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番組スタッフ
7月31日(月)佐々木俊尚 ●見直しの時期を迎える「転勤」という日本独自の制度

「転勤」の見直しが広がると、日本人の働き方はどう変わるのか、考えます。

8月1日(火)速水健朗 ●ポスター騒動にみるヒップホップが果たす役割

自民党新潟県連のポスターに対する批判から、ヒップホップの意味、ヒップホップが果たしている役割を考えます。

8月2日(水)ちきりん ●オリンピックボランティアへの過剰な期待はどこまで許されるのか?

オリンピックに対する印象悪化の理由とは?

8月3日(木)小田嶋隆 ●エンタメ界で乱立する「偉人のフリー素材化」

エンタメ業界に散見される「偉人のフリー素材化」という潮流、その背景と可能性とは?
(2017/7/31 UPDATE)
番組スタッフ
7月も終わろうとしており、子供達は夏休み。
プールに行こうと色々と探して見たら、ナイトプールなるものがここ数年、注目されているようです。
文字通り、夜にオープンしているプールで都内ホテルの屋外プールなどで楽しむことができます。

ナイトプールの情報はテレビや雑誌、ネットニュース等で頻繁に目にします。その時に添えられるのが「インスタ映え」「SNS映え」という言葉。


【zakzak熱気増す「ナイトプール」 “SNS映え”求める若い女性に人気、高級ホテルなどで開業相次ぐ】

【Getnavi“インスタ映え”するという利用目的にツッコミが殺到! 「ナイトプール女子」に賛否両論の声】


ただ、開業時間を夜にしているのではなく、DJもいたり、女性ファッション誌がプロデュースしたりと、様々な演出が施されていることに加え、夜は日焼けを気にしないでいいことも人気の理由だそうです。
これは女子ならば足を運んで、様々なハッシュタグ大喜利とともにインスタにアップしたくなること必至でしょう。

ナイトプールだけではありません。
この「インスタ映え」「SNS映え」という言葉は、トレンドを紹介する情報番組や情報誌を見ていると決まって登場する「タグ」のようになっています。
「インスタ映え」という言葉とともに使われるのが「フォトジェニック」。写真写りが良い、写真向きであるという意味です。もちろんこの場合の写真とはSNSにアップするための写真。
食べ物、雑貨、空間…、オシャレならば何でも「インスタ映え」するのか、「インスタ映え」するためにあらゆるものが「フォトジェニック」になっているのかはわかりません。
(「インスタ映え」という言葉を耳にしたことがない方は「王様のブランチ」をご覧になってください。必ずどこかで使われますから)

「SNS映え」を欲しているのは若い女性たちだけではありません。若い男性も同じです。
さらに言えば、中高年も同じです。Facebookを見ると、中高年も名店の料理やお金に物を言わせた旅の写真をSNSにどや!と言わんばかりにアップしています。(中高年が厄介なのはたまに哀愁溢れる自撮りが添えられている時ですが…)
「フォトジェニック」なものだけでなく、ニュースに対する感想、謎の感謝ポエムなどの「SNS映え」するテキストも探索されているように思われます。

つまるところ「SNS映え」とは「承認欲求」なのだと思いますが、私たち人間が肉体と精神が存在する限り付き合っていかなければならない感情をより厄介にしたのがSNSであり、スマホであり、そこにあるカメラなのでしょう。
日常の何らかの出来事、変化を何とかしてSNSでのいいね獲得につなげようとするのは老若男女問わずのようです。
日常の全てがSNSを通じて、承認の材料となっているのは今に限った話ではないでしょうが、どうしても承認欲求の話なのに、「SNS映え」「インスタ映え」「フォトジェニック」と言ってしまっているのが、何ともおかしみがあります。

私たちの多くが日々、「SNS映え」をむさぼりながら生きています。
食事しかり、遊興しかり。
「SNS映え」するものだけをむさぼっていると、「本物」がわからなくなるぞ!とどこかの老害が説教を垂れそうですが、私たちがスマホを持ってしまった限り、そのスマホに高機能カメラが搭載されている限り、「SNS映え」「フォトジェニック」の呪いからは囚われたままなのです。


スタッフ・坂本
(2017/7/27 UPDATE)
番組スタッフ
約3年前に子どもが生まれてからというもの、休みの日に映画を観ることが困難になりました。
平日に子どもと遊べない分、休日ぐらいはと、休日を子どものために時間を費やした結果、この3年間、映画館で映画を観れたのは年に1〜2本。
子どもが生まれる前は週に1本ペースで観ていたこともあり、当然、映画を観れないストレスも溜まり続け、日々、イライラが募っています。
そんな精神状態のせいか、先日、Twitterに流れてきた、こちらのまとめ記事に目がとまりました。

映画館に「チケット代込み2時間3000円の託児所」は厳しい?コスト面から考えてみた(togetter)

こちらは、映画館に託児所を付けてほしいと願う、あるTwitterユーザーの投稿をきっかけに、Twitterユーザー同士で起きた議論をまとめたもの。

おおまかにいえば、きっかけとなった投稿の一部が「『お疲れおかんDAY』(3000円、チケットと託児代込み)みたいの頼むよ」で、これに他のTwitterユーザーが賛否入り交じって、議論を展開。
たとえば、男性保育士だというTwitterユーザーは「もしかしたら一日中、依頼が来ないかも、でも、場所は確保し人員も確保しないといけない。(略)コストが合わない」とコスト面の問題を指摘しています。

議論は「託児所付き映画館の実現は可能なのか」というトーンで展開されていくのですが、実はすでに託児所付き映画館はあり、それがT・ジョイPRINCE品川。
この映画館は何度も利用しているのですが、託児所があるとは知りませんでした。

託児ルーム「dakko」

建物内に託児ルームが併設されていて、利用料金は1時間2040円(一般/午前10時〜午後6時)。
仮に、夫婦で2時間の映画を観たとしたら、託児ルームの料金4080円(2040円×2時間)と、映画料金3600円(1800円×2人)を足すと、7680円。
1人で観た場合は、5880円。
ちなみに、毎週水曜1日5組限定の「シネマでママ休みプラン」というものもあり、こちらは映画料金、ドリンク料金、託児料金がセットで5800円。

わざわざ映画館に行って、1本観るのにこの値段と考えると、高すぎます。
映画は3本観て1本当たりぐらいが妥当なのに、これでは外れのリスクが高すぎて、映画自体が嫌いになってしまいそうです。

親子で一緒に映画が観られるサービスを実施している映画館もいくつかありますが、その場合、対象となる映画は限られていて、わたしが観たい映画が上映されることはほぼ皆無。

映画館で新作映画を観ることはほとんど諦めていて、その代わりに注目しているのが、Facebookの初代CEOで実業家のショーン・パーカーが提案している「スクリーニング・ルーム」というサービス。

ハリウッド、最新映画の配信サービスに賛否 ノーラン監督「劇場での上映形態にしか興味がない」(「リアルサウンド」2017/4/4) 

劇場公開と同じ日に新作映画をネット配信するサービスで、まず、初期費用150ドル(約1万6000円)で専用装置を購入。
この専用装置によって、劇場公開と同時に最新映画が1本50ドル(約5500円)でレンタルでき、しかも、劇場鑑賞券2枚が無料で付いてくるというしくみ。

初期費用、視聴料金は高いものの、こちらは映画館に行く必要がなく、妻子が寝静まったころにゆっくり好きな映画を楽しむことができることを考えると、今すぐにでも入会したいほど興味があるのですが、実はハリウッドでも反対意見が多く、アメリカでもまだ立ち上がってすらいないのが現状。
望みは薄そうですが、子どもに手がかからなく前に日本でサービスが開始されることを今は願うばかりです。

(スタッフH)
(2017/7/25 UPDATE)
番組スタッフ
7月24日(月)佐々木俊尚 ●時代が“透明”を求めるワケ
なぜ今、透明なものの需要が高まっているのか?その背景を読み解きます。

7月25日(火)古谷経衡(著述家) ●「だんなDEATH NOTE」「俺の嫁が可愛い」に投稿が集まるワケ
話題のサイト「だんなDEATH NOTE」「俺の嫁が可愛い」に投稿が集まる理由とは?

7月26日(水)飯田泰之●ビットコインバブルは崩壊するのか
「ビットコインバブル」は崩壊するのか?崩壊したときの影響は?

7月27日(木)小田嶋隆 ●Pepper赤字にみる、家庭用ロボットの理想像
ソフトバンクの人型ロボット「Pepper」の赤字から、人間は家庭用ロボットに何を求めているのか、考えます。
(2017/7/24 UPDATE)
番組スタッフ
日々のニュースの中でかなりの高頻度で出現する「炎上」という言葉。
ネット、テレビ等、媒体の新旧は問わず一つのジャンル、タグとして自立してしまっています。

「炎上」でニュース検索してみると、サントリーの「セクハラPR動画」、宮城県の「ちょっとエロい観光PR動画」がここ最近の代表ケース。
こういったケースから「ジェンダー」が絡むと炎上しやすいことが見受けられます。
そして、上西小百合衆院議員によるツイッターでのサッカーファンへの侮辱発言も「炎上」として扱われています。

ニュースメディアで取り上げられる様々な「炎上」。
取り上げるべきとは言わないまでも、取り上げた方が良い事件、事故があるのかもしれない。
その「炎上」事例をどう分析するかというと、結局のところ、見る人の好き嫌い、善悪、エセ正義の感情を煽るようなものばかり。

炎上という言葉、事例を見すぎて、ある種のゲシュタルト崩壊を起こしたのか、炎上の定義が何なのかわからなくなりました。
一時期の炎上という言葉には他人の人生を闇に葬ってしまうような、もっと下衆さに満ち満ちて、純度の高い悪意のようなものではなかったかと、ぼんやりと記憶しています。

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インターネット上において炎上と言えば、書き込み欄などが非難や攻撃的な書き込みが相次ぎ手が付けられ無くなった様子を比喩的に使われる。
本来の炎上の意味から『消火・鎮静ができないぐらい勢いが強くなっている』という意味も若干含まれている。
<ニコニコ大百科:炎上>
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幸いにも炎上が頻発するおかげで、皆、炎上時の対策は心得ているのか、以前よりも収集が付かなくなる前に謝罪等をしているように思われます。
昨今の炎上が「批判」「クレーム」を意味しているよ、あるいは炎上とは当初、想定していたものとは違って非難されることを言うように見えるのは、良いのか悪いのか、炎上してしまった側の対応が早いからなのかもしれません。

相次ぐ「炎上」を受けて、桃太郎を題材に「ネット炎上」の惨状を描いた公共広告「苦情殺到!桃太郎」を、ACジャパンが公開しました。

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動画広告は、おばあさんが川上から流れてきた桃を拾ったところ、匿名の苦情が殺到するというストーリー。「窃盗だろw」「泥棒ワロタ」「炎上案件キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!」「ていうか、川で洗濯するなよ」「旦那は山で柴刈りしている人らしいよ」「背景から住所分かるかも」などのコメントが画面を埋め尽くし、おばあさんが涙ぐむ様子が収められている。
【ITmedia「窃盗だろw」「桃の気持ち考えろ」――桃太郎で“ネット炎上”描く広告、狙いは? ACジャパンに聞く】
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ACジャパンが啓発するほど、炎上は日常に染み付いてしまったのです。
ただの批判を「炎上」という言葉を使うことで連帯感を演出し、過大に扱われているケースも中にはあるかもしれません。
「炎上商法」という言葉がありますが、私はあえてそれを意識してやっている人などいないのではないかと思っています。炎上させてまでやる商いはリスクの方が大きいと思うからです。

不機嫌、不寛容、無粋、無神経…。誰かと誰かのこれらの感情、性質が遭遇することによって簡単に炎上は生まれてしまいます。
大衆の目に触れるものは正しいもののみである。
そんな空気に嫌気がさしている自分もいますが、炎上のきっかけとなるネットはもはや「なんでもあり」の場所ではないということです。

スタッフ・坂本
(2017/7/20 UPDATE)
番組スタッフ
新党大地の代表・鈴木宗男氏の長女、鈴木貴子衆院議員が今月13日、ブログで第一子を妊娠していることを報告。
本来、おめでたいはずのこの報告に対し、批判的な声が寄せられています。

鈴木貴子衆院議員、妊娠批判の声に「大変な思いしている女性が多いということ」 ブログで第一子報告(「産経ニュース」2017/7/13)

鈴木氏のもとには、妊娠報告を祝福する声が多数寄せられている一方、「任期中に妊娠なんていかがなものか」「一旦辞職すべきだ」「だから女性議員っていうのは・・・」「公人としての自覚がない」「職務放棄か」といった批判的な声も届いているといい、産経新聞の取材に対しては「私の元にこうした声があるということは、職場や環境が違っても大変な思いをしている女性が多くいるということだ」と話しています。

妊娠報告批判に対するネット上の反応は、おおむね批判的。
たとえば、あるTwitterユーザーの「女は早く産めと言う一方で、妊娠したらしたで批判する」という書き込み、元陸上選手・為末大さんの「女性活用や長時間労働などの問題の根底にあるのは、責任を持つ仕事をする人は仕事をすべてのことより優先させよという価値観だと思う。だからなかなか変わらない」というTwitter投稿

わたしも、こうした妊娠報告批判に対する批判におおむね同意ではあるのですが、一方で腑に落ちないというか、気になっている点があります。
鈴木議員の妊娠報告を批判しているのはどんな人なのか?

この疑問に答えてくれたのが、キャリコネニュースの分析でした。

妊娠した国会議員に「職務放棄」の非難 働く女性が妊娠することへの批判か、恵まれた待遇へのやっかみか(「キャリコネニュース」2017/7/14)

今回の問題に関するキャリコネニュースの分析は、「民間企業に勤める女性」と「女性議員」の待遇の違い。

民間企業で産休を取得する場合、多くが無給であり、産休中の給与は、健康保険組合から給付される出産手当金で補てんする形をとり、金額は給与の3分の2程度。
一方、議員の場合、出産を理由に議会を欠席しても、議員報酬が減額されることはなく、報酬は全額支払われる仕組み。
こうしたことからキャリコネニュースは「今回鈴木議員に心無い言葉がかけられた背景には、こうした議員の待遇と民間の差への不平不満があったのではないだろうか」と分析しています。

思えば、先月、「週刊新潮」が報じた、自民党の金子恵美・総務政務官の公用車で保育所送迎問題も、根底にあるのは議員と一般人の待遇の差。
税金で賄われている公用車を私的な目的で使っているのではないか、という点が批判されました。
金子政務官はその後、公用車を使わない方針を明らかにしています。
総務省のルールに照らし合わせても問題ないとの判断が下されたにもかかわらずです。
*****
総務省は金子氏のケースについて、公用車のルールで認められた送迎などの際に、移動経路を大きくそれることなく家族が同乗していたと説明。「ルール上の問題があるとは考えていない」との見解を示した。
<「朝日新聞デジタル」2017/6/29>
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自分よりも優遇されているから許さない。
ときに、そうした感情が湧きでることもあるでしょう。ただ、その許さないという感情がまわりまわって、子育てをしにくい空気を生み出していることは認識する必要があるように思います。

(スタッフH)
(2017/7/18 UPDATE)
番組スタッフ
7月17日(月・祝)佐々木俊尚 ●お騒がせアートが相次ぐ背景

痴漢騒動が話題となった「ブラックボックス展」をはじめとする“お騒がせアート”が相次ぐ背景には何があるのか、考えます。

7月18日(火)速水健朗 ●初任給40万!ファーウェイの求人が日本企業にもたらす影響

初任給40万円が話題となる中国企業ファーウェイの求人。日本企業にどんな影響をもたらすのでしょうか?

7月19日(水)ちきりん ●ネット規制がさらに強化の中国で、享受されるサービス

先日、中国で施行されたネット安全法がもたらす影響を考えます。

7月20日(木)小田嶋隆 ●若者の「中二病離れ」は本当か?

古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家の藤村シシンさんのツイートをきっかけに話題になった、若者の中二病離れ。本当に中二病離れは広がっているのでしょうか?
(2017/7/17 UPDATE)
番組スタッフ
家電量販店に行くとNintendo Switchが売っているかどうかをついつい確認してしまいます。そこまで欲しいというわけでもないのに、あったら多分、買ってしまいそう。
続々とNintendo Switchの注目タイトルのリリースが発表されていますが、やはり任天堂のハードで欠かせないのが王道中の王道、アクションゲームのスーパーマリオシリーズ。
今年の10月27日にアクションゲームの「スーパーマリオ オデッセイ」が発売となることが明らかになりました。
注目すべきはその仕様。なんとゲーム世代を長らく苦しめてきたGAME OVERが廃止されたのです。

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マリオの体力が0になったり、奈落に落ちると、持っているコインが10枚減ってしまいます。ただし…!いくらミスしてもGAME OVERはありません。
<スーパーマリオ オデッセイ@mario_odysseyJP 2017年Jul5日 06:47>
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ファミリーコンピュータ登場による日本に興ったゲームの文化革命。以降、様々なハード、ソフトが登場し、多くのプレイヤーたちを「GAME OVER」という言葉が苦しめてきました。
私が強く印象に残っているのは「超魔界村」。何度も「GAME OVER」し、クリアしたと思ったらもう一周しなければならないと知らされ絶望しそうになったことを記憶しています。

若手から中堅まで男女問わず多くの働き盛りが、ゲーム世代に属することでしょう。
あらゆるゲームは私たちゲーム世代の感情を刺激し、少なからず人格形成の役割を担ったともいえるでしょう。
かつて、ゲーム世代をあざ笑う年輩者たちは、ゲームのハードにあったその機能から「人生にリセットボタンはないぞ」とお説教をたれたと聞いていますが、正直なところゲーム世代は「人生にリセットボタンはない」ことなんてはじめから理解しています。
しかし、「GAME OVER」「RESET」という言葉が呪詛のように取り巻いていることは否めません。

「残機は1機」のみでコンティニュー不可。リセットもできない。ゲームの言葉を比喩に使うと、人生とはそのようなものである。
1機死ぬとアウト!そのような暗示にいつの間にかかかっていたのかもしれません。
果たしてそれはゲームをプレイする自分たちによっての自己暗示なのか。ゲーム世代を嘲る年輩者による圧力的暗示なのか…。

日本のゲーム史に新たな道筋を記してきたスーパーマリオと任天堂。
「スーパーマリオ オデッセイ」での「GAME OVER」廃止は日本全体に蔓延する「GAME OVER」の呪縛を取り払ってくれるものとなるのでしょうか。

私は日曜日の「仮面ライダーエグゼイド」を欠かさず見ています。
医療とゲームを組み合わせたストーリーで、これが大人も普通に楽しめるレベルで面白い。
かたや一度きりの命を扱う医療の世界と、かたや残機の数だけ命があるゲームの世界。
一度きりの命と復活可能なそれとうまく絡ませながら重厚なストーリーが展開されていくのです。

研修医にして天才ゲーマーの主人公には「ノーコンティニューでクリアだぜ!」という決め台詞があります。
一方、人間の肉体を失い、ゲームの世界のバグとして復活した仮面ライダーゲンムの決め台詞がこれ。

「コンティニューしてでもクリアする!」

失敗が許されない圧力はハラキリが当たり前だった頃から続いているのかもしれません。
生産人口の多くを一度はゲームで遊んだことがあるという世代が占めていきます。
失敗しても許される、何度も挑戦できる。「GAME OVER」の呪縛が取り払われること、あるいは「コンティニューしてでもクリアする!」という精神が日本に根付くことを期待したいです。

スタッフ・坂本
(2017/7/13 UPDATE)
番組スタッフ
「週刊少年ジャンプ」に掲載されたお色気表現が、ネット上で物議を醸しています。

ジャンプお色気♡騒動。【法律家版】(Togetterまとめ)

問題となっている漫画は「ゆらぎ荘の幽奈さん」。
主人公 ・冬空コガラシとゆらぎ荘の地縛霊たちによるラブコメディーで、物議を醸しているのは今月3日発売のジャンプに掲載された巻頭カラー。

主人公がヒロインの胸をわしづかみにするシーンのほか、水着をほぼ脱いで裸に近い登場人物たちが人気投票の結果とともに紹介されているこのページに対し、ある女性弁護士はこのようにツイート。
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息子には少年ジャンプは読ませない。息子をもつ保護者の皆さん。少年ジャンプ編集部に抗議を。どうかと思うよ
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このツイートをきっかけに賛否をめぐる議論が巻き起こっています。
たとえば、ジャンプのお色気表現は今に始まったことではないという指摘。
京都精華大学の吉村和真教授は東京新聞の取材に対し、今回のサービスカットはびっくりするものではないと回答しています。
*****
ジャンプの表のテーマは『友情・努力・勝利』だが、裏のテーマとしては『エロ・グロ・ナンセンス』がずっとあった。
大人がまゆをひそめるような漫画が、パワーとなってきた面もある。
そういった歴史からすると、今回の『サービスカット』はびっくりするものではない。
<「東京新聞」2017/7/7>
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たしかに、わたしが小学生のときにも、『地獄先生ぬ〜べ〜』、『電影少女』など、お色気表現が楽しみな作品はありましたし、記憶にも鮮明に刻まれています。
学校で話題に上らないけれど、男の子はひそかに楽しみにしているという位置づけであり、なくなってしまっては味気ないもの。

ジャンプに連載されていた人気漫画『バクマン。』にも、こんなセリフが出てきます。
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ネットとかモロなもん もっと規制すべきやつ いくらでもあるだろ
マンガの女の子のちょっとした裸やパンチラは少年のロマン 夢なんだよ

そもそも今時 友情・努力・勝利なんて流行んねーんだよ
何十年前に作ったスローガン引きずってんだよ 時代は流れてんだよ
*****

「子どもに悪影響だから」という理由で、息子にジャンプは読ませない姿勢にも違和感を覚えます。
読ませないと言ったところで、子どもは親の目の届かないところで読むようになるでしょうし、読んだうえで悪影響を及ぼすかどうかは本人次第。
親が悪影響と勝手に決めつけ、接触の可能性を狭めること自体が問題なのです。

「大事なことは、子供に自分で考えさせること」
漫画家の江川達也さんがFacebookにこのように書いていますが、接触したものに対して自分で考えるように促すことが大事なのでしょう。

(スタッフH)
(2017/7/11 UPDATE)
番組スタッフ
7月10日(月)佐々木俊尚●新生・小池都政が国政に与える影響
東京都議選で第1党に躍進した「都民ファーストの会」。国政進出も噂されていますが、果たして…

7月11日(火)古谷経衡●「ヒアリは危険」で見誤る問題の本質
極めて強い毒を持ち、殺人アリとも呼ばれる南米原産の「ヒアリ」。
危険性が煽られることによって見えにくくなっているヒアリ問題の本質とは?

7月12日(水)飯田泰之●AIで農薬を寡占状態に、モンサントと創薬ベンチャーが共同開発
アメリカのバイオ化学メーカー・モンサントが、AIを使った創薬ベンチャーのアトムワイズと共同開発を行うことを発表。その意図とは?

7月13日(木)小田嶋隆●「パワハラ被害の録音摘発」の是非
元秘書の録音によって明らかになった豊田真由子議員による一連のパワハラ。ボイスレコーダーによる告発の是非とは?
(2017/7/10 UPDATE)
番組スタッフ
「道路族」という言葉をご存知でしょうか。
新興住宅街の袋小路になった路上で遊ぶ子ども、子どもを遊ばせる親達をそう呼ぶようで、その騒ぎ声が各地で裁判沙汰を引き起こすほどのご近所問題として浮上していると言います。
「道路族」が問題視される一因として、子供が思い切り遊べる場所の減少もあるようなのですが、専門家は「同世代のみで構成されがちな新興住宅街では、その世代間の価値観に偏ったルールが形成される傾向がある」と問題が生じる背景を分析しています。
【参考:「道路族」トラブル深刻=住宅街路上で遊ぶ子と親−地域モラル希薄化・専門家】

私の自宅の周辺には公園がいくつかありますが、そのほとんどが遊具が1つくらいしかないシンプルなもの。芝生だけという公園もあり、今時珍しく、ボール遊びをしたり、ゲームをしたり、ベイブレードをしたり、テントを張って秘密基地ごっこをしたりと、子どもたちが思い思いの遊びをしていますがレアケースなのかもしれません。

「最近の子供は遊び場所が少なくてかわいそう」。
どこからともなくこんな声が聞こえてきます。事実、「道路族」のニュースでもそんな意見が見られました。

果たして、最近の子供はかわいそうなのか。
確かに遊び場所が少ないかもしれませんが、遊ぶ道具は溢れるぐらい豊富です。
私が子供の頃、衝撃的だったのはゲームボーイの登場で、本格的なゲームを自宅外に持ち出すというのは革命でした。玩具の進化は止まる気配はなく、おもちゃ売り場に行くと実に多様な進化を目にすることができ、今の子供たちが手にすることのできる「遊ぶ道具」は溢れるぐらい豊富で、羨ましくもあります。
スマホだって、子供にしてみたら通信手段というよりも玩具という側面があるのかもしれません。

我が子の場合ですが、誰が教えたわけでもないのにスマホを起動して写真撮影までできるようになりました。これが良いのか悪いのか。ブルーライトが宜しくないとも聞いているし、取り上げるべきなのか。
そんな疑問よりも、物心のつかない幼子がどんな写真を撮るのかに興味を惹かれ、そのままにしておいたのですが、あまりのデジタルネイティブぷりに我が子ながら別人種のように思えてしまいます。

子供にスマホをどの程度触らせるのかは、難しいところ。
小児科医でお茶の水女子大学副学長の榊原洋一氏は次のように話しています。
「登場して久しいテレビでさえ、子どもに見せることで何らかの影響があるのか研究中です。スマホの影響に関する研究結果や科学的根拠はまだありません」
【参考:NHK生活情報ブログ「スマホ育児」発育に影響は?】

デジタルなものだけではありません。アナログなおもちゃも進化しています。
将棋の藤井聡太四段が子供の頃に遊んでいたとして、入手困難となっているスイス生まれの木製玩具「キュボロ」。日本に輸入されるようになったのは2004年からだそうです。

藤井四段つながりで言うと、最近何となくググってみた将棋教室も過熱状態にあり、私が住むあたりは体験教室も予約を取ることが難しくなっています。
習い事も私が子供の頃よりはるかに充実しており、これもまた羨ましい。

子供からしてみると選択肢は豊富にあってそれはそれで良いのですが、親である大人からしてみると「いちいちお金がかかる」ようになりました。
これをリスクではなく、投資と捉えることができるような子育て世代支援をしてもらいたいものです。

勝手に大人たちから「かわいそうだ」と同情される子供たち。
しかし、与えられたもの、限られた時間、場所をどう使ってどう遊ぶか。子供はそれらを実によく考えて、子供なりに楽しくやっているのだと思います。
自然でのびのびと遊ぶことは確かに素晴らしいでしょうが、最近の公園では昔ではなかった害虫被害も警告されていたりするので、単純に良いとは考えづらいもの。
自然でのびのび遊ぶことが良いというのは、所詮、年長者たちの思い出補正でしかないのでしょうか。

スタッフ・坂本
(2017/7/6 UPDATE)
番組スタッフ
格安航空バニラ・エアを利用した車いすの乗客が自力でタラップを上った問題。
この問題をめぐって、車いすの乗客であるバリアフリー研究所代表・木島英登さんを「クレーマー」「プロ障害者」と批判する書き込みがネット上にあふれています。

「プロ障害者」とは、障害を他の人にはない強みと捉え、それを商売に繋げる人のことを指す言葉で、木島さんがこうした批判を受けるのは、バニラ・エアが車いすの利用客に事前連絡するよう求めていたのに、木島さんが車いすでの搭乗をバニラ・エアに連絡していなかったから。

たしかに、バニラ・エアのwebサイトにはこのような記載があります。
*****
奄美大島線ご利用のお客様へ
奄美空港施設要件に伴い、奄美空港出発/到着時にターミナルに接続されている搭乗橋をご利用いただけない場合がございます。
その際には、階段昇降機をご利用いただいての階段昇降となります。
事前の確認事項がございますので予約センターまでお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。
<バニラ・エアwebサイト>
*****

出演したAbemaTVの番組で、事前連絡をしなかった理由を「ウェブサイトの記載に気づかなかった。特別な配慮を求めているわけではなく、機内用の車椅子を借りるだけなので、大したことではないと思っていた」と説明していますが、その後もネット上での批判は続いています。

批判が続くのは、木島さんがプロ障害者を肯定する発言をした影響も大きいのでしょう。
*****
「色々な意見の方がいるなというのが、率直な感想だ。障害をもとにメシを食っていると言われても、実際そうですし、容姿が綺麗な方はモデルになり、話がうまい人は芸人になる。個性を活かして仕事をしているだけなので、"プロ障害者"と言われても良いかなとは思う」と話す。
<「AbemaTIMES」2017/6/30>
****

とはいえ、問題が起きた後、状況が好転したのはたしか。
奄美空港でアシストストレッチャー(座った状態で運ぶ担架)を先月14日から使用、階段昇降機は先月29日から導入したのだといいます。

車いすの利用者が搭乗拒否される事例は過去にも確認されていて、そのときには何も状況は変わらなかったのと比べると、対応には雲泥の差があります。
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周りに聞いてみると、私の知る限り、過去3名の車いす利用者が空港で搭乗拒否されています。
JAL便(成田から羽田へ移動しないといけない)への変更を余儀なくされた。
奄美からの帰りに乗せてもらえず鹿児島経由に買い替えた。行くのを諦めた。
他に電話問い合わせをして、無下に断られたなどの泣き寝入りの事例が多数あると推測されます。
<木島さんのwebサイト「Travel for All」>
*****

こうした今回の経緯を受け、困った現状を変えるための炎上を好意的に見る人も少なくありません。
乙武洋匡さんはハフポストに掲載された記事で「障害者にとってはまだまだ理不尽だと感じられるこの社会環境を変えていくには、あえて波風を立てていく場面が必要にもなってくる」と今回の炎上を評価しています。
*****
特に改善する必要性を感じていない健常者にとってはあまり理解してもらえない感覚かもしれないが、障害者にとってはまだまだ理不尽だと感じられるこの社会環境を変えていくには、あえて波風を立てていく場面が必要にもなってくる。
<「ハフポスト」2017/6/29>
*****

今回のケースはさておき、困った現状を変えるための炎上というのは、困った現状を真正面から訴えても何も変わらないから、意図的に炎上を起こすことで変わるように仕向ける、いわば最終手段。
最終手段が使われる状況、つまり、困った現状を変えるためには炎上しかないという追い詰められた状況こそが異常なのです。
炎上が起きてから対応するという困った現状が変わらない限りは、これからますます意図的な炎上はきっと増え続けるのでしょう。

(スタッフH)
(2017/7/4 UPDATE)
番組スタッフ
7月3日(月)佐々木俊尚 ●休み重視の若者が働き方を変えるのか

「給料よりも休み」という若者の傾向から、これからの働き方を考えます。

7月4日(火)速水健朗 ●フェイクニュース拡散ビジネスの実態

世界中に存在するというフェイクニュース拡散ビジネスの実態に迫ります。

7月5日(水)ちきりん ●フィリピンに集結するISの“落ち武者”

日本人在住者も多く、日本とゆかりの深いフィリピンが、ISの新たな拠点となる可能性について考えます。

7月6日(木)小田嶋隆 ●なぜかなくならない「カジュアル・レイシズム」

カジュアル・レイシズム(=何気ないレイシズム)はどこから来るのでしょうか?
(2017/7/3 UPDATE)

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