwitter利用率について次のように報じています。

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comScore社の調査によると、Twitterの利用率は、日本はネットユーザーの30%とされ、本家アメリカの26%を上回っています。Twitter社の資料でも、アメリカより日本の方が、利用者の増加率が高くなると予測されているようです。
<実はmixiのおかげ? 日本人がTwitter好きな理由を海外メディアが分析>
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「バルス」が1秒間のツイート数世界記録を樹立したと述べましたが、それだけではありません。1秒間のツイート数トップ5は全て日本人によるものなのだとか。

Twitterが日本に“ハマっている”理由として、140文字という文字制限が功を奏していると考えられます。
私の知り合いの70代男性は一昨年からTwitterを利用しているそうですが、「一文字で意味を伝えられる漢字が、日本語とTwitterの相性を良くしている」と語っていました。
また、絵文字・顔文字の多様化も文化的要因の一つとして挙げられるのかもしれません。

また、私自身、なぜTwitterを利用する機会がめっきり減ってしまったのか、自身を分析してみました。
私の場合、きっかけは東日本大震災にあります。東日本大震災時、確かに、Twitterが大きな情報ツールとなり、知人と情報共有できたのですが、得られる情報の多さに食傷気味になってしまいました。
震災発生以降、何がデマで、何が真実なのか…多くの人が情報のカオスに翻弄されたことだと思います。
めまぐるしく流れるTwitterの「騒音・雑音」に疲れてしまったのかもしれません。

Twitterアカウントがホコリをかぶっている私の友人のWebデザイナーは、こう語ります。
「見物するつもりはなくても、“炎上”の知らせは流れてくる。Facebookのリア充自慢に晒される方がまだマシだ」

TwitterのCEO、ディック・コストロは「Twitterが世界のあらゆるコミュニケーションの土台となり、いずれは地球上のすべての人に利用してもらうことを目指す」と語っています。
熱を帯びやすい、Twitter。祭りもあれば、炎上もあります。祭り好きと言われる日本人には最適のSNSは、やはりTwitterなのでしょうか。


スタッフ:坂本
(2013/10/31 UPDATE)
番組スタッフ
学生時代、担任や部活の顧問の口から発せられたのを何度か聞いた覚えのある、「努力は報われる」という励ましの言葉。
中高生1030人を対象に行ったあるアンケート調査によって判明した、69.1%、およそ7割の中高生が「努力は報われる」と思っているという結果からも分かるとおり、子供のころはこの言葉を無邪気に信じているのですが、大人になるにつれ現実を知り、「努力は報われる」は「努力も報われないことがある」へと変わっていくものです。

「努力も報われないことがある」という身も蓋もない正論は、多くの大人が心のどこかで受け入れているもの。しかし、いざ突きつけられると、一部の人の怒りの琴線に触れてしまう、そんなデリケートなもののようです。

そのことを証明してくれたのが、元陸上選手、為末大さんの今月21日のツイート。
<成功者が語る事は、結果を出した事に理由付けしているというのが半分ぐらいだと思う。アスリートもまずその体に生まれるかどうかが99%。そして選ばれた人たちが努力を語る。やればできると成功者は言うけれど、できる体に生まれる事が大前提。>

J-CASTニュースによると、このツイートに対し、ツイッターやネットの掲示板で「指導者の立場として『努力は報われる』と励ますべきだろ!」「志そうとする気持ちがないと、才能が合っても開花しないわけだし 努力することが無駄っていうのは言い方としてダメじゃないかな」などと批判の声があがったようです。

なぜ、「努力は報われる」を否定する為末さんの正論ツイートは、一部の人の怒りの琴線に触れたのでしょうか?
今でも、「努力は報われる」と思っている、37歳の“自称・芸術家”の知人を例に考えてみたいと思います。
この知人は、5年浪人して美大に入り、同じ美大の大学院を卒業後、芸術家として活動。
活動は今年で7年目になりますが、積極的に個展を開くなど、できる限りの努力をし続けているように見えます。
それでも、芸術家の活動ではほとんどお金を生み出すことはできず、バイトで生計を立てています。いつか、芸術家として名が売れることを信じて。

そんな知人が今、為末さんの正論ツイートを見たら、どう思うでしょう?
才能を持って生まれてこなかった自分を呪い、ジャンルは違うものの、才能を持って生まれてきたうえ成功者でもある為末さんを妬み、少なからず怒りの念を抱くのではないでしょうか。
「これまでの自分の努力を上から目線で否定するのか」。
わたしが同じ立場だったら、自分の才能のなさを棚にあげて、こう思ってしまうような気がします。

あくまでも想像ですが、為末さんの正論ツイートに対して怒りをあらわにした人は、「努力が報われず苦しんでいる人」と「その苦しみを憑依した代弁者」なのかもしれません。

21日のツイートの反響をうけて、おととい、為末さんは次のようなツイートをしています。
<人生の前半は努力すれば夢は叶うでいいと思う。でもどこかのタイミングでそれを客観視しないと人生が辛い。努力すれば夢は叶う→叶っていない現在の自分→原因は自分の努力不足。努力原理主義を抜けられなかった人は、こんな自分を許せなくて何かを呪って生きていく。>

「努力は報われる」という呪縛に苦しんでいるようにも見える、わたしの知人。
「努力は報われる」という呪縛から解き放ってくれる言葉を待っているような気もしますが、わたしはまだその言葉を導き出せずにいます。

(スタッフH)
(2013/10/29 UPDATE)
番組スタッフ
自殺対策支援に取り組むNPO法人「ライフリンク」が10月18日、就活に関わる意識調査の結果を発表しました。最近、就職活動がきっかけとなって自殺に至る「就活自殺」が増えていることを受け、その背景を探ろうとしたアンケート調査です。

今年の3月と7月の2回にわたり、それぞれ約120人の学生にアンケートした結果をまとめたものです。それによると、就職活動中に「本気で死にたい・消えたい」と考えたことがある学生は21%もいるということです。

実際、政府の統計によれば、昨年、「就職失敗」が原因となって自殺した学生・生徒等は54人にのぼっています。もちろん「死にたい」と思ったからといって、自殺に至るケースはごく一部でしょうが、その一歩手前まで追い込まれている学生は相当数いるということでしょう。

就職活動とは何か、という質問に対して、学生からは「ルールが分からないまま一人で参加するゲーム」「ゴールの見えない山登り」「苦しみと運で自分の将来を決めるもの」といった答えが返ってきたそうです。ルールが分からず、先も見えない。そのような不透明感が学生たちに強いストレスを与えていることは想像に難くありません。

学生の7割は就職活動について「納得できないことがある」と答えているのですが、具体的には次のような事例があげられています。

・「お祈りメール」や「サイレント」など企業の不誠実な対応
・「学歴フィルター」による水面下でのふるいわけ
・セミナーと称した面接会の実施など、選考過程における企業のルール違反

「お祈りメール」とは、企業の不採用通知メールのことで、文中に「今後のご活躍をお祈り申し上げます」という「お祈りの言葉」が入っていることから、そう呼ばれています。また、「サイレント」というのは、そのような不採用通知を送らないで放置する対応をさします。

お祈りメールを受け取るのは辛いでしょうが、結果を知らせない「サイレント」は、学生にとってさらに迷惑なものでしょう。しかし実際にはそういう対応をとる企業は非常に多いようで、アンケートに答えた学生の74%が「サイレントの経験がある」と答えています。

企業は採用のための選考にあたって、学生の情報をできるだけ詳しく知ろうとして、面接ではさまざまな質問をぶつけてきます。当然ながら、学生はその一つ一つにていねいに答えていかねばなりません。

それに対して、企業は学生に対して、どれだけの情報を提供しているのでしょうか。学生からずれば、不採用だった場合、その理由を知りたいと思うものでしょうが、「お祈りメール」に不採用の理由がきちんと書かれていることはほとんどありません。

なぜ、落とされたのか分からないから、対策のしようがない。これが就活の非常にやっかいなところです。

さらには、不採用なのかどうかすらも伝えてもらえないというのでは、学生が困惑してしまうのも仕方ないでしょう。企業の採用に応募するのは、プレゼントの抽選に応募するのとはワケが違います。

企業として新しい人材を募集して、それに応募してくれた以上、せめてその結果はきちんと返してあげるべきではないでしょうか。企業の社会的責任という観点からも、「サイレント」つまり「無視」というのは、問題があるでしょう。

