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番組スタッフ
今年も残すところ、1週間弱。
年の瀬の慌ただしい中、衆院選挙が行われ、自民・公明の勝利で終わりました。
結果は誰もが予想した通りです。
自民党の党人事もそのままで、目立った内閣改造も行われず、長期政権を目指さんとする第三次安倍内閣が発足しました。これも誰もが予想した通りかもしれません。

先日、召集された特別国会には、初当選した議員43人が初登院しました。
その43人の中で、今、注目を集めている議員がいます。
比例東京ブロックで初当選した自民党の前川恵議員です。
彼女のインタビューが、昨日のTBS系列の「Nスタ」や「NEWS23」で放映され、ネットで話題となりました。

私も「NEWS23」を見ていたのですが、とんでもない「公開処刑」を目にした気になってしまいました。
以下、その「公開処刑」で私が気になったところの抜粋です。

インタビュアー(記者)から前川議員にアベノミクスについて質問。
前川議員は今回の自民党の勝利が「アベノミクスに対しての評価を得た」と述べ、続く記者からの「実質賃金は下がっているが?」という質問に、「ひとつの課題だと思いますが、どうしよう、わかんない」と答えました。

また、自民党が政権を奪還する直前、消費増税とセットで行うと約束されていた定数削減について質問されると「自民党の方針ってどうでしたっけ?」という奇天烈な回答を寄越します。
挙げ句、「わかんなーい。ノーコメント。」で切り抜けようとします。
料理研究家の肩書きをもつ前川議員は「食」という分野で、精一杯がんぱるのだと訴え、インタビューVTRは終わりました。

おそらく、この放送を見ていたほとんどの人が予想した通り、翌朝、ネットで話題のニュースとしてまとめられていました。正直、編集した人、インタビューした人がイジワルだなと思いましたが、作り手の何かしらのメッセージが込められていたのかもしれません。

1つの政党が大勝した選挙において、私たちは何度となく、こういったことが起こるということを目にしてきたはずです。
小泉政権時、郵政解散選挙の時もそうでした。民主党が政権奪取したときもそうでした。
とんでもない1年生議員はたくさんいました。
練達した記者達からの攻撃により、ぼろを出してしまう議員、週刊誌に素性を暴かれ、資質を問われる議員など、当時の週刊誌、テレビをアーカイブ検索すれば腐るほど出てくるのではないでしょうか。
一党大勝時、とんでもない議員に注目が集まるのは、正しく言うと、とんでもない議員が見つけられてしまうのは、常のことなのです。

ネットには「誰がこんな馬鹿に投票したヤツは」という声もありますが、比例での当選ですので、的外れな気もします。しかし、選んでしまったこと、当選させてしまったことに違いはありません。
前川議員が当選したことについて、何を騒ごうがもはや「後の祭り」です。
選挙において、どのような人がどのような順番で比例名簿に名を連ねているのか、私は全く気にしたことはありません。あるテレビ番組で、自民党の比例名簿で下から2番目に登録されている女性は、選挙活動を全くしていないと語っているのを目にしました。
色々な人がいそうですので、次回から気にしてみようと思います。

「ワイドショー」的な政治ネタをどうでもいいと思ってしまうのは私だけではないはずです。
正直、私は、観劇はさておき、ウチワは本当にどうでも良かったです。前川議員も同じです。
このままこのネタがさらに盛り上がり、ワイドショー化してしまうことを懸念します。
政治のワイドショー化が進み、そうなるだろうと予想されていたのに、予想と違うと、政治への不満が爆発する時、私は思い出す言葉があります。

【一国の政治というものは、国民を映し出す鏡にすぎない】

これは19世紀イギリスの作家、サミュエル・スマイルズの著書『自助論』に登場する言葉です。
政治が国民のレベルより進みすぎている場合には、必ずや国民のレベルまで引き摺り下ろされ、反対に、政治のほうが国民より遅れているなら、政治のレベルは徐々に上がっていくのだとか。
立派な国民には立派な政治、無知で腐敗した国民には腐りはてた政治しかありえない、それはごく自然のなりゆきというのがスマイルズの主張です。

私たちは自分たちが「望むような政治」が、手元にないと腹を立てます。
前川議員の一件を、選択肢がないからこそ生まれた結果を悲劇だと嘆いていても仕方がありません。
私たちはどうすれば自分たちが「望むような政治」を手に入れることができるのか。
毎回、もれなく選挙に行くことか。政党の政策を熟知することか。
日本の政治そのものを隅々まで理解することか。

スマイルズの言葉を有難い賢人の教えとして信じるならば、なすべきことは明らかです。


スタッフ・坂本
(2014/12/25 UPDATE)
番組スタッフ
今年の流行語大賞を巡って、以下のような報道に接しました。
12月20日に配信された「NEWS ポストセブン」の記事から引用します。

「ダメよ〜ダメダメの流行語大賞にフェミニストから反発の声も」
2014年の「新語・流行語大賞」の年間大賞にも選ばれたお笑いコンビ・日本エレキテル連合の「ダメよ〜ダメダメ」。同セリフは「未亡人朱美ちゃんシリーズ」というネタの決め台詞だが、流行語大賞受賞を受けて、思わぬ反発の声が出ているのだという。
一児の母であるAさん(32歳)は、次のように話す。
「子供が幼稚園でこのセリフを覚えてきたときには衝撃でした。ダッチワイフの未亡人という設定だと聞いて、ますます嫌悪感を抱きましたね。女性自らがダッチワイフを演じてマスメディアに露出する、こんなことが容認される社会に違和感を覚えますが、それを子供がテレビを見るような時間に放映するメディアにも呆れます。子供たちがこのセリフを連呼していて、それを笑って見ている親もおかしいと思いますね」(Aさん)(以上引用)

ほかにも「『下ネタ』だからいけないというわけではない。女性が商品として扱われることに疑問を持たれずに笑いの種になる状況が問題」という「フェミニズム運動に関わっている女性Bさん(35歳)」の発言も紹介され、記事は以下のように締めくくられていました。「流行りの言葉というのは思わぬところから火がつくものだが、女性の中には今回の流行語大賞受賞に対して警鐘を鳴らす人も少なくないようだ」。

本当に、このようなことを言っている人がいるのかどうか。いたとしても「フェミニスト」と呼ばれる人たちがこぞってこのようなことを言うものだろうか。つい疑問に思うほど、「ダメよ〜ダメダメ」は今年、人口に膾炙しましたし、誰もが抵抗なく使っているように見えます。「朱美ちゃん」を演じる、橋本小雪さんが兵庫県豊岡市の出身ということで、同市役所前広場には、流行語大賞の受賞を祝う懸垂幕が掲げられたそうです。衆院選の直前には、スポーツ新聞のインタビューに答えた安倍晋三首相が、「日本エレキテル連合」について「知っておりますよ!」と発言。野党への思いとして「解散を批判し『ダメよ〜ダメダメ〜』って言っているところがダメなんですよ」と答えていました。

「未亡人朱美ちゃんシリーズ」というネタに対して、上記のような「反発の声」が本当にあるとしたら、
むしろ逆に質問したいことがあります。「朱美ちゃん」の相方であり、中野聡子さんが演じるおじさん「小平市の細貝さん」の立場はどうなるのかと。
細貝さんは、朱美ちゃんがダッチワイフであるにも関わらず、まるで人間であるかのように愛し、何とかして口説こうと、必死に話しかけます。しかしどんな提案を持ちかけても「ダメよ〜ダメダメ」としか言ってもらえず、しまいには朱美ちゃんが故障してしまうのです。

