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番組スタッフ
予備校講師でタレントの林修氏が24日に放送されたテレビ番組で、キラキラネームと学力には「ある程度の相関性がある」との持論を紹介したことが話題となっています。

【林修先生、キラキラネームと学力の相関性語る 東大合格者の名前は…】

シェアのほとんどは「林先生、よく言った!」という肯定的な意見のようです。
視点を変えて度々話題となるキラキラネーム批判。こういった批判がシェアされる時、その矛先はもちろん子ではなく親に向いています。
子を持つ親ならば分かるでしょうが、パパ友ママ友同士が繋がっているSNSにおいて、キラキラネーム批判記事をシェア、「いいね!」してはいけないという暗黙のルールがあります。
理由はもちろん、キラキラネームの子を持つ親への配慮。

しかし、この不文律が破る人間が私のSNSに現れました。
無言で林先生の指摘をシェアしたパパ友。しかし、誰もその投稿に「いいね!」をしません。
キラキラネームを名付ける親に疑問を抱く親にとって、胸をすくような発言だったのでしょう。事実、私もその一人。
誰もが思っているところを林先生が言ってくれた、日本の最高学府卒という肩書きもバイアスとなり一層の説得力を帯びているのでしょう。
キラキラネームの子供が憎いわけではなく、キラキラネームをつける親が憎いのだと私のパパ友は語ります。

林先生の言うように、子に罪、責任はないのも事実。勝手に大人がキラキラネームをつけられた子供は不幸にあると決めつけているのかもしれません。
子どもの名付けに詳しい命名研究家の牧野恭仁雄氏は次のように語っています。

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奇抜な名前の社員がいることの弊害は永続的です。電話の取り次ぎ、顧客からの問い合わせ、社内での各種資料の作成など、影響は多岐に及び、「本人が悪いわけではないと分かっていても、キラキラネームに不快感を抱く」と話す管理部門の社員は多い。同じ理由で、医療や教育の現場でも奇抜な名前は非常に評判が悪いのが実情です。
(『宝くじで1億円当たった人の末路』鈴木信行著「キラキラネームの人の末路」より)
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これらはあくまでも専門家の経験則。キラキラネームだったからと言って、その子の人生が不幸になりうるかどうかはわからない。しかし、風当たりが良くないのは明らか。
子供は察しが良いので、かなり早くにその風に気づくことでしょう。

何かと個性が求められる面倒臭い時代ですが、30余年生きてきて、「個性」が名前に求められている場面にはまだ遭遇したことはありません。
では、どのような親が子の名前に「個性」を求めているのでしょうか。
民度があまり高くない、いわゆるDQNと呼ばれる人たちがキラキラネームを子どもに付けるという印象がありますが、それだけではありません。専門家によると…

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私の経験上、彼らには大きな共通項があります。「自分が個性的ではない」「抑圧された環境で没個性的な人生を余儀なくされてきた」という強い無力感、欠乏感を抱えていると言うことです。そうした人たちが親になると、当然、子供には「個性的で格好いい人生」「環境に適応するのでなく自分で選んだ人生」を生きて欲しいと願います。そんな思いが名付けの段階で暴走してしまう。
(『宝くじで1億円当たった人の末路』鈴木信行著より)
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私の周りにも、子に「ぷ」がつく名前をつけた親がいるのですが、いたって普通の人。

他人の選択にいちいち口を出すことなど、愚かだとは思うのですが、キラキラネームだからと言って、社会や大人が子の本質や可能性に目を背けることもまた愚かだと思います。
「個性的」だからと名前をそうにしたのに、名前ではなくて本質の個性を汲み取ることが求められるとは何と言う皮肉でしょうか。

今から700年ほど前。徒然草の中で吉田兼好は次のように書いていました。

「人の名も、目なれぬ文字を付かんとする、益なき事なり。何事も、めづらしき事を求め、異説を好むは、浅才の人の必ずある事なりとぞ」

スタッフ・坂本
(2017/9/28 UPDATE)
番組スタッフ
突然ですが、問題です。

「存続するか滅亡するかの重大の局面」の本来の意味は?
A:存亡の危機
B:存亡の機

この問題の答えは、Bの「存亡の機」。

文化庁は先週木曜(21日)に発表した「国語に関する世論調査」によると、「存亡の機」を選んだ人は6・6%にとどまり、一方の「存亡の危機」の回答率は83・0%にのぼりました。