「応募の結果を知らせる」ということは、就活生に対して企業ができる最低限のことだろうと思います。

(スタッフ: K)
(2013/10/28 UPDATE)
番組スタッフ
アップルは10月22日、米サンフランシスコで招待制の新製品発表会を行いました。
世界最薄・最軽量クラスを実現した「iPad Air」、7年ぶりのフルモデルチェンジとなった「MacBook Pro」、高精細な液晶、Retinaディスプレイを搭載した「iPad mini」などが発表されました。

9月20日のiPhone5Sの発表時、ラインナップはほぼ予想通りで目立ったサプライズはありませんでした。「サプライズがないのが“サプライズ”」という声もあったほどです。

ほとんどの新製品発表の場において、大なり小なりのサプライズを私たちに提供してきたアップル社。
今回のサプライズは、最新のパソコンOS「OSXマーベリックス」の無料提供でしょう。
プレゼン中には、マイクロソフトのOSはアップグレードに約200ドルもすると対決姿勢を示して、参加者の笑いを誘ったと言います。
これまで数千円〜数万円していたOSをなぜ、アップルは無償で提供するのでしょうか。

そこに隠れることもなく堂々と存在するのは、「“インフラ”を掌握したい」というアップルの欲望です。

かつて、まだスマホなどなかった時代。0円ケータイ、1円ケータイというものがありました。
無料、あるいは限りなく無料に近い値段で端末をバラまくことにより、ユーザーを獲得するために行われていたのです。
端末は無料だけど、ユーザーから基本料金、通話料、通信料から徴収することができます。
このバラマキ行為もあってか、ケータイは驚異的なスピードで普及。携帯電話を起点に様々なビジネスが展開されており、その市場規模は10兆円とも言われています。
この10兆円を創出するインフラを掌握するために、無料で端末を提供したのです。

最新OSを無償で提供することにより、これまで旧型のOSであったため、恩恵を被ることのなかった人々にも最新サービスが行き渡ります。それはアプリケーション、iOSなど様々かもしれません。
最新アプリや最新のiOSは旧型のデバイスだとその性能が十分に発揮されないということがあり得ます。
そもそもiOS7はファーストモデルのiPadにインストールはできません。
iPhone、Macなど新機種の購入が促されます。よって、アップル製品所持者が世界的に増えて行くことが予想されます。

しかし、果たしてアップル社の目論見はうまく行くのでしょうか?
今週の発表界で、アップル社はオフィス文書作成ソフト「iWork」も、MacやiPhoneといったデバイスを新規に購入した人が無料で入手できるようにしました。
これに対し、Microsoftの広報担当者であるFrank Shaw氏はこう語っています。

「iWorkは大きな人気を博したことが一度もなく、後から思いついたような価格が既に設定されていたので、無料化は意外でも重要でもない。また、正確な入力ができず、アプリを横に並べる真のマルチタスキングが可能なデスクトップもないデバイスで作業を行うのは非常に困難だ、という事実は変わらない」

無料提供のニュースに私自身、驚きましたし、朝イチでバージョンアップしました。
しかし、なぜでしょうか。
10数年そこそこのアップルファンでしかない私は、この無料提供に一抹の寂しさ、不安を覚えてしまうのです。

途上国での更なるユーザー数獲得を目指して投入したiPhone5Cも苦戦していると言います。
スティーブ・ジョブズが現役の頃、「最高の商品を、最高の価格で売る」というのがアップル社の理念でした。
まさに「転換期」にあると言えるアップル社。
ナゾだらけのアップル社の実態に迫った『アップル帝国の正体』では、「転換期」について、次のように述べられています。

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これまでアップルはハイエンドの顧客層を狙った“質”にこだわる経営戦略を取り続けてきた。しかしここに来て、少しずつではあるが、市場シェアや価格といった“量”の方向へその軸足を移しているのではないか。何よりも、高いモノが売れつづけるためには、誰もが欲しがる圧倒的な魅力を誇る端末を出しつづける必要がある。
少なくともジョブズが作らなかったはずの製品が世に出たという事実は、アップルがグーグル、アマゾンといった他社との、通常の「競争」に呑み込まれ始めているという時代の変化を感じざるを得ない。
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実際に、「アップル社が普通の会社になってしまった」となげく、アップル信者が私の周りにはいます。
無料、あるいは安価で提供して、インフラを抑えるという手段は果たして、アップル社において、吉と出るのか、凶と出るのか。
いずれにせよ、既存ファンも満足させつつ、新規ユーザーも獲得するという難易度の高い戦略が求められているのは事実です。

スタッフ:坂本
(2013/10/24 UPDATE)
番組スタッフ
何かいけないことをやらかして謝罪をする、というお決まりのパターンを見聞きすることが多いこの頃ですが、最近気になったものに、お酒を飲んで酔っ払っていたからやってしまった、というのが2つありました。

ひとつ目は、17日に行われたプロ野球パ・リーグのクライマックスシリーズファイナルステージ、楽天対ロッテ戦に関して、東北大学文学部の男性教授が、
「マー君は、神である。逆らうものは、地獄に落ちろ!」
「神に逆らう不届きものめ! 千葉、滅びろ!」
などの暴言ツイートをしたというもの。
東北大が謝罪文を発表するという事態にまで発展し、本人もツイッターで謝罪をしました。
「昨夜は、深酔いしていましたが、一夜明けて改めて自身のツイートを見直し、自身の行為を恥ずかしく思っております。誠に申し訳ありませんでした」

そしてもうひとつは、ご存知だとは思いますが、タクシー運転手を殴るなどしたとして、暴行容疑で逮捕された、サッカー元日本代表の前園真聖氏の件。
処分保留で釈放され記者会見を開き、当日は普段より飲みすぎてしまい泥酔状態だったため、タクシーに乗ってからの記憶がないと説明し、「酒に酔っていたとはいえ、いけない行為、申し訳ないです」と謝罪しました。

東北大の教授も前園氏も「かなり酔っていた」ということを言っていますが、
私は、どんなにきちんと謝罪をしていたとしても「酒を飲んで酔っていたから」という言葉を聞くと、「だから大目にみてね」という下心があるように感じてしまいます。
これは一般的にも、深酒をして何かやらかしてしまった人の言い訳としてはびこっているような気がします。
誰にでも1度はこの言い訳をされた経験があるのではないでしょうか。

私も2、3回ほどありますが、例えば、何人かで飲みに行った時のこと。
会計の段になり、割り勘なので皆からお金を集めていると、1人の泥酔した後輩が「払いませ〜ん」と陽気に言って、さっさと店を出ていきました。
後輩の分を私が立て替え、外に出ると後輩の姿はありません。
後日後輩に会った際、事の詳細を告げると、「酔っていてまったく覚えてないんですよ。でもすいません」と謝りました。
「でも」ってなんだよ、と私は呆れてしまいました。
「酔っていたからほとんど自分に責任はないけど、迷惑をかけたことは事実なんで謝ります」という気持ちがないとこの台詞は出ないでしょう。

そして私が不思議に思うのが、こうした人に対し周りが、「それならまあ、仕方ないか」といった空気になることがよくあるということです。
酒癖がよくない人に対して使われる言葉に、「お酒を飲まなければいい人」というのがあります。
以前ニュース番組で、飲食店で酔って暴れて、店内をめちゃくちゃにした人に対して、その人の知人が「お酒を飲まなければいい人なんです」と言って擁護しているのを観たことがありますが、
酒癖が悪いのを自覚しながらも深酒をし、毎度暴れて迷惑をかける、という時点でいい人ではないだろ、と思います。

こうした「彼が悪いのではなく、彼を酔わせたお酒が悪い」という風潮が少なからずあると思うのですが、私は疑問を感じます。
悪意を持つ第三者にベロベロにさせられたわけではないので、記憶をなくすほど飲んでしまったというのも、間違いなく自分の責任です。
それを自覚していたら、謝罪の言葉ももう少し変わるのではないでしょうか。

「酔っていたとはいえ」すいません。
「記憶はありませんが」すいません。

こうした余計な言葉をつけて謝罪をすると、本人の真剣さは別として、反省していないのではないかと思われても仕方がありません。
酔っていたという事実は事実としてだけ伝え、後は潔く謝ることが大事なのではないでしょうか。

