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番組スタッフ
昨今の藤井聡太四段フィーバーに関して、気になって仕方がないことがあります。

連勝が続くにつれて、過熱していった「今日は何食べた」報道。
いつの頃からか、対局があると必ずテレビのワイドショーやスポーツ紙が、藤井四段が昼食に何を食べたのかを報じるようになっていました。

ちなみに、偉業を達成した昨日の昼食は「豚キムチうどん」で、夕食は「わんたんめん」。

藤井四段、勝負めしは“原点回帰”ピリ辛「豚キムチうどん」(「 スポーツ報知」2017/6/27)
夜の勝負メシは「わんたんめん」 藤井聡太四段(「産経フォト」2017/6/26)

対局ごとに食事の内容を伝える報道に苛立ちを覚え、「そんなのどうでもいい」と周囲にも漏らしていたのですが、どうやらこれは勘違い。

はてな匿名ダイアリーのエントリー『藤井聡太四段で学ぶ「観る将」入門』によると、「棋士の食事」は将棋ファンにとって一大コンテンツのようです。
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Q.テレビでやってたけど藤井くんが休憩中どんな飯食ったかとかどうでもよくない?
A.
どうでもよくないです。これはとても大切なことです。もちろん彼が出前を注文した店に殺到するような行為は厳として慎まなければなりません。
しかし将棋ファンにとって「棋士の食事」は一大コンテンツでもあります。メインコンテンツとまで言うとさすがに過言です。
<「はてな匿名ダイアリー」2017/6/23>
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「棋士の食事」をコンテンツとして評価しているのはこのエントリーだけでなく、メディアも同様の評価を与えています。
たとえば、産経