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番組スタッフ
先週から今週にかけてネット上で議論されているこちらの騒動。

男性保育士 おむつ替え、是か非か 千葉市長の提起発端(「毎日新聞」2017/1/30)
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男性保育士が働きやすい環境を作るとして千葉市が4月から10年計画で実施する「市立保育所男性保育士活躍推進プラン」を巡り、激しい議論が起きている。
熊谷俊人市長(38)がプラン作成の背景に「娘の着替えを男性保育士にさせないでという親の声があった」とツイッターで発信したことがきっかけだ。
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こちらの騒動が報じられてから、ネット上で見慣れない言葉が使われているのに気が付きました。
「統計的差別」という言葉で、これは過去の統計データに基づいた差別のこと。
たとえば、「女性の雇用」をめぐる差別がこれにあたります。
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女性を対象とした過去のさまざまな意識調査などの結果から、「6割の女性が出産を機に仕事を辞める」「女性の三人に一人は専業主婦になることを望んでいる」といった統計データが導き出されています。
統計的に女性は男性より勤続年数が短く、離職率が高いと分かっていれば、企業が経済合理的に効率を追求して行動するかぎり、女性への積極的な投資は控えざるを得ません。
これが過去のデータを根拠とした合理的判断から、結果的に生じる統計的差別です。
<「日本の人事部」Webサイト>
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上記の騒動をめぐる議論でこの言葉が用いられていて、「性犯罪の加害者の9割が男性であること」や「男性保育士による性犯罪が多いこと」を理由に、男性保育士におむつ替えをさせないことを正当化している人がちらほら見られます。

性犯罪者の9割が男性だから、男性保育士による性犯罪が多いから、差別をしても構わない。
そんな暴力性を感じる一方、差別をなんとなく許容してしまっている自分もいます。
もし自分に娘がいたら、男性保育士におむつ替えをしてもらうのには抵抗がある。その程度の差別感情ではありますが。

ただ、このなんとなくの許容の危うさを指摘する声もあり、モナッシュ大学マレーシア校の渡部幹准教授は「危ない奴が多い場所の中にいる、危なくない優秀な人が、不当に差別されること」を嘆いています。
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この差別のやっかいなところは、差別的行動が「正当化」されやすいことだ。
実際に「危ない奴が多い場所」に行くんだから、そこにいる奴らは皆、犯罪者として見て何が悪い、といった正当化がなされる。それに対する論理的な反論は実は難しい。
だが、「危ない奴が多い場所」の中にいる、危なくない優秀な人が、不当に差別されるのもまた明らかなのだ。
<「ダイヤモンドオンライン」2016/8/31>
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一部の人の悪事により、それ以外の多数の人が不利益をこうむるのはあってはならないことです。差別をするのが倫理的に間違っていることも分かります。
ただ、なんでもかんでも差別にして批判するのも、差別をするのと同じぐらい間違っているような気がします。

ちなみに、統計的差別の根拠とされる「性犯罪の加害者の9割が男性」。
こちらは正しく、平成27年版犯罪白書によると性犯罪者の99・8%が男性。
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特別調査では,全国において,性犯罪を含む事件で懲役刑の有罪判決を受け,平成 20年7 月1日から 21年6月 30日までの間に,裁判が確定した者 1,791人を対象とした。
全対象者 1,791人のうち,男子が 1,788人(99.8%),女子が3人(0.2%)であった。国籍では,日本が 1,732人(96.7%),日本以外が 59人(3.3%)であった。
<「平成27年版犯罪白書」 第6編 性犯罪者の実態と再犯防止>
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一方で、2つめの理由「男性保育士による性犯罪が多い」に関しては裏付ける統計データが見つかりませんでした。
根拠はないものの、たまに報じられる「男性保育士、女児へのわいせつの疑いで逮捕」のニュースが強いイメージとして残り、それが差別につながったのかもしれません。

(スタッフH)
(2017/1/31 UPDATE)
番組スタッフ
1月30日(月)佐々木俊尚 ●CESにみる日本のスタートアップの低調ぶり

今月5日〜8日にかけてアメリカ・ラスベガスで行われた世界最大級の家電見本市「CES」。
出展者だからこそ見えてきた、日本のスタートアップの現状とは?
株式会社Cerevoの代表取締役・岩佐琢磨さんにお話を伺います。

1月31日(火)速水健朗 ●「ポスト真実」に代わる言葉「オルタナ・ファクト」とは何なのか

「ポスト真実」に代わる言葉として注目を集める「オルタナ・ファクト」とは何なのか?
ボストン在住の翻訳家で「トランプがはじめた21世紀の南北戦争」の著者、渡辺由佳里さんにお話を伺います。

2月1日(水)ちきりん ●生活保護なめんなジャンパー問題から考える不正受給の実態

小田原市の「生活保護なめんなジャンパー」問題をきっかけに、あらためてバッシングを受けている生活保護の不正受給。その実態とそこから読み取るべきこととは?

2月2日(木)小田嶋隆 ●『えんとつ町のプペル』無料公開は批判される必要はあったのか

依然として賛否分かれる『えんとつ町のプペル』無料公開。なぜ批判されなければならなかったのか。相次ぐ批判から見えてくるものとは?
(2017/1/30 UPDATE)
番組スタッフ
床が油でヌルヌルする、古びれた近所の中華料理屋に何気なく足を運んでみました。
店のメニューから「推し」であることがうかがえる、味噌ラーメンを注文してみたのですが、私の勝手な期待通り美味い。
店主が腕組みをして雑誌で紹介されているような、意識高い系のラーメン屋が私は好きではありません。
ですので、新たにできるラーメン屋はほぼ意識高い系という風潮に私は少々困っています。 近所の味噌ラーメンより、きっと意識高い系ラーメンの方が美味いということがほとんどなのでしょう。
しかし、私はこだわりや能書きなど堂々と垂れることなく、「客の腹を満たすためだけに存在している」と言わんばかりの雰囲気を醸す、街場の中華調理屋が好きです。

抜群に私の好みと相性の良い、古びれた中華料理屋の味噌ラーメンですが、それが万人に認められることもないでしょう。店主もそんなことは考えてもいないかもしれません。
好きか、嫌いかの話なのでそれで良いのです。

前置きが長くなりましたが、好きか嫌いか。言葉にすると、単純明快な生理反応で最近の世の中は動いているような気がします。

キングコングの西野亮廣さんが絵本を無料公開し、連日、賛否が議論されていることもそうです。
西野批判が「許すまじ」レベルに達していたりもして、そこまで感情的になることかしらと疑問に思うと同時に、西野氏を応援したい感情も芽生え始めています。

結局、今回の炎上の熱源も「西野が嫌い」という感情の一言に尽きると思います。
別の人が同じことをやれば、ここまでの騒動になっていないはず。
クリエイターの未来がどうのこうのという怒りの声も見ましたが、「西野が嫌い」という感情が強すぎて、冷静なお話として見えてきません。
彼の挑発的な言動が、彼を嫌う感情をさらに煽っているからなのでしょう。
炎上商法だ何だと言われますが、実際に結果を残しているところは認めなくてはならないと思います。

嫌われている側をなかなか、好きと言いづらい空気もあります。嫌い派の声が大き過ぎるのか、それが多数決における正解なのか、あるいは同調圧力なのか。
トランプ大統領についても同じです。
彼の言動にも問題があるのかもしれませんが、目立つのは彼を嫌いという声。
「ドナルド・トランプが好き」。これを公然と言ってしまうことは憚られます。内輪の会議か、居酒屋談義レベルに止めておいた方が良いのかもしれません。
嫌いと言ってしまうほうが、良識的な印象も与えられるでしょう。
「ドナルド・トランプが好き」と言っている人は彼が自分にとっての正義だからとかではなく、ヒールであることを認識した上で好きなのかもしれません。

西野氏もネットにおいては完全にヒールである印象を受けます。
強い同調圧力の中、嫌われ者を好きと宣言することはリスクが高すぎます。思わぬ恥をかくかもしれません。
生理的に嫌いという人もいるかもしれませんが、中には嫌いって言った方が良識があって、賢そうな印象を与えられるからではないかと邪推します。
「嫌いだ」と声高に叫んでいる人の方が確かに意識は高そうです。

最近の議論を傍観していると、それに対してどんな意見を持っているかを自問自答してみるのですが、私も好悪が判断基準になっていることがほとんどです。
そうなると、議論の熱源が「感情」なのだから、本質が見えてこない。本質は何かと聞かれるとよくわからない。すぐに「本質」という言葉を口にし、本質を知っているとのたまう人間ほど胡散臭いものはないし、もしかしたら、本質なんてどうでも良いのかもしれない。
何が正解かなんてわからないのだから、いっその事、好きか嫌いかで判断したほうが楽だ… という思考から人は反知性主義に堕ちるわけです。
そして、反知性主義に抗うため、皆、もっともらしい好きな理由、嫌いな理由をひねり出す…。

こういう時にこそ、好きか嫌いかで物事を語らない人が救世主のように移ります。
私も含めて、好きか嫌いかの感情論でしか見られない人間はそういった救世主様の御言葉をよくよく聞いて、理解しなければいけません。そして、じっくりとそれが正しいかどうかを判断するのです。

好きか、嫌いかという感情で動く世界。今日もどこかで誰かが、感情による正義の鉄槌を食らっていることでしょう。
こんな世界を生き抜けるのは、炎上によって舞い上がる火炎を糧にする「ヒクイドリ」のような特性を有している人だけなのではないかと思う次第です。

スタッフ・坂本
(2017/1/26 UPDATE)
番組スタッフ
2週間前のコラムに「子どもをベビーカーに乗せて電車に乗るときはできるだけ申し訳なさそうな顔をする」と書きました。
これは自己防衛のために何の気なしにやっていることで、申し訳ないという気持ちはほとんどなかったりします。
やむをえなく混雑した電車に乗る際には、小声で「すみません」と言いながら乗り込むようにしているのですが、これも心の底から「すみません」と思っているかと言うとそうでもありません。
申し訳なさそうな顔をしていれば、「すみません」と言っておけば、文句は言われないと確信しているからやっているのです。

別に文句を言われるようなことはやっていないのに、文句を見越して下手に出る。
おととい、沖縄タイムスが報じたこちらのニュースからも同じにおいを感じます。

回送中の沖縄バス、“低姿勢” 客の評判も上々な理由(「沖縄タイムス+」2017/1/22)

沖縄バスの路線バスが回送運行になると、方向幕に「回送中 申し訳ございません」とおわびの一言を掲げて走るというニュース。
バス停で待つ客の「やっと来たバスが回送でがっかり」という気持ちを考え、2015年末から始めた掲示で、「丁寧」などと客の反応もいいようです。
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同社運輸部業務課の名嘉山敬雄課長は「バスが渋滞で遅れ、やっと来たと思ったら回送だとがっかりさせると思う。回送だけでは無愛想なので、『ごめんなさい』を表現した」と説明。
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宮崎県の宮崎交通も同様の取り組みをやっていて、こちらは沖縄バスよりも早く、6年前からこの取り組みを始めていると言います。
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「すみません回送中です」。
宮崎交通(宮崎市)の路線バスは、回送中こんな表示になる。停留所で待つ人が不快な思いをしないよう、同業他社を参考に6年前、導入した。
<雑記帳「すみません回送中です」…(「毎日新聞」2017/1/5)>
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文句を見越して下手に出る風潮はバスに限らず、様々な業種に波及していて、たとえば、コンビニや電車。
人気ブログ「カータンBLOG」のカータンさんは以下のような指摘をしています。
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たまに行くスーパーで買い物をすると・・・レジで必ず聞かれる。
「ポイントカードはお持ちですか?」
たまにしか来ないし、もし作ってもポイントなんか大して貯まらないだろうし、ポイントカードは作ってない。
「あっ持ってません」
そう答えると、必ず言われる。
「失礼しました……」
このセリフを聞くと、私はいつも思うのだ。
あの……全然失礼じゃないですから……
(中略)
夫が話し始めた。
ラッシュの時 電車の機材故障による遅延ならわかるんだけどさ……
よく聞くのが
「お急ぎのところ大変ご迷惑をお掛けし申し訳ございません 只今 お客様同士のトラブルで電車に遅れが出ております」
<最近コンビニで違和感をおぼえること(「カータンBLOG」2017/1/21)>
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回送バスの運行は悪いことではないのだけれども、くるかもしれないクレームを見越して先に謝っておく。コンビニも電車も一緒でクレームやトラブルの芽を、芽が出る前から摘んでいく、そんな強い意気込みを感じます。
「ここまで低姿勢にならなくても…」と多少の違和感はありますが、根っこはわたしのベビーカー理論と同じ。本音では低姿勢になりたくないのに低姿勢にならざるを得ないというのが今、日本を覆う空気なのでしょう。

(スタッフH)
(2017/1/24 UPDATE)
番組スタッフ
1月23日(月)佐々木俊尚●メディアの機能を持ち始めているトランプのTwitter攻撃
今月20日に就任したアメリカのトランプ大統領。影響力のあるメディアとしての機能を持ち始めているトランプ氏のTwitter攻撃。その対処法とは?


1月24日(火)古谷経衡●明治150年事業で生まれる国策エンタメで見えるもの
政府は2018年に予定される、明治政府が置かれ150年を記念する事業において、当時を振り返る映画製作の支援方針を固めています。
国策イベントに孕む危険性とは?


1月25日(水)飯田泰之●「労働生産性」の向上は必要なのか
いま日本の「低い労働生産性」が話題になっています。
労働生産性が低いことの何が問題なのか?また、労働生産性の向上は必要なのか?


1月26日(木)小田嶋隆●4度目の正直?「共謀罪」法案成立はなぜ急がれるのか
これまでに3回廃案となった共謀罪を盛り込んだ法案が今国会で提出される予定です。
政府が共謀罪法案成立にかける思惑とは?
(2017/1/23 UPDATE)
番組スタッフ
「陰キャ」という言葉があります。

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陰気な性格の人を意味する俗語。「陰気なキャラ」あるいは「陰気キャラ」の略語とされる。スクールカーストの文脈においては、実際の性格が陰気かどうかをさほど重要な条件とせず、スクールカーストの下位に位置する、いわゆるクラスの「イケてない」人やグループの総称として用いられることも多い。
【weblio辞書:陰キャ】
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「陰キャ」の反対は「陽キャ」。いわゆるパリピ、パーティーピープルもこれに属します。
インスタグラム、ハロウィーン、テラスハウス等のキラキラ感に目が眩みそうになる私は間違いなく陰キャでしょうか。

様々なカテゴリーで議論の的となる「格差」。その差を表現する手段として、しばしばピラミッドが用いられますが、自身が属する階層は生まれた時から固定されており、革命的出来事が起こらない限り、その階層を脱することはないのではないかと考えると虚しさがこみ上げてきます。

1%の強者、99%のそうでない人とよく例えられますが、1%が凄すぎて何だか99%全員が弱者のようなも用いられますが、陰キャも言わば、コミュ力の優劣で区切られるカーストにおける弱者。
経済における格差是正は国際レベルの課題のようですが、社会はコミュ力の高い陽キャをどうも欲しているようで、そうでない陰キャとの格差も実は広がりつつあるのかもしれません。

昨年秋、自民党の小泉進次郎氏した以下の発言が、今月ある新聞で取り上げられ、再び話題となっています。

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日本の抱える課題である人口減少についても「もう人口減少を嘆くのを止めませんか?」と語った。「人口が減ったって、やっていけるという自信が大切。将来に悲観する1億2000万人より将来に自信と楽観を持つ6000万人のほうが強い。いつか人口が下げ止まるときがきて、そこから力強い成長がある。人口減少を強みに変えよう」などと大きな展望を語った。
【ハフィントンポスト:小泉進次郎氏が若者に訴えた 「もう人口減少、嘆くのやめませんか」】
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安倍政権が「一億総活躍社会」を掲げていますが、総活躍するのは1億ではなく、6千万人で良いという進次郎氏ですが、人口減少が仕方ないという意見は納得できます。
仮に人口が将来的に今の半分になったとして、その半分はすべからく自信に満ち満ちた精神性を有していた方が良いという考えには反対です。不快感すら覚えます。

陰キャというのはネガティブ思考をする人のことを指すというわけではないのですが、無防備な楽観視よりも悲観視によって生み出される「備え」もあります。
悲観視しすぎるのはよくありません。しかし、わずかながらであっても、未来を不安視するという感覚はなくてはならないもののように感じます。リスクを冒すとなるとなおさらです。

ダサい例えかもしれませんが、車の運転で言うとやはり、人が飛び出してくるかもしれない、カーブの先が渋滞しているかもしれないと未来を不安視する「かもしれない運転」の方が安全とされます。
進次郎氏の語る自信に満ちた6000万人だけの日本は、きっと国民全員が「だろう運転」をしているような精神状態。「だろう運転」では「譲ってくれるだろう」「対向車が来ないだろう」という楽観的予測が、リスクを回避する判断を遅らせます。

進次郎氏の語る未来を実現するには、リスクに備えるのではなく、リスクを完全排除しなければんらないのではないでしょうか。
まさに行き当たりばったりで、もしかしたら今よりも勝者と敗者がはっきりと区別され、敗者には再び勝負する機会すら与えられないのではないか。

自信にみなぎった人だけが存在し、皆、将来を楽観視している…。
それってユートピアじゃなくて、ディストピアなんじゃないのと思うのですが…。
精神論でリスクに立ち向かい、苦難を乗り越えるという思想はもう終わりにしてほしいものです。

スタッフ・坂本
(2017/1/19 UPDATE)
番組スタッフ
昨年10月に炎上した東京電鉄によるマナー広告「わたしの東急線通学日記」を覚えていますでしょうか?
電車内で化粧をする女性を「みっともない」とたしなめる内容で、キャッチコピーは「都会の女はみんなキレイだ。でも時々、みっともないんだ。」。
こちらの広告が物議を醸しました。
それから約3か月。
昨年10月の時点では発表されていなかった新たなマナー広告が再び、物議を醸しています。

今回、問題となっているのは「座席」篇で、キャッチコピーは「ヒールが似合う人がいた。美しく座るひとだった。」。
駅貼りポスターと動画広告はこちらで、動画の中で流れる歌の歌詞がこちら。
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悪くないないないないなーい。
きれいなヒールが似合ってる人、あなたの姿が素敵に見えた。
なんだかとっても憧れちゃうわ。
座った姿がスマートでした。
気づいたの、マナーは小さな心がけ。
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そして、動画の最後には「周囲の方の迷惑にならない、スマートな着席をお願いします」というメッセージが大きく映し出されるのですが、ここまでの情報で誰のどんなマナー違反を指摘しているか分かりましたか?
恥ずかしながら、わたしは一回見ただけでは「???」でした。

正解は、ヒールを履いている女性の両サイドに座っている男性2人の座席におけるマナー違反。
ポスターをよく見ると、右の男性は足を組み、左の男性は大股開きで座っているのが分かります。

Twitterではこの広告に批判的な意見が書き込まれていて、たとえば「ヒールを履いた女性は足を閉じて座るのがきれいというお節介」「女性に対しての注意喚起にしか見えない」といったもの。
こうした「女性蔑視」に結びつける書き込みに対する反論もTwitterに書き込まれ、ちょっとした議論が巻き起こっています。

「女性蔑視か否か」という議論はわたしにとってはどうでもよくて、今回気になったのはマナー違反の指摘がかなり遠回しだった理由。
動画だけで考えると、両サイドの男性が映るのは3秒弱のため、気づいた人の方が少数派だったと思われるこの広告。
なぜ、こんなにも遠回しにしたのでしょうか。

ひとつ考えられるのは話題づくりで、これは昨年10月の炎上騒動の後、「わたしの東急線通学日記」の制作を担当した女性クリエイターが制作の意図を以下のように語っているため。
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従来のマナー広告は、イラストが中心で『お説教』的になってしまい、印象に残りづらいことが課題となっていた。
マナー広告はスルーされがちです。だからこそ、広告が目に入った際に、無視されないものをつくるのが目標でした。
<議論を呼ぶ東急電鉄のマナー広告 制作者が語る意図(「アドタイ」2016/10/28)>
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スルーされないマナー広告をつくるのが目標なのであれば、2回も話題になったのであれば文句なしに目標達成です。
あざとい炎上狙いとは思いませんが、多少、炎上を狙ってはいるのでしょう。

もうひとつの可能性は、昨年10月の炎上の影響。
このとき炎上した広告はキャッチコピーに「みっともない」という強い言葉が使われ、これに反応した人が多かったように思います。
そして、炎上した広告でマナー違反を指摘されているのは女性。
今、発表されているマナー広告は6つで、このうち主人公以外に女性が登場するのは炎上した広告と今回の広告の2つだけ。
今回は女性がマナー違反を指摘されるわけではないのですが、炎上したときの反応を踏まえ、強い言葉を封印し、遠回しな表現が用いられたのではないでしょうか。

(スタッフH)
(2017/1/17 UPDATE)
番組スタッフ
1月16日(月)佐々木俊尚 ●遠藤周作の「沈黙」が再評価されるわけ

1月21日から映画『沈黙-サイレンス-』が公開されるなど、今再び遠藤周作の代表作『沈黙』に注目が集まっています。なぜ今、再評価されているのでしょうか?その理由を考えます。

1月17日(火)速水健朗 ●モンスターヘッド化する社会

話題になっているものに多くの人が群がるという現象を「モンスターヘッド」と呼ぶのだそうです。社会で進む「モンスターヘッド」化を考察します。

1月18日(水)ちきりん ●5年おきに騒乱が起きる中東、民主主義が根付かないわけ

昨年末、国連が発表したアラブ開発報告書によると、「アラブでは2001年以降、5年ごとに騒乱が起きている」のだといいます。5年ごとに騒乱が起きる理由とは?

1月19日(木)小田嶋隆 ●エンタメコンテンツにも押し付けられるポリティカル・コレクトネス

何かと物議をかもすポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)。そのポリコレの波が今、エンタメコンテンツにも及んでいるのだといいます。エンタメ作品とポリコレのちょうど良い距離感を考えます。
(2017/1/16 UPDATE)
番組スタッフ
今朝、HDレコーダーを整理していると、ダイエット総選挙なるテレビ番組が録画されていました。
昨夜、放送されていたものなのですが、体重80キロ以上の女性が専門家監修の下、今話題のダイエット法に挑戦するという内容。
どのあたりが総選挙なのかしらと思って見ていると、ダイエットに挑戦するのは痩せてアイドルになりたいという女性ばかり。
もっとも痩せた女性は、歌って踊れる一夜限りのステージにてセンターポジションを獲得というインセンティブがありました。

AKB48とその派生系グループが国民的アイドルとなり、定期的にそれを行うようになったからか。政治以外の場において「総選挙」という「演出」をよく目にするようになりました。

現在、マクドナルドのハンバーガーでも人気メニューの中からナンバーワンを決する「総選挙」が行われています。
これは投票により勝敗が決し、さらに選挙らしく、 例えばてりやきマックバーガーなら「皆様のために、通常価格でWてりやきへ。」、ダブルチーズバーガーなら「価格はそのまま、お肉もチーズもトリプルに。『ダブチ』から『トリチ』へ!」というように公約が掲げられていますが、チーズや肉は増やさなくてもいいのになと思ってしまいます。

先週末は「人気声優200人が本気で選んだ声優総選挙」なる企画のテレビ番組が放送されました。コアなファンが多い声優の人気投票だけに、放送後はその結果に賛否が巻き起こってしましたが…。
総選挙は動物においても行われます。
大分県の高崎山動物園ではサルの「選抜総選挙」が行われています。雄ならばどのサルがイケメンかを、雌ならば人気者を投票によって選ぶそうです。

冒頭のテレビ番組ですが、選挙というからには勝敗を決するのは有権者的役割の人たちによる投票ではなく「体重」だったので、「総選挙」という看板を掲げることに疑問符が浮かび上がりもしました。「人気投票」という概念を通り越して、もはや「コンテスト」でさえも「総選挙」と呼ばれてしまうのでしょうか。

社会のあちこちで見られる総選挙化。
なぜ1番を決める必要があるのか。それだけモノが溢れているということがまず言えるでしょう。
溢れかえるモノの中から自分が好きな唯一を選べる人もいれば、あり過ぎるから迷ってしまい選べない人もいる。
作り手も作り手で、自信を持っておすすめする1つを選びきれず、消費者に選んでもらった方が良いという時代なのかもしれません。あるいは単に大量消費を促したいだけなのかもしれませんが。

自分の好きなものを自分で選べるか。他人が勧める好きなものに乗っかるか。
「総選挙」だけではありません。優劣を決めない商法として、音楽のジャンル以外にも波及した「フェス」が用いられるようになりました。
過剰にモノが存在する現代社会において、「総選挙化」と「フェス化」が迷える消費者が何にお金を投じるべきかを、良くも悪くも導いてくれているのかもしれません。

スタッフ・坂本
(2017/1/12 UPDATE)
番組スタッフ
ことあるごとに論争が起き、何かと邪魔者扱いされるベビーカー。
わたしもたまに子どもをベビーカーに乗せて電車に乗ることがあるのですが、満員電車は避ける、車内が混んでいるときにはできるだけ申し訳なさそうな顔をするなど、迷惑と思われないため細心の注意を払うことを心がけています。
どうしてこんなに気を遣っているのかといいますと、嫌な思いをしないため。
これまでベビーカーを利用していて嫌な思いをしたことは一度もないのに、嫌な思いをしないために先回りをして対策をとる癖がついてしまっているのです。
自分のことながら、ほんとしょうもない。

このように細心の注意を払うようになったのは、ベビーカーをめぐるネットでの論争を目にしているから。
今年の元日からネット上で熱を帯びている「初詣ベビーカー論争」も、わたしの心を委縮させるものでした。

こちらの論争のきっかけは、あるツイート。
東京都板橋区の乗蓮寺がベビーカーの利用自粛を呼びかける看板を掲げたところ、この看板を見たあるTwitterユーザーが看板の写真とともに「何の落ち度もない単に小さい子供を連れたママさんが初詣に来て、これを見て嫌な気持ちになると想像できないだろうか。なら松葉杖の人も、車椅子の人も足の悪い高齢者も、視覚障害者も全部遠慮しろと?」とツイート。
このツイートが拡散され、ベビーカー論争へと発展しました。

「子連れに対する社会の不寛容さを感じる」と寺側を批判する声がある一方、「人混みにベビーカーで来るなんて非常識」という相変わらずのベビーカー批判も健在で賛否両論。
その後、いくつかのネット記事が“自粛を求めた背景”を報じると、寺側を批判する声は止み、ベビーカー利用者批判へと徐々に傾いていきました。

なぜかというと、自粛の背景がベビーカー利用者のマナー違反だったから。
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実は2年前まで、この寺では、ベビーカーの参拝客を優先してスロープのある南門から通していた。正門から境内まで57段の階段があるためだ。
しかし、大きな子どもを乗せたり、1台に何人もの大人が同行したりするマナー違反が続出するようになり、トラブルも起きた。やむなく自粛を呼びかけたという。
初詣「ベビーカー自粛を」に賛否 寺には意外な事情が…(「朝日新聞デジタル」2017/1/7)
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「ねとらぼ」の記事を読むと、かなり悪質なマナー違反であることが分かります。
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まことに残念なことですが、「ベビーカーを押してさえいれば優先的に参拝できる」というウワサが広まってしまい、明らかにベビーカーを必要としない小学校の中高学年と見えるようなお子さんを、門に入るところまで無理やりベビーカーに乗せて入ったところに降ろし、その子は一方通行を逆走して駆け出し、参詣者の流れを遮る、しかも、その一台のベビーカーに大人が何人も同行するという想定外の事態が続出し、長く並ばれた方との間で「割り込みだ」「ズルだ」などの口論に発展したことがございました。
そこで、公平に期すために「ベビーカーを押す方お一人だけ入門可」としたところ、家族を待つためにベビーカーが境内に滞留し、お酒を召しておられたと思われるお年寄りが、雑踏の中で車輪に足をとられ転び、ベビーカーも倒れてしまうという事故が発生してしまいました。
初詣の「ベビーカー自粛」騒動を振り返り、寺の住職が事情を説明 「差別的な意図は一切無い」(「ねとらぼ」2017/1/7)
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今回の初詣ベビーカー論争でも、社会の不寛容さを嘆く書き込みを数多く目にしました。
しかし、目に余るマナー違反をされれば、誰だって寛容でいることは難しいものです。
ベビーカー利用者は社会の不寛容さを嘆く前に、自分がマナー違反を犯していないのかを省みる必要があるのではないでしょうか。
わたしはできれば、細心の注意を払うことを止めたいし、もっと気軽にベビーカーを利用したい。だからこそ、他人のマナーが人一倍気がかりなのです。

(スタッフH)
(2017/1/10 UPDATE)
番組スタッフ
1月9日(月)番組はお休みです

1月10日(火)古谷経衡●モンスターヘッド化する社会
話題になっているものに多くの人が群がるという現象を「モンスターヘッド」と呼ぶのだそうです。社会で進む「モンスターヘッド」化を考察します。

1月11日(水)飯田泰之●世界の行く末を占うフランス大統領選。ル・ペン勝利の可能性
2017年、大きな選挙が行われるヨーロッパ。特に注目されるのが、反EU主義を掲げる国民戦線のマリーヌ・ル・ペン党首が出馬するフランスの大統領選挙。ル・ペン勝利の可能性は?

1月12日(木)小田嶋隆●最高で最低な大統領だったバラク・オバマ
1月20日、いよいよドナルド・トランプ新アメリカ大統領が就任。その前任のバラク・オバマ、大統領としての8年を振り返ります。
(2017/1/9 UPDATE)
番組スタッフ
リアルタイムで見ることはなくなった紅白歌合戦。それでもその年はどんな演出がなされたのか、誰が話題となったのかは一応、後日、確認するようにしています。
その一年を統括するかのような出演者、演出が用意されているのですが、旬な人が勢ぞろいし、新しいものを取り入れているはずなのにどこか時代遅れ感が漂う…そんなところが気になってしまうのです。

昨年の紅白では、オリンピック金メダリスト・吉田沙保里さんが登場した際の演出が議論を呼んでいます。白組司会者のひとりが昨年ブレイクし、結婚した男性タレントに「吉田さんはどうしたら結婚できると思う?」と質問。そのタレントは「自分磨きができているし、すごい女の子らしいから、すぐできる」と答えました。

私見ですが、”案の定”、このやりとりはネットで非難されました。
吉田沙保里さんはテレビ等でタレント的活動を行う際、彼女の結婚願望についてお決まりのようなやりとりがあります。
私は吉田沙保里さんに対する「独身いじり」が嫌いです。
「五輪制覇の次は結婚相手をゲット!」という質問者の意図が見え見えだ、と思ってしまうからです。

昨年、爆発的にバズった言葉のひとつ「ポリコレ」=「 ポリティカル・コレクトネス」。
政治的・社会的に公正かつ差別・偏見が含まれていないことを意味します。
スチューワーデスをキャビンアテンダントと言い換えるなど、対人関係において相手の人種・性別・宗教などに十分に配慮することも「ポリコレ」です。

吉田沙保里さんの「独身いじり」が炎上するのも、「ポリコレ」でないからでしょう。
女性に向かって、結婚願望をとやかくいじったり、他者が勝手に大勢の前で「女性らしさ」を肯定するなど、時代錯誤も甚だしいし、霊長類最強という通り名を本人にぶつけるのも無粋というか、無神経というか…。

しかし、私が勝手に気を悪くしても、吉田沙保里さん本人がどう思っているかなどわからないもの。今日、吉田沙保里さんが紅白の件で炎上してしまったタレントと仲良さそうに写っている写真を投稿し、わだかまりがないことを示しました。

もしかしたら私は「ポリティカル・コレクトネス」の呪いにかかっているのかもしれません。

冷静になるとわかります。NHKの番組はほぼ台本通りに進行されます。
そもそもの台本上の構成に問題があろうが、繰り返しになりますが、吉田さん本人がどう思っているかわからない。ただ、結婚できないことを真剣に悩んでいる人が見たら、あの演出は本気で嫌悪感を抱くものだったかもしれない…というのも想像に過ぎません。

何かと物議を醸す感のある、マクドナルドのCM。先日、キャンペーン動画の内容が、バイセクシュアルを公表している男性芸人が、罰ゲームとして嫌がる同じ事務所の先輩芸人にキスをするというもので猛批判を浴び、公開中止となりました。
これもきっと「ポリコレ」で、この動画を見て、どこかで傷つく誰かがいたかもしれないことを考えると、公開中止が妥当でしょう。

自身の正義と反するものがSNSで何かと話題になる現代。本当に色々な人が色々なことに、良くも悪くも目くじらをたてるようになりました。
「ポリコレ」自体が悪いのではありません。正義云々の議論を行うと、正解がないがために着地しないから「取り扱い注意」にもかかわらず、己の正義は世界の正義といわんばかりに、理の曖昧なままそれを他者にも当てはめる「ポリコレ」はとても厄介です。その「ポリコレ」と他者に振りかざした時、それは他者の自由を奪う凶器となりうる。

私の頭にも、理の曖昧な「ポリコレ」が巣食っているようです。
先日、道端で歩きながら爪を切っている女性を見た時、なんて品がないのだろうかと思ってしまいましたが、歩きながら爪を切らなければならないやむを得ない理由がその女性にはあったのかもしれません。
自分が正しい行いをしているのだから、他人もそうあるべきだ…。倫理や正しさの押し付けが社会のあちこちに転がっているような気がします。

現実世界が息苦しいから、ネットの世界に来てみたら、好き勝手言えるものではなくなり、ここもまた息苦しい。もどきも含めた「ポリコレ」だらけで、本音を誰かに聞いてもらうことなど簡単にはかないません。「本音不足の現代人」はどこへ向かうのでしょうか。
「本音の酸欠状態」で頭が正常に判断できないからか、歯に衣着せぬ物言いをする暴論をする人間に妙な引力を感じてしまうのでしょうか。この感覚が危険か否かは神のみぞ知るところですが…。

好きか嫌いか。嫌いなら目くじらが立つか立たないか。今の社会はそれで動いているような気がします。
他人に正しさを求める前に、本を一冊読む、映画を1本観る、スポーツをするなどして、魔物と化しそうな「ポリコレ」を消化するのが良いでしょう。

スタッフ・坂本
(2017/1/5 UPDATE)
番組スタッフ
お正月の風物詩である福袋を求める行列。
今年はヨドバシカメラにできた行列がTogetterにまとめられていて、目に留まりました。

今年もヨドバシカメラの初売りはやっぱりカオスだった「戦争の始まり。怒鳴り声飛び交う無法地帯。」 (Togetter)

まとめの中身にさっと目を通してみて一番気になったのは、前日の夜7時ごろ、つまりは大みそかの夜から200人以上が福袋を求めて行列を作っていること。
価値観は人それぞれなのでしょうが、少なくともわたしは福袋の行列で年を越すのはごめんです。

元旦に福袋を買いたい人がいるから元旦に福袋を売るのか、元旦に福袋を売るからそれを買うために元旦に並ばざるを得ないのか。
どちらが発端となったのかは定かではありませんが、何かが少しずつ間違っているような気がしてなりません。

今年の元旦、産経新聞にはこんな記事が載りました。

元旦営業は是か非か? 石川勝芳氏「客がいる以上開店は使命」 夏山明美氏「日本人は疲れている」(「産経ニュース」2017/1/1)

元旦営業の是非を問う記事で、賛成派のビックカメラ執行役員・石川勝芳さんはその理由をこう語っています。
*****
元旦だけでなく年中無休で営業することで、お客さまに安心を感じてもらえる。
全体の売上金額も、元旦は1年を通じて上位に入る。
他社の動きとは関係なく、お客さまがいる以上は元旦営業で対応することが当社の使命だと思っている。
*****

とくに印象的なのは下2行。
「他社の動きとは関係なく、お客さまがいる以上は元旦営業で対応することが当社の使命だと思っている」
客がこなければ、店を開ける必要はない。それだけに、客のニーズが販売する側を疲弊させているようにも見えるのです。

実際、反対派の博報堂生活総合研究所上席研究員・夏山明美さんはこんな指摘をしています。
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今の日本人は昔よりも忙しく、疲れている。
流通や小売り、外食業界の方も元旦ぐらいは休ませてあげてほしい。
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元旦も休まず営業している店がある一方、元旦はもちろん正月三が日をすべて休むことを検討する百貨店も出始めています。

三越伊勢丹、三が日休業検討 18年から、従業員に配慮(「朝日新聞デジタル」2017/1/3)

三越伊勢丹ホールディングスは来年・2018年から主要な店舗で正月三が日は休業し、4日から営業することを検討しているといいます。
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百貨店業界では、元日に休んで、2日から「初売り」を始めることが多い。
一方、三越伊勢丹は16年の正月から、首都圏では、日本橋三越など一部の店は2日から営業するが多くの店は3日からの営業に変えた。
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元日に休んで2日から「初売り」を始めることが多い百貨店業界では異例の決断です。

思えば、今から30年ぐらい前、わたしが子どもの頃は年末に食品や日用品や買いだめするのが当たり前でした。
言うまでもなく、正月三が日に営業している店がなかったためです。
当時はこれが当たり前でとくに不便と思ったことはありませんでした。
三が日に家にないものはないものとして諦めていたように思います。
それがいつしか、三が日に営業している店が増え、今ではコンビニやスーパーが大みそかも元旦も関係なく営業し続けています。

一度、当たり前になったものを、ないものにするのはかなりの英断です。
ただ、その英断が日本人に今よりいくらかましなゆとりをもたらしてくれるように思います。

(スタッフH)
(2017/1/3 UPDATE)
番組スタッフ
1月2日(月)佐々木俊尚 ●怒りのメディア、ブライトバートがヨーロッパ進出。その可能性は

ドナルド・トランプ新政権の主席戦略官で上級顧問をつとめるスティーブン・バノン氏が手掛けるニュースサイト『ブライトバート』。
今月、ドイツとフランスでサイトを開設する予定なのですが、ヨーロッパでその影響力はどこまで及ぶのでしょうか?
「メディアパブ」の編集長、田中善一郎さんにお話を伺います。

1月3日(火)速水健朗 ●岸博幸に伺う、2017年の国内政治

慶應義塾大学大学院教授の岸博幸さんにお話を伺います。

1月4日(水)ちきりん ●参政権を求めて戦った、100年前の女性が伝えること

参政権を求めて運動を繰り広げていた女性の姿を描いた映画『未来を花束にして』が1月27日から公開されます。
性別などの差別、分断は、100年を経てどう変わったのでしょうか。

1月5日(木)小田嶋隆 ●エスタブリッシュメント支配が深刻な日本でトランプ現象が起こる可能性

世界に波紋を投げかけた、トランプ現象。日本で起こる可能性は?
(2017/1/2 UPDATE)

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