(スタッフ:武市)

(2013/10/23 UPDATE)
番組スタッフ
32年間、昼の定番として君臨しつづけてきた長寿番組、『笑っていいとも!』。
今日の放送終了直前、0:56ごろからのエンディングトークで、タモリさんの口から突然、“来年3月いっぱいで終了すること”が告げられました。

わたしは、なぜか身についてしまった視聴習慣のおかげで、毎日ではないものの10年以上、惰性で観続けていたのですが、突然の番組終了告知に呆然。
笑福亭鶴瓶さんの「俺、聞いたんやけど『いいとも』終わるってホンマ?」にという投げかけから始まった一連のやりとりには、一抹の“寂しさ”を覚えました。

*****
鶴瓶 「俺聞いたんやけど『いいとも』終わるってホンマ?」
タモリ 「来年の3月でいいとも終わる」
鶴瓶 「ホンマかいな」
タモリ 「本当」
鶴瓶 「お前しってた?」
中居 「ちゃ、ちゃ、ちゃんと話して!?」
鶴瓶 「マジやで」
タモリ 「3月いっぱいで『いいとも』終わる。でもね、30(歳)からこの世界入ったじゃん。スルスルスルって横滑りして入って、30から6年後にこの番組入ったの。『いいとも』で、芸能人としてはじめて格好がついたんで」
中居 「いいとも30(年)?」
タモリ 「32年、フジテレビがずーっと守ってくれたんだ。本当にこれは感謝してもしきれない」
中居 「正式なことですか?それは」
タモリ 「正式なこと。出演者の皆さんにもお世話になって。国民の皆さんにも、どっちむいても感謝です。ありがとうございます」
中居 「3月いっぱいで『いいとも』終わるってことです?」
タモリ 「そうですそうです」
<ロケットニュース24>より抜粋
*****

今年7月からタモリさんが一部のコーナーに登場しなくなるなど、終了の予兆はあったものの、「いいとも!終了」というニュースの衝撃は大きく、ツイッターには「えー本当に?寂しいなぁ」「なんだかずっと終わらないものだと思っていたけれど」などと、終了を惜しむ声が書き込まれています。
わたしはここ1〜2年はとくに、「いいとも!」を面白いからという動機で観たことはなく、“終わればいい”とさえ思っていたのですが、いざ終わるとなると、なぜか“寂しい”。
「いいとも!」が終了するという事実に、なぜ寂しさを覚えてしまうのでしょうか?

樋口毅宏さんは著書『タモリ論』(新潮社)のなかで、この疑問の答えとなるような興味深い考察をしています。
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きょうは別に見なくていいや、というときは、チャンネルを変えてもいいし、外へ出かけてもいい。
いつもやっている、いつでも戻ってこられるという安心感。
「いいとも!」は日本に生まれ育った人にとって、郷土(ホームタウン)のような」ものです。
同じような番組に、日曜日「笑点」と「サザエさん」が挙げられます。
子供の頃はわりとちゃんと見ていたのに、思春期を迎えると一時離れます。しかし大人になってから見ると時間を超越して、何事もなかったように彼らはそこにいます。
そしてそれに微苦笑と感嘆を交えながら、ホッとしている自分を確認します。

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また、『タモリ論』のなかで引用されている、作家の吉田修一さんの「いいとも!」に対する考察。
これには、わたしの心に芽生えた寂しさの一因があるように思えました。
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吉田氏(吉田修一)は「笑っていいとも!」に対して優れた考察を書いています。
後に映画と舞台にもなった『パレード』にその一文があります。
ルームシェアをする五人の若者が、各章ごとに一人称で語るスタイルの小説で、今でもはっきりと記憶しているのは、人気俳優とお忍びで恋愛中の女性が主人公の、二章目の語りです。
いきなり冒頭から、こう始まるのです。
「笑っていいとも!」ってやっぱりすごいと私は思う。
一時間も見ていたのに、テレビを消した途端、誰が何を喋り、何をやっていたのか、まったく思い出せなくなってしまう。「身にならない」っていうのは、きっとこういうことなんだ。

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今日の放送もひととおり観ましたが、「番組終了」という衝撃的な告知以外は、どのタレントが何をやり、何を喋っていたのか、何も思い出せず、心には何も残りませんでした。
でも、それが「いいとも!」であり、”身になる”情報を盛り込んだ番組が主流のなか、”身にならない”ことを貫いていた、「いいとも!」がもたらしてくれていた安心感だったような気がします。
郷土を失ったような喪失感に加えて、”身にならないこと”がもたらす安心感の喪失。
今日覚えた寂しさの理由を、今はこのように理解しています。

(スタッフH)
(2013/10/22 UPDATE)
番組スタッフ
驚異的な視聴率を記録したテレビドラマ「半沢直樹」。「やられたら、やり返す。倍返しだ!」という決めゼリフで、堺雅人演じる銀行マンが型破りな活躍をするドラマでしたが、服装はいたって保守的でした。

上司も部下も、そして、半沢自身もスーツをピシッと着て、ネクタイをしっかりしめて、銀行マンらしさを醸し出していました。ドラマが放送されていた7月〜9月は酷暑で大変な時期だったのですが、半沢直樹の登場人物はクールビズになることもなく、背広とネクタイのフォーマルな服装を崩しませんでした。

そのようなお堅い銀行の世界だからこそ、半沢直樹の破天荒ぶりが際立つという演出だったのでしょうが、ほとんど亜熱帯化している昨今の日本のサラリーマンの服装としては、ちょっと違和感があるなあと思いながら、ドラマを見ていました。

半沢直樹はともかく、日本の企業や官庁では夏期のクールビズというのは定着しつつあります。たとえば、福島市役所は5月から10月までの半年間、ノー上着・ノーネクタイという軽装を実施しているとのことです。また愛媛県庁は、季節を問わず、毎週金曜を「カジュアルデー」として、職員が軽装で勤務するようにしています。

そもそもネット企業は服装が自由な会社も多く、スーツを着たのは採用面接と入社式のときだけ、といった社員もいるほどです。しかし、伝統的な産業である銀行業界は、スーツにネクタイという従来のスタイルを崩すのが難しいのかもしれません。

ところが、海外に目を向けると、必ずしもそうとも限らないようです。

イギリスのノーザンロック銀行は、行員がネクタイをしていないようなのです。変化は、音楽産業や航空産業で知られるヴァージン・グループに買収されたあとに起きました。同グループのリチャード・ブランソン会長から「常識の範囲内で好きな服装をしていい」というメッセージが伝えられ、職場からネクタイが消えたというのです。

日経ビジネスオンラインに掲載された記事には、ブランソン会長の次のような言葉が紹介されています。

「オフィスでスーツとネクタイを身に付けるのは、制服を着るようなものだが、もはやオフィスで制服を着る意義はまったくなくなった。かつては少なくともスーツを着ていることが、比較的高価な衣服を購入するだけの財力がある証しだったのかもしれない。だが個性が尊重され、また情報化の進んだ今の世の中では、成功者かどうかは自然とわかる。スーツにネクタイというのは時代錯誤だ」

ブランソン会長は、銀行の顧客に親しみやすさを感じさせるうえで、行員のビジネススーツが阻害要因になっていると考え、スーツにネクタイという画一的なスタイルをやめるべきだと指示したのです。

「紳士の国」と言われるイギリスですら、銀行からネクタイが消える時代となりました。日本でも、そのうち行員がネクタイをしていない銀行があらわれたら面白いと思うのですが、どうでしょうか?