「未亡人朱美ちゃんシリーズ」はなにも、「女性を貶めている」わけではなく、むしろ女性の側から見た「男性の悲哀」「哀しい性(さが)」を表現しているのではないでしょうか。
細貝さんがどのような経緯で、朱美ちゃんを手元に置くようになったのかは詳しく分かりませんが、ここには高齢化社会に伴う「おひとりさまの老後」や、「高齢者の性」をめぐる問題も反映されているように思います。かつて年老いた人が、恋愛や性について語ることは「いい年をしてみっともない」とタブー視されましたが、最近では週刊誌で「熟年セックス特集」が組まれるのが当たり前になってきました。年老いてもなお、ままならぬ性欲、消えない恋愛への希望など、新時代の「人間の懊悩」が、「細貝さん」を通して描かれているように思うのです。もし「反発の声」があるとしたら、女性よりも男性の側から「バカにするな」という声が上がる方が、まだ理屈に合っているように感じられます。

2014年新春、「ぐるナイおもしろ荘 若手にチャンスと愛を誰か売れて頂戴SP!!」(日本テレビ系)で初めて見て、「日本エレキテル連合」に衝撃を受けた人は、私だけではないと思います。特に、ネタの最後に朱美ちゃんが壊れてしまう瞬間に見せる表情と仕草は圧巻で「すごい人たちが出てきた」と、大変驚きました。2人がブレークして以降、テレビで過去の苦労話などを聞くにつけ、すべてはこの「未亡人朱美ちゃんシリーズ」にたどり着くための道程だったのだろうと、感動を覚えました。厳しい下積み時代も、2人がユーモアを持って、現代社会や男女の悲喜こもごもを観察した結果が、このネタに表れているのではないか。今を生きる女性のたくましさが詰め込まれた、珠玉の作品なのではないかと思います。(スタッフN)
(2014/12/24 UPDATE)
番組スタッフ
「生後2か月の長女を連れ、居酒屋に行った」と女性週刊誌に報じられ、批判の的となっている山田優さん。
「夜7時半過ぎから10時前まで居酒屋に滞在していた」という居酒屋に居合わせた客の証言や、医師の「赤ちゃんはいったんウィルスに感染すると、重症化する。換気が悪く、人が集まるような場所に行くのは避けた方がいい」といった指摘を紹介したこちらの記事をうけ、ネットでは「母親失格」「子供がかわいそう」「子供に何かあったら、どうするんだ」などと批判が殺到しているようです。

「子供に何かあったら、どうするんだ」。念のため確認ですが、これは山田さんの家族でも何でもない赤の他人による書き込みです。
生後2か月の赤ちゃんを連れて居酒屋に行くのは、一般常識に照らし合わせたら非常識なことかもしれません。それを山田さんの家族が注意するのなら分かります。
ところが今回、批判しているのは山田さんとは一切面識のない“赤の他人”。
「はあ?息抜き?」といったキレ気味の批判もネットでは見受けられ、他人の育児にキレるほど感情移入していること自体、不思議で仕方がありません。

ただ、こういった事例はこれが初めてではなく、実はこれまでも飽きるほど報告されています。
とくに批判されがちなのが、辻希美さん、スザンヌさん、木下優樹菜さんなどが名を連ねる、「炎上ママタレ」。
彼女たちはこれまで何度も子育てに関する揚げ足をとられ、赤の他人からの非難を浴びつづけています。

たとえば、辻さんは、雨の中、生後2か月の息子を連れてディズニーランドに行ったり、インフルエンザにかかった娘とお菓子作りをしたりして炎上(この他にも娘の裸の写真をブログにアップするなど多数あり)。
スザンヌさんは、生後2ヶ月の息子と連日外出&カフェ三昧をしたり、40度の高熱を出して点滴を受ける娘の写真を公開したりして批判殺到。
母乳(正式には母乳とミルクの混合)で育てているのに何度もタイカレーを食べていることが槍玉にあげられたこともあったようです。

ネットに一定数存在する、他人の育児に口を出してしまう人たち。
今ではネットだけかと思いきや、今でも現実世界に存在しており、生後まもなく4か月になる子供の母親であるわたしの知人は、最近、遭遇した“育児口出しおばさん”の話を聞かせてくれました。

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ある天気のいい平日の昼、抱っこひもで子供を抱き、近所を散歩していたのですが、歩くたびに歩くときの振動で子供の首ががくがく揺れていた。
心配になり、家に引き返そうとしたところ、見ず知らずのおばさんが突然、自分の前に立ちはだかり、厳しめの表情を浮かべながらこう言ってきた。
「赤ちゃんの首、揺れてるんじゃない?かわいそうよ」
あのおばさんは、“もしかしたら気付いていないのでは”、という親切心で言ってくれたのかもしれない。
でも気づいていたからこそ、それを赤の他人にわざわざ指摘されたことに、妙に腹が立った。
*****

他人の育児に口を出してしまう人たちの書き込みを見ていて感じるのは、「理想の母親像の押し付け」や「世の母親に完璧を求める風潮」。
ただし、それを実行に移していいのは、自分の子供にだけであって、他人にそれをやるとただの“お節介おばさん”です。

初めて母親になった人にとって子育ては未知の領域。分からないことだらけで日々、試行錯誤の連続。ときに失敗することもあるでしょう。
その失敗を家族ならまだしも、赤の他人に責められたらどんな気持ちになるか、想像できますか。
赤の他人の子供の心配をするほどの親切心があるのであれば、口を出さない。
これが世の母親にとって、最上の親切のような気がします。

(スタッフH)
(2014/12/23 UPDATE)
番組スタッフ
12月22日(月) 代演:古谷経衡(評論家/著述家) ●政治離れ、クルマ離れ、草食化・・・今の若者に関する様々な「ウソ」

「若者の政治離れ」や「クルマ離れ」といった言葉が表しているように、今の若者は自分の欲求を特に打ち出さないと言われ、賛否両論あらゆる若者論が跋扈しています。
しかし、こうした若者論は事実と言えるのでしょうか?
古谷さんにお話を伺い、今の若者に関する「ウソ」を暴きます。


12月23日(火) ●復活なるか !? 格闘技興行の“いま”

大晦日と言えば大型格闘技興行を連想する方も多いのではないでしょうか?しかし、去年はメジャー団体の人気の衰えを背景に格闘技界の聖地と崇められた“さいたまスーパーアリーナ”は興行未開催という状況でした。
こうした状況のなか、今年は総合格闘技DEEPが開催を発表。地上波での放送、スポンサーも決定しないまま走り出した興行に大きなチャレンジ、無謀なのでは、という声もありました。
「メジャー団体ではないので、全てを自分たちでやるしかない」と、中小企業社長の姿も垣間見えるDEEPの佐伯代表を迎え、その想いと興行ビジネスの“いま”を探ります。


12月24日(水) ●タイトル未定

生活の党の小沢一郎代表が生出演。内容は決まり次第、お知らせします。


12月25日(木) ●インドのシリコンバレー「バンガロール」は世界に変革をもたらすか

ビジネスに特化したソーシャルネットワークサービス「LinkedIn」が、3億人以上にのぼるユーザーを対象に調査を行った結果、テクノロジー関係の技術者たちを惹き付けている世界の都市の1位は、「インドのシリコンバレー」として知られる南インドの「バンガロール」でした。
日本人にはまだあまり知られてない「バンガロール」、その魅力とは?
また、新たな変革はバンガロールから生まれるのか、探ります。
(2014/12/22 UPDATE)
番組スタッフ
画像共有アプリ「Instagram」の月間ユーザー数がサービス開始4年目にして3億人を突破。Twitterのユーザー数を上回るというニュースがありました。
ドラマや映画の公式アカウントも登場し、Twitterやブログではなく、Instagramで自身の日常をアップする有名人も増えています。

先日、モデルで女優の水原希子さんが自身のInstagramで「I'm in love with the rainbow」という言葉とともに、白いパンツを履いた女性の股間のちょうど真ん中に、虹のように輝く一筋の光が映っているという画像をアップ。
これが「女性器を連想させて下品だ」と非難をくらいました。

数々の批判に対し、水原さんはTwitterで「この写真に過剰に反応してる方がいますが、これは私ではないのでご安心して下さい。これはLina scheyniusという写真家さんの作品です。」と反論。