存亡の機、ぞっとしない、知恵熱…慣用句、下がる理解度(「朝日新聞デジタル」2017/9/26)
平成28年度「国語に関する世論調査」

つづいては、こちらの問題。

「ぞっとしない」の本来の意味は?
A:面白くない
B:恐ろしくない

正解は、Aの「面白くない」。
「面白くない」を選んだのは22・8%にとどまり、「恐ろしくない」が56・1%と半数を超えています。

また、「さわり」の意味について、53.3%が本来の意味ではない「話などの最初の部分」と答え、本来の意味の「話などの要点」と答えた人は36.1%。

「知恵熱」については、本来の「乳幼児期に突然起こる発熱」と答えた人は45・6%、本来の意味ではない「深く考えたり頭を使ったりした後の発熱」と答えた人は40・2%いました。

この調査結果を見て、わたしは「存亡の危機」「さわり」「知恵熱」を本来の意味ではない方で解釈していたため、正直、驚きました。

驚くと同時に気になったのが、“本来の意味”と“本来の意味ではない”という言い方。
これだと、一方は正しい使い方で、もう一方は誤用との印象を受けますが、国語辞典編纂者の飯間浩明さんによると、この印象は間違いのようです。

飯間さんはツイッターで、こう指摘します。
*****
「本来は『存亡の機』が正しい」というのは「本来」の捏造でしてね。昔は「危急存亡の秋(とき)」「存亡の淵」「存亡の瀬戸際」「存亡の岐路」などとも言ったし、「死生存亡の険難」(中江兆民)とも言った。その中で「存亡の機(=おり)」はまだしも「存亡の危機(=あぶないおり)」に近いです。

「存亡の危機」のように、長らく誰もが平和に使ってきたことばが、ある日突然、日本語本などで「誤用だ」と言われることがあります。
それを文化庁調査が取り上げ、ニュースになると、「本来の言い方は○○」という(造られた)ストーリーが広まる。何の罪もないことばにケチがついてしまうわけです。

文化庁調査の問題点は「昔は正しい言い方が1つだけあり、後にそれが崩れてきた」というストーリーのもとに調査をしていることです。
事実はそうではなく、昔は「そうとも言う」という言い方が複数あり、今もあるだけの話です。この種の調査項目は千害あって一利なしです。
*****

さらに飯間さんのツイートを遡ってみると、「了解」という言葉に関する興味深い指摘も見つけました。
「了解」という言葉は失礼という認識もなんとなく広がっていますが、飯間さんによると、こちらも誤解で、「失礼な言葉ではない」と指摘しています。

長いですが、以下は該当箇所の引用。
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もともと、人に分かったと意思表示をするときには、「言われなくても分かってるよ」というような語感が伴いやすい。そこで、なるべく丁寧な、へりくだった表現が必要です。
「承知しました」「かしこまりました」は、「分かった」に丁寧・謙譲の意味が加わった表現の例です。
一方、「了解」は、「分かる」の漢語表現にすぎず、特に敬意はありません。
「了解しました」は「分かりました」とほぼ同等で、もう少し敬意がほしいのは確か。「了解です」だけなら、なるほど失礼です。これは「納得です」「承知です」がぞんざいなのと同様です。
しかしながら、丁寧かつへりくだった「いたしました」をつけて「了解いたしました」と言えば、何ら失礼ではなく、敬語として十分です。「納得いたしました」などが失礼でないのと同じで、当然のことです。
自分の好まない表現を、あえて使う必要はありません。でも、「了解いたしました」と言われて怒ったりしては、相手が可哀相です。
*****

言葉の使い方というのは、ひじょうにデリケートです。
「本来の意味ではない」「失礼だ」と言われると、どうしても使うのためらってしまいます。
ただ、飯間さんの指摘を知った今はどうでしょう。
一般的な認識すらも間違っている可能性があるのであれば、「本来の意味ではない」「失礼だ」という認識はむやみに信じすぎない方がいいのかもしれません。

(スタッフH)
(2017/9/26 UPDATE)
番組スタッフ
9月25日(月)佐々木俊尚 ●『関ヶ原』のヒットが示す日本人の国民性

映画『関ヶ原』のヒットの理由を分析することで見えてきた“日本人の国民性”とは?
編集者でライターの稲田豊史さんに伺います。

9月26日(火)古谷経衡 ●“こども宅食”、想定を大幅に上回る申込みからみえる理想の支援

こども宅食から、理想の支援のかたちを考えます。

9月27日(水)飯田泰之 ●アルカイダの次期指導者?ビンラディンの息子・ハムザとは何者か

ビンラディンの息子・ハムザはアルカイダの次期指導者になり得るのでしょうか?
人物像を掘り下げることで見えてくる過激派組織の未来像とは?