(スタッフ: K)
(2013/10/21 UPDATE)
番組スタッフ
昨日、10年に1度と言われる規模の台風26号が日本を襲いました。
台風の豪雨で大規模な土砂崩れに見舞われた東京・伊豆大島ではこれまでに18人の死亡が確認され、依然として安否不明の住民ら39人の捜索、救出活動が続けられています。
(10月17日15時時点)

今も救出活動が続けられる中、Twitter上に以下のツイートが拡散され、話題となりました。
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【拡散希望】伊豆大島救助隊が、救助の為のサイレントタイムを15時から17時で実施したいが旋回する報道ヘリコプター二機のため困難との事。どなたか、報道機関に伝えるか、拡散願います。
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サイレントタイムとは、建物などの崩壊があった災害現場で、要救助者の発する声や物音を聞くために、作業や重機を止めて、一定時間、静かな状態にすることを意味します。
マスコミのヘリが上空で旋回しているために、救助活動に支障が出るというのです。

このサイレントタイム中のヘリコプター旋回の自粛要請については、多くのTwitterユーザーに拡散されましたが、伊豆大島のFacebookページも同じ文面で投稿しています。

こういった投稿がなされた場合、「マスコミ=悪」という思想的インフラが整っているネットの世界では、あっとういう間に「安定のマスゴミクオリティ」として、拡散されていきました。
しかし、「なぜ投稿主みずからが報道機関に伝えないのか」「ソースは?」「本当にサイレントタイム実施はあったか消防に確認したのか」「デマではないのか」といった疑問の声も出てきたのです。

問題のツイートの文面には「との事」とあります。一次情報の出所が明らかではないのです。
発信元のアカウントは伝聞の情報を拡散してしまったとしてアカウントを削除しました。
こういった情報を拡散させることで、「マスコミ」や「地元役場」「地元消防」への問い合わせが行われることは容易に想像できます。マスコミへの問い合わせはよしとしましょう。しかし、今回のツイートを見て、「地元役場」や「地元消防」に問い合わせした人は少なからずいるはずです。

拡散に拡散が続くことにより問い合わせが増えれば、1100人態勢で行われている救助活動の妨げになる可能性もあり得ないとは言い切れません。
ツイート内容の真偽は定かではないので、マスコミのヘリコプターがサイレントタイムの邪魔をする可能性もあったと考えられます。
ネットで拡散された情報の真偽について、大島町役場に問い合わせたのが、ニュースサイトのJ-CASTニュースです。

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サイレントタイムの実施や報道ヘリが問題となったことは事実だったのか、大島町役場に問い合わせたところ、「サイレントタイム…ですか?」と困惑気味で、「上空は自衛隊の輸送機などが飛んでいたが、報道ヘリが救助活動を妨げたというようなことはない。特にサイレントタイムの要請もしていない」と話していた。
<J-CASTニュース:「報道ヘリが伊豆大島の救助活動を邪魔している!」 ネットで拡散された情報はデマだった?>
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阪神大震災の時も、東日本大震災の時もマスコミのヘリコプターが救助活動の邪魔をするといった話を聞きました。
災害時になぜ大手マスコミがヘリコプターをこぞって飛ばしたくなるのか、最近、何となく理解できるようになりました。
ヘリコプターによる空撮が生み出すのは、素人写真・映像にはない「迫力」です。
SNS+スマホが社会インフラとなった今日では、スクープ写真は本職よりもその場に居合わせた一般人の方が、いち早く撮影できてしまいます。スマホ、デジカメのクオリティも高いため、それなりの写真が撮れてしまいます。
先月、埼玉と千葉を竜巻が襲った際にも、一般人が撮影してTwitterに投稿した竜巻の画像を大手報道機関がこぞって欲しがるということがありました。

テレビや新聞にはない興味深いニュースは、プロのもの、アマのもの問わず、インターネットには沢山あります。そんな時代において、大手報道機関の唯一のアイデンティティとも言えるのが、「空撮による迫力ある映像・写真」なのかもしれません。

今回のような「拡散希望」に出くわした場合、やみくもに拡散するのではなく、情報発信者の信頼性を確かめる。これが重要だと私は考えます。

スタッフ:坂本
(2013/10/17 UPDATE)
番組スタッフ
2020年の東京オリンピックに向け、才能豊かな選手を発掘するために福岡県で行われている「タレント発掘事業」という取り組みが注目を集めています。
体力テストを行い、上位者を選抜して、いろいろな競技を体験させるというもので、これにより適正を見出され才能を開花させる選手も現れているそうです。
こうした、スポーツ界における新たな取り組みが全国に広がりつつある中、高校野球界でも、旧来のシステムにとらわれない試みが話題となっています。

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10月2日、兵庫県の学校法人「芦屋学園」の芦屋学園高校が、「甲子園を目指さずにプロになる」という画期的な試みを発表した。
同校では、来年4月に硬式野球部を創設する。しかし、一般の高校野球部のように高野連には所属せず、関西独立リーグ「兵庫ブルーサンダーズ」傘下の育成軍(三軍)として活動する。
高野連に所属しないため、他の高校との試合はできない。
当然、高校野球の「聖地」である甲子園は目指せない。高校時代から独立リーグで活動し、一足飛びでプロ野球選手を目指すという試みだ。もちろん、日本では初めての事例である。
(NEWS ポストセブン 10月13日)
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芦屋学園中・芦屋大も含め、中・高・大の10年一貫教育で質の高い指導を行っていくとのことで、まさに画期的な試みといえるかもしれません。
高野連に加盟しないため、他の高校と試合もできず、甲子園も目指せないわけですが、そのぶん、プロとアマの垣根がなく、プロ選手から指導を受けることができるなどのメリットがあり、同校では、芦屋大客員教授を務める、阪神でコーチの経験がある片岡篤史氏や、阪神2軍監督の平田勝男氏など、元プロ選手が指導するそうです。
また、甲子園大会で最も問題視されていると言える「投手の投げすぎ」の問題。
今年春の選抜大会でも、済美高校の安楽智大投手が9日間で772球を投げたことが話題となりましたが、そうした悪習から逃れられるというのも大きなメリットです。

ネットでは「プロの指導を受けることができ、炎天下で酷使されなくてすむ」など、芦屋学園の試みに賛同する声が多く、中には「高野連と甲子園はもうなくしてしまえ」という声さえあります。
元ラグビー日本代表で芦屋学園中・高の大八木淳史校長は「甲子園を否定するのではなく、新しいスポーツの定義、組織体を提案していきたい」と語っていますが、
実際は高野連・甲子園に背を向けるカタチとなるわけで、芦屋学園の取り組みが成功すれば、同じように高野連に加盟せずに、一直線にプロを目指す学校が次々と現れるかもしれません。

そうしたユースチーム(下部組織)が力をつけ、ユースチームだけの大きな大会が開催されるようになれば、甲子園の価値は薄れてしまうかもしれません。
そうなると、今なら、甲子園で優勝したチームは「日本一」という称号が文句なく与えられるわけですが、「甲子園で優勝はしたけど、ユース大会で優勝したチームの方が実力は上だ」などと言われてしまうことになりかねません。
そうなった場合、それぞれの大会とは別に、甲子園出場チームとユースチームが競い合う、さらに大きな大会を作るなどすればおもしろいと思いますが、プロの下部組織との交流を高野連が認めるかどうか疑問です……。

芦屋学園のような取り組みをする学校が今後出て来ることは大いにけっこうなことですが、その理由が高野連に対する反発であったり、甲子園の悪習から逃れたいがためであったりというのは、とても残念なことです。
私は芦屋学園の取り組みは非常に面白いと思いますし、高野連の体質には疑問も抱いています。
けれど、甲子園の価値が薄れたり、ましてやなくなってしまうなんてことは避けてもらいたいと思っています。

芦屋学園が発表した取り組みに対し、賛同の声が多いというのは結局、高校野球ファンの人たちは高野連に失望してしまっているということだと思います。
今後高野連は、体質改善への取り組みを進めると同時に、ユースチームの勢力が大きくなってきた時にどうするかなど、ますます柔軟な対応が求められることでしょう。
高野連(甲子園)と下部組織というシステムの両方が、優秀な選手を発掘し育て上げるための機構として、お互い変にライバル視することなく発展していくことを期待したいと思います。

(スタッフ:武市)
(2013/10/16 UPDATE)
番組スタッフ
「捜索隊員、増員のために皆さんの力をかしてください」
先週土曜(12日)、父親が登山中に遭難したことを理由に、ブログにこう綴った26歳の俳優。
ブログの同じ記事のなかで、銀行の口座番号を公開したうえで、捜索にかかる費用を募ったことをきっかけにネットが炎上、俳優への批判が今も続いています。

クラウドファンディングの広がりによって、募金は身近になったような印象がありましたが、なぜ今回のケースは炎上に至ったのでしょうか?
炎上の経緯をポイントごとにまとめましたので、ご覧ください。