さらに「あの写真に下品とコメントされてる方がいます。エロティシズムとアートを下品と勘違いさせている方が多いと思います。
これはアートです。コンビニに並んでいるエロ本は下品です。どちらが正しいとは思いません。どちらも異なる良さがあると思います。ただそれを一纏めに下品だと判断しないで欲しい」と続けました。

「これはアートです」

「アート」に精通しない人間にとって、これほどまでに、言われた瞬間に返す言葉を奪われてしまう言葉はありません。
「これはアートです」という言葉は、理解できる人とできない人を分断します。

もちろん、理解できる人はオシャレでカッコ良くでスタイリッシュ。
理解できない人はダサいのです。
そして、わかる人がわかればいいというニュアンスを含んでいます。

確かに、水原さんがアップした写真がオシャレなのだろうなということは感じることができます。
しかし私は、おしゃれなエロスを好む若い女性はよくいますので、水原さんもそんな1人なのだろうと思ってしまいました。

これもアップする人が違えば、「下品なエロス」となってしまうかもしれません。
しかし、オシャレな水原さんがアップし、「上品なエロス」だと訴えようが「下品」だと捉える人は残念ながらいます。皆が皆、「上品なエロス」に対して寛容ではないのです。
水原さんが言うように、「エロス」をひとまとめにする人は当たり前のように存在します。

今月初め、女性器をモチーフにした作品を制作している芸術家のろくでなし子さんが、わいせつ物公然陳列などの疑いで逮捕されました。
この逮捕を受け、アートとエロスについて議論が盛り上がっているようですが、まだまだ、ろくでなし子さんの活動への理解が足りないのでしょう。

女性器アートは「表現の自由」であることは間違いありません。
しかし、それは「自由にどこでも表現してかまわない権利」ではないでしょう。
そして、「これはアートだから」と言い切ってしまうことが、「アートなら何をしてもかわない」というわけではありません。

6、7年程前でしょうか。
六本木の森美術館にイギリスの現代アーティスト、ダミアン・ハーストの作品がやってくるということで見に行ったことがあります。当時、一緒に仕事をしていた某雑誌の編集長が現代アートに詳しく、無知な私にハーストのスゴさを力説してくれたことが足を運んだきっかけです。

ハーストの作品は、牛や鮫など死んだ動物をホルマリン漬けにして展示することで有名です。
当時、私が森美術館を訪れた際も、“輪切り”にされた子牛が展示されていました。
彼の作品に対し、残酷だ、アートではないと批判する人もいるようです。
私は現代アートに詳しくはないですが、ハーストの作品は間違いなくアート。

当時、いくつかの雑誌で「とんでもない現代アートがやってくる」と喧伝されていました。
場所も森美術館。多くの人がハーストの作品を見るために訪れていました。
現代アートに無知な私は、周りの環境でもってして、「アートだ」と思い込まされてしまったのです。

しかし、奇抜な創作活動を行う人にはそれが重要です。作家本人が、あるいはその作家を敬愛する人が、活動を「アートだと」納得させる環境づくりをしなければなりません。
ハーストも当初は批判に対し、「これはアートだから」と反論したのかもしれません。
しかし、いまやハーストは世界で最も高値が付く作品を生み出す現代アーティスト。大多数を「納得」させました。

万人に伝わらない創作活動を「アート」だと納得・錯覚させるには、「外堀」を埋める必要があります。
そして、エロスをふくむ表現には、ある程度の注釈は付ける必要がありますし、見せる人を選ばなければなりません。


谷崎潤一郎は自身の変態性を文学に昇華しました。彼の作品を芸術だと評価する人もいます。
それでも私は谷崎は変態だと思います。
谷崎は例外です。多くの男にとって、エロスに貴賎は無いのかもしれません。


スタッフ・坂本
(2014/12/18 UPDATE)
番組スタッフ
 福島県が、福島空港の愛称を、「ウルトラマン空港」とする方向で検討に入る、というニュースがありました。福島民友新聞が14日に配信した記事によると、「ウルトラマンの監督で『特撮の神様』と呼ばれた故円谷英二氏(同県須賀川市出身)にちなみ、福島空港では2007(平成19)年度からウルトラヒーローを活用した装飾や展示、PRイベントを展開しており”空港の顔”として定着していることから候補に挙がった」といいます。また「愛称について県は『広く県民や市町村の賛同を得られるかどうかが課題』と説明しており、選定方法を検討する。『ウルトラマン空港』と命名するには著作権の問題解決も課題となる」とのことです。

 「ウルトラマン空港」という愛称に対し、反応は様々なようです。SNSのコメントを見てみると

・阿波おどり空港(徳島)で、必ずしも阿波踊りを見られるわけでない。それに対して、この空港では必ずウルトラマンを見られる(ジオラマだが)。名乗る必然はある。
・ウルトラマン空港! イイね! 観光立国になるんだもんね。 ぜひ採用して頂きたい。

といったような支持する意見が見受けられる一方

・バカを晒すのはやめときなって。
・福島おまえもか!! どんどん地方空港の名称がおかしくなっていく。

といった、批判的な考えも書き込まれていました。

11月には、鳥取空港の愛称が、鳥取砂丘と県出身の漫画家・青山剛昌さんの人気漫画「名探偵コナン」にちなんで、「鳥取砂丘コナン空港」と決定したというニュースもありました。
この名称に対しても賛否があったようで、インターネット上には「行ってみたい」といった歓迎の一方で「殺人事件を呼び込みそうな空港は嫌」という記述も見受けられました。

調べてみると、愛称がついている空港は、他にもいろいろあるようです。
中部国際空港の「セントレア」、美保飛行場の「米子鬼太郎空港」、高知空港の「高知龍馬空港」ぐらいまでは、報道などで接する機会もあります。しかし釧路空港の「たんちょう釧路空港」、山形空港の「おいしい山形空港」、富山空港の「富山きときと空港」、宮崎空港の「宮崎ブーゲンビリア空港」などは、どれぐらいの人が知っていて、果たしてどの程度浸透しているのか、疑問に思います。

そこで米子出身の30代女性に尋ねたところ、日ごろ「米子鬼太郎空港」または「鬼太郎空港」という呼称は使ったことがなく、「米子空港」、または単に「空港」と呼んでいるそうです。山形在住者にも聞いてみたところ「おいしい山形空港」という言葉そのものを、初めて聞いたとのことでした。
とすると、これら、空港の愛称は、果たして誰のためにつけられたのかという疑問が浮上します。
その土地に住んでいる人たちが使わないということであれば、むしろ遠方に住んでいて、旅行などでその空港を利用する可能性がある人たちのため、ということになるのでしょうか。
そうであるならば、遠方に住むこちらとしては、心配なことがあります。
現時点では何とか、愛称と空港の場所を結びつけて記憶できており、愛称を聞くとその土地を連想できる状態になっているが、このペースであまりにも増えすぎると、混乱してきて、分からなくなるのではないか、という点です。
その土地ならではのバリエーションをつけた愛称は、あってもいいと思います。しかしできれば、あまり多くなりすぎないどこかのタイミングで、愛称を付けること自体を、打ち止めにしてもらえるとありがたいと思います。空港はその土地の玄関口であり、パッと聞いてすぐわかる、シンプルに越したことはないのではないでしょうか。

ちなみに空港の愛称が決まった後の、効果のほどについては、「おいしい空港」の地元、山形新聞の記事に以下のような記述を見つけました。

山形、庄内両空港の愛称が「おいしい山形空港」「おいしい庄内空港」に決定して約2カ月。地元の人や利用客に浸透しているとはあまり聞かない。過去に「おいしい山形」と銘打ったキャンペーンを展開したこともあったが、空港の愛称としてはもうひとつインパクトに欠ける気がする。
空港の愛称は、空港利用の促進や知名度アップにつなげようと設置主体の自治体が公募して決めているようだ。かなり普及しており「高知龍馬空港(高知空港)」「米子鬼太郎空港(米子空港)」「富士山静岡空港(静岡空港)」などは実際、利用促進、知名度向上に貢献していると聞く。(中略)
愛称なのだから、イメージにこだわったり、「それなーに?」という印象や驚きがあったりしてもいいのではないか。(2014年8月1日付)

新幹線と競合することもあり、地方の空の便は苦戦を強いられており、それぞれに工夫が必要になっている、という現状はあるようです。しかし、目立つようにPRして愛称を付けた結果が、「インパクトに欠ける」と言われ、さらには、それらが増えすぎた結果、遠方に住む利用者にとって余計混沌とするのでは、逆効果なのではないかと思います。

同じような戸惑いを、ネーミングライツで名付けられたスタジアムなどにも感じることがあります。新聞で野球の原稿を読んでいて「コボスタ」「ヤフオクドーム」などとしか書かれておらず、最後まで読んでも、結局これはどこの県の出来事なのか把握できず、仕方なくスマートフォンを取り出して調べたことがありました。(コボスタは宮城、ヤフオクドームは福岡)

空港、スタジアム名などに、愛称や、地名とは無関係の企業名が冠される場合、テレビやラジオではなるべく、地名を冠した正式名称を読みあげてほしいのと、活字の場合は、地名を表記してほしいものだと思います。(スタッフN)
(2014/12/17 UPDATE)
番組スタッフ
カップ焼きそば「ペヤング」にゴキブリが混入している画像がTwitterに投稿されたことがきっかけで、商品の回収だけでなく、製造元が全商品の生産と販売を当面休止する事態にまで発展した、ペヤング問題。
このペヤング問題が話題になって以降、購入した食品に対する不具合を晒す行為がTwitterで相次いでいます。

先週金曜(12日)には、あるTwitterユーザーが「大手コンビニチェーンのサラダにバッタが混入している」と画像付きで報告。
先週土曜(13日)には下記のような文章とともに、「スポンジの一部が緑色に変色したケーキの画像」がTwitterにアップされ、販売元が「第三者機関により調査中」と発表する事態になっています。
*****
誕生日にカビ入りケーキって。電話したら平社員みたいなのが来た。
ケーキと500円券じゃどーにもなりませんよ(笑)これからクリスマスもあるのにね
カビが入ってるケーキ売っちゃうのかな?
×不二家で買うのはおすすめしない×
*****

ゴキブリ入りカップ焼きそば、バッタ入りサラダ、カビケーキ。いずれも衝撃的な食品の不具合であり、製造元や販売元に批判が殺到しそう。
このように思い込んでいましたが、今回は怒りの矛先が違うようで、、、食品の不具合を晒したTwitterユーザーに対する批判もちらほらあり、ねつ造を疑う声もあがっています。

・ゴキブリ入りカップ焼きそば
「写真を見たけど、どっからどう見ても捏造でしょ」「捏造でまじめに頑張ってる人が迷惑を被るのが本当に酷い」「捏造だろ。やった奴はたっぷり賠償取られて一文無しになるがいい」
・バッタ入りサラダ
「さすがにウソだろ バッタは野菜系の葉っぱは食わない」「ラーメンにゴキブリは分かるけど、サラダにバッタはうそ臭い」
・カビケーキ
「これ絵の具じゃないの?」「自作自演乙」「ケーキをカビ生えるほど作り置きしとくわけねーだろ」

食品の不具合を晒したTwitterの投稿をねつ造。これはあってはならないことですが、あり得ないとも言い切れません。しかも、食品の不具合をツイッターに晒すという行為は、晒された企業の倒産につながる可能性もはらんでいます。
ねつ造を指摘したくなるのは、晒された企業を守ろうという善意のあらわれなのでしょうか。

今月4日には、あるTwitterユーザーが投稿した画像をきっかけに、「地下鉄副都心線の運転士が運転中にスマホでゲームをしている」として騒動になりましたが、このてん末が象徴的です。

<副都心線でスマホゲームをする運転手、釣りと判明!>

画像の投稿後、一時は運転手に批判の声があがりましたが、その後、鉄道に詳しいネットユーザーが投稿された画像を分析し、「手が明るすぎる。反射では?」「運転手の視線とスマホの位置がおかしい」「そもそも副都心線はワンマン運転」などと指摘。「運転手ではなく乗客の姿がガラス越しに写りこんだ可能性が高い」と結論づけられました。
それをうけ、きっかけをつくったTwitterユーザーに批判が殺到し、結局このTwitterユーザーはアカウントを削除する破目になっています。

食品に不具合があるという指摘と、それがねつ造という指摘。どちらにも確たる根拠はありませんし、Twitterの投稿だけで真偽の判断をするのは至難のわざ。混乱を招くだけです。
不具合の被害に遭ったとしたら、正義感に任せて、もしくは怒りに駆られて、Twitterに投稿したくなることもあるかもしれません。
しかし、そこはぐっと堪えて、製造元や販売元に苦情を言う。これが賢明なのではないでしょうか。

(スタッフH)
(2014/12/16 UPDATE)
番組スタッフ
12月15日(月)星浩●若者が放棄した「選択する自由」
戦後最低の投票率になると見られる今回の衆院選挙。自民、与党の圧勝で終わりました。
選挙というものが、高齢者が自身の願望を間接的に叶えるためのシステムになっていると指摘され、若者が選挙に行けば、日本は変えられる、自民の圧勝は食い止められたと訴える声は以前からあります。
歴史的低投票率だった今回の衆院選で、若者が放棄したものとは?


12月16日(火)岸博幸●Google税、その効果と日本導入の現実味
イギリスのジョージ・オズボーン財務相は12月3日、いわゆる「Google税」を国際企業に課す、新しい制度を創設するとの方針を明らかにしました。イギリスでは、GoogleだけでなくAppleやAmazon、Facebook、スターバックスなどが対象になるといいます。Googleなどのグローバル企業は、国境を超えてサービスを展開していますが、拠点をアイルランドなど税金の安い別の国に置くなど、イギリスでは税金を収めなくてもすむような節税対策を行ってきました。
Google税導入の効果とその背景にあるグローバル企業の租税回避の実態、日本導入の可能性を考えます。


12月17日(水)●出版業界内から「反ヘイト!」の声を上げる意義
中国や韓国を批判する「嫌中憎韓」本の売れ行きが好調な出版界。憎悪をあおるような言説を疑問視しブームに対抗しようという動きが内部から出始めました。出版業界内から「NOヘイト!」の声を上げはじめたのが「ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会」です。
なぜ出版を生業とする人たちがあえてのろしを上げたのか。 出版関係者が「反ヘイト!」の声を上げる意義とは?


12月18日(木)伊藤洋一●執筆支援ソフトで変わる小説の未来
小説の「面白さ」とは何か。この問いに、コンピューターで作品を解析し、科学的に答えを導こうという取り組みが進んでいます。
ベストセラー『100回泣くこと』の中村航さんと『くちびるに歌を』が本屋大賞4位になった中田永一さんが共作した小説『僕は小説が書けない』(KADOKAWA)は、自家製の創作ソフトを使って執筆。パソコンでソフトを立ち上げると「あらすじ」「登場人物」「場面」の3要素を筆者に質問。例えば「あらすじ」を選択すると、シナリオ理論を基に「物語が始まるきっかけは何か」「どんな試練があるか」といった質問が投げかけられます。回答欄には「突然」「だが」といった接続語が補助的に示され、発想をうながしてくれるというもの。
こういった新たな動きをきっかけに、小説の未来について考えます。
(2014/12/15 UPDATE)
番組スタッフ
『ターミネーター』シリーズ最新作『ターミネーター:新起動/ジェニシス』の予告編が公開されました。
現在67歳のアーノルド・シュワルツェネッガーが12年ぶりにシリーズ復帰を果たすことで、映画が公開となる来年7月を前に早くも話題となっているようです。

ターミネーターのストーリーといえば、シリーズを通して人工知能を有するロボット兵器と人間との攻防が描かれていますが、「人工知能vs人間」というターミネーターのようなことが現実に起こるのでないかと危惧する人もいます。
例えば、テスラモーターズを創業した起業家のイーロン・マスク氏もその1人です。

イーロン・マスク氏は今年の10月、人工知能について次のような懸念を示していました。

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Musk氏は先週、米マサチューセッツ工科大学(MIT)航空宇宙工学科で開催の「2014 Centennial Symposium」で、「AIによって、われわれは悪魔を呼び出そうとしている。五芒星と聖水を持つ男が登場する物語は皆さんもご存じだろう。その男は悪魔を操ることができると確信しているが、実際にはそれは不可能だ」と述べた。 
【CNET Japan「人類はAIによって悪魔を呼び出そうとしている」:E・マスク氏、再び懸念を表明】
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イーロン・マスク氏が人工知能について、否定的なコメントを述べるのは今回が初めてではありません。
8月には自身のTwitterで人工知能は「もしかすると核兵器よも危険かもしれない」と述べています。
イーロン・マスクはかなり真剣なようで、今年の6月、『ターミネーター』のようなことが起きる不安を述べ、人工知能を監視できるようにする目的のためだけにAIテクノロジーを扱う企業に出資もしています。

また、理論物理学者のスティーブン・ホーキング博士も人工知能の未来を否定的に捉えています。

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「われわれがすでに手にしている原始的な人工知能は、極めて有用であることが明らかになっている。だが、完全な人工知能の開発は人類の終わりをもたらす可能性がある」
(中略)「ひとたび人類が人工知能を開発してしまえば、それは自ら発展し、加速度的に自らを再設計していくだろう」、「ゆっくりとした生物学的な進化により制限されている人類は、(人工知能と)競争することはできず、(人工知能に)取って代わられるだろう」
【AFP 「人類の終わりの可能性」ホーキング氏、人工知能開発に警告】
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世界にイノベーションを起こしてきた先見の明があるイーロン・マスクが言うのなら、天才と称されるホーキング博士が言うのなら…と思ってしまう自分がいますが、「核兵器より危険」「人類の終わりの可能性」と聞くと、「ターミネーター」のようなSFのお話に聞こえ、想像力が追いつかないのも事実です。

昨年、Facebookが人工知能研究ラボを立ち上げました。
Googleもいち早く、人工知能の研究に乗り出しています。
「人工知能」の活躍分野をいかに広げるか、IT企業に課せられた命題なのかもしれません。
「経営の天才」であるGoogleのエリック・シュミット会長は人工知能がもたらす未来を肯定的に捉えています。

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グーグルは最近、社内にロボット研究所を立ち上げたりもしている。しかし、シュミットは自動運転車の助手席に座るのが「完全にハッピー」ではない(つまり、恐ろしい)体験だと認める一方で、機械が仕事を奪ったり、世界を征服したりするといった心配は、すべて正当性を欠くものだとも考えているのだ。(中略)
「織機の歴史を振り返ってみましょう。この(自動織機が世に出た)時代にも、混乱は見られました」と彼は述べる。「しかし、より機械化された衣料の製造技術を取り入れることで、人々は皆、より裕福になりました」。
【WIRED 人類はAIを恐れる必要はない:Googleエリック・シュミット語る】
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人工知能がもたらす未来は「天国」か「地獄」か。私には全くわかりません。

私個人の日常生活も、人工知能の恩恵を被っています。
例えば、車を運転する時のカーナビです。
行ったことのない場所に行く時、カーナビはとても役に立ちます。しかし、慣れてくると「なんでそんな道を勧めるんだ」と苛立つこともあり、カーナビの性能自体にはまだまだもどかしさを感じます。
車を人工知能が運転するという技術開発も進んでいますが、やはり車は自身の手で運転したいという人もそれなりにいるでしょう。

iPhoneには「Siri」という音声認識型の“秘書”機能が付いていますが、私は使っていません。機能自体をオフにしています。使ったことがある方ならお分かりでしょうが、理由は自身の手で操作した方が圧倒的に早くて正確だからです。
かゆいところにまで手が届く、人間の行動・思考の一手先を読み取るような人工知能はまだまだ生活レベルでは見られません。(私が知らないだけで、すでに普通に人工知能と気づかれることなく、生活に浸透しているものもあるのでしょう。)

現代の人工知能のもどかしさが解消された時、私たちにもたらされる未来は「天国」か「地獄」なのか。
やはり、私には想像することは適いません。

世界で起こった大きな悲劇の中心には、人間が生み出した科学技術に、生み出した人間が足をすくわれるという事実があったように思われます。

無学な私が技術者たちに願うのは、人工知能に足をすくわれないように、その抑止力となるような科学技術を進歩させてくれること、そして、何より「人工知能は恐ろしくないものだ」と圧倒的な科学的根拠でもってして私たちを納得させてくれることです。
私たちは「科学に絶対がないこと」も知ってしまっています。
人工知能の恩恵を被る使う側の私たちは、今よりもっと人工知能が普及した未来に適応できるよう、心構えをしておく必要があるのも事実です。

スタッフ:坂本
(2014/12/11 UPDATE)
番組スタッフ
 我が家の近所に、ちょっと変わったお店があります。「福嶋電設株式会社」。これだけ聞くと、よくある、電気工事を請け負う会社だと思われるかもしれませんが、ここは最近で言うところの「ナノニ」のお店です。「ナノニ」とは、某民放テレビ局の特番のタイトルにも冠されている言葉で、いわゆる「二足のわらじ」といった意味合いかと思います。「蕎麦屋なのに、メロンパンが評判の店」「回転寿司なのに、フレンチが流れてくる店」など「ナノニ」の店を、度々、メディアで見かけるようになりました。

さて、冒頭の「福嶋電設株式会社」。実は電気店でありながら、花屋さんでもあります。店主は私よりずっと若い、福嶋慶太さん(27)。実家の電気店を継ぎましたが、前から興味のあった植物も扱いたいということで、それならばと両方やることにしたそうです。オシャレに改装した店内やガレージは、花だけでなく、食虫植物などの珍しい鉢も扱っていて、マニアなお客様が訪れているのも目撃しました。慶太さんはその合間に、依頼を受けては道具を抱え、電気機器の設置や修理に出かけて行くのです。
「どちらかが本業と言うよりも、両方好きなので、同じぐらい頑張りたい」と言います。

学校では教育関係を学び、元々は保育士。その後、様々な職業を経て、現在の「電気屋ナノニ花屋」にたどりつきました。考えてみれば、私とは真逆の選択です。私自身は会社員をやりながら、別の方面のことを始めましたが、とうとう両立を諦めて、会社を辞めました。慶太さんは「ひとつのことを追求できる人はうらやましい」と言います。しかし私は「好きなことを複数仕事にできるなんて、うらやましい」と思うのですが、どうでしょうか。

「二足のわらじ」を辞書で引くと「同じ人が両立しないような二種の業を兼ねること」(「大辞林」より)とあります。

思い出すのは、プロ野球・日本ハムの大谷翔平選手(20)です。
当初、栗山英樹監督(53)が掲げた「二刀流プラン」には、プロ野球関係者の間からも批判が起きました。「いくらなんでも不可能」「中途半端になる」といった声です。
しかし2年目となった今季、大谷選手は投手としても打者としても活躍。5日の契約更改では7000万円増の1億円でサイン。高卒3年目での1億円到達は、あの松坂大輔投手以来2人目だそうです。それでも「二刀流の自己評価は?」という質問への答えは「50%くらい」。なんという謙虚さでしょう。さらに12月4日付のスポーツ報知に掲載された記事によると「やりたくてやっているので。投げる打つとかではなく野球が好きなんです」と語っているとのことで、もはや突き抜けています。今となっては、二刀流は称賛の的であり、批判があったこと自体、忘れそうです。

精神科医の和田秀樹氏は、著書「30代からのお金と時間の自己投資学」(PHPエル新書)の中で、
「仕事の分野でも、今は、二足のわらじをはく時代になりつつある」と記しています。和田氏自身、医師をやりながら本を書き、映画監督としてもデビュー。「チャンスさえあれば、フレンチの店も経営してみたいし、高級クラブの経営などもしてみたいと思っている」そうで、それというのも「人生は欲張りになった方が楽しめる」と考えているから、とのことです。

二足のわらじをはく人をさして「ワラジスト」と呼ぶ言葉があるそうです。
本業の収入を補うためや、収入アップのため、ビジネスとしての副業、という考え方もあるかと思いますが、これからは「面白いから」「やってみたいから」という理由で「両方本気でやる」というチョイスがあっていいように思います。それこそが、今後のワラジストの、ワラジストたるたるポイントであり、それはつまり「働き方」というより「生き方」の選択なのだと思います。(スタッフN)
(2014/12/10 UPDATE)
番組スタッフ
売れないと言われて久しい、海外文学。
トーハンが今月1日に発表した2014年の年間ベストセラーで、海外文学のランクインは0(ゼロ)。
ランクインしているのは、文学ではなく、今年一番のヒットを飛ばしたアニメ映画の小説版『アナと雪の女王(ディズニーアニメ小説版)』(総合9位)と、『ダ・ヴィンチ・コード』でおなじみダン・ブラウンの最新ミステリー『インフェルノ』(文芸書8位)ぐらい。

本が売れないと言われるなか、とりわけ厳しい状況にある海外文学。その厳しさを端的にあらわしたツイートが先月18日にされ、それをきっかけに書店員、出版社を巻き込んだ議論へと発展しています。

議論のきっかけとなったのは、『絶望名人カフカの人生論』『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』などで知られる編訳者の頭木弘樹さんのツイート。
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怖ろしい話を聞いた…。海外文学の翻訳は、初版1500部とか、初版印税ナシが普通になってきているという。増刷はなかなかされないだろうから、初版印税ナシだと、実質、無報酬に。
初版1500部でも、生活はとてもできない。これでは翻訳をする人はいなくなってしまう。したくても生活できない。
『海外文学が消滅する!?』より抜粋>
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今日までに4000以上リツイート、そのリツイート数が反響の大きさを物語っています。

このツイートに共鳴するように、その8日後の先月26日、とある書店の文芸書を担当している書店員さんが以下のようにツイート。
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海外文学絶滅なんて、恐ろしい単語が飛びかっているけど、売り場に立っていて悲しくも切に思います。ほんとに売れない。
原因は様々あると思うけど、(そもそも単行本自体売れないし…)でもいろいろ考えて、1番単純かつ大きな問題は実は値段ではないかと思うんです。
面白いかどうかわかんないものに、二千円も三千円も払うのはものすっごくハードルが高いと思うんですよね。
『海外文学を愛する書店員が考えた「海外文学が売れないのは値段の問題では?」』より抜粋>
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「海外文学が売れないのは値段の問題では?」と投げかけていて、この投げかけに答えているのが河出文庫(河出書房新社)のTwitterアカウント。
「値段を下げたら、それ相応の販売部数の伸びが期待できるのか。そこまでの自信は持てない」と答えています。

<書店員「海外文学が売れないのは値段の問題?」出版社「お返事します」>

わたしはというと、海外文学をめったに買うことはありません。買わない理由はひとつではなく、いくつかのマイナス要素がこれまでの人生で重なってきたためです。

・評価の高い作品を買って読んでみたが、読み終えることができたのはわずか
海外文学に手を出し始めたころは意地でも読み終えようと頑張ったものですが、それでも読み終えることができたのはわずか。
読み終えることができないと「損した」という気持ちが強くなり、次の一冊につながらない。
読み終えて、結果、「つまらなかった」であれば、次につながるのですが、、、。

・読み終えることができない理由のひとつは、登場人物の名前がカタカナで把握しきれないから
ヘタレ感が漂いますが、登場人物の名前がカタカナだと把握しきれず、途中でどうしても迷子になってしまう。とくに登場人物が多い作品は、「見慣れない(厳密に言うと忘れてしまった)名前が出てくる度にページを戻し、その人物の名前を探し、読み直す」という作業の繰り返し。
登場人物の一覧表を載せているものも増えてきましたが、結局は一覧表にいちいち戻ることが億劫になってしまうことがほとんど。

・マイナス要素を払拭するほどの一冊に出会えていない
どんなにマイナス要素があったとしても、マイナス要素を払拭するほどの作品に出会えていれば、海外文学に対するイメージは今とは全く違っていたはず。
出会えないのは、出会いの頻度が日本文学に比べて圧倒的に少ないから。読みたい本が同時に数冊あった場合、海外文学はどうしても後回しになってしまう。

このうち、改善の余地があるとしたら「出会いの頻度」。そこで海外文学を後回しにする理由を考えてみると、結局は「値段の差」にいきついてしまいます。
日本文学の新刊(ハードカバー)が1500円前後なのに比べ、海外文学は2000円以上のものがほとんど。2000円以上も払って、しかも数時間かけてつまらないものを読んでしまったときのことを想像してみてください。途方に暮れっぷりは異常です。
まずは値段の面で日本文学と同じ土俵に上がること。それが今の厳しすぎる状況を多少なりとも変えるきっかけになるような気がします。

(スタッフH)
(2014/12/9 UPDATE)
番組スタッフ

今週一週間、タイムラインがお届けするSP企画、『衆院選を入口調査!それでも私が投票するワケ』。

与党が解散権を行使し、大義なく論点が今一つ絞れない、今回の衆議院選挙。
各党の公約は出揃い対立軸は少し見えてきましたが、それでも未だ困惑している有権者は多い。
その原因は「アベノミクスの信を問う」からではないでしょうか?

与党が「成果」を強調したいのは分かりますが、現状の「金融緩和、財政出動、成長戦略」を検証したところで、2年半後の2017年の4月に、私たちの暮らしが本当に豊かになっているのか、増税に耐えうるのか、まだ誰にも分かりません。
しかし、今回の選挙で投票に行かなければ、自動的に将来を肯定することになってしまう・・・。
そこで今週のタイムラインは、せっかくなので、投票に行く人も行かない人も、選挙権のない人にも、あらためて、こんなことを訊ねてみたい。

「アベノミクスで、あなたは本当に幸せになれますか?」
「今回の衆院選、あなたの争点は何ですか?」

街頭での緊急「入口調査」を実施。そのうえで、有力コラムニストたちの「幸せの論点」から、大義なき今回の選挙の論点を提案、検証していきます。

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12月8日(月) 代演:小田嶋隆(コラムニスト) ●見せかけの処方箋としての成長戦略


安倍総理は、「アベノミクスを今後も継続することで賃金は上昇し、国民生活は豊かになっていく」として、衆院選では「アベノミクスの継続の是非を国民に問いたい」という考えを示しています。
景気上昇の実感はなく、GDPはマイナス成長。国民には不安感が広がり、この2年間で豊かになった実感はありませんが、アベノミクスの継続で国民の生活は豊かになるのでしょうか?
「成長戦略は見せかけの処方箋」と厳しく指摘する株式会社リナックスカフェ代表取締役の平川克美さんをスタジオにお迎えし、アベノミクスの継続が国民の生活に何をもたらすのか、考えます。


12月9日(火) ●企業を守らず、人を守る。あるべき税金制度とは?

衆議院選挙のポイントのひとつは、税制度と使いみち。社会構造および経済構造の変化を考えれば、増税は避けられない問題なのかもしれません。
しかし、消費税の引き上げ、法人税引き下げやグローバル化による景気浮揚、これらがもたらす税収だけで良いのでしょうか?
消費増税は、格差拡大の流れのなかで低所得者の負担が増します。また、企業のグローバル化は、利益を国外に流出させます。
つまり、負担が大きいのは、国外に出ることができない所得の少ない国民。現状では、格差の拡大も企業のグローバル化も、避けることは難しい問題でしょう。
では、そんな時代の“あるべき税制の姿”とは?
「企業を守らず、人を守る。」と、社会的投資国家を提唱する京都大学大学院教授の諸富徹さんにお話を伺い、考えます。


12月10日(水) ●数字に表れない日本の価値を直視せよ(仮)

内容が決まり次第、お知らせします。


12月11日(木) ●トリクルダウンは幻想?現実直視で見えてくる未来(仮)

内容が決まり次第、お知らせします。
(2014/12/8 UPDATE)
番組スタッフ
「ジュラシック・パーク」シリーズの四作目となる『ジュラシック・ワールド[3D]』の海外版予告編が公開されました。日本では2015年の8月公開予定です。

Jurassic World - Official Trailer (HD)

実に14年ぶりの新作で、「ジュラシック・パーク」から数えると22年。
大好きな映画というわけではないのですが、一作目を観たときの衝撃を私はいまだに記憶しています。
「ありえない怪獣映画」ではなく「ありえそうな恐竜映画」のリアリティは当時、中学生だった私を興奮させてくれました。琥珀に閉じ込められた蚊の血液を使えば、絶滅した恐竜に会える日がやってくる…そう夢想していました。

来年、公開となる『ジュラシック・ワールド[3D]』、その設定に中学生の頃の興奮が蘇りました。
一作目の「ジュラシック・パーク」、舞台となる孤島に富豪・ハモンドがバイオテクノロジーを駆使して現代に蘇らせた恐竜を集めた娯楽施設をオープンさせようとしていました。視察に訪れた学者らが悲劇に見舞われ、施設のオープンは中断されます。

来年公開予定の『ジュラシック・ワールド[3D]』、第一作でハモンドが構想を描いた恐竜のテーマパークが、20年以上の時を経て、ついにオープンするという設定なのです。

しかし…、世界中のファンが熱狂する中、恐竜の専門家らが『ジュラシック・ワールド[3D]』に不満を述べるという興ざめしてしまうニュースを目にしてしまいました。
これです。

「最新映画の恐竜は時代遅れ、専門家指摘/ナショナルジオグラフィック ニュース」

第一作の公開から22年。その間、恐竜に関する研究は日々進歩し、新たな事実が次々と明らかになりました。
その一つが、恐竜には羽毛が生えていたという発見です。
これについては多くの人がご存知のことでしょう。私は恐竜羽毛説を知った瞬間、何だか残念な気持ちになりました。
ジュラシック・パークなどに見られるトカゲっぽい恐竜の方が、私にとっては恐竜ですし、羽毛が生えているものよりも、鱗で覆われた生き物の方がより恐怖を感じます。

フィクションの世界に、学術的事実を突きつけてくる人はたくさんいます。
それでも、恐竜に羽毛が生えていて、トカゲのような鱗の肌を持つのは間違いだという説は浸透しつつあります。知っている人は知っている事実のように思われます。
「知っている人は知っている」、つまり知っているとちょっとかっこいい気がする。
『ジュラシック・ワールド[3D]』のトレーラーをSNSでシェアしようとしましたが、恐竜羽毛説にそぐわない設定だと知ってしまうと、何だか自分がぬか喜びしたような気がして、興奮という感情に肩すかしをくらったような気がして、シェアすることをやめました。

最近、新しく得た情報に対する感情が一瞬のうちに覆るということが本当によく起こります。
それは私が情報を得て、その真偽を確かめるリテラシーが低いからかもしれませんが…。

ニュースが二転三転することは珍しいものではありません。
それはネットで話題の出来事も同じ。
シェアされてきたおもしろいニュースに「いいね」しようと思ったら実はものすごく古い記事だったり…、ある人の善行に感心していたら、いつの間にかその人の悪行が晒されてしまったり…、おもしろいと思った記事が実は釣りだったり…。
ネットで話題となる出来事に、その真偽や本質を確かめることなくシェアしようものなら、デマの拡散に一役買うなど、恥を掻いてしまうこともしばしばです。

日常の変化はめまぐるしいけれど、その変化に気付かないことはよくあります。
しかし、ネットにおいては変化が可視化されています。
違う意見をもつ人々、あら探しをしてヒーローになりたい人々、バカを許さない人々。
これらの人々によって良くも悪くも、昨日信じたことが「ウソ」になる、更新された情報に気づかないと恥を書く。

ネットによって可視化されるのは「変化」だけではありません。
恥を掻いてしまうようなことをするとすぐわかってしまいます。
恥を掻くことは大いに結構です。しかし、ネットの嫌なところは、恥がいつまでも履歴として残ってしまうところにあります。

多分、気にしない人は全く気にしないことなのかもしれません。
スマホのニュースアプリをチェックし、PCで話題のニュースやブログを読んでいるうちに、
「情強アピールはとてもダサい、でも情弱と認められたくない、自身の情弱を知られたくない」というめんどくさくておかしな自意識が芽生えてしまったと最近、痛感します。

誰よりも優位に立とうとする、ネットのマウンティング文化。
多くの人がこの文化のおかげで、辛酸をなめてきました。中には人生を棒に振ってしまった人もいます。
そんなことにはならないかもしれないけど、はしゃぐと何だか恥ずかしい。恥の履歴を残したくない。

しかし、そんなことも気にせず、自身の日常の素敵な発見をアップしている人こそ、ネットの“つながり”というヤツを楽しめているのでしょう。少し前のハロウィンも満喫できたのでしょう。


スタッフ・坂本
(2014/12/4 UPDATE)
番組スタッフ
今回から、毎週水曜日の当欄を担当することになりました。日頃は舞台の脚本などを書いております。世の中で起きる物事の「舞台裏」とまではいかずとも、「舞台袖」からチラリと見える人や出来事に照明をあてられたら、という気持ちで、このタイトルにしました。よろしくお願いします。
 さて、我が家の近所に、私がほぼ仕事場として利用し、1年のうち300日は滞在する、全国チェーンの喫茶店があります。行ったことがある方はご存知かと思いますが、このチェーンでは、温かい飲み物を注文すると、平たい木製の、ちょうどアイスキャンディーの棒のような形をしたマドラーが付いてきます。これがいわば「おみくじ」のようになっているのです。
例えば……
「Get a new haircut」(新しい髪型にしてみてね)
「Go to a supermarket and buy fish」(スーパーに行って、お魚を買いましょう)
といった、ラッキーアドバイス的な内容が、英文で一行、印字されています。
 このマドラーを巡って、私がある異変を感じ始めたのは、ちょうど去年の今頃でした。多忙による睡眠不足で店に行くと、コーヒーに添えて出されたマドラーには
「Sleep nine hours. You'll be alright」(9時間寝れば、もろもろ大丈夫)
仕事で大変にムカつくことがあり、関係者を呪った状態で店に行ったところ
「He might be wrong」(彼は間違っているだろう)
 その「的中」ぶりに、私は仰天しました。そしてまず、一年に300日通って顔を合わせているにも関わらず、いまだ互いに名前も知らない、この店の店長を疑いました。もしかしてこの人、何食わぬ顔で、私のいろんな状況を把握しているのではないか。私が店の前でかけた仕事の電話に、実は聞き耳を立てていて、その日に出すマドラーを選んでいるのではないか……。 
いやいや、あの店長に限って、そんなはずはないのです。メガネ男子の店長は、見るからにマジメ。接客にも調理にも誠意が感じられ、新入りのバイトさんにも、厳しいながら愛情を持って指導にあたっているのを、私はこの目で見てきました。何より、常に店の切り盛りに忙しそうで、私に出すマドラーをいちいち選定している余裕など、彼にはないのです。
インターネットで調べてみると、私以外にも、このチェーンのマドラーを「お告げマドラー」「占いマドラー」などと呼んで、日々注目している人たちがいることが分かりました。そして、五百田達成(いおた・たつなり)さんの近著で、ベストセラーになっている「察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)に「男は分析されたくない 女は言い当てられたい」という章を発見しました。五百田さんによると、女性は男性に比べ、他人から「言いあてられたい」「分析されたい」という願望があると言うのです。

他人から「こういう人間なんだよ」と言い切られることで、自分を発見したような気持ちになります」。そういう欲求があるからこそ、女性には「占い好き」「心理テスト好き」が多いのです。
彼氏からも「君ってこういう人だよね」と言われると「私のことをわかってくれている」と嬉しくなります。(本文より)

 考えてみれば、占いが載っていない女性誌を見たことがありません。
年末ということもあり、今月の女性誌を開くと、巻頭は軒並み占い特集です。「占い」や「霊視」の分野を得意とする芸人さんや女子大生の方がテレビで活躍しているのも「ズバッと言ってほしい」というニーズを裏付けているのかもしれません。
一方で私は他人ではなく、マドラーに言い当てられたことに、感動に近いものを感じました。それは「自分を発見」というよりむしろ「人間ではない何か大きな力、神様的な存在があって、こっそり私を見ているのか?」という驚きと、畏怖のような気持ちだったように思います。もしかするとその辺は、男も女も、関係ないのかもしれません。
 ちなみに、五百田氏によると、「言いあてられた」感を出すための会話のテクニックを「バーナム効果」と言うそうです。「誰にでも当てはまるようなことを、さもその人だけのことかのように思わせる」技術で、つまり私も、マドラーの「バーナム効果」に「言いあてられた」のかもしれません。(佐藤奈央)
(2014/12/3 UPDATE)
番組スタッフ
知りたい情報や世間を騒がせているニュースの概要が手っ取り早く手に入るという便利さの反面、恣意的で無責任との批判もある「まとめサイト」。
昨日、このまとめサイトのマイナス面を強く印象付ける騒動が起こりました。

ことの発端は、今は削除されて見ることができないこちらのまとめ。
<【正論】カンニング竹山氏「福島の放射能汚染は深刻。 復興なんて程遠いのが現実」>

そして被害に遭ったのが、カンニング竹山さん。
まとめのタイトルだけを読むと、竹山さんが「福島の放射能汚染は深刻。復興なんて程遠いのが現実」とどこかで発言したかのように読み取れますが、これは事実無根。
まとめ主のねつ造であることが発覚し、まとめ主に批判が集中しています。

どういうことかというと、、、そもそも竹山さんは東日本大震災後、福島県に何度も足を運んでいて、おととい(30日)も南相馬市を訪れ、訪れたときの様子をTwitterに投稿していました。

たとえば、こんなツイート。
・“除染作業中”と書かれた登りの写真とともに「福島駅に帰るのに飯館村を通ると至る所にこの登りが立っている!」。
・“立入禁止”と書かれた看板とともに「浪江、双葉、大熊はこうなってます。復興とはまだまだかけ離れてる現実。」。

今回問題となっているまとめは、こうしたツイートの引用を柱に、自分の主張をツイートの間に織り交ぜて構成したもの。
ウェブ魚拓で内容を確認してみると、上記のものを含めたいくつかのツイートを引用したうえで、「酷い現状ですね。僕なんかはこの画像を見るだけで心が寒々とし、福島をこんなにした原発やそれを未だに擁護し使い続けようとする電力会社や政府の連中に対して凄まじい怒りが湧いて来ます。」などと持論を展開しています。
まとめの冒頭には<これを見れば誰でも「原発を使ったせいで地元をこんな風にされたくない」 と思う 脱原発が既定路線となるのは当然>とあり、脱原発を強く押し出したい、との意図が透けて見えるのではないでしょうか。

このまとめを拡散したTwitterユーザーに対し、竹山さんは、「すみません、あたな(※原文まま)の思想に都合よく僕のTweetを使うのはやめて下さい。迷惑です。」と指摘。
まとめのタイトルを鵜呑みにしたTwitterユーザーの「竹山さんの立場でこのツイートは難しいはずで、その勇気に拍手。でも現実は恐ろしい。」というツイートに対しては「そんな事言ってないです。」と返し、「福島の放射能汚染は深刻。復興なんて程遠いのが現実」という発言自体を否定しています。

有名人のツイートを恣意的に編集し、自分の主義主張に利用した、まとめ主の行為は卑劣なもの。まとめ主への批判は当然の報いです。
ただし、まとめ主だけでなくまとめを拡散した人たちも同じように責められるべきだ、とわたしは思います。

ネットでタイトルに釣られて記事をクリック、中身を見てみたところ、記事にはタイトルで示されていることが全く書かれていなくてイライラ、というのはよくあること。
とくに、まとめサイトでは元記事を恣意的に編集、もしくはもともと書いていないことをタイトルにする、という行為が当たり前のように行われています。
そんななかネットに放り込まれた、<【正論】カンニング竹山氏「福島の放射能汚染は深刻。 復興なんて程遠いのが現実」>というタイトル。
扇情的で目を惹くものですが、まとめの中身やソースである竹山さんのTwitterを見れば、タイトルがねつ造であることは一目瞭然です。

相変わらず、タイトルだけを見て反応している人が多い。
今年5月に扇情的なタイトルが付けられた「舞の海さんの排外主義発言」に関する記事が拡散したときにもこう感じましたが、そのときと何ら変わらない現状には呆れるしかありません。

(スタッフH)
(2014/12/2 UPDATE)
番組スタッフ
12月1日(月)星浩●勤務時間に自由研究!三井物産がめざすもの
総合商社大手・三井物産は新事業を創出するため、勤務時間の2割を担当業務以外に使える仕組みを導入。営業部門などから募った従業員44人を対象とします。シニアや農業・水産業など8つのテーマに沿って自由に市場調査をしたり、事業計画を立てたりできます。同様の制度は米スリーエム(3M)や米グーグルが取り入れていますが、日本の大手企業では異例とのこと。
「自由研究」という「時間の投資方法」は、イノベーションから遠のいた日本企業にとって、どのような活力となりうるのでしょうか?



12月2日(火)●大多数の犠牲のうえに秀才をつくる!?早期英才教育の実情
国内外で活躍するトップアーティストを輩出している東京芸術大が来年から、地方在住で音楽の才能があふれる小学生を発掘、直接指導する初の「早期英才教育」に乗り出します。
「逸材リサーチ・プレレッスン」と題し、音楽部門で導入。音楽学部長ら教授陣が現地に出張し、選ばれた小学生を一般にも公開する会場で指導するといいます。
東京芸術大の取り組みをもとに、「早期英才教育」の実情を探ります。



12月3日(水)●日本企業におけるスーパープレゼンテーションの罪
働いている人の多くに課せられるプレゼンテーションという使命。新たなアイディアを発表するだけの「TED」、スティーブ・ジョブズによる新製品発表、マイケル・サンデル教授の白熱教室…、魅力的なコンテンツをそれ以上に魅力的に見せるプレゼンは聴講者の心を掴んで離りません。
特に「TED」はスーパープレゼンテーションと呼ばれ、ビジネスのシーンでも真似てみる人がかなりいるのだとか。しかし、そんな人々は「評判がいいかといえば、そうでもない」との意見も。
スーパープレゼンテーションがもてはやされる今、本来の社内プレゼンのあり方について考えます。



12月4日(木)●圏外をお金で買う時代の到来
携帯電話やインターネットといったデジタル環境から距離を置く、「デジタルデトックス(デジタル環境からの解毒)」。
静岡県熱海市では今年8月、デジタル機器と距離を置く1泊2日の宿泊プラン(税別2万3000円)が登場。「櫛稲(クシュナダ)」という会社が運営する施設で、チェックインの際、機器をフロントに預けておきます。あふれる情報と常時「つながる状態」から距離を置きたいと、旅に「圏外」の環境を求める人々は静かに増えつつあるようです。
旅に「圏外」を求めるとはつまり、「圏外」になるためお金を払うということ。
『圏外をお金で買う』時代の到来は、生活にどんな変化をもたらすのでしょうか。
(2014/12/1 UPDATE)

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