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番組スタッフ
iPhoneの売り上げが頭打ちになった報じられたApple。
昨年iPhone6sが発売されましたが、新しくそれを購入した私の家族は「新機種」であることの優位性をあまり感じられないと言います。
iPhone6以降、サイズが大きくなりました。近々、5sまでの4インチサイズが新たに登場するのではという噂もあります。 小さくなることにメリットを感じる人もいるでしょうが、私などiPhone6のサイズに慣れてしまった人間の一人です。最初は苛立ったものだけれど、もう今の大きさで構わない。

もはや際立った「驚き」を提供できなくなったと言われて久しいApple。
iPhoneシリーズでは、パーソナルアシスタント機能「Siri」の登場が少々、世間を賑わせたように記憶しています。

ユーザーの音声を認識することにより、iPhone内のアプリを起動したり、Web検索してくれる「Siri」。
「Siri」と出会って数年。出会って数年という言い方をすると何だかずっと使っているように聞こえますが、私がこれまで「Siri」を使ったのは数回。かなり前から機能自体をオフにしています。

言わずもがな、音声認識による操作はスマートフォンの未来に大きく貢献してくれることでしょう。
やむを得ない理由でタッチによる操作ができない人には、多いに利便性をもたらしていることだと想います。

「Siri」はAppleにとって会社の未来を担う「金の卵」のひとつと言えるかもしれません。
事実、Appleは「Siri」のさらなる革新に注力しています。
米ウォールストリート・ジャーナルや英フィナンシャル・タイムズは、Appleは人工知能(AI)の技術を手がける「ボーカルIQ」というイギリスの新興企業を買収したと報じました。
ボーカルIQが注力しているのは車載システム。ドライバーがダッシュボードの画面を見ることなく自然な形でコンピューターと会話できる運転支援技術を目指しているようです。
【参考:JBpress「Siri」の会話をもっと自然に】

以前、車を運転している時に「Siri」の力を借りて、道案内してもらおうかと思いました。いざ、使ってみると知人に電話がかかってしまうという始末。カーラジオが邪魔したのでしょうか。私の滑舌が悪かったのでしょうか。
命に危険が及ぶ可能性が付きまとうのが運転です。運転中の音声認識という動作には完璧が求められます。

AppleのCMでは、世界各国の人々が「Siri」に話しかけてiPhoneやAppleWatchを使っている姿が描かれます。
こんな私はもしかしたら少数派なのかもしれないと思い、周りのiPhoneユーザーに「Siri」を使っているかを聞いたら、日常的に使っている人間はおりませんでした。私の周りが少数派で固められているのかもしれません。

私が「Siri」を使わない理由は2つ。
本当にきちんと反応してくれるかわからない疑わしさと、iPhoneに向かって話しかける時にこみ上げてくる恥ずかしさです。

「Hey Siri」と呼びかけるとiPhoneに一切触れることなく「Siri」を起動できるという機能があります。
よくiPhoneのCMで見かけるアレです。ホームボタンを長押ししている余裕などないシーンではとても役に立つでしょうが、日本人であることのコンプレックスからか、スマホにむかって「Hey Siri」と呼びかけることに照れを通り越した恥辱すら覚えてしまいます。

Google(Android)の「OK Google」にも同じ感情が芽生えます。あえて説明しておくと、これは「Hey Siri」と同じGoogleのパーソナルアシスタント機能で、「OK Google」と呼びかけた後に、アプリを起動してもらったり、Web検索してもらうというもの。

AppleのCMで見られる意識の高さ。GoogleのCMのリア充感。
飛び交う「Hey Siri」と「OK Google」。
私に芽生えているのは尊大な羞恥心というよろしくない感情なのかもしれませんが、何だか見ていて恥ずかしい。

音声認識機能が搭載されている物は確かに増えたのでしょう。
しかし、機能を使う機会はまだまだ増えているとは思えません。
音声認識機能の普及を阻むもの。それは恥ずかしさではないか。
ロボット、AIにどう接して良いかわからない。どうにも独り言を言うのが照れ臭い。
そんな「恥ずかしさ」が革新の邪魔をするのではないでしょうか。

一方で、「Siri」は「お遊び」としてはとても人気です。先日、「天空の城ラピュタ」が放送された時のバルス祭りでは、「Siri」に滅びの呪文「バルス」と言ってみた様々な結果がSNSで見られました。
SNSの「いいね」稼ぎに甘んじているともとれる「Siri」。多くのユーザーがこの「お遊び」に慣れ親しみさえすれば、スマホの音声認識機能は普及していくのかもしれません。

スタッフ・坂本
(2016/1/28 UPDATE)
番組スタッフ
「この10年、58場所で優勝したのはモンゴル出身が56回(白鵬35回、朝青龍10回、日馬富士7回、鶴竜2回、旭天鵬1回、照ノ富士1回)、あとはブルガリア出身の琴欧州とエストニア出身の把瑠都が1回ずつ」
「2006年の栃東以来、日本出身力士の優勝は途絶えている」

こうした煽り文句にまんまと乗せられ、相撲にさほど興味がないわたしでも千秋楽の取組を見て、その結果を喜んでしまった大関・琴奨菊の初優勝。
大手新聞各紙は「日本出身」を強調して報じ、「日本出身を強調するのはおかしい」と一部ネットユーザーの反感を買っています。
以下はその各紙の見出し。

[読売] 琴奨菊 初優勝 日本出身10年ぶり
[朝日] 琴奨菊 初優勝 日本出身10年ぶり
[産経] 琴奨菊 初優勝 日本出身力士10年ぶり
[毎日] 琴奨菊が初優勝 日本出身10年ぶり
[日経] 琴奨菊が初優勝 日本出身10年ぶり
[東京] 琴奨菊 初V 日本出身力士10年ぶり

そもそも「日本出身力士」というのは奇妙な言葉ですが、この言葉が使われているのは、モンゴル出身で2005年に日本に帰化した旭天鵬が2012年夏場所で優勝しているため。
旭天鵬は優勝した時点ですでに日本人。そのため優勝した日を境に、「栃東以来、途絶えている日本人力士の優勝」という煽り文句の「日本人」の部分が「日本出身」に変わったようです。

ただ、「日本出身」を強調する根拠となる「旭天鵬の優勝」を取り上げているのは読売、産経、東京の3紙のみで、扱いも小さく、熟読しないと気づかないレベル。

[読売]
モンゴル出身で日本に帰化した旭天鵬が2012年夏場所を制した例を除き、日本人力士が優勝するのは、2006年初場所の栃東以来、10年ぶり。
[産経]
日本国籍を取得したモンゴル出身の旭天鵬が24年夏場所で優勝しているが、日本出身力士がようやく壁を破った。
[東京]
日本国籍を2005年に取得したモンゴル出身の旭天鵬が12年夏場所で優勝しているが、日本生まれの力士は栄光から遠ざかっていた。

もちろん、「琴奨菊 初優勝 日本人力士4年ぶり」という見出しを付けている新聞は1紙もありません。

日本人の「日本出身」へのこだわりをめぐっては、こんなエピソードもあります。
日刊スポーツによると、栃煌山(高知県出身の日本人力士)との優勝決定戦を制して初優勝を飾った2012年夏場所の直後、所属していた友綱部屋に抗議の手紙が3通届き、その手紙には以下のようなことが書かれていたといいます。
「久々に日本人が優勝するチャンスだったのに、なんてことするんだ」。
このときすでに旭天鵬は日本人であったにもかかわらず、日本人扱いをされない。ひどい仕打ちです。

相撲は日本の国技であるがゆえに、とりわけプライドやナショナリズムを刺激する競技。
できることならば、外国人力士よりも日本人力士、外国出身力士よりも日本出身力士が優勝してほしいという思いはわたしにもあります。

ただ、その一方で力士の出身国・国籍・人種の多様化は進むばかり。
「日本出身・日本国籍・日本人とフィリピン人のハーフ」の高安、「ブラジル出身・日本国籍・日系ブラジル人3世(祖父母:日本人、父:日本人、母:ドイツとイタリアのハーフ)」の魁聖といった力士が幕内で活躍しています。
(余談ですが、昭和の大横綱・大鵬もウクライナ人と日本人のハーフ)

とくに高安は「平成生まれのホープ」と言われ、今場所は11勝4敗と好成績。
この高安が仮に優勝したとして、その後、今回と同様にしばらく年数が経ってから「日本出身・日本国籍・ハーフでもない」日本人力士が優勝した場合、新聞各紙はどのような煽り文句でその優勝を伝えるのでしょうか。
考えられるのは「純日本人力士の優勝 ○年ぶり」。日本出身力士も滑稽ですが、純日本人力士の滑稽さはそれ以上です。
普段、相撲を見ない日本人ですら抱いている国技としてのプライド。力士の出身国・国籍・人種の多様化が進むなか、そのプライドを捨て、一競技として相撲を楽しむ時期がきているのかもしれません。

(スタッフH)
(2016/1/26 UPDATE)
番組スタッフ
1月25日(月)佐々木俊尚●イーロン・マスクの予言通り?「水素社会」は来ないのか
電気自動車(EV)で急成長する米テスラ・モーターズの最高経営責任者(CEO)、イーロン・マスク。日経新聞の特集記事で「水素社会は来ない」という発言が取り上げられ、話題を呼んでいます。
昨年来、燃料電池車を激しく攻撃し続けているマスク。価格が高く、エネルギー効率が悪いというのが主たる理由です。
マスクが予言するように水素社会は訪れないのか。日本の現状と課題を探ります。


1月26日(火)古谷経衡●下流老人のホントとウソ
65歳以上の低所得年金受給者に1人あたり3万円支給する臨時給付金を盛り込んだ平成27年度補正予算が成立しました。
これには、高齢者優遇のばらまきだとする声があります。
そのようななか、現在発売中のWedgeでは『「下流老人」のウソ』という特集が組まれ、記事によると高齢者の貧困は改善傾向にあり、むしろ現役世代の方が悪化していると指摘しています。
老後リスク本のヒットが与えた影響や世代別でみた貧困の現状、年金制度の今後と未来について、Wedge編集長大江紀洋さんに伺います。


1月27日(水)飯田泰之●「イスラーム銀行」が世界経済の混乱を救う?
「イスラーム」「金融」、一見無縁と思える二つの言葉が結びついた新しい金融実践が今、世界を席巻しています。世界全体で50カ国以上、600以上の金融機関がすでにこの取り組みに参画し、イスラーム諸国での市場シェアは実に2割近く。中東や東南アジアの町を歩けば、イスラーム銀行の看板とATMが自然と目に入ってくるほど、その実践は日常化しています。
現在、世界全体でおよそ200兆円の総資産を抱えるイスラーム金融。 イスラーム金融が注目されるのはなぜなのでしょうか。


1月28日(木)小田嶋隆●芸能人不倫報道で行われた「モラルテロ」
2016年が開けて1ヶ月も経たないというのに大きな芸能ニュースが連続しています。
国民的アイドルグループの解散報道と謝罪をNHKや大手新聞が取り上げるほど、世間を騒がせました。もう一つが女性タレントとバンドマンの不倫報道。
この不倫報道について「モラルテロではないか」との指摘も。
不倫報道のみならず、度々散見される「モラルテロ」。その実態と対策とは。
(2016/1/25 UPDATE)
番組スタッフ
暖冬に油断しきっている最中、関東を襲った1月18日の積雪。首都圏では案の定、一部で交通機能が麻痺。
電車の運行休止が発生し、ただでさえカオスな首都圏の通勤ラッシュに拍車をかけていました。
昨夏は暴風雨の影響で首都圏の交通機能が一時麻痺したと記憶しています。
今後、私たちの予想を超える天候の変化が起こる度に、首都圏はあのカオスに見舞われるのでしょうか。

イタリア人の友人が東京に来た際、昼時の渋谷駅の少々の混雑ですら「カオスすぎて気分が悪くなる」と言っていました。
外国人観光客に渋谷のスクランブル交差点が観光スポットとして人気だと聞きます。大人数が四方八方からやってきて決してぶつかることなくすれ違う。混沌と秩序という相反するものの共生に驚かされるのでしょう。
イタリア人の友人も毎日、通勤ラッシュを経験する東京のビジネスマンは何か特殊な訓練をあらかじめ受けているのか、と冗談とも皮肉とも取れる疑問を口にしていました。

先日の降雪のような状況であろうとも、出勤を厭わないのが日本人の勤勉なところ。
今後再び交通機能が麻痺してしまうような天候不良に見舞われるのならば、可能性として在宅勤務を想定しておいてもいいのかもしれません。
ある調査によると、それによると現在、在宅勤務している人は8.9%、まったくの未経験者が83.6%。
在宅勤務をしていない人のうち、59.1%が在宅勤務をやってみたいと思いながらも、その半数が「出勤しないと仕事できない」と言うのです。

【インターネットコム:在宅勤務「やりたい」6割―でも2人に1人は「出勤しないと仕事できない」】

私は日々、様々な会社を転々とする自営業の身であります。 幸いなことに、余程のことがない限り、先日のような交通機能麻痺に陥った場合、在宅勤務を選択することが可能です。
オフィスの必要性は他の仕事よりも低く、在宅勤務をすることもあれば、喫茶店で仕事をすることもあります。
デバイスと通信環境というハードと、ファイルをどこででも取り出せるDropboxなどのソフトの進化により、私の「オフィスで働かない働き方」は劇的に効率化しました。
しかし、この効率化は私にとってあるデメリットももたらしました。
仕事をどこにでも持ち込んでしまうのです。「どこででも仕事ができる」という利便性に甘んじる私は、どこにでもパソコンを持って行き、最悪の場合、余暇である旅先でも仕事をするようになってしまいました。

在宅勤務を認める企業も増えていると聞きます。
日産自動車は全社員を対象に在楽勤務ができる制度を導入しています。しかし、上記の調査結果のように在宅勤務ができるなどまだまだ少数派。日本の企業全体に広がっていくとはとても考えにくい。

降雪や台風に見舞われる度、気象庁はこう言います。
「無理な外出は控えてください」
悪天候の程度にもよりますが、田畑が気になる人、漁船が気になる人が無理な外出をした結果、命を落とすという悲劇も度々起こります。控えるべき「無理な外出」とは、命を落としうる危険に限られるのでしょう。
今週月曜日に首都圏を襲った降雪ならば「無理な外出は控えてください」と警告するレベルではなかったのかもしれません。
しかし、前夜にはテレビの天気予報で「降雪の影響により交通機関の乱れが予想されます。時間に余裕を持ってお出かけください」という注意を耳にしました。天候とは恐ろしいもので、一夜明けてみると、時間に余裕を持ってお出かけしたところでどうにかなるレベルの「交通の乱れ」ではありませんでした。
誰もが、何となく降雪で交通機能は乱れるだろうなと想像はしていたのでしょうが、それでも外出しなければならないのが日本人です。たとえ「無理な外出は控えてください」と警告されていたとしても、すんなりと受け入れて在宅勤務に切り替えられるかどうかは疑わしいところ。
もしかしたらよほどの天変地異でない限り、出勤は「無理な外出」にならないのではないかとすら思えてきます。

首都圏の交通機能麻痺を受けて、翌日のワイドショーで司会者が「雪の日なんて1年に1回しかないから、その日は交通機関も会社を休みにすればいい」というようなことを言っていました。
いや、そんなことできるならこの日本に長時間労働、サビ残なんて存在してないのではないか。そんな反論を頭の中に抱きつつ、「日本人の社畜性」を感じさせられるニュースが最近、多いなとも思いました。

スタッフ・坂本
(2016/1/21 UPDATE)
番組スタッフ
「半額セールで冷凍食品を喜んで買う消費者にも問題がある」。
2007年に食肉偽装事件を起こした食肉加工販売会社「ミートホープ」の社長は、強制捜査を前にこのようにうそぶいていました。
この事件から9年が経とうとしていますが、今も「安さを求める」消費者の意識は変わっていない。
先週から連日のように報じられている2つのニュースを見ていると、そのように感じます。

ひとつは、廃棄カツの横流し事件。
カレーチェーン店「CoCo壱番屋」を運営する壱番屋から冷凍カツの廃棄を委託された産業廃棄物処理会社「ダイコ―」は、この冷凍カツを製麺業者の「みのりフーズ」に横流し。
複数の卸業者を経て、小売店に一枚80円で並び、読売新聞によると、名古屋市中川区のスーパーでは約3300枚が売れ、名古屋市瑞穂区のスーパーでは販売分(販売数は不明)がほぼ完売していたといいます。

もうひとつは、長野県軽井沢町で15人が犠牲になったスキーバス転落事故。
事故の原因は明らかになっていませんが、運賃の不当な安さに厳しい目が向けられています。

事故があったツアーの基準額は約26万円にもかかわらず、事故を起こしたバスを運行した「イーエスピー」は基準額より8万円安い約19万円でツアーを行っていました。
背景にあるのは、激しい値引き競争。
2000年にバス業界への参入規制が緩和され、格安を売りとするツアーが広まった反面、値引き競争が激化。
バス会社や運転手が割を食うことになり、総務省の2010年の調査では、旅行会社と取引のあるバス会社1830社中、97%の1783社が届け出た運賃を受け取っていないと回答。
50代のある男性運転手は朝日新聞の取材に対し、「規制緩和後の過当競争でツアーの価格を安くするには運転手1人あたりの業務量を増やしたり、高齢の運転手をアルバイトで使ったりして人件費を削るしかない」と証言しています。
価格競争の激化とそれに伴う運転手の過酷な負担が常態化。その結果、観光バス業界には安全を軽視する風潮が広がっていたようです。

ちなみに、きょう・19日も、福井県あわら市の県道で大型の観光バスが道路脇の田んぼに落ち、横転する事故が起き、運転手1人と乗客27人が負傷しています。

「風にあおられ」観光バスが田んぼに横転28人けが(「毎日新聞」2016/1/19)

「廃棄カツの横流し事件」と「スキーバス転落事故」。この2つのニュースに共通するのは「安さの代償」。
安さに需要があるからこそ、供給する側もそれに応え、安さを追求する。
安いだけならいいのですが、問題は安さにそれなりの代償が伴うこと。今回のニュースで言えば、いずれも「安全(食の安全と命の安全)」を失っていることになります。
食の安全ならまだしも、安さを求めて命を失ったのでは元も子もありません。

そういうわたしも実はつい最近、「安さの代償」を痛感したばかり。
それは先日、わずか半年前に2万円弱とわりとリーズナブルな価格で買った木製タンスの引き出しの底板が抜けたこと。
底板が抜けてはじめて気づいたのですが、底板は薄さ5ミリ程度で底板の補強も十分にされていませんでした。それだけでなく、基本、修理は受け付けないという方針の店だったため、自ら修理する以外に手はなく、途方に暮れています。
安さではなく質を求めていれば…安さを疑っていれば…。悲劇が起きた後の今であればそう思えますが、所詮は後の祭りです。

後の祭りにならないために必要なのは、安全、そして安心にはお金がかかるという意識。
こうした意識が広がっていけば、安さを優先し、安全・安心を脅かす企業は淘汰されていくように思います。

(スタッフH)
(2016/1/19 UPDATE)
番組スタッフ
1月18日(月) 佐々木俊尚 ●リスクを選ぶ女性脱北者たち。北朝鮮の中で何が起こっているのか

世界がその動向に注目する金正恩率いる北朝鮮。国民に飢餓が広がるなど困窮した社会情勢が報じられていますが、脱北者は減少しています。これは、北朝鮮当局が、中朝国境の監視を強化しているため。
一方、韓国統一省の集計によれば韓国に入国する脱北者の性別では、女性の比率が高まっています。
女性脱北者というと、パク・ヨンミさんが活動家として北朝鮮の人権侵害の実態を暴くなどして注目されています。なぜ女性の脱北者が増えているのでしょうか?
デイリーNKジャパン編集長の高英起さんにお話を伺います。

1月19日(火) 速水健朗 ●政府機関の地方移転 その効果への疑問

国が地方創生の一環として検討している「政府関係機関の地方移転」。
首都圏の一極集中を是正するための目玉政策で、年始から早速動きがあり、河野太郎消費者担当大臣は今月8日、国民生活センターの業務の一部を4月から徳島県で試験的に実施する意向を示しました。
一方、埼玉県や県内の立地自治体からは移転した場合の影響が大きいため、反対の声が相次いでいます。
政府が進める「政府関係機関の地方移転」。地方創生に効果があるのでしょうか?

1月20日(水) ちきりん ●日本が火星探査に挑む意味

2016年のキーワードの一つとして挙げられているのが「火星」。
2月5日には火星にひとり残された男のサバイバルを描いたSF大作『オデッセイ』が日本で公開。この映画はアカデミー賞の作品賞にもノミネートされています。
3月にはヨーロッパ・ロシア共同の探査機「エクソマーズ」が火星を目指すなど、火星探査計画も続々と動き出し、5月には火星が地球と最接近し、天文ファンの期待が高まっています。
今年、とくに注目を集めている火星の有人探査。実現はいつ頃になるのでしょうか。
また、日本が火星というフロンティアに挑むことが持つ意味とは?

1月21日(木) 小田嶋隆 ●「1998年の宇多田ヒカル」にみる、1998年に訪れた音楽界の転換期

市場規模は6000億円、100万枚以上売れたシングルCDは20タイトルと、音楽CDが日本で最も売れた年でもある1998年。この年に注目した新書『1998年の宇多田ヒカル』が今月16日に刊行され、話題となっています。
この新書は、日本で最もCDが売れた1998年について、そしてその1998年にデビューした宇多田ヒカル、椎名林檎、aiko、浜崎あゆみについて書いたもの。
音楽界にとって1998年はどんな意味を持つのでしょうか。
話題の新書『1998年の宇多田ヒカル』を通し、その意味を考えます。
(2016/1/18 UPDATE)
番組スタッフ
世界の物流を制した感のあるAmazon。ドローンによる宅配など新たなサービスを次々と打ち出しています。
昨年、登場して話題となったのが、わずか1時間で商品を届けてくれるサービス「Prime now」。
翌日配達でも十分早いと思うのに、1時間でどうしても手に入れなければならないほど欲しいものがあるか。1時間待つくらいならコンビニに行った方が早い、とサービス自体に私は肯定的ではありませんでした。
今年になって東京都内を車で「Prime now」のロゴが入った小型バンをよく目にします。

一体、どんな人が使うのかなと気になってい矢先。
昨夜、期せずしてAmazon「Prime now」のお世話になる機会がやってきました。
乳飲み子を抱える我が家。オムツが残り数枚となり、予備を買い忘れていたことが発覚。
買いに行けば往復20分で済むけど、私は手が離せない。そして、外は暖冬などどこへやらの寒さ。
そこで妻の選択は「Prime now」での注文。1時間便には890円がかかり、そこまで喫緊でもなかったので無料の2時間便でいざ頼んでみると20時から22時の間に届くと言います。
配達状況がリアルタイムで地図でわかるようになっており、出荷場所を見てみると自宅のすぐ近く。わずか1時間弱でマンションのインターホンが鳴り、オムツが到着しました。
他にも飲食料品や衣料品、家電までラインナップされており、現在は東京都8区2市・神奈川県川崎市4区が対象エリアとなっています。

物流サービスはインフレを起こしているのでしょうか。驚くほど便利ではありますが、この想像だにしなかった便利さに慣れてしまう不安もあります。

「Prime now」を使ってみて思ったのですが、自身の生活を振り返ると「何かに備えて物を持つ」ことが少なくなりました。ミニマリストというわけではありませんが、物をあらかじめ持っていたなくても、簡単に調達できるという環境、感覚はもはや当たり前となってしまっています。

旅に出る場合も、「物を備える」機会はめっぽう減りました。家族には驚かれるのですが、国内旅行くらいなら着替えを持っていかないことすらあります。もちろん理由は現地調達できるからです。
カメラも特別なものを持って行きません。思い出の記録には、スマホで十分だと思っているからです。
ガイドブックもいりません。あらかじめネットで調べたおすすめ情報の住所をGoogleMAPにチェックしておき、ナビにしました。
旅に出るとなぜか移動中に本を読みたくなります。子供の頃は絶対、読むわけがないのにスラムダンク全巻を持って旅行し、大きな後悔をしたものです。これも今や本を持っていく必要はなく、電子書籍としてスマホで事足ります。

全国各地に張り巡らさせたインフラとしてのコンビニと、簡単な情報なら世界のどこのものでもすくい取ることができるスマホが私の「備える」感覚を変えたのでしょう。

不安だらけの世の中ではありますが、物の調達に不安になることはありません。 それでも特別に何かに備えて物を持つ時。その何かとは、言わずもがな災害です。
一応、ささやかな飲食料は東京都から送られてきた災害本と一緒に備蓄しています。
慢心の一言に尽きますが、何か起きた場合、歩いてすぐのコンビニに行けばギリギリなんとかなるかもしれないと思ってしまっています。油断です。改めて、帯を締め直さなければならないでしょう。

仕事やコミュニケーション、個人的な思想においては「コンプライアンスが…」「炎上したくない…」だのと失敗を過剰に恐れ、予防線を張り巡らす。一方で「物」で見てみると、実は備えないことが多い。あらかじめ何か物を買っておくなんてことは本当に少ない。
物流インフラがありがたすぎるくらいに整っていることに、私たちはきっと油断しています。
このままこの利便性に甘えることに落とし穴はないものか。Amazon「Prime now」が考えさせてくれました。

スタッフ・坂本
(2016/1/14 UPDATE)
番組スタッフ
もはや1月の恒例行事となっている、「荒れる成人式」。
今年も新成人による式の妨害をはじめ、全国各地の成人式で起きたトラブルが数多く報じられています。

和歌山県和歌山市では、成人式の会場近くで、20歳の男性の頭をスパークリングワインの瓶で殴り大けがを負わせたとして、新成人の男が逮捕。
静岡県湖西市では成人式の会場敷地内で車をドリフトさせた新成人の男が、60代の夫婦をはね、骨盤骨折などの重傷を負わせ、福岡県北九州市では、成人式会場に隣接する公園でパトロール中の警察官を突き飛ばしたとして、20歳の男が逮捕。
愛知県豊田市の成人式会場では、男性に焼酎を吹きかけたとして、20歳の男が逮捕され、沖縄県では、道路を逆走したり、信号無視をした20歳の男4人が逮捕されました。

成人式関連の騒動はニュースバリューがあるせいか、きのう・おとといと大小さまざまなニュースが報じられましたが、とくにテレビが盛んに取り上げていたのが茨城県水戸市で起きた式の妨害騒ぎ。

「なめんじゃねー」拡声器で叫びステージに…代表者も反撃 水戸、警察と一時にらみ合い(「産経ニュース」2016/1/11)
水戸市の成人式で妨害騒ぎ(「茨城新聞ニュース」2016/1/10) ※こちらは動画あり

おととい・10日、成人式が開かれていた「水戸芸術館」で、新成人代表がステージで「誓いの言葉」を述べているとき、特攻服姿の男性ら約10人が「おめえがあいさつしてんじゃねえ、このやろー」「なめんじゃねーよ」などと拡声器で叫びながらステージに乱入。
その後も、ステージの脇に設けられた大型スピーカーの設置台によじ登り、機材を壊し始めるなど、妨害行為はエスカレート。警察官約20人が駆け付ける騒ぎとなりました。

この騒動をわたしはテレビで見たのですが、騒ぎを起こした男性たちのいかにもな風貌、飛び交う汚い言葉の数々、警備員とのもみ合いと見どころ満載。
この時期の風物詩として期待していたものが見られたというある種の充足感があります。
妨害行為はもちろん悪行で、それに期待するのは不謹慎ではあるのですが…。

こうした妨害行為は毎年のように見られるものですが、今年は騒動後の行動でこれまでとは少し違う展開を見せています。
それは、騒ぎを起こした男性たちの騒ぎを起こした後の行動とそれに対する反応。
騒ぎを起こした後、会場周辺のごみ拾いをしていたようで、こちらのまとめにはごみ拾いをする様子を捉えた写真がいくつも掲載され、こうした行動を一部のTwitterユーザーは「騒いでたヤンキー、ごみ拾いしてから帰った。いい人だった」「掃除をして帰る所が素晴らしいですね」などと称賛しています。

成人式を妨害したけれど、その後、ごみ拾いをしたからいい人。
成人式を妨害したけれど、その後、ごみ拾いをしたから素晴らしい。

これは相当おかしなロジックであり、不良が登場するマンガやアニメではお約束の「普段は怖い不良が捨て犬を拾う⇒それを目撃⇒実はいい奴」という展開を彷彿とさせます。
捨て犬を拾っただけで、なぜか普段の悪行がチャラになってしまう。それだけでなく、人間としての評価もマイナスからプラスへと大幅に改善。
今回のごみ拾いも同様で、なぜか妨害行為がチャラになり、騒ぎを起こした男性たちが「不届き者」から「いい人」へと評価が一転しています。
未だに不良の善行を過大評価する風潮が根強く残っている証なのでしょうが、これでは普段からごみ拾いを心がけ、実践している人は報われません。

今回騒ぎを起こした男性と思われるTwitterユーザーは、今日もごみ拾いを称賛する書き込みを見つけてはリツイートするという行動を繰り返しています。
称賛され、悦に入っているようにも見えます。称賛は不良の善行の過大評価という錯覚が生んだ産物であるにもかかわらずです。
悪行をしても、ごみ拾いをすれば許される。こんな勘違いをされては一大事です。
こうした勘違いを生まないためにも、不良の善行に惑わされない視点を再確認する必要があるように思います。

(スタッフH)
(2016/1/12 UPDATE)
番組スタッフ
1月11日(月・祝)佐々木俊尚●ネットにはびこる「謝らせないと死ぬ病」

ネット上には「謝ったら死ぬ病」というスラングがあります。「悪事を働いたり失敗をした人が、開き直りのような態度を取った際に使われる言葉」です。
この「謝ったら死ぬ病」とは対照的な存在として指摘されるのが「謝らせないと死ぬ病」。
ネットに負のサイクルをもたらす「謝らせないと死ぬ病」。その実態とは?


1月12日(火)古谷経衡●今再び、時代が田中角栄を求めるわけ

関連書籍がベストセラーになるなど、今再び、田中角栄に脚光が当たっています。
『田中角栄 100の言葉』『田中角栄という生き方』『田中角栄の一生』(※3冊とも宝島社)はベストセラーになり、あわせて48万部を突破。とくに『田中角栄 100の言葉』は26万部で、宝島社によると「政治家本としては今年もっとも売れている1冊」
田中角栄が度々注目を集める背景には何があるのか考えます。


1月13日(水)飯田泰之●「エコノミスト2016」の表紙が予言する未来

毎年恒例、イギリスの雑誌「エコノミスト」が来たる年の世界情勢を予想する『世界はこうなる』シリーズの2016年版が日経BP社より刊行されました。
激動の世界情勢を予想し続けてきたこの増刊号は、表紙に数々の深い意味が散りばめられているとされ、旧ソ連の崩壊を予想していたことでも有名。
2016年版の表紙からはどのような予言が読み取れるのだろうか?


1月14日(木) 小田嶋隆 ●フィンランドが導入を検討するベーシック・インカム 日本での導入は可能か

フィンランドが国民全員に非課税で1カ月800ユーロ(約11万円)のベーシック・インカムを支給する方向で最終調整に入ったことが分かりました。
導入の最終決定は今年11月までに行われる見通し。
ベーシック・インカム支給に要する総予算は522億ユーロ(約7兆円)にのぼりますが、ベーシック・インカム支給と共に、政府による他の全ての社会福祉支給が停止となる予定とも報じられています。
フィンランドが導入を検討するベーシック・インカム。日本での導入は可能なのか。その可能性を探ります。
(2016/1/11 UPDATE)
番組スタッフ
新たな一年が始まるという変化の節目。
いざ挑戦せんと言わんばかりに新製品、新サービスが続々とリリースされ、テレビの新番組情報も解禁されています。
仕事柄、色々なリリースを見るのですが、気になったのが宣伝文句として使われる「新感覚」という言葉。
「新感覚」という言葉でニュース検索してみると、PR記事が多々ヒットします。

年末の話になってしまいますが、ドッキリとドラマを掛け合わせた特別番組が放送されました。
失敗すると酷評されるこのご時世において挑戦色の強い企画なのでしょう。
しかし、ひとたび「新感覚」と形容されることによって陳腐な内容のように感じてしまうのです。
これも昨年のことです。私が気になる脚本家のひとりに古沢良太氏がいるのですが、彼がフジテレビの「月9」を手がけました。
ニートと公務員の恋愛を描くという物語に、興味をそそられチェックしていたのですが、オープニング終了後にテロップで「引きこもりニートと公務員の新感覚恋愛ドラマ」とありました。
何だか、食べた人に「お味はどうですか?」ではなく「うまいでしょ?」と自信満々に聞いてしまう飲食店店主を想像し、良い印象は抱きませんでした。

体験する前から新感覚と言われてしまうと、どんなにおもしろそうなものでも抱く印象は興醒めの一言につきます。
何より、それが新感覚かどうかはこちらが決めること。体験してみるまでわからないではありませんか。

そしてモノやサービスが新たにこの世に出る以上、「新感覚」はある程度持ち合わせていなければならないと感じます。
「新感覚」というのは主観です。
私自身、企画提案書で「新感覚」という言葉を使いたくなってしまいますが、そんな文句が踊る提案書を読む側からしてみたら「新しいかどうかはまずは俺が決める」と言いたいところでしょう。
作り手は完成品に対し、「新感覚だ!」と自画自賛しているとも思えません。完成品を宣伝を担当する人間が、受け手の興味を引くに違いないと勝手に想像し、自信満々に「新感覚」と添えているのではないか、と想像します。


レビュワーなる存在が実際に体験してみてレビューとして「新感覚」という言葉を使うのはまだ良しとしましょう。
作り手、サービスの供給側が言ってしまって良いキャッチコピーだとは思えません。
「新感覚」とい言葉を使うと、何だか斬新な感じがしますが、その言葉の意味と照らし合わせてモノやサービスとよくよく見てみると、ちょっと違うだけでそこまで新しくないのでは、と思うこともしばしば。

周りを見渡してみると、受け手、消費者、食べる側の感想を体験する前から勝手に代弁してくれているコピーであふれています。プリンに添えられた「濃厚」、スナック菓子の袋に踊る「やめられない、とまらない」、カップラーメンの「クセになる」。これらの言葉も作り手の「主観」に過ぎません。
あるお笑い芸人が時間潰しにお菓子の袋に書かれた文字を読むと聞き、私も暇な時に試してみたことがありますが、実に読むところが多い。適当な時間潰しになります。
事実を客観的に述べるだけでは手に取ろうという気すら起こらないのかもしれませんが、購買意欲をそそるコピーに「主観」は必要なのか大いに疑問です。

「異色」「前例のない」という言葉も同じ勝手に代弁する意味を持ち合わせています。
主観をうまく取り入れて愛されている商品といえば、「うまい棒」くらいではないでしょうか。

広告のコピーがポエム化しているという指摘があります。私たちが目にする政治で使われる言葉もポエム化してしまいました。同じような流れで政治の言葉が「新感覚の子育て政策を実現!」というように主観満載の言葉を使ってしまう…単なる想像ですが何たるディストピアであろうかと肩を落としてしまいました。

坂本
(2016/1/7 UPDATE)
番組スタッフ
今や年始の風物詩となっている、福袋を求める人々の行列。
今年も銀座松屋やプランタン銀座といった百貨店をはじめ、さまざまな店で長蛇の列がつくられ、争奪戦が繰り広げられました。
銀座松屋の行列が約6300人でプランタン銀座が約4000人、ものすごい人数です。
早朝から並んでいる人も多く、並々ならぬ熱意を感じますが、その熱意を踏みにじる不届き者が現れています。

不届き者が遂行したのは、福袋の買い占め。
今月2日に福袋を販売した「スターバックス 二子玉川ライズドッグウッドプラザ店」で、店が用意していた100個以上の福袋を先頭の客がすべて買い占めたとして騒動となっています。

人気のスタバ福袋で「買占め」騒ぎ 行列の先頭グループ以外は手にできず(「J-CASTニュース」2016/1/4)

スタバの福袋は、毎年のように行列ができる人気商品。福袋でしか手に入れられないアイテムも存在し、ネットオークションで定価の倍近い値段でやり取りされることもある代物。
そのため、今回の買い占めは転売目的とみられています。
福袋の販売価格は、大が6000円、小が3500円。それがヤフオクでは大小セットで12000円になっているものもあり、これだけで2500円ほどの利益が出ることになります。

転売目的の福袋の買い占めはこれまでも家電量販店で度々報告されていますが、そのほとんどが「並ぶ人を雇っての買い占め」で、今回のような先頭の客が買い占めるのはレアケース。
なぜこのようなレアケースが起こったのかというと、その原因は「店側の転売対策のぬるさ」。

行列ができる店は大抵、何らかのルールを設けているもので、家電量販店では「1人につき1個まで」、スタバの他の店舗でも「1人につき3個まで」などの購入制限を設けていましたが、買い占め騒動が起きた店舗ではこうした制限が皆無。
また、並びに関するルールもなく、買い占めた客は行列の先頭に椅子を置いていただけ。開店まで近くに停めた車の中で待機しており、実質並んでもいなかったといいます。
これでは買い占めをしてくれと言っているようなもの。買い占めを想定していなかったのかもしれませんが、対策を怠ったと批判されても仕方がないレベルです。
それに、数が限られた人気商品を、店頭に並ばせて早い者勝ちで買わせるシステムそのものにも疑問があります。

そもそも購入する側からしてみれば、行列は煩わしいものでしかありません。
できれば並びたくなどないのですが、何としてでも手に入れたいから渋々並ぶわけです。なかには、お祭り気分で行列に並ぶ人もいますが…。
一方、店側からすれば、客がつくる行列は「店の人気のバロメーター」。並ぶ人が多ければ多いほど「人気店」と印象付けることができるため、店側にとっては捨てがたいものです。
あえて「行列を捨てる」店など存在しないと思いきや、昨年から「行列を捨てる」という英断をする店が出始めています。

消える行列 ファッション人気店で広がる「並ばせない仕組みと理由」(「fashionsnap.com」2015/9/28)

SupremeやNikeのレアスニーカーなどの人気商品を販売し、度々行列ができることで知られる「ドーバー・ストリートマーケット・ギンザ」では、昨年WEB抽選を採用。当選者宛にメールが届く仕組みで、本当に欲しい人に向けて販売が可能になったといいます。
Appleは、Apple Watch発売時から予約販売に切り替え。事前に予約を取り、発売日には「何時から何時までの間に来客してほしい」という案内が届くシステムを導入。Appleストア銀座では例年1000人を超える行列ができていた福袋の販売を今年から中止しています。
Nikeでは人気商品の発売時には混乱を避けるため抽選販売を実施。発売前に応募を受け付け、後日、当選発表するという形式をとっています。

「活気があるから」と行列を未だに評価する人もいますが、どう考えても非合理的な販売方法。
その非合理さにイラつき、この世から行列が消えてほしいと思うこともあります。
「並ばない仕組み」がいろんな業種に導入されれば、長蛇の列を見て食べることを諦めていたラーメンも食べられる。そんな妄想もしてしまいます。
今はただ、この世から行列を消す唯一の希望である「並ばせない仕組み」が業種を超えて広がっていくことを願うばかりです。

(スタッフH)
(2016/1/5 UPDATE)
番組スタッフ
1月4日(月) 佐々木俊尚 ●経営者が気もそぞろ。「ウーバー症候群」の不安

アメリカのIBMが昨年11月、最新の「グローバル経営層スタディ」を発表しました。
この調査はIBMが毎年実施しているもので、世界中の70カ国以上、21業界にわたる5200人以上の公的機関や民間企業の経営者を対象に、ITや経営課題などを問うもの。
今回の調査では、「経営者は“ウーバライゼーション”に強い関心を持っていることが分かった」としています。
ウーバライゼーションは「ウーバー症候群」とも呼ばれる。Uberの登場によりタクシー配車業界が大きく変わったように、ビジネスモデルがまったく異なるデジタル企業の参入によって既存の業界が変わることを指します。
これからも拡大する「ウーバー症候群」。その実態とは?
ブロガーの佐々木康彦さんにお話を伺います。


1月5日(火) 速水健朗 ●私たちの前に訪れる「魔法の世紀」

グーグルの創業者ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンや、「ムーアの法則」のゴードン・ムーアなども受賞した「World Technology Award」。
2015年のITハードウェア部門個人に選出されたのは、筑波大学助教の落合陽一氏。まさに、いま世界が最も注目する若手メディアアーティストです。
この落合陽一氏の著書が昨年11月に発売され、「魔法の世紀」が話題を呼んでいます。
20世紀が「映像の世紀」なら、21世紀は「魔法の世紀」という落合陽一氏。あらゆる虚構、リアル/バーチャルの対比を飛び越えて、自身が魔法使いや超人になる世界とは?


1月6日(水) ちきりん ●2016年も目が離せないプーチンとロシアの苦境

ブルームバーグが来年2016年の「悲観的予測ワースト10」を発表。ロシアの政治の国際舞台での成功などが予測されています。
第1のシナリオはプーチン大統領が「イスラム国」との戦いの合意プロセスで「アメリカのオバマ大統領をまんまと騙し」、ロシアに都合のいい条件を押し出すというもの。
プーチン氏は自分に必要なものを全て手に入れ、中東における自らの影響力を確信。ロシア最大の貿易パートナーであるヨーロッパに対し、譲歩にでるよう強要する…というシナリオ。
2016年も目が離せないロシアとプーチン。世界は2016年もこの国とこの男に翻弄されるのでしょうか。


1月7日(木) 小田嶋隆 ●フィンランドが導入を検討するベーシック・インカム 日本での導入は可能か

フィンランドが国民全員に非課税で1カ月800ユーロ(約11万円)のベーシック・インカムを支給する方向で最終調整に入ったことが分かりました。
導入の最終決定は今年11月までに行われる見通し。
ベーシック・インカム支給に要する総予算は522億ユーロ(約7兆円)にのぼりますが、ベーシック・インカム支給と共に、政府による他の全ての社会福祉支給が停止となる予定とも報じられています。
フィンランドが導入を検討するベーシック・インカム。日本での導入は可能なのか。その可能性を探ります。
(2016/1/4 UPDATE)

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