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番組スタッフ
2月29日(月) 佐々木俊尚 ●アラフィフ女性が「産まない人生」を語り出したわけ

雑誌のインタビューで子供を産まない人生について「一片の後悔もない」と語った女優の山口智子さんに、テレビの不妊治療特集で「もう子供を授からない私たちは社会の良い捨て石になるしかない」と訴えたNHKの小野文恵アナウンサーと、アラフィフ女性が「産まない人生」を語り始めています。その背景にあるものとは?
2月27日にKADOKAWAから著書『子の無い人生』が刊行されたばかりのエッセイストの酒井順子さんにお話を伺います。

3月1日(火) 速水健朗 ●i-Dio開局、これからのコンテンツ・ビジネス

3月に開始される新放送サービス「i-dio」。このサービスを通し、これからのコンテンツビジネスについて考えます。

3月2日(水) ちきりん ●民主主義の欠陥を補うスーパーコンピューターの可能性

民主主義というシステムは現代にそぐわないものなのか。改善の余地はあるのか。
その鍵が「コンピューター技術の進歩にあるかもしれない」と語る、ジャーナリストの松本徹三さんにお話を伺います。

3月3日(木) 小田嶋隆 ●「1989年のテレビっ子」にみる、自粛ブームのはじまり

テレビの転換期と位置づけられる1989年。この年に始まったという自粛ブームから見えてくる、メディアが取り組むべき課題とは?
(2016/2/29 UPDATE)
番組スタッフ
芸能ニュース、ワイドショー的ネタは多くの人にとって適度な暇つぶしとなっています。
しかし、つぶす暇が無くなるほど次から次へと新たな下世話なニュースがやってくる。そしてそれらは当事者以外の怒りの圧倒的量により、問題は長く続き、肥大化していく。
そんな光景を今年もう何度、目にしたでしょうか。
芸能ニュース豊作期と言われる今年。仕事場についているテレビの情報番組に目をやると、相も変わらずどれも同じ内容です。
こうも横並びで同じ「顔ぶれ」だと、見なくていいやという決断をしてしまいそうですが、「伝えるべき正義」を胸に掲げ、ドヤ顔で編集しているのかと思うとぞっとします。

そして、そのほとんどが、週刊誌が元ネタであることに「テレビが一部の人から嫌われるのはこういうところなんじゃないかしら」と思ってしまいます。
例えば今日のある情報番組で言うと…
バンドマンと女性タレントの不倫の続報は「週刊新潮」。
バイオリニストのゲーム機破壊騒動は「週刊文春」。
元野球選手の薬物逮捕は「FLASH」。
…と、VTR構成の中核を担う元ネタは全て週刊誌。
週刊誌がないと、日本のワイドショーのほとんどは死に絶えてしまうのではないか。生き残るならば、健康情報や家計やりくり術を垂れ流すしかないのではないか。
そんな余計な心配をしてしまうのは私だけではないでしょう。

もちろん、ナレーションは「記事によると…」のオンパレード。注釈をつけることは大切ですが、あまりにも「によると」だらけで、注ぐべき労力の方向が間違ってやしないかとまた勝手に心配しています。
週刊誌ネタがない時はというと、「ブログによると」だったりします。芸能人の何気ない日常を綴ったブログが「感動の秘話」や「家族への思い」として紹介されるのです。

バイオリニストのゲーム機破壊騒動など、本来ならば週刊誌が続報を打たなくても良かったはず。テレビでも十分なし得たことです。
「信頼と実績の…」という枕詞がありますが、信頼と実績を有するメディアが発信しなければ話題になどなり得ないことを証明しているのかもしれません。

ではネットのニュースはどうでしょうか。
これも同じく、週刊誌の元ネタを取り上げ、さらにはその話題についてテレビでタレントがどう語ったかまでニュースにしてりします。ただ、ネットの方が能動的にさえなれば、豊富な選択肢に触れることはできるのですが…。

テレビを見ても、インターネットを見ても二次情報だらけ。
長時間労働が悪とされ、コストパフォーマンスを何かと追求する昨今。
時間をかけることは愚直なイメージすらあります。そんな現代だからこそ、情報をシェアして紹介するバイラルメディアが勃興しているのでしょうが、巨大メディアまで、バイラルメディア化しているようです。

シェアすることで「ヒーロー」になどなれやしない。シェアしてもらうような「一次情報」を見つけなければならない。
昨今の週刊誌ネタ、ワイドショーネタの盛り上がり。これを鬱陶しいと思う人も多くいるでしょうが、翻って私たち自身が何気ない日常から得る一次情報とは、本当に自身の体験として貴重な財産になると教えてくれる良い機会なのかもしれません。

当事者以外の怒りに満ち満ちた情報の海。コピペしてちょっと手を加えて、さらに海は浮遊物を抱えて広がっていきます。
ほとんどが「石」のような気がする玉石混交の海をどう泳ぎ、検索しても出てこない情報=「玉」をどう見つけるのか。この時勢に問われているのはそんな当たり前のことでしょう。

スタッフ・坂本
(2016/2/25 UPDATE)
番組スタッフ
「誰だって人殺ししたやつの顔は見たいだろ」。
これは、新潮社伝説の編集者、斎藤十一さんの言葉。週刊文春が掲載した元少年Aの目線入りの顔写真を見ていると、ふとこの言葉を思い出しました。

斎藤十一さんが冒頭の言葉をいつ発したのかは定かではありませんが、雑誌「FOCUS」創刊のきっかけは斎藤さんによる「人殺しの顔が見たい」との声。
*****
「FOCUS」はひとことでいえば「つらが見たい」ということなんですよ。
―どんな写真が一番見てみたかったんですか。
どんな写真て、キミが言ったとおりだよ。人殺しだよな。やっぱ問題を起こした人間の顔をな。
<「編集者斎藤十一」(冬花社)>
*****

その「FOCUS」が酒鬼薔薇聖斗こと神戸連続児童殺傷事件の犯人の顔写真を掲載し、物議を醸したのは1997年。
それから約19年、現在の酒鬼薔薇聖斗、つまり元少年Aとされる目線入りの顔写真を週刊文春が掲載。
再び物議を醸し、ネット上では「私刑」だとして顔写真の掲載を問題視する声も出る一方で、漫画原作者・小池一夫さんの以下のツイートには支持が広がっています。

「週刊誌に元少年Aの姿が出ているらしいけど、しょうがないよね。自ら表舞台に出て来たのだから。それで、殺人をネタに商売したのだから。少年法は、もう君を守ってはくれない。きっと、世間の誰も君を守ってはくれない。あれだけ自分に注目を集めたかった希望が叶っただけ。」

わたしの率直な感想は不謹慎ではありますが、「ありがとう文春」。
これには2つの意味があり、ひとつは安心感をもたらしてくれたことへのお礼。
なぜ安心したかといえば、昨年6月以降、手記を出版、自己顕示欲丸出しのホームページを開設と徐々に行動をエスカレートさせる元少年Aに恐怖を覚えていたから。
万が一近くに住んでいたら…という不安も、もちろんありました。
それだけに元少年Aのおおよその顔や背格好を確認できたことは大きな収穫であり、元少年Aを判別できない不安から解放されたとも言えます。

もうひとつの意味はやはり、「人殺しの顔を見たい」というゲスな欲求を満たしてくれたこと。
ゆうきまさみさんの代表作『機動警察パトレイバー』には以下のような言葉が登場しますが、社会的制裁を受けていない元少年Aが追いつめられたことにある種の優越感を覚えたのかもしれません。
*****
週刊誌の作り方知ってるかい?強きをけなし 弱きをわらう。
勝者のアラさがしで庶民の嫉妬心をやわらげ、敗者の弱点をついて大衆にささやかな優越感を与える。これが日本人の快感原則にいちばん合うんだな。
<『機動警察パトレイバー 13(少年サンデーコミックス)』(小学館)より抜粋>
※敵役であるシャフト・エンタープライズ企画七課の内海課長が発した言葉です。
*****

「ありがとう文春」と思う一方で、新たに感じるようになった不安もあります。
それは、元少年Aの再犯への危機感。
すでにネット上では文春が掲載した写真の背景を手掛かりに住所が特定されるなど包囲網が敷かれ、転居したところで追い詰められていくことは必至です。
注目を浴びようとした報いで自業自得とも言えますが、追い詰められた人間が向かう先を考えると不安で仕方がありません。

(スタッフH)
(2016/2/23 UPDATE)
番組スタッフ
2月22日(月)佐々木俊尚●ロボットに性的魅力を感じる「Robophilia」という概念
大阪大学の石黒浩教授にお話をうかがいます。

2月23日(火)古谷経衡●コンテンツは有料の方が面白いのか
ここ最近、ネット上で「コンテンツは無料と有料、どちらが面白いのか」という議論が盛んに交わされています。この議論から見えてくることとは?

2月24日(水)飯田泰之●男性の育休取得を阻む「パタハラ」の実態
育児参加する男性への嫌がらせ「パタニティーハラスメント(パタハラ)」について考えます。

2月25日(木)小田嶋隆●清原逮捕報道に見る日本の「自己責任論」追求文化
元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)が覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された事件。清原覚せい剤逮捕報道で見えてくる日本人の自己責任論とは。
(2016/2/22 UPDATE)
番組スタッフ
子育てのあり方をめぐって、昨今、様々な議論がなされています。
先日からネットで話題となっているはてな匿名ダイアリーに寄せられた「保育園落ちた日本死ね!!」という投稿は昨晩、テレビのニュース番組でも取り上げられており、問題提起としての大きな一石を投じたことがうかがえます。

子育てといえば、しばしばタレント、有名人の子育て法が話題となります。
良い方法論としてではなく、その多くが他者からの「悪い方法」だという批判です。

最近ではバイオリニストの高嶋ちさ子さんが息子のゲームを破壊したという新聞への寄稿が物議を醸しました。また、タレントの梅宮アンナさんが14歳の娘と別居しており、これが育児放棄なのではないかと非難の声が上がりました。

日本は子育て世代に辛い社会だと思っていましたが、そうではなかったようです。
「絆」なるものが過剰に礼賛され、その背景には人と人のつながりの希薄さがあると思っていましたが、未来を担う子の未来に多くの人が興味を持っているのかもしれません。

元アイドルが夜まで自身の子を連れ回していると綴ったブログがネットで炎上しているようなことを知ると、子を持つ前の私は育児論が突飛すぎて理解に苦しむ有名人に怒りを覚えたものです。
しかし、子どもを持つと不思議なもので同じようなケースに出くわしても、全く怒りなどこみ上げてきません。事件となりうる悲惨な場合は別ですが。
他者の子育てにいちいち興味が湧かなくなるのです。正確に言うと、子育てに不慣れなうちは他者の子育てに意見する余裕がなくなります。
自身の利益になることは別です。ネットで子育てに関する有益な情報の匂いがすればチェックし、家族で共有してしまいます。

結局のところ、「ヨソはヨソ、ウチはウチ」なのです。

子育てに口出ししない。
私の周りだけのことかもしれませんが、これが親同士では暗黙のルールとなっています。
子育てという流儀はいわば不可侵領域。
ママ・パパ同士で私はこういうことをやっていますという情報交換はあれど、その強要はない。
他者の流儀が良さそうであれば取り入れ、自分のものが悪いと知れば軌道修正する。子育てに不慣れな私たちにとってその繰り返しです。

他人がどのような子育てをしているのか、実際に知ってみて初めて、我が家のそれが少々奇抜であったと気づくことは多々あります。育児本やネットでの情報、助産師や保健師の声は細かいところは実に統一性がありません。親戚夫婦は赤ちゃん用の洗剤を使い、洗濯物を分ける。我が家はと言うと、室内では素足にこだわる…。本当に各家庭により、子育てにおいて注力する点には温度差があると知らされます。

子育ての流儀は人それぞれであり、良ければ取り入れてみて、悪ければ介入しません。
これは私ども夫婦の勝手な憶測ですが、有名人の子育て論を遠くから非難している人は子育てに取り組み、真剣に悩んだことなどないのではないかと思ってしまいます。
我が子を育てるのに手一杯なのに、他者をいちいち非難してなどいられないからです。
子育てに誰もが倣うべき「黄金ルール」はないのでしょう。

あの頃は良かったと、3丁目の夕日的時代を懐かしむ声があります。
そういった声に含まれるのが、子育てに関して、昔はもっとお節介だったというもの。
カミナリおじさんや余計な御世話をしてくれるおばさんが、気軽に他者の子育てに介入していたと言われます。
そもそもこの類のお節介が、子どもを標的にした事件の予防線となり、子育て世代の一助となっていたかどうかは不明ですが…。今の時代に見られる有名人の子育て論への批判は、昭和的お節介とはきっと違います。

個人の子育てを巡って、非難の声が上がる。
そこまで子育てに関心があるのか。その心持ちだけを切り取って見ると何と素敵な社会だろうかと思ってしまいます。
しかし、子どもの未来や幸せを憂う声まであって、そこには子育て議論を通り越した強烈な倫理の押し付けもみられます。

息子のゲーム機を破壊した高嶋ちさ子さんは「ゲームができないことよりも、ママに信じてもらえないことを心配しなさい」と言ったそうです。

息子が幸せかどうかは、他者にはわかりません。ゲーム機をバキバキに破壊され、母から叱責されようが、相対的には幸せかもしれませんし、立派な大人にならないと決まったわけではありません。
梅宮アンナさんの例も、今日のフジテレビの情報番組で別居した今こそ絶妙な関係だとクラウディアさんが言っていました。
良好な親子関係かどうかは文字や映像からでは決して伝わってきません。実際に会ってみて、双方の話を聞いてみないと判断できません。遠くにいる他者がどうのこうの言ったって、本人たちには全く響かないとも考えられます。

本当にその子育てに問題があるのなら、近しい人がそもそも指摘しているにはずでしょう。
いずれにせよ、子どもは幸せであるべきです。加えて、幸せかどうかの感じ方、そこへの道のりも人それぞれであるべきです。

スタッフ・坂本
(2016/2/18 UPDATE)
番組スタッフ
Wikipediaの項目に虚偽の情報などを書き込む行為を指す「Wiki荒らし」。
これまでにも、寺田心くん(2015年)、野々村竜太郎元県議(2014年)、中川翔子さん(2014年)、安倍総理(2013年)、剛力彩芽さん(2012年)、平野綾さん(2008年)などが被害に遭い、定期的に被害が報告されてきましたが、時期はまちまち。
先週はなぜかWiki荒らしが集中し、立て続けに3件報告されています。

加藤紗里のWikipediaが荒れる 年齢が34歳や44歳になる(「Amebaニュース」2016/2/10)
イープラス(eplus)のWikipediaが暴言で書き換えられる騒ぎに!ラブライバーによるものか(「NAVERまとめ」2016/2/11)
「子供のゲーム機バキバキ」で炎上 バイオリニスト・高嶋ちさ子さんの“子育て武勇伝”に非難殺到(「ニコニコニュース」2016/2/13)

1件目は、狩野英孝さんの交際相手で何かと話題の「加藤紗里」さん。
先週火曜(9日)夜に出演したバラエティー番組で話を盛っていたことが判明、まずはネットでバッシングが起こり、その後Wikipediaが荒れる事態となりました。
荒らされたのは加藤さんの年齢と肩書き。
25歳と報じられていましたが、放送翌日の10日午前中、生年月日は「1981年6月19日」となり、肩書きは「日本の女性自称ファッションモデル、自称女優、自称タレント」へと変更。
年齢はその後も荒らされ続け、「1971年6月19日生まれ」と書くネットユーザーも登場。25歳⇒34歳⇒44歳と年齢の上乗せがエスカレートしていきました。

2件目は、チケット購入サイト「イープラス」。
人気アニメ「ラブライブ!」の声優9人組ユニット「μ’s」が行うコンサートのチケットが先週木曜(11日)に発売されたのですが、アクセスが殺到し、サーバーがダウン。
多くのファンがチケットを取れなかったこと、直後にヤフオクなどに転売チケットが高値で出品されていることから、ネット上でイープラスに対する批判の声があがった後、Wikipediaが荒らされました。
荒らしの最終形態と言われているのがこちら。

【概要】
クソ それ以上書く言葉が見当たらない
サーバーがすぐに落ちる クソ
【チケット購入】
公式が転売屋に横流ししているため、基本的に買うことはできない。
【特色あるサービス】
チケットを用意することができませんでした。や定期メンテ中です やお客様にはご迷惑をおかけしており、誠に申し訳ございません。
恐れ入りますが、しばらく時間をおいてから再度アクセスいただけますよう、なにとぞ宜しくお願い申し上げます。等がある。結論から言うと ない

3件目は、バイオリニストの「高嶋ちさ子」さん。
荒らしのきっかけとなったのは、先週金曜(12日)の東京新聞に掲載された子育てコラム「ゲーム機バキバキ事件」。
家のルールを守らなかった息子二人に腹を立て、二人のニンテンドー3DSを折って破壊したというエピソードを伝えた内容で、この記事をうけTwitterでは高嶋さんに非難が集中、その後Wikipediaの「高嶋ちさ子」の項目が荒らされる事態へと発展しました。
荒らしの変遷は下記で、徐々に悪口が追加されていっていることが分かります。

・高嶋 ちさ子(たかしま ちさこ、1968年8月24日 - )は、日本のヴァイオリニスト。クラスはバーサーカー。ゲームブレイカーでもある。
・高嶋 ちさ子(たかしま ちさこ、1968年8月24日 - )は、日本のヴァイオリニスト。息子が馬鹿。ゲーム機クラッシャー。息子がかわいそう。
・高嶋 ちさ子(たかしま ちさこ、1968年8月24日 - )は、日本のヴァイオリニスト。息子が馬鹿。ゲーム機クラッシャー。ルールが守られなかった場合、子供にではなくゲーム機に制裁をする。

荒らされた3項目は「編集制限」がかかり、今では元に戻っていますが、制限前の荒らされ方は惨憺たるものです。
そして、荒らし3件の共通点を探すと見えてくるのは、ネットで批判の声があがった後、Wikipediaを荒らすという流れ。
Wikipediaの信憑性は決して高いとは言えませんが、ある有名人や会社を調べようと、その名前をネットで検索すると、高い確率で検索上位に出てくるのはWikipedia。
有名人にとってはプロフィール、会社にとっては会社情報に匹敵するポジションで、荒らしのダメージも少なくはないはずです。
「ネット炎上」が死語になりつつあるなか、もはや炎上だけでは満足できなくなった怒りの代理人たちが目を付けたのがWikipediaということなのかもしれません。

(スタッフH)
(2016/2/16 UPDATE)
番組スタッフ
タイムラインが今週一週間お届けするSP企画は、【独裁者のメカニズム〜民主主義は限界に達しているか】。
今年1月、ヒトラーの著書『我が闘争』がドイツ国内で再版されるなど、世界中で「独裁者」再検証の機運が高まっていますが、それはなぜなのか?
「独裁者」はどのようにして作られ、作らないためにはどうしたらいいのか?
そのメカニズムを通して、あらためて資本主義、選挙の意味を考えます。

2月15日(月) 佐々木俊尚 ●独裁者再来への危機感? 今、ヒトラー関連本があふれるわけ

去年出版された「ヒトラーの共犯者」(原書房)、「ナチスの楽園」(新潮社)をはじめ、ここ数年、ヒトラーやナチズムの関連本の出版が相次いでいます。
相次ぐヒトラーを研究する書籍の刊行。なぜ今、ヒトラーなのか?
そして今、日本人はヒトラーをどう捉え、どんな教訓を得ればいいのか、考えます。

2月16日(火) 速水健朗 ●格差社会の現代にふたたび生まれた「マルクス思想」

ここ数年、マルクスへの関心が再び高まっています。
ウォール・ストリート・ジャーナル傘下のマーケット・ウォッチによると、アメリカの大学で最も学ばれている経済学者は「カール・マルクス」。
昨年、日本ではジョナサン・スパーバー著の『マルクス(上・下)』(白水社)が発売され、話題となりました。
なぜ今、マルクスなのでしょうか。マルクスを求める声が意味するものとは?

2月17日(水) ちきりん ●宗教保守が台頭する世界

アメリカ大統領選に向けた候補指名争い。第一戦となったアイオワ州でトランプ氏を破り、名乗りを上げたのはクルーズ氏。
彼を支持するのは「宗教保守」ですが、なぜ今、宗教保守が台頭するのでしょうか。
『アメリカの宗教右派』の著者・飯山雅史さんにお話を伺います。

2月18日(木) 小田嶋隆 ●日本が向かうのは「ファシズム」の未来か

昨年夏の安保法案反対デモでは、安倍政権を「ファシズム」と批判する声がありました。
日本の政治はファシズムなのでしょうか。
日本が向かう先は歴史に則った「ファシズム台頭の未来」なのか、考えます。
(2016/2/15 UPDATE)
番組スタッフ
芸能、政治に関するスキャンダルが相次いでいます。
仕掛ける側、追う側も下衆いなぁと思ってしまいそうですが、崇高な精神と高尚な趣味を持った人間でもない私は新たに勃発した騒動、あるいは続報を読みふけったりするものです。

世間の悪意を一手に引き受けている感のある、二股疑惑の渦中にいる女性タレント。
彼女自らが登場し、私こそが本命であると訴え、色々と嘘も発覚。新たな炎上タレントの登場かなどと揶揄されています。
大きな目、筋の通った鼻を有する渦中の彼女。
悲劇的にも、彼女の容姿について整形疑惑が浮上しています(本人は否定)。

整形手術市場が拡大していることはたやすく想像できます。プチ整形なる言葉も定着し、整形手術は美容のいち手段として身近になりました。私の親戚にも顔に糸を埋め込んだ女性がいます。
しかし、整形手術を受ける人はまだまだ少数派であって、整形手術そのものが全肯定される存在にはなっていません。かくいう私も整形手術に肯定的ではありません。
テレビや雑誌を見ていて、「おや、おかしいな」と違和感を抱く顔つきの有名人がいると、その人の名前を検索ワードとして入力し、第2検索ワードに「整形」と出てくると「ほらね」としたり顏。
私もついついそんな下らない暇つぶしをしてしまいます。

有名人の名前をググるとすぐに整形暴露サイトがひっかかります。
本人が否定しようが認めようがそんなことはどうでもよく、卒アルと比べてその差異を笑う。
私も含め、大衆は当たり前のようにそれを一つの娯楽とします。

肉体にメスを入れ美しさを求めんとすることは自然の摂理に背くもの。整形手術を受けた人間はそれでも「異形」である。そんな暗黙の批判があるような気がします。
そして何より、整形手術によって美を求めたものは、幸福になってはならないという底意地の悪い思想強制すら感じる。これこそ下衆であると自戒します。

激動の世界情勢と比べると、日本は平和という2文字が本当に似合う国です。
「ほかにもっと報道すべき大事なことがあるだろう」と訴える人もいます。しかし、本当に大事なことを知りたい人は自ら進んで情報を得ようとするもの。そんな人は少数派です。

20世紀のスペインの哲学者、オルテガは大衆を批判しました。支配される側であった大衆が支配する側の権力を手にいれたと指摘したオルテガは著書『大衆の反逆』の中で、大衆(平均人)の特徴をこう述べています。

「自分に対してなんら特別な要求をもたない人々、生きるということが自分の既存の姿の瞬間的連続以外の何ものでもなく、したがって自己完成への努力をしない人々」

いつも受け身であるのが大衆なのです。また、オルテガは大衆の心理構造のひとつとして、自分の道徳的、知的財産が立派であると信じ込み、他人に耳を傾けないという特徴をあげます。

インターネットやSNSでが色々な意見が飛び交いますが、結局のところ自分の好きな意見にしか耳を傾けない=シェアしない大衆。
不倫しているとか、二股しているとかは実はどうでもよく、本当のところは倫理や道徳に反するようなことをしておいて、しゃあしゃあと恥もなく大衆の前に現れて嘘をつくことが気に入らない。
良からぬ疑惑が付きまとい、本人はそれを否定するものの、蓋を開けてみればその疑惑は事実であった。これに対して、何と面の皮の厚いことかと憤る。

大衆の「虫の居所」によって「決定」が行われる社会。そんな社会だからこそ、下衆だと批判され、社会的に抹殺されるようなことはいつでも起こりうるのではないでしょうか。

スタッフ・坂本
(2016/2/11 UPDATE)
番組スタッフ
台湾南部で今月9日に起きたマグニチュード6・4の地震。
テレビでこの地震を報じるニュースを見ていると、倒壊した16階建てのビルだけが映し出されるため、被害の全貌はなかなか見えてきません。
東日本大震災の被災者支援で台湾からの寄付金が200億円を超えていたこともあり、台湾の対日窓口機関に被災者を支援したいとの申し出が相次いでいるといいます。
倒壊したビルのショッキングな映像に加え、東日本大震災を引き合いに出していることから、被害は東日本大震災に匹敵するほど深刻というイメージを抱いてしまいますが、昨日から話題になっているブログエントリーを読むと、そのイメージは誤りであることが分かります。

<日本人のみなさんへ。台南地震へ募金なんかするより、台南人がもっと喜ぶ応援方法を台南在住のぼくは伝えたい>

このブログエントリーを書いたのは、台湾在住の日本人で被災地の状況を知る前原和裕さん。
「台南市がガレキに埋もれている、ビルの崩壊だらけという事実はない」と綴り、日本の報道によって「誤ったイメージが広がる」と嘆いています。
*****
今回の震災で亡くなられた被災者というのは、一つのビル「だけ」の影響です。
(中略)台南市がガレキに埋もれているとか、あんなビルの崩壊だらけというのはない。そんな事実はどこにもありません。
(中略)たまに日本で起こる震度5くらいの地震だったんです、今回のは。
(中略)マスコミがたった1つの崩壊したビルを写しまくり、日本の人たちが「東日本大震災で支援してくれた台湾人に募金を!」と叫ぶたびに、イメージとしては「今回の地震は東日本大震災クラスに大きい地震だ」という誤ったイメージが広がるのです。
*****

報道から受け取るイメージが「東日本大震災に匹敵するほどの地震」なのに対し、現実は「たまに日本で起こる震度5程度の地震」。イメージと現実で大きなズレが生じています。

こうした報道から受け取るイメージと現実のズレは台湾の地震に限ったことではなく、今ちょうどワイドショーが盛んに報じている中国人による「爆買い」でも同様。
『革命とパンダ 日本人はなぜ中国のステレオタイプをつくりだすのか』(イースト・プレス)の著者でテレビ朝日の報道局に所属している張予思さんは、社会学者・開沼博さんとの対談で以下のように語っています。
*****
張 最近、「爆買い」の取材がすごく多いんですけれども……。例えば爆買いとなると、どういう絵を想像しますか?
開沼 やっぱり家電量販店の箱をいっぱい持っている……。
(中略)
張 あれは、親戚中に買うからなんですけれども。そういう人を探して、脚ぐらいからのアングルで、箱だらけで、隣りで人が休憩している絵とかを撮ったり、お店の中だったら、籠にいっぱい同じものを大量に投げ込む姿だったりとか。(中略)まあそういう絵を押さえれば、今日の取材は成功だというふうになるので、そういうことが大事になってしまっているのが、残念だなと。
<「爆買い」取材でテレビが求めてくるのはいつも決まった絵 前編<日本人はなぜ中国人をステレオタイプで見るのか?> >
*****

報道から受け取るイメージが「自分用に大量に家電を買い漁る中国人」なのに対し、現実は「親戚に買うため大量に家電を買う中国人」。こちらでもイメージと現実でズレが生じています。
そして、すべての中国人が爆買いをしているわけではないのに、そう思わせるような報じ方も目立ちます。

「台湾の地震」と「爆買い」に共通するのは、インパクト重視であること。そうすると多くの人に伝わるけれども、今回のように現実が伝わりづらくなる。
では、現実を伝えることを重視するとどうなるかといえば、インパクトが弱くなり、多くの人には伝わりづらくなってしまう。
現実を突きつめるとインパクトが弱くなるのはある意味で必然。また、本来報道の役割は現実を伝えることのはずなのに、「現実をとるかインパクトをとるか」というおかしなジレンマが生じているように思います。

(スタッフH)
(2016/2/9 UPDATE)
番組スタッフ
2月8日(月)佐々木俊尚●心温まる話を掲載するサイト「Upworthy」がアメリカで支持されるわけ
「心温まる話」を掲載するバイラルニュースサイト「Upworthy」(アップワージー)がアメリカで急成長しています。アップワージーとは「ネット上にアップする価値のあるもの」を指し、全米に散らばったライターが毎日ネット上を周回し、面白いと感じた話題・映像・写真などを記事に仕立てて紹介。
その爆発的な成長で注目を集め、月間アクセス数が最高で1億2000「心温まる話」を掲載するサイト「Upworthy」がアメリカで支持される理由とは?


2月9日(火)古谷経衡●倒産件数過去最多。今、介護事業で起こっていること
介護サービス事業者の倒産件数(負債額1000万円以上)が昨年1年間に前年比1・4倍の76件に達し、2000年の介護保険制度開始から最多を記録したことが13日、信用調査会社の東京商工リサーチのまとめで分かりました。
安倍政権が新三本として掲げた介護離職の食い止め。今、介護業界では何が起こっているのか。


2月10日(水)飯田泰之●「塾歴社会」化する日本への警鐘
私立大学は一般入試がスタートし、国公立大学は2次試験の願書受付が3日に締め切られるなど、大学受験シーズンが佳境に入るなか、一冊の本が話題になっています。
1月29日に幻冬舎から出版された新書『ルポ塾歴社会』だ。著者は、育児・教育ジャーナリストのおおたとしまささん。おおたさんはこの本のなかで、日本では学力最上位層がごく限られた特定の塾に通い、もはや「学歴社会」ならぬ「塾歴社会」が到来していると指摘。
日本にすでに到来している「塾歴社会」とは?そして、その背景にあるものとは?


2月11日(木・祝)小田嶋隆●小説投稿サイトが変える作家のあり方
「小説投稿サイト」が今、注目を集めています。小説を投稿、閲覧できるWebサイトのことで、去年だけで少なくとも4サイトがオープン、小説投稿サイト発の作品からベストセラーも生まれています。
「小説投稿サイト」によって作家のあり方はどのように変わったのか。その変化が持つ意味を考えます。
(2016/2/8 UPDATE)
番組スタッフ
有名人にまつわるニュースが世間を賑わせ続けています。
昨日から大幅な時間を割いて報道される清原氏の逮捕に食傷気味になりながらも、KKコンビのもう一人、桑田真澄氏の会見という「続報」が飛び込んできて事件を追ってしまう。
そんな感じでテレビやネットのニュースを見ていて気になるのが、清原氏逮捕について一般人から有名人までの反応です。
ある夕方ニュースでは「子供達に夢を与えるはずのスターがなぜ…」とナレーションが流れ、
ある有名人は「子供の夢を壊さないで」とコメント。

清原氏が自身の子供に与えた衝撃、失望は確かに計り知れませんが、この報道に見られる「子供」「夢」という文句がどうもしっくり来ません。

まず1つ。
ここで言う子供とはもちろん、現在、中小学生以下である未成年を指すのでしょう。
彼らが現在、憧れている「夢」と「ここ最近の清原氏」がどうも重ならないのです。
もし今(逮捕前)、私の子供が野球好きで、憧れている選手に清原氏の名を上げたらば「え、なんで?」と問わざるを得ません。氏は野球選手として素晴らしい経歴をお持ちなのでしょうが、「今はもっと他に良い選手がいるんじゃないの」という意味でです。

大人の逮捕や揉め事が自身の憧れや目標、将来設計に何か影響を与えたかと記憶を辿ってみましたが、そんなことは全くありません。人並みに映画が好きだった少年だった私ですが、後に好きな俳優がドラッグによる逮捕歴があることを知っても、自身がドラッグをやろうとも思いませんでしたし、その俳優と映画というコンテンツに失望することはありませんでした。映画業界に夢を持っていなかったからかもしれません。
感動や勇気、夢という情動をもらうのはスポーツによってだけではありません。スポーツはしていた私ですが、本や映画からもらったそれの方が大きかった。
私のような文化系人間は少数派でしょうか。皆が皆、スポーツ選手から感動や夢、勇気をもらっているとは限りません。有名人は夢を与えてなんぼという思考が、感動の押し売りチャリティー企画を定期生産しているのではないか、とすら思えてきます。

桑田真澄氏は今日の記者会見で「スポーツマンである以上、暴力とドラッグが一番遠い存在であるべき。それも彼といろいろ話をしてきました」と述べました。
プロアスリートにはプロたる高潔なる精神が一般的に求められています。
プロとして活躍するアスリートたるもの子供の夢を応援すべきなのでしょう。しかし、子供が嫌いなアスリートもいるはずで、何だか「聖人たれ」と強要されているようで少し同情を感じてしまいます。

そして、もう一つ。
これは今回の報道に限ったことではないのですが、メディアというものは、弱くて汚れを知らない者を引き合いすることで、事件の衝撃度を盛ろうとします。
子供が被害者であると見せることで、清原氏が手を染めた悪事の「黒さ」が引き立ちます。
しかし、それは勝手な代弁なのではないでしょうか。
確かに真剣にプロ野球選手を志していた子供にとって、清原氏の逮捕は「夢」が費えるような衝撃だったのかもしれません。八百長など業界全体の問題であれば、別だと思いますが。

罪を犯した人間には反省と更生を期待するとして、夢見る子供がかわいそうと勝手に嘆くのではなく、大人たちは子供を正しい道へ導いてあげなくてはなりません。
大人とは子供の良き手本となる必要があります。時として、反面教師にさえならないどうしようもない大人に出くわします。それが起こりうる可能性とその時の対処法を、大人は子供に指南しなくてはならないのではないでしょうか。

私が小学生の頃、KKコンビはすでにヒーローでした。漫画雑誌では両者をモチーフにした作品が連載されていたものです。「かっとばせ!キヨハラくん」は今も不定期ではあるものの連載されています(今後が気になりますが…)。
多感な子供の頃に好きだったものは、思い出補正という言葉があるように、子供の頃には気づき得なかった実際の質はどうであれ今でも、好きだったりします。
清原に憧れて、魅せられて大人になった当時の少年たちこそ、今、憤怒と失望に震えているのではないか、と勝手に想像します。

大人が勝手に騒ぎたいことに、何らかの影響を受けるからと子供を巻き込む。
他人に自身の倫理を押し付け、時に純粋な者や弱き者の気持ちを勝手に代弁する。
今年すでに何度このフォーマットに沿った報道とその反応を見たことか。
この珍しくないフォーマットと私たちは今後も付き合っていかなければならないと思うと、ただ萎えます。

スタッフ・坂本
(2016/2/4 UPDATE)
番組スタッフ
名作と謳われた作品の続編が何年かぶりに発表されると、気になって仕方がありません。
期待半分、不安半分といった感じではありますが、1990年の連載終了から26年ぶりに発表されたこちらの作品もそう。
1988年〜90年にかけて「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載、1991年にはテレビドラマ化された名作マンガ「東京ラブストーリー」。
「週刊ビッグコミックスピリッツ」の先週号(1/25発売号)に掲載され、すでに話題になっているこのマンガの続編「東京ラブストーリー 〜After25years〜」を別にファンでもないのに手に取ってしまいました。

部数が激減の「スピリッツ」 35周年企画の「東京ラブストーリー」が不評(「日刊サイゾー」2016/1/30)

まず、もともとの「東京ラブストーリー」はこんなストーリー。
*****
愛媛から上京して市場調査会社に就職した永尾完治(カンチ)と、同僚となったアフリカ育ちの自由奔放な赤名リカ。
なぜかリカになつかれるカンチだが、高校時代の初恋の人で、幼稚園に勤める関口さとみと再会。
同じくさとみに惹かれる幼なじみの医大生・三上健一も加わり、20代前半の初々しくも、もどかしい恋愛模様が、きらびやかな東京を舞台に繰り広げられる。
そして最終的には、リカはある男性との子どもを身ごもり、カンチは彼女と別れて、さとみとの人生を選ぶ。そして――
<「週刊ビッグコミックスピリッツ」2016/1/25発売号(9号)>
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そして、今回発表された「東京ラブストーリー 〜After25years〜」の舞台はこの25年後。
読み切り40ページで、50歳になったカンチやリカ、さとみらが登場し、カンチとリカの25年ぶりの再会をメインにお互いの生活や心境の変化が描かれています。

率直に言えば、作品自体は決して面白くはありません。そもそも名作の続編を面白くすることなど至難の業なのですから、当然の結果とも言えます。
ただ、この続編に対するネット上の感想はなかなかに面白く、たとえば「ルックスの変化にがっくり」というもの。
これはおそらく年相応に老けさせた顔の描写を指しており、『東京ラブストーリー』のファンだったからこそ、この描写が許せなかったのでしょう。
ファンは勝手に「その後」を想像して楽しむ。ファンだけに「その後」は必ずと言っていいほど美化される。美化された「その後」と、正式な続編が提示した「その後」とのギャップにファンは失望する。
いわば、名作の続編についてまわる宿命みたいなものです。

一方、ファンではないわたしはルックスに関しては全く気にならず。登場人物の「その後」が素敵でなくても一向に構いません。
ちなみに結構なネタバレになりますが、『東京ラブストーリー』の続編で描かれる登場人物の生活の変化はこんな感じ。

【カンチ】
20代後半で転職した大企業で息苦しさを感じ、40歳を過ぎたころ、会社を辞める。
数年間、主夫状態で職を探し、5年前から故郷・愛媛の中学校の教頭(民間人教頭)に再就職。
妻・さとみ、子供(娘、息子)と離れて単身赴任中。
【リカ】
カンチと別れて、1年後に出産。息子の名前は「赤名アフリカ」。
都内で働きながらシングルマザーをしていたが、小学校で息子がイジメに遭い、不登校に。
そんな折、海水浴帰りに見つけた農場で働き出す。
10年後、農場のオーナー夫婦が立て続けに亡くなり、農場を譲り受け、現在に至る。
【さとみ】
カンチと結婚、子供2人を出産し、カンチの休職中に都内に古着リサイクル店を出店。この店はそこそこの繁盛店になっている。
【三上】
妻の尚子(長崎尚子)が年下男と浮気。

ご覧のとおり素敵な「その後」ではありませんが、名作の続編はこれぐらいで十分。極端に言えば、「その後」が分かりさえすれば、あとはどうでもよいのです。
実話ベースの映画を観たとき、エンドロール直前に提示される登場人物たちの「その後」。これには少しテンションが上がりますが、名作の続編に求められているのはこれぐらいの役割のような気がします。

それなのに、心配なニュースがひとつ。読み切りのはずだった『東京ラブストーリー』の続編は好評だったため、連載が検討されていると報じられています。
これ以上、名作を汚さなくても…。
過去に連載化された名作マンガの続編とその後の残念な展開を見ていると、こう思わざるを得ません。

(スタッフH)
(2016/2/2 UPDATE)
番組スタッフ
2月1日(月) 佐々木俊尚 ●アマゾンが物流業界に参入 その狙いとは

年明け早々、アメリカのアマゾン・ドット・コムが「NVOCC事業」を自前化することが明らかになり、物流業界に激震が走っています。
NVOCCとは「Non Vessel Operating Common Carrier」の略で、船舶を持たない貨物運送事業者のこと。顧客が貨物を運ぶ際の最適ルートの提案や、コンサルティングなどのサービスも提供できるといいます。
アマゾンの物流業界参入にはどんな狙いがあるのか。そして参入によって利用者はどんな恩恵を受けるのか。
調達・購買コンサルタントの坂口孝則さんにお話を伺います。

2月2日(火) 速水健朗 ●家電におけるグローバル化の限界とガラパゴス化の必要性

国内家電市場の縮小に歯止めがかかりません。2015年の国内出荷額は白物家電が2年連続、黒物と呼ばれるAV機器など民生用電子機器は5年連続の前年割れとなりました。
縮小に歯止めがかからず、復活の糸口も見えていない日本の家電。復活するためには何が必要なのか?
「グローバル化」「ガラパゴス化」という視点で、復活に必要な要素を探ります。

2月3日(水) ちきりん ●62人と36億人の経済格差。歴史が鳴らす没落の警鐘

世界の貧困に取り組む国際NGO「オックスファム」は1月18日、世界の1%にあたる富裕層62人の資産は、世界人口の約半数となる貧困層36億人が持つ資産とほぼ同じだったとする報告書を発表しました。
62人という数字は2010年には388人だったことから、富がさらに一部の人たちに集中していることがわかります。
歴史を振り返ると、古代ギリシャやローマなど軍事・経済・文化で隆盛を誇った国々の衰退の背景には中間層の没落があるといいます。
格差が拡がるアメリカや日本が歴史から受け取るものとは何か。
エコノミストの中原圭介さんにお話を伺い、その警鐘の意味を探ります。

2月4日(木) 小田嶋隆 ●野放しにされる「詐欺求人」の実態

求人票が実際の労働条件と違うケースは「詐欺求人」とも呼ばれ、社会問題になりつつあります。
1月22日には、帰宅途中に交通事故死した男性の遺族がハローワークの求人票と異なる長時間労働を強いられたとして、男性の勤務先だった会社に対する告訴状を提出したと明らかにしました。
また、「求人票が嘘ばかりで信用できない」と訴える、はてな匿名ダイアリーの記事も話題となっています。
ハローワークの求人票が実際の労働条件と違うという相談は近年増加傾向にあり、厚生労働省の集計で2012年度には7783件、2013年度には9380件、2014年度には1万2000件と着実に相談件数は増えています。
社会問題になりつつある「詐欺求人」の実態とは?
(2016/2/1 UPDATE)

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