●12日にブログやTwitterで「登山中の父親と10日から連絡がつかなくなり、父親が遭難した」と公表。
●12日から警察と消防で捜索が行われているが、動員できる人数に限りがある。
●捜索隊員を増員するため、民間に依頼すると、隊員一人当たり2万円〜5万円程度、10人の捜索チームで一日あたり50万円程度かかる可能性があり、この費用を賄うため、ブログ、Twitter、特設サイトで募金を呼びかけた。
●実際に振り込まれたかは不明だが、ファンとみられる人々から「10万円振り込んだ」「1000万円振り込みます」などの返事が相次いだ。
●しかし、集まったお金の使いみちを「最悪の場合、(父の)葬儀及び追悼、新潟県山岳遭難防止対策協議会への募金」などとしていたこと、Twitterでのやりとりで「www」といった表記を使っていたこと、俳優の親が別荘を持っているなど生活環境が恵まれていること、東日本大震災の支援名目で過去に集めた募金の使途不明疑惑などが、ネットユーザーによって次々と指摘される。


遭難自体の信憑性を疑う声もあがるなど、ネットは炎上状態となっていましたが、昨日の夜、産経新聞などが、警察から注意を受け、この俳優が募金活動を中止したと報じました。
産経新聞の記事では注意の内容明らかになっていませんが、オリコンスタイルの記事によると、注意は募金活動ではなく、捜索情報に関するもので、「なりすましや、詐欺の的にならないこと、また、募金を集める際の使用目的の明示などが、指導内容でした」と本人が明かしているようです。

上記のポイントでも触れていますが、炎上の理由は「最悪の場合、募金で集まったお金を葬儀に使うという“呼びかけのまずさ”」と「俳優の恵まれた生活環境に対する嫉妬」。
もし、「事務所のオフィシャルHPを通して、募金を呼びかけていたら」、「俳優が生活環境に関する情報をブログに書いていなかったら」、結果は違っていたような気もします。

クラウドファンディングの広がりによって、身近になったような気がしていた募金。
平成24年の家計調査(総務省統計局)によると、平成24年の1世帯当たりの平均寄付金額は2374円。
東日本大震災があった平成23年の6448円に比べて大きく下回ったのはまだしも、震災前の平成22年の3462円よりも下回っています。

毎日新聞に生活保護に関する意見広告を出した「シビルアクションジャパン」のような成功例もありますが、今回の騒動、そして1世帯当たりの平均寄付金額を見る限り、日本に寄付文化が定着するのは、まだだいぶ先のような気がします。
寄付を募る側も、寄付をする側も、”寄付”という行為に馴れていない、もしかしたら、それが一番の問題なのかもしれません。

(スタッフH)
(2013/10/15 UPDATE)
番組スタッフ
SNS大手のグリーが窮地に陥っています。ソーシャルゲームのヒットにより急成長を続けてきましたが、昨年のコンプガチャ規制で急ブレーキがかかり、今年6月期の決算では上場後初めて減収減益を記録しました。

そして、今月になって発表されたのが、200人規模の希望退職者の募集でした。グリー単体の従業員は約1700人なので、その1割以上にのぼる大規模なリストラです。管理部門が対象とのことですが、その他の部門も含め、社内には衝撃が走っているようです。

ネット業界の関係者によると、優秀なエンジニアが続々と他社に流出しているという話もあり、仮に今回のリストラが成功したとしても、苦しい状態がしばらく続くものと思われます。

グリーのリストラをみて、ネット業界の栄枯盛衰の激しさを改めて感じないわけにはいけません。グリーと同じSNS大手のミクシィも、FacebookやLINEといった新勢力にユーザーをとられ、苦しい戦いを強いられています。

今月初めの発表によると、2014年3月期通期の連結業績予想は、営業損益が16億円の赤字に転落する見通しだとされています。業績の悪化を受け、今年6月に社長が、創業者の笠原健治氏から30歳の朝倉祐介氏へと変わりましたが、まだその成果は数字にあらわれていないようです。

今回のリストラを受け、希望退職に応じた社員は新たな職場を探さないといけないわけですが、ネット業界全体は拡大を続けているので、多くの人はどこかに転職できるのではないかと思います。

おそらくネット企業で働く人の多くは、終身雇用という幻想をいだいてはいないでしょう。雇用という点でいえば、非常に流動性が高く、会社の業績に関わらず、従業員の新陳代謝が活発なのが、ネット企業の特徴です。

従来の労働観からすれば「ブラック企業だ」と批判されてしまうかもしれませんが、このような柔軟な雇用体制でなければ、ネット企業は激しい競争に打ち勝っていけないという現実があります。

人の動きが激しいということは、意欲と能力がある人にとってはチャンスがたくさんあるということです。リストラというと、どうしてもネット企業のマイナスの面に目がいきがちですが、プラスの面にも目を向けていきたいと思います。

(スタッフ: K)
(2013/10/14 UPDATE)
番組スタッフ
メディアを賑わせている東京都三鷹の女子高生刺殺事件。
不幸にも命を失うこととなった女子高生が女優だったためか、有名脚本家の親戚だったためか、メディアは世間の視線をこの事件に集めようとしています。

容疑者は女子高生とFacebookの交流サイトを通じて出会い、その後、ストーカー行為に及んでいたと言います。ストーカー行為に対して、女子高生はSOSを発信していたようですが、不幸な結果となってしまいました。
多くのニュースや新聞でこの事件が取り上げられる際、このストーカー被害に重きが置かれます。しかし、清濁合わせ持つインターネットの世界では少し違っているのです。

今回の被害者女子高生については、実名報道がなされました。
最近では珍しくないことなのかもしれませんが、実名で報道されると(“女優”といった少し特殊な属性も関係していることだと思いますが)、まずはその実名で素性が検索されます。
そうして、傍観者たちの興味の対象となってしまった場合、被害者の過去はネット上に永遠に残ってしまうことになるのです。

この点において、私は今回の事件が異常だなと感じました。
なぜなら、容疑者の男は犯行後、被害者女子高生の猥褻な画像や動画をインターネット上にアップロードしていたのです。削除しては、再びアップ…を繰り返し、インターネット上に残り続けてしまうことが予想されます。

男女関係にあった2人が破局にいたり、そのどちらかが腹いせに、インターネット上に以前に撮影した相手の猥褻画像をアップするという復讐方法はよくあることのようです。
例えば、不倫相手に捨てられた女性が、寝ている隙に撮影した男の恥ずかしい写真をバラまく…というとわかりやすいかもしれません。

こういった行為は「リベンジ・ポルノ」と呼ばれます。
ネットが社会インフラとなった今、アメリカでは「リベンジ・ポルノ」が問題視され、カリフォルニア州では非合法化、法律で罰則を設けることになりました。

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米カリフォルニア州は1日、離婚した元配偶者や別れた元恋人の裸の写真をインターネット上に流出させる「リベンジ・ポルノ(復讐のポルノ)」と呼ばれる嫌がらせ行為を非合法化した。違反者には最高で禁錮6月の実刑が科せられる。
リベンジ・ポルノ非合法化法案は1日、ジェリー・ブラウン知事の署名を受けて即日施行された。嫌がらせ目的で個人的な写真・映像を流出させたとして有罪になれば、最高で禁錮6月か最高1000ドル(約9万8000円)の罰金刑の対象となる。
【AFP BBNEWS 「復讐のポルノ」を非合法化、米カリフォルニア州】
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法案を州議会に提出したアンソニー・ カネラ議員は「リベンジ・ポルノは破局が原因で起きることが多い」「リベンジ・ポルノ専用の投稿サイトさえ存在し、被害者が掲載写真の削除を求めると法外な料金を請求する」と指摘しています。
死者を再び辱める鬼畜な行為に強烈な不快感を抱くと同時に、なぜ撮影させてしまったのだろうと、答えを聞いても理解できないかもしれない疑問も沸き起こります。

そんな中、タレントのフィフィさんがTwitterでした発言が私の記憶に残りました。
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貞操観念の緩さ、互いを想いやれない人間関係、そして恋愛…後先考えない付き合いと別れ方、リア充といえど結局コミュ力の未熟さでトラブルが後を絶たない。一児の親として大切な事を伝えたいのに、日本の社会においては女性が被害者になった時点でその問題点を追求しない。教訓も忠告も無いもどかしさ
【フィフィ@fifi_egypt】
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某アイドルグループのメンバーが先日、解雇されましたが、数ある問題の一つが情事の写真を撮影され、出版社に投稿されてしまったことだと言います。もちろん、リベンジであるかはどうかは定かではありませんが…。
いずれにせよ、男女の情事はよほどの趣味であろうが、「撮らせない」が大前提。
「秘め事」という言葉もありますが、現代社会はそういった男女の機微を忘れてしまっているのかもしれません。
今回の事件をストーカー事件で終わらせてはいけない…、私はそう思っています。


スタッフ:坂本
(2013/10/10 UPDATE)
番組スタッフ
「日本禁煙学会」が、宮崎駿監督のアニメ映画「風立ちぬ」に喫煙シーンが多いことに対し要望書を提出して話題になったことは記憶に新しいですが、
たばこがらみで、昨日こんなニュースがありました。

松沢成文議員、受動喫煙防止法の制定に意欲
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みんなの党の松沢成文参議院議員が、著書『JT、財務省、たばこ利権〜日本最後の巨
大利権の闇〜』(ワニブックスPLUS新書)を上梓し、JTと財務省に対して“宣戦布告”した。
8日、報道陣の取材に応じた松沢議員は、たばこ利権の打破を訴え、「東京五輪開催が決定したので、たばこの規制をきっちりしないとIOC(国際オリンピック委員会)は見逃さないでしょう。
“おもてなし”の心で他国を迎えるなら、招致をきっかけに変えなければいけない」と熱弁を振るった。
ORICON STYLE(2013年10月08日)
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全国初の受動喫煙防止条例を、神奈川県知事時代に制定した松沢議員は、選挙公約の一つに掲げていた受動喫煙防止法の制定に着手するとのこと。
2020年の東京五輪開催を好機と捉えており、
たばこ企業が盛んな中国が北京五輪では喫煙の規制をかけたことを例に挙げ、「競技場内はもちろん禁煙になるでしょうけれど、近隣のレストランがもし禁煙、分煙になっていないと、他国からバッシングが出てくると思う。公共の場では、室内空間では全部禁煙でなければ」と気合いが入っています。

私は非喫煙者ですが、近頃は喫煙者の人を見ていて少し気の毒になるくらい、たばこを吸う場所が減ってしまっているような気がします。
あらゆる場所で吸えなくなってきており、会社勤めの私の友人は「大きな会社なのに喫煙所がひとつしかない。行って戻ってくると移動時間がかかるから、吸うのを我慢している」と嘆いていました。
受動喫煙防止法を制定するということは、オリンピックの時だけ喫煙を規制するというわけではありません。まさにオリンピックを機に喫煙者を根絶やしにしようと……というのはさすがに言いすぎでしょうか。
しかしこれ以上喫煙者を追い詰めるのであれば、何のためにたばこを売っているんだ?と疑問に思ってしまいそうです。

以前、会議の席で、路上における喫煙を区内全域で禁止している千代田区が、新たに公園でも「分煙・禁煙」とするルール作りに乗り出している、といったニュースの話になった時に、その場にいた喫煙者の男性と、非喫煙者の女性が熱い議論を始めました。

はじめのうちは「ルールが厳しすぎる」「子供が遊んだりしてるから駄目でしょ」といった普通のやりとりだったのですが、女性は特にたばこが嫌いなようで、千代田区の話からズレて、「マンションのベランダで吸っている人、あれが一番許せない」と言い出しました。
その女性は、一度そのことで隣人に文句を言ったことがあると言っていましたが、私はこの発言に驚きました。
確かに、煙たかったり、洗濯物に臭いがついたりするのは不快かもしれませんが、自分の部屋のベランダで吸うという行為が、文句を言われるほど悪い行為だとは思えません。

たばこ嫌いの人を見ていると、たばこが嫌いだからそれを吸っている人も嫌い、と思っているんじゃないかと疑いたくなるような人がけっこういます。
私の周りにたまたまそういう人が多いだけかもしれませんが、たばこを吸っているというだけで、特にマナーが悪いわけでもないのに、白い目で見られたり、必要以上に批難されているところをよく見かけます。
「ポイ捨て禁止」など、マナーに関する条例は大いにけっこうだと思いますが、たばこを吸っている人は悪者だと言わんばかりに、喫煙場所を奪い過ぎるのはよくないのでは、と思うのです。

このまま全国で受動喫煙防止法の制定が進めば、「いま、日本でたばこが吸えるスポットはここだ!」みたいな案内本が出るようなことも、ないとは言えないでしょう。
そんないびつな世界にならないことを、非喫煙者の立場から、願うばかりです。

(スタッフ:武市)
(2013/10/9 UPDATE)
番組スタッフ
汚染水漏れや放射性物質を除去するALPSの停止など、今もなお問題が発覚しつづけている、福島第一原発。
その福島第一原発で作業員として働いた経験を綴ったルポマンガ『いちえふ 福島第一原子力発電所案内記』が、先週木曜(3日)発売の週刊マンガ誌「モーニング」(44号)に掲載され、話題となっています。


『いちえふ』は、去年6月から12月までの半年間、福島第一原発で作業員として働いていた竜田一人(たつた・かずと)さん(48歳)が、原発の作業員になった経緯や1F(いちえふ)と呼ばれる福島第一原発で働く様子を描いたルポマンガ。

作者の竜田さんは元々、漫画家として活動していたのですが、漫画一本では食っていけず、職を転々している時に東日本大震災が起こり、「高給と好奇心。それにほんの少しは被災地の為という義侠心から」、福島第一原発の仕事を求め、作業員となったようです。

作者が元原発作業員と聞くと、“フクシマの隠された真実を暴く”といった内容を勝手に想像していましたが、実際に読んでみると、わたしの想像は全くの見当違い。
マンガの冒頭で、“これは「フクシマの真実」を暴く作品ではない”と前置きされているのですが、この前置き通り、福島第一原発作業員の日常を大げさではなく淡々と描くもので、その淡泊さこそが、福島第一原発を扱った他のコンテンツにはない独自性を生み出しているように感じました。

淡々とした描写は、たとえば、Jヴィレッジから福島第一原発への道のりや、原子炉建屋の様子、作業員の一日といったもの。
作業員の一日の細かいところで言うと、「防護服には白と青があり、胸と背中に必ず所属会社名と氏名を書く」、「マスクは消毒済みとはいえ、使い回しだから臭いのキツイものがある」、「休憩所には各社、電気ポットなどを持ち込んでいるから、カップ麺ぐらいは食べられる」、「冷水はペットボトルで配っているし、冷水とお湯の出るサーバーもある」といったものまで。
これらは一見、どうでもいい描写ですが、これまでのいわゆる“元原発作業員の告白”からは決して感じ取ることのできない、作業現場の生々しさで溢れていました。

ここで気になるのが、なぜ作者が“作業員の日常を淡々と描くこと”にこだわったのかということ。
写真週刊誌『フライデー』に掲載された作者のインタビューには、その思いが綴られていました。
*****
休憩中に新聞や夕刊を読むと、『福島第一原発に潜入!』とか『作業員が語る福島の真実』といった記事がよく載っていました。一面の真実はあるにしろ、そうした記事は誇張され、偏った内容のものがほとんどだと感じました。
『休憩所で冷たい水が飲めるのは東電社員だけ』とか、夏に一人の作業員が心肺停止で亡くなった時に、『救急態勢の不備が原因』と書かれたり……。
1F(福島第一原発)の作業現場に関する誤った情報を目にするたびに、私の中で『作業現場のありのままを伝えたい』という気持ちが強くなったんです。

(中略)
廃炉に向けて懸命に取り組んでいる作業員の方々が、どんな環境で、どんな仕事をして、どんなことを考えているのか、そういった情熱が世の中には圧倒的に不足していると感じたんです。
1Fの現実を、漫画を通じて伝えたかった。

<「フライデー」2013年10月18日号>
*****

福島第一原発を扱った記事は、たしかに誇張されたものも多く、最近では読む前から疑ってかかる癖もついてしまいました。
こうした癖がついてしまっているのは、わたしだけではないでしょう。
そんななか、突如、あらわれたルポマンガ『いちえふ』。
誇張することなく等身大の原発作業員を淡々と描くことは妙に新鮮で、それが多くの人の心に響いたのかもしれません。

余談ですが、『いちえふ』を読み終えた直後、わたしの知人は冷めきった表情を浮かべ、こう漏らしていました。
「売れないマンガ家が売れるために原発作業員を体験したかと思うと、一切、感情移入できなかった」
ネットでは今のところ、『いちえふ』を絶賛する声が溢れていて、酷評をしづらい空気が蔓延していてひじょうに言いにくいのですが、この知人の一言を聞いた途端、『いちえふ』を絶賛する熱が一気に冷めていく自分がいました。

(スタッフH)
(2013/10/8 UPDATE)
番組スタッフ
全国で推計51万8000人の中高校生が、携帯電話やパソコンの画面を見続ける「ネット依存」に陥っている――こんな厚労省の調査がこの夏に発表され、大きな反響を呼びました。

しかし、ネット依存になっているのは未成年だけではありません。大人も同様です。むしろ仕事でスマホやパソコンを使うことが多いだけに、ネット依存の度合いがより大きいといえるでしょう。

●ネットがつながらない場所にいこう

インターネットの利用には、いろいろなメリットがありますが、依存しすぎると、睡眠時間が減ったり、生活のリズムが崩れるなどのデメリットが生じます。最近では、スマートフォンの普及で「スマホ依存」になる人が多いようで、ネットでも警鐘を鳴らすコラムが見られるようになりました。

今度の休暇は「デジタル・デトックス」を

米国発のオピニオンサイト「ハフィントン・ポスト」には今月初め、こんなタイトルのコラムが掲載されました。筆者は、リラックスしたライフスタイルを提案するサイト「Pravassa.com」のディレクター、リンデン・シェーファーさん。

リンデンさんは、「ノートパソコン、タブレット、スマートフォン、ビデオゲーム装置などによって、仕事場や学校で、生産的な時間を失っている人がますます増えている」という精神科医の言葉を紹介しながら、せめて家族と過ごす休暇のときには、インターネットとの接続をできるだけ絶って、「デジタル・デトックス」をおこなうことを勧めています。

最近では、どこにいってもネットがつながって、ついついスマホの画面を見てしまいがちです。そこで、あえてネット接続が制限されているような宿泊施設に泊まったり、国立公園などネットが届かない場所に滞在することを提案しています。

●「脱ネット依存」のために有効な「ガラケー」

もう少し、積極的な「ネット依存」脱却法を唱えているのが、ユニークな視点のコラムで知られるライターの「ココロ社」さんです。ココロ社さんは4月に、<スマートフォンからガラパゴス携帯に替えたら正気にかえり、生活が改善した>というコラムを、オピニオンサイト「Yahoo!個人」に投稿しました。

「スマートフォンを使うようになってから、もとからのネット中毒に拍車がかかった」というココロ社さんは、四六時中スマホを見る生活に陥り、このままでは「廃人になってしまう」という危機感を抱いたそうです。そこで一大決心をして、スマホからガラケーに変更したところ、生活が改善されたというのです。

ガラケーへの変更で、ココロ社が手にしたメリットは、(1)よく眠れるようになった(2)読書量が飛躍的に増えた(3)周囲がよく見えるようになった、という3点です。逆にいえば、スマホ依存によって、この3つを失っていたというわけです。

「何かやりたいと思っていることがあるのに、ダラダラとネットを見てしまうという人には、単に心がけというレベルではなく、このように物理的なハードルを設けるなどして対処するのがいいようです」

たしかに、やらなければいけないことがあるのに、FacebookやTwitterをダラダラと見て、時間を浪費してしまうというのは、よくあることです。シェーファーさんやココロ社さんが提案するように、物理的な障壁をあえて作って、ときどきネットを遮断してみることが、私たちには必要なのかもしれません。

(スタッフ: K)
(2013/10/7 UPDATE)
番組スタッフ
日々、めまぐるしいうねりを見せるIT業界。これほどまでに、栄枯盛衰という四文字熟語がふさわしい業界はないかもしれません。
ソーシャルゲーム大手のグリーが、200人程度の希望退職者を募り、正社員の削減という苦境に立たされています。
さらには、今年10月末に大阪オフィスを閉鎖し、同拠点の責任者は取締役を辞任するにいたりました。

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グリーの業績は苦戦が続いている。8月中旬に発表した2013年6月期決算は、売上高が前期比3%減の1522億円、営業利益が同41%減の486億円だった。不採算タイトルの減損処理を行ったことで、第4四半期(2013年4〜6月期)には上場来初の最終赤字(3億円)に転落。海外開発拠点の閉鎖などリストラに着手しはじめていた。
<東洋経済オンライン:グリーがついに正社員削減に着手>
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わずか数年で莫大な収益を上げてきた企業だけに、その衰退に注目が集まるのは当たり前です。
収益源となる、課金方法に問題があったのも事実です。

東洋経済オンラインは、グリーの業績のピークは、「コンプガチャ騒動」が起こる直前の2012年6月期の第3四半期(12年1〜3期)。スマートフォンがブームになる前には、ガラケー上のゲームプラットフォームで大きな収益を上げることができた、と分析しています。

このニュースに対するSNSの反応を見ていると、早すぎる業績悪化速度とそれに伴う決断に驚く声が多々あるようですが、「若い人間の失敗」をあざけるかのような一部の反応を目にすると、何だか嫌な感情が沸き起こります。おおむね、以下の意見が気になりました。

*以前、「ネット業界なんて浮き沈み激しいんだから。今はいいかもしれないけど、数年後はわからない。」って書いた通りになった!若いヤツがゲーム感覚でおもしろおかしいアイデアを出したって長く持つわけない。
*若社長が趣味で始めた会社なんだ。あたり前の結果。
*経営陣が子どもなんだよ。

また昨日、仕事で一緒になった50代の男性はこのニュースに対して、嬉々としてこう言いました。
「何作ってるかわかんないんだから、そんなもんで儲けようとした罰だよ」
そして、「何かを作るって言うのは…」と熱くものづくり論を語り出しました。
その男性は、家族がコンプガチャでどっぷりお金を吸い取られたというわけでもないようですが、彼のように、暴利をむさぼったIT企業にとっては当然の報いと考えている人は意外と多いのかもしれません。
一般的に、インターネットサービス、ソーシャルゲームなどを発端に成功した企業は、「虚から有(莫大な収益)を生み出した」と表現され、社会からの軽蔑と嫉妬を交えた視線を浴びることもしばしばです。
「ものづくり」という言葉が神聖視される日本においては、当然のことなのかもしれませんが…。
正直言えば、私が昨日、50代の男性に対して感じたのは、ただの「若さへの嫉妬」と「金持ちへのひがみ」です。

浅い創業にして成功を収めた気鋭のIT企業はやはり、叩かれがちです。
私たちが手に入れることのできない富を手にするIT企業。彼らを叩く行為は、特権階級叩きと似ているように感じなくもありません。

私はグリーの社員を知人にもつわけでもなく、自身が株主であるわけでもなく、同社の肩を持つつもりもありませんが、2000万人ものユーザーを有したのは、やはり魅力があったからこそ。
そんな2000万人を引きつける磁石のような魅力を生み出した、企業の衰退に物悲しさを感じるのは事実です。
それでも今回のニュースに対して、不思議と驚きがないのは、「IT業界に身を置かない私ですら想像できたこと」だからかもしれません。

スタッフ:坂本
(2013/10/3 UPDATE)
番組スタッフ
先月24日に東京有明テニスの森公園で行われた、テニスの東レ・パンパシフィック・オープンでクルム伊達公子さんが、ミスをした際に観客が「あ〜」と再三もらすため息に、「ため息ばっかり!」と激怒したことが話題となっています。
伊達さんは他にも、ため息に対し「シャラップ!」とも叫びました。
そして試合後にこう語りました。
「これだけたくさんの方が見に来る割には テニスを見ることのレベルが上がってこない。私にとって、観客のため息はポジティブなものではない。
日本の重苦しい中で、そこにため息がつくと、エネルギーを吸い取られる。
私は細かいことに影響されやすい。影響されなければいい話なのだけど」


欧米ではこのような場合、観客は“オー”というが、日本は“アー”とため息をもらすという観戦態度の違いに苛立っていたようです。
大会前にブログで「プレーが気持ちよくできるように、ため息のないサポートをお願いします」と呼びかけていたそうですが、ため息がもれるということは、それだけ真剣に応援しているということだと思うので、なんだか大人げないなと私は思ってしまいました。

このことに対しての世間の反応は、伊達さんを擁護する声も批難する声もありますが、
私が意外だったのは、ため息をもらす観客に対しての批判です。
ネット上では「こんな基本的なマナーも守れないのか」「観戦する以前の問題。完全なマナー違反」などの意見がありました。
しかし私は「マナー違反」と言われるほどのことなのだろうかと疑問に思いました。テニスは、“プレー中は静かにしていないといけない”というお約束があるスポーツです。緊張を強いられているぶん、プレーが途切れると一気にそれを吐き出すといったことは自然なことともいえます。
それに、全ての観客がテニスというスポーツを生で観戦することに慣れているというわけではありません。テニスに詳しくない人だって当然いるでしょう。そういった人たちは細かいマナーなど知らないわけです。
明らかなマナー違反ではない限り、大目に見てあげてもいいのではないでしょうか。

これはテニス限ったことではありません。観戦マナーというものはスポーツによって違います。
私は昔、某野球場で係員のアルバイトをしていましたが、そこはマナーに関するトラブルのオンパレードでした。
野球場では試合が終了すると同時に、ひいきチームが負けてしまった悔しさからグラウンドに向かってペットボトルやメガホンを投げる人が多いのですが、そんな時は係員や警備員がトラメガを使い「物を投げないでください」と注意します。
ある時、いつものように呼びかけていたら、ひとりのおじさんが私のところへ来て責めるような口調でこう言いました。「ジェット風船(応援グッズ)はよくて、なんでペットボトルは駄目なの?」
無茶苦茶な質問だと思いながらも、誰かに当たってケガをする可能性があるからだと説明すると、「こういうのは野球の醍醐味なんだよ、ね、わかるでしょ。なんでいちいち注意するの」と怒られました。
このおじさんは完全にマナー違反です。大勢の人がやっていて、当たり前のような行為になっていたとしても、駄目なものは駄目です。
そして野球のある意味醍醐味といえば「野次」です。野球の場合、相当強烈な野次を飛ばしてもマナー違反と言われることはまずありません。一度女性客から「あの聞くに堪えない野次を何とかしてくれ」と言われたことがありましたが、野次るなと注意することは難しいのです。
けれど、「〇〇監督やめろ」などと書かれたボードなどを掲げていると係員に注意されることがあります。
また、ひとりで観戦しに来ている客が、周りの応援に合わせず大人しく観ているという理由で他の客に絡まれるといったこともありました。これなどはマナーの問題というより、自分勝手な客による言いがかりです。

ひとつのスポーツの中にも、マナー違反かどうか線引きが難しかったり、ただ単にモラルの問題だったり、言いがかりであったりと、観戦態度に関して色々なことがあります。
そのスポーツに関する観戦ルールや注意すべきことを完璧にわかっている人はほとんどいないわけですから、やはり、よほどのことでない限り目くじらを立てる必要はないと思います。

7年後にはオリンピックが開催されます。
私なんかは、できる限り色々な競技を観戦しようと思っているのですが、その中には、テレビですら見たことのないような競技も含まれていると思います。
そんな競技を観戦に行って、悪気なく知らないうちにマナー違反をしていて、周りから白い目で見られたり、ましてや選手から「シャラップ!」などと言われた日には、きっとその競技を嫌いになってしまうことでしょう。
他人の観戦マナーには寛大に、そして自分自身は、最低限のマナーだけは気をつけようと思います。

(スタッフ:武市)
(2013/10/2 UPDATE)
番組スタッフ
大和田常務の土下座など、土下座のシーンが妙に心に残ったドラマ、『半沢直樹』。
主人公が謝罪師で、主演の阿部サダヲさんが土下座するポスタービジュアルも話題となった映画、『謝罪の王様』。
今、なぜかスポットが当たっている“土下座”ですが、なかでもとくにネットで注目を集めているのが「しまむら」の土下座騒動です。

*****
北海道札幌市にある衣料量販店「しまむら苗穂店」で、客が店員に土下座をさせた写真を撮影したうえ、ツイッター上で公開した。
その後、画像が拡散したため投稿者への非難が殺到、“炎上”騒ぎになっている。
文面には<謝罪する店長代理●●と平社員●●>(●の部分は実名)と実名まで晒されていた。
9月21日に画像が一気に拡散すると、「いくらなんでも土下座までさせるのは不快」などと批判が集中。投稿者はアカウントを削除したものの、ネット上には今も土下座シーンの写真が残る。
<「サンデー毎日」2013年10月13日号より抜粋>
*****

ことの経緯はこのようなもので、付け加えるとしたら、その後、土下座写真を投稿した人物の実名などの個人情報が晒されるという、これまでの「投稿⇒炎上」騒動と同じ、おなじみの末路を辿っていることでしょうか。
ただ、わたしが引っ掛かったのは、「投稿⇒炎上⇒個人情報を晒す」という流れではなく、近年、カジュアル化して、かつての効力を失ったとも言われる土下座に多くの人が反応し、土下座をさせたという行為自体に不快感を抱いている点にあります。

わたしも当然、「しまむら」騒動の土下座には不快感を抱いていますが、それだけでなく、『半沢直樹』の半沢の土下座シーンでは大和田常務に、大和田常務の土下座シーンでは半沢に、つまり土下座をさせた側に対して、不快感を抱いていました。
もしかしたら、これはわたしだけかもしれませんが、土下座をさせられた側に、それ相応の理由があるにしても、土下座が完了した途端、土下座をさせた側に不快感を抱いてしまうのはどうしてなのでしょうか。

土下座がテーマの漫画『謝男(シャーマン)』の作者で漫画家の板垣恵介さんは、先月25日に発売されたばかりの著書『裏 最強 土下座』(幻冬舎)のなかで、興味深い指摘をしています。
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土下座の強引性には、する側とされる側の立場を一瞬にして逆転させる力がある。
それは、俺たちの中に、土下座をする人=かわいそう=善人という先入観があるからだ。
だから、逆に土下座をさせる人には、その善人に謝罪させている悪人というイメージが湧く。

(中略)
土下座をする側とされる側の関係性の本質……つまりどういう経緯で土下座に至ったかという事情などまったく関係なく、善悪の立場は簡単に変わってしまうということ。
もちろん、密室で、する人とされる人の二人だけで行われる土下座ならば話は違う。
それは、善悪の印象を作り上げるのは、土下座を見ている周囲の人間の意識であるからだ。

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土下座をさせた側に不快感を抱くのは、土下座をさせた側について回る“悪人”というイメージのせい。
ほとんどの土下座には、このイメージが当てはまるように思いますが、もちろん例外もあります。
わたしが人生で一度だけ、目の当たりにした土下座は、まさに例外。土下座が完了した後、土下座をした側に不快感を抱くケースです。

それは数年前、今でも続く、あるテレビの人気バラエティー番組の制作に携わっていたときのこと。
その日の収録で取り上げたテーマは、「私の青春」。
ゲスト数名の甘酸っぱいエピソードがVTRとして流され、収録は和やかに進んだのですが、問題が起きたのは収録の終盤。
番組のオチ要員として、VTRのなかで大事な青春エピソードをいじられたゲストが突然、腹を立て、スタジオを出て行ってしまったのです。
すぐに10名ほどのスタッフが控室に駆け付けたのですが、そこでVTRを制作した会社のプロデューサーが頼まれてもいないのにやってみせたのが土下座でした。
その後、ゲストは機嫌を直し、収録を無事終えることができ、安堵はしたのですが、その一方でわたしは、このプロデューサーのいかにも“土下座慣れ”した感じに、不快感を覚えてもいました。

“土下座慣れ”した大人がする土下座は、“その場しのぎの心ない土下座”。
その代表格と言えば、選挙の土壇場で政治家がやる土下座や、食中毒で死者を出した「焼肉酒家えびす」の社長が記者会見で見せた土下座ですが、それと同じにおいを感じたからこそ、プロデューサーの土下座に不快感を覚えたのかもしれません。

「いくら社会的に地位のある人だとしても、その土下座の効力が永遠に続くわけではない。だから、本当に土下座が必要な場面に遭遇するまで、切り札として取っておいた方が身のためだろう」
板垣さんは著書でこう忠告していますが、この忠告が“土下座慣れ”した大人たちに届くことを願ってやみません。

(スタッフH)
(2013/10/1 UPDATE)

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