9月28日(木)小田嶋隆 ●Appleを見続けてきた男が語る、情報よりもインスピレーションが大切な理由

Apple製品レビューの第一人者が考える、製品情報よりも「インスピレーション」が大切な理由とは?
(2017/9/25 UPDATE)
番組スタッフ
書店に足を運ぶと自然とSF小説が置いてあるコーナーに足が向かってしまいます。
ここ最近、よく見られる光景が「ディストピア小説」推し。
ある小説のオビには「トランプ政権の未来がここにある!」と書いてありました。
書店員が手がけたポップにも「世界の行く末を暗示する先人の慧眼」という言葉も。

トランプ政権の誕生以降、「ディストピア小説」が注目されています。
ドナルド・トランプが大統領に就任した1月、ジョージ・オーウェルの『1984年』がアメリカのアマゾン書籍売り上げトップに躍り出ました。
トランプ政権を象徴する「オルタナティブ・ファクト」が、小説に登場する嘘を操作する「真実省」に似ているため、作品の登場人物や設定をダブらせて考えられたようです。

当初はなるほどな、と思いました。トランプ政権の誕生以降、著名なディストピア小説が「未来を暗示している」かのように見えてしまいます。
しかし最近では、トランプ大統領誕生後の世界情勢の行く末を、何でもかんでもディストピア小説やSF小説に背負わせる傾向が強すぎるとも感じます。

例えば『すばらしい新世界』は…。
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「愛するものが荒廃をもたらす」。英国の作家、オルダス・ハクスリー氏は1932年発刊の小説『すばらしい新世界(Brave New World)』でそう予言した。同作では娯楽や技術進化、モノの過剰などによって破滅した2540年の人類社会が描かれた。
米国はドナルド・トランプ氏を大統領に選ぶことでこの先500年間を飛び越え、まさに『すばらしい新世界』に到達しようとしているようだ。
【東洋経済オンライン:トランプは「500年後の絶望世界」を作り出す】
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『すばらしい新世界』はとても好きな作品ですが、どこがトランプと絡むのか私の読み込みが甘いためか理解に至りませんでした。自国を愛するアメリカ第一主義が、荒廃をもたらすというのでしょうか。
もしかしたら、自分が気に入らない選択や決定をディストピア小説に背負わせているのかもしれません。本来、文学とはそういうものなのかもしれませんが…。

先日、SF小説の傑作『銀河英雄伝説』が再びアニメ化されるというニュースがありました。あらためて小説版の1巻を読み返してみると、冒頭で描かれるゴールデンバウム王朝の成り立ちが現在の世界情勢が向かう未来となんとなく重なる。
ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムが頭の中でドナルド・トランプの顔を持って、登場しました。
暴君や独裁者が登場する小説を読み返してみると、おそらく多くの人がトランプ大統領の顔を思い浮かべるのかもしれません。

先日、初の国連演説に立ったアメリカのトランプ大統領。
英語が苦手な人にもわかるはっきりとした語り口と言葉のチョイスで、北朝鮮を「完全に破壊する」と警告しました。
「ロケットマン」という言葉が繰り出されたことに、誰もが少なからず衝撃を受けたことだと思います。
私はこの演説を、不特定多数を殺戮行為へと駆り立てる虐殺の文法が登場する『虐殺器官』に重ねてしまいました。
彼の発言でもし戦争という最悪の選択が取られ、大勢の人が死に至る場合、『虐殺器官』の終盤のシーンと何となく重なると言えなくもない。

慧眼を持った作家が紡ぐディストピア小説やSF小説は現代の状況、それが招く未来を考えるきっかけとなり得るため、確かにおもしろいものです。
しかし、実際にトランプ大統領がどこまで本気で戦争をするつもりなのか。ディストピア小説レベルの状況を招く存在なのか。冷静になると、大いに疑問です。

数々のディストピア小説に当てはまる世界の類似点。創作の世界より、私たちが生きる世界はマシなのか、悪いのか。少なくともマシであることは現実。
我々は宰相の全てを知りもしないのに、与えられる情報の中から自分に都合の良いものを選んで、都合良く理解します。認証バイアスによって私たちはトランプを文芸の中に、創作の中に投影しすぎなのかもしれません。

米ケース・ウェスタン・リザーブ大学准教授のジョン・ブロイヒ氏は次のように述べています。
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インターネットの存在も、それがオルタナティブ・ファクトを拡散するのに果たす役割も、人々がスマホという名のテレスクリーンをポケットに入れて持ち運ぶ姿も、オーウェルには想像できたはずがないものだ。現代には、中央で情報を拡散し監視する真理省は存在しない。ある意味では、誰もがビッグ・ブラザーになのだ。
現在の問題は、人々がビッグ・ブラザーの大きな嘘を見抜けないことではなく、進んでオルタナティブ・ファクトを受け入れていることのようだ。
【ニューズウィーク:トランプの2017年は小説『1984年』より複雑怪奇】
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つまり、問題は宰相の暴走にあるのではなく、その状況に甘んじている民衆にあるのではないか、ということです。世界をディストピアにしかねないのは我々、民衆なのかもしれません。

スタッフ・坂本
(2017/9/21 UPDATE)
番組スタッフ
思いのほか大きく報じられている、神奈川県大磯町の「まずい給食」問題。
発端となったのは、こちらの記事でした。

まずい?給食大量食べ残し…どんな献立が?(「日テレNEWS24」2017/9/15)

給食を大量に食べ残すという異常事態が続いているのは、大磯町の2つの町立中学校。
大磯町によると、今年5月からの2ヶ月間の食べ残しの割合を示す「残食率」は平均で26%。
これは、全国平均の6.9%と比べても、突出して高い数字です。

気になるのは、残す理由。
この記事では、「中学生が好むような味付けではないこと」「冷めていること」があげられていて、どうしてこんなことになってしまっているのかの理由も示されています。

「中学生が好むような味付けではない」
⇒子供たちの健康のために給食に「食育」を導入し、塩分などを抑えたメニューにしたため

「冷めている」
⇒衛生上の理由から19℃以下で運搬しているため

この記事が報じられた翌日、「まずい給食」には何度となく、異物混入が発生していたことが判明。

食べ残し多い「まずい給食」に虫や髪などの異物(「読売新聞」2017/9/16)

昨年1月以降、虫や髪の毛、ビニール片などの異物が合わせて約100回見つかっていたことが大磯町の調査で分かっています。

まずいだけでなく、異物も約100回混入している、というのはあまり聞かない話です。
あまり聞かない話だけに、問題の原因が気になってくるのですが、新聞の報道だけでは今回の問題の根本はまったく見えてきません。

根本を探る手掛かりになりそうなのが、ブログ「Everything you've ever Dreamed」で知られるフミコフミオさんの以下の記事。

元給食営業マンが話題の「マズい」学校給食を考察してみた。(「Everything you've ever Dreamed」2017/9/17)

一時期、数年間ほど給食の営業を担当していたというフミコフミオさんが、そのときの経験から今回の問題の背景を分析している記事なのですが、たとえば、異物混入については「工程的な無理」を指摘しています。
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委託開始1年半で100件超の異物混入は異常としかいえないが、ひとつ原因があるとしたら、工程的な無理だろう。
先の募集要項にこの給食業務は厚労省が策定した「大量調理マニュアル」に沿って行うとある。このマニュアルは給食業務に携わる人間にとっては一般的なものなのだが、そこには調理後2時間以内に喫食が望ましいとされていて、保健所からもそのように指導されている。
2時間以内提供を守ろうとすれば、今回の場合、業者と提供場所(中学校)の間が車で1時間程度なので、調理後の盛付けはかなりのスピードで行われているはず。
先述のとおり金額面で余裕はないので十分な人員を確保できるはずもなく、盛付けと確認作業は雑になっているのではないか(事実、盛付けのムラは報告されている)
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それ以外にも、給食の業務を請け負う業者が入札で決まることや、請け負う際の金額の安さも指摘。
「安全で美味しい給食を提供するには十分な金額ではない」としたうえで、以下のような苦言を呈しています。
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この問題の根本には給食運営と安全性の確保に対する大磯町の甘い認識があったとしか思えないのだ。(略)この事案は、安く済ませようとする委託側、安く受ける受託業者、実際にマズい給食を食べない両者が両者とも罪深いのだ。
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入札で業者を決めるとなると、どうしても安さが優先されてしまいます。
自治体の運営だけを考えると、安さを優先せざるを得ないということですが、安さを優先した結果、「大磯町の中学校の給食=まずい」という汚名が全国に知れ渡ってしまったわけです。
それだけでなく、給食で子どもたちに美味しいものを提供するという視点が欠けているのも明らかです。

今年6月には埼玉県春日部市の小学校の給食に関して、調理に失敗して焦げるなどの理由で、市が調理を請け負っていた業者との契約を解除。
この業者は入札で最も安い金額を提示していたのだといいます。

学校の給食焦げだらけ…1時間半遅れも 春日部市、業者と契約解除(「埼玉新聞」2017/6/22)

入札によって業務を請け負い、問題なく給食を提供している業者ももちろんいるのでしょう。
それでも、入札が給食をまずくしている一因であることは間違いないのではないでしょうか。

(スタッフH)
(2017/9/19 UPDATE)
番組スタッフ
9月18日(月・祝)佐々木俊尚●インスタ映えを読み解くカギ「エモ消費」とは何か
インスタ映えを読み解くカギとなる「エモ消費」とは?この言葉から若者の消費行動を考えます。

9月19日(火)速水健朗●「AMETORA」の著者、W・デーヴィッド・マークスさんがゲスト
全米でも話題になった書籍「アメトラ 日本がアメリカンスタイルを救った物語」の著者、デーヴィッド・マークスさんに日本のファッション文化史についてうかがいます。

9月20日(水)ちきりん●人類はあと100年で終了する?ホーキング博士の未来予測
日本では全く話題とならなかったホーキング博士の未来予測。人類はなぜ、あと100年で滅んでしまうのか?

9月21日(木)小田嶋隆●経団連が成功を信じたプレミアムフライデーの矛盾
経団連は「プレミアムフライデー」の見直しを検討する考えを明らかにしました。プレミアムフライデーが孕む矛盾とは?
(2017/9/18 UPDATE)
番組スタッフ
子が大きくなるにつれ、何となくは理解していた「子育て世代の負担」の重みをひしひしと実感しつつありますが、育児に奮闘するママの神経を逆なでるかのようなこんな調査結果が発表されました。

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 育児の「年収」は約237万円――。明治安田生命保険は13日、子育てに関する意識調査を発表した。0〜6歳の子どもを育てて「賃金」が生じるならいくらだと思うかと質問したところ、こんな結果が出た。(略)
育児の給与を「0円」と回答した割合は女性が3%だったのに対し、男性が11%で差が開いた。小玉祐一チーフエコノミストは「『イクメン』増加の裏で、男性の間に育児労働を軽んじる風潮も根強く残っている可能性がうかがえる」と指摘した。
【日経新聞:育児の「年収」237万円? 明治安田が意識調査】
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やってることは本来の「父親」なのに、それを「イクメン」と言い換える悲しさ。これまでの「父親」という言葉は「育児をする者」という意味を持ち合わせていないからなのか、男女共同参画社会の新たな父親像を象徴する言葉にしたいのか。
子供が生まれて、仕事をいくらか減らして育児に参加する時間を増やしてみて思うのですが、「イクメン」という言葉には薄ら寒さをおぼえます。
ママ友連中は自ら「イクメン」を名乗るパパへの嫌悪感を隠しません。土日にやった程度で何が育児だと。
しかし、「イクメン」になりたくてもその時間を作れないパパがいることも事実で、そうなってくると話は社会システムの問題になってしまうので複雑です。

育児への時間を費やせば費やすほど膨らむ、「イクメン」という言葉に感じる虚しさ。ママはこれまでのこれからも、ママ、母親にもかかわらず、パパ、父親の居場所は育児に関してはあまりない。育児本を手にとってみてもそうです。
そのほとんどがママ中心の視点で書かれており、パパ視点の項目など、「パパでもできる離乳食」や「緊急パパ座談会」などが全体のボリュームの1割ある程度。
育児はママのものであるという暗黙の了解、有史以来の決まりごとは、そもそも持ち合わせたDNAや性機能に由来するのかもしれません。
しかし、旧来型の社会システムの中だからこそ成立した「育児は女性の仕事」という思考法は、現代のママに当てはめられてしまい、ワンオペ育児による疲弊を生んでいるのでしょう。

24時間を育児に費やすママたちとは比べものにならないですが、育児に参加してみて、普通に働いていた方がどれほど楽かと思ったことが何度あったでしょうか。
仕事は時間をかければ、頭を使えば何とかそれなりに思い通りにいくのですが、育児はその逆。
泣き止まない、ミルクを飲まない、寝ない、やっと寝かしつけても起きる。上手くいかないことの連続です。
結婚は修行だと誰かが言っていたような気がしますが、育児は苦行です。
母乳の出る乳房が欲しい、それさえあればもっと上手くいくと思ったことがあるパパは私だけではないでしょう。

1日の仕事には終わりがありますが、ママの場合は24時間、睡眠時間を削って育児をしなければなりません。さらに、目に見える形での対価、報酬は約束されていません。
愛は見返りのない無償なものであるべき、という考えはあまりにも綺麗事過ぎますが、ママと育児を交代してみて思うのは「誰かに褒められないことの苦しさ」。
仕事は誰かしらに褒められることはあります。
祖父母は孫のことばかりが気になって、育児で疲弊するママの気持ちなんて慮ろうともしない。
ママだって褒められたいのです。
育児の対価としてお金が欲しい、というママもいるのかもしれませんが、身を粉にして育児に勤しむ人を最大限に慈しみたいものです。それは別にママでなくても良いのかもしれません。

我が家の場合、育児とは苦行でもあり、時には神々しいものでもあります。色々と考えた末、育児の対価は時給になど換算できない、という結論に落ち着きました。
育児歴数年の私には、誰かに語るような育児論を持ち合わせていませんが、親が持つあらゆるものと見返りを期待せず投資する。親が思うような人間に育たないかもしれませんが、それは別にリスクではない。そが育児ではないか、と思うのです。

スタッフ・坂本
(2017/9/14 UPDATE)
番組スタッフ
差別的投稿を削除するよう訴える団体がツイッタージャパン本社前で行った抗議行動が、物議を醸しています。

ヘイト投稿「野放しやめて」 ツイッター日本法人へ抗議(「朝日新聞デジタル」2017/9/8)

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ツイッター社が差別表現を伴う投稿を放置しているとして、市民らが8日、抗議活動をした。
東京都内にある同社日本法人が入るオフィスビル前の歩道に、民族差別や性差別をあおるような投稿を印刷した紙を敷き詰め、ビルに向かって「差別ツイート野放しやめて」「ヘイトツイートは表現の自由にあたらない」などと書かれたポスターを掲げた。
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この抗議デモでは、参加者がヘイトスピーチだと判断したツイートをわざわざプリントアウトして、その紙を踏みつけるといった活動も行われたのだといいます。

気に食わないツイートをコピーし公道に広げて踏みまくる、おぞましい連中の話。(疑問補足あり)

このあたりをより詳しく伝えているのが神奈川新聞のこちらの記事。

<時代の正体> 「差別ツイート野放しやめて」 ツイッター社前で抗議集会(「神奈川新聞」2017/911)

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<朝鮮人皆殺しにしちゃえば良い><チョンなんてこの国にいらないゴキブリ><日本に住む寄生虫>―。
日も暮れ始めた午後6時、ツイッター社日本法人が入る高層ビルに面した路上が差別ツイートで埋め尽くされた。
削除されないままになっている投稿を、反ヘイト活動に取り組む主催団体「TOKYO NO HATE」が紙に印刷し、約50メートルに渡って歩道に敷き詰めたものだ。
ツイッター社のフォームに従い、削除を求めて通報しても応じてもらえていない差別投稿を寄せるよう呼び掛けたところ、約2千件が集まったという。
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こうした抗議行動に対して異を唱える人も少なくなく、サイエンスライターの片瀬久美子さんはツイッターにこのように投稿。
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差別反対のデモンストレーション自体を批判しているのではなく、ヘイト認定は慎重にする必要があるという課題が残されている事を指摘していますが、自分達の運動に批判的な態度をとる人達は全て敵みたいな捉え方をしてしまうと、無用な敵ばかり作ってしまうことになりますよ。
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ライトノベル作家・葛西伸哉さんの以下のツイートは2000以上リツイートされています。
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前にも指摘したけど「ハラスメント」も「ヘイト」も流行語になって「私が不快になる事」という意味で濫用されるのって、本当にマズいと思う。
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たしかに、明らかな「ヘイト」であれば削除する必要はあるかと思いますが、自分の意に沿わない投稿を「ヘイト」と主張された場合はどうでしょう。
これを削除するかどうかの判断は難しいですし、これをいちいち削除していたらキリがないようにも思うのです。

抗議集会の参加者が言っていた、「ツイッター社がヘイト投稿を野放しにしている」という主張にも違和感があります。
ツイッタージャパンが今年7月に発表したユーザーの迷惑行為への対処状況によると、何千もの攻撃的な行為を行っているアカウントに、機能の制限をかけたり凍結させたりする措置を、毎日行っているのだといいます。
しかも、この措置は一定の効果を生んでもいます。
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攻撃的な行為を行うアカウントに対して一時的に機能を制限し、理由を伝えることで、その後の攻撃的な行為に関する報告が25%減少した。
制限がかかったアカウントのうちの65%は制限を受けた回数が1度だけだった。
つまり、大多数のユーザーはプラットフォーム事業者から「それは利用規約違反ですよ」と警告を受ければ、ある程度は穏健化するということだ。
<「週刊朝日」2017/8/18−25>
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ドイツでは今年6月、SNSが差別的な投稿を削除しない場合には、最大5000ユーロ(約60億円)の罰金を科す法案が可決。日本もドイツにならうべきとの意見をネット上ではよく目にしますが、これは時期尚早。静かに行われている現状の措置を静観する必要があるように思います。

(スタッフH)
(2017/9/12 UPDATE)
番組スタッフ
9月11日(月)佐々木俊尚 ●チキンゲームの末に北朝鮮が取る選択肢

さらなる経済制裁か、軍事行動か。
北朝鮮のチキンゲームに国際社会はどう応じるのか、国際政治学者の六辻彰二さんに伺います。

9月12日(火)古谷経衡 ●増えている病名とその功罪

社会保障費の増大が喫緊の課題になっている中、病名が増えることの功罪とは何なのか、考えます。

9月13日(水)飯田泰之 ●「現金にウイルス、夏休みの宿題…、メルカリにみるCtoCの限界」

CtoCサービスの現場で起きているトラブル、その防止に求められることとは?

9月14日(木)小田嶋隆 ●内閣支持率の構図の変化で、より重要になる“顔”の力

野党の分裂や、新たな有力野党の登場、さらには党内派閥争いの激化がすすむ中で、求心力が懸念される安倍内閣。政党と内閣の支持率のカラクリとは?
(2017/9/11 UPDATE)
番組スタッフ
EXILEのTAKAHIROさんとの結婚を発表した女優の武井咲さん。武井さんは妊娠3か月だといいます。
武井さんは現在もドラマに出演中で、10月放送のドラマに主演するそうです。

武井さんの結婚、いや、特に妊娠を巡って体調を慮るというよりも何だか「お金」の話に焦点が寄っているようで、CMにも多く出演中のため諸々を含めた違約金にも言及されています。
一部報道ではテレビ、映画、CMを含めて最大で10億円の違約金が発生する可能性があるとか。

有名人の「できちゃった結婚」の報じられ方、その捉えられ方にはどうも息苦しさを感じます。
有名人の「できちゃった結婚」なんてそんなに珍しい話ではないだろうに、ここ最近、有名人の色恋に注目が集まると「違約金」の話題が取りざたされるようになりました。多くの場合、その色恋とは悪い意味を持ちますが、どうやら「できちゃった結婚」「妊娠」にも同じようです。


「できちゃった結婚」という言葉は20年ほど前から聞くようになったと記憶しています。
「できちゃった」という言葉がどうしても良くない印象を醸すためか、「授かり婚」や「ダブルハッピー婚」とポジティブな言葉で言い換えられます。
しかし、それらの言葉はブライダル業界でのみ浸透しているのか、未だ「できちゃった結婚」に批判的な見方が多い。
芸能界に詳しいあるジャーナーリストは今回の武井咲さんの件について、「できちゃった結婚はプロ意識の欠如」だと言い切っていました。

少子化を嘆きはするものの、子供を生むにはやはり条件がある。お金があること。責任感があること。そして知性があること…。
家族のあり方は多様化が叫ばれるのに、結婚、妊娠のタイミングには「世間」が決めたルールがあり、それに従わなければならない…。

他人の選択にいちいち介入しすぎなのです。
「できちゃった結婚」した人には良からぬ未来が訪れるに決まっていると言わんばかりの捉え方には辟易します。
武井咲さんの違約金については、「ありえない」とも報じられているため「責任感がない」などと批判するのは不毛。
家族計画をよく練らずに「できちゃった結婚」をしてもどうにかなる家族とそうではない家族があります。お金のある武井さんはきっと前者。

私の周りにも「できちゃった結婚」にいたった夫婦が何組かいますが、経済レベルは様々ですが、不幸そうには見えません。そもそも他人のお宅の幸、不幸にこれまた他人が介入するべきではない。マザーテレサは、平和のためにできることを「家に帰って家族を愛してあげてください」と言っていましたが、まさにそれと同じで近しい人のことをまずは案じてあげるのが良いのではないでしょうか。

別にフェミニズムを標榜しているわけではありませんが、名のある者同士ができちゃった結婚にいたる場合、大体は女性側に、特にその人の今後に注目が集まるのも何だか窮屈な話です。
そもそもタレントの結婚が発表されると、だいたいの場合、「妊娠しているかどうか」に言及するのも何だか下衆い話です。

世界の芸能界、セレブリティ(著名人)界隈の兆候を見ると従来の規則、つまり呪縛をとき払おうという動きがあります。
ルイヴィトンが痩せすぎモデルの起用を禁止すると報じられました。
過剰なフォトショも控えようという動きもそうです。
「ありのまま」は何だか嫌いな言葉ですが、女性たちを「そうあるべきもの」として縛っていた呪縛のような規則はもはや過去の遺物と化しつつあります
インスタグラムでセレブリティがすっぴんをこれでもかと晒すのも似た動きなのかもしれません。

スタッフ・坂本
(2017/9/7 UPDATE)
番組スタッフ
ここ数年、広く知られるようになった、子どもの自殺をめぐる「9月1日問題」。
9月1日を前に多くのメディアがこの問題を取り上げ、自殺を踏みとどまるよう呼び掛けたものの、今年も夏休み明けの子どもの自殺が相次いでいます。

飛び降りや首つり、新学期の中高生2人自殺か(「読売新聞」2017/9/4)
自殺 夏休み明け相次ぐ 東京、埼玉で中高生3人死亡(「毎日新聞」2017/9/2)

きのう(4日)は都内で中高生2人が死亡。ともに自殺とみられています。

・墨田区の高層マンションで、私立中学校3年の女子生徒が転落し、死亡。
・江戸川区の公園のトイレでは、都立高校3年の男子生徒が首をつって死亡しているのが発見された。

また、東京・埼玉では8月30日から9月1日にかけての3日間に、中高生4人が自殺を図り、3人が死亡しています。

・8月30日、台東区で中学2年の男子生徒がマンションから転落して死亡。
・8月31日、渋谷区で高校1年の男子生徒が自宅で倒れているのが見つかり、死亡が確認。首をつって自殺したとみられている。
・8月31日、埼玉県所沢市の県営住宅の敷地内で県立高校1年の男子生徒が死亡。飛び降り自殺したとみられている。
・9月1日、八王子市の市立中学校で2年生の女子生徒が4階の音楽室から飛び降り。命に別条はなかったが、足や首の骨を折る重傷。

周知のとおり、この問題の根っこにあるのは「学校に行きたくないと思っていても、学校に行かないという選択ができないこと」。

このように悩む子どもに向けたアドバイスとしては、鎌倉市中央図書館の「学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい」と呼び掛けたツイートが有名ですが、今年は上野動物園のツイートが話題となり、9万件以上の「いいね」がついています。
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学校に行きたくないと思い悩んでいるみなさんへ
アメリカバクは敵から逃げる時は、一目散に水の中へ飛び込みます
逃げる時に誰かの許可はいりません。脇目も振らず逃げて下さい
もし逃げ場所がなければ、動物園にいらっしゃい。人間社会なんぞに縛られないたくさんの生物があなたを待っていますから
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また、放課後NPOアフタースクール代表理事・平岩国泰さんの以下の記事も多くの人にシェアされています。
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人間一日中起きていることはできません。眠る時間があるから起きていられるのです。
人生は長いので少しくらい休む時期があっても全然大丈夫です。
世界は広いし、想像をはるかに超える色々な生き方があります。
<「Yahoo!ニュース個人」2017/8/29>
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このように最近でこそ、「学校に行かなくてもいい」「つらいときには逃げてもいい」が当たり前になりつつありますが、「学校に行かなくてもいい」と子どもに言ってあげられる親がどれだけいるでしょうか。
一度、逃げることを許してしまうと、逃げ癖がついてしまうのでは。そう心配して、ためらっている親御さんが多いような気がします。

子どもは子どもで、「学校に行かなくてもいい」と言われれば、そのときは心が軽くなります。
でも、小中高に行かなかった子どもがまともに成長する道は、今の日本社会に用意されているのでしょうか。
わたしは、子ども自身が頑張って、高卒認定試験(旧大検)に合格し、そこからさらに勉強して大学に入る道しか知りません。

以下のまとめからも、「学校に行かなくてもいい」「つらいときには逃げてもいい」に対する違和感をくみ取ることができます。

「学校は行かなくていいよ」「逃げたらいいよ」のメッセージに感じる微妙な違和感の理由に様々な意見が集まる(Togetterまとめ)

このまとめで提示されるのは、「逃げたあとの責任は誰がとってくれるのか?」という重い問い。
「逃げてもいい」と言ってあげるのは大切ですが、それと同じぐらい大切なのは、学校から逃げた後の多様な選択肢を用意することなのではないでしょうか。

(スタッフH)
(2017/9/5 UPDATE)
番組スタッフ
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Jアラートに効果はあるのか?Jアラートよりも重要な「防空訓練」とは?


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東京五輪招致時に大きな注目を集めた「おもてなし」という言葉。
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(2017/9/4 UPDATE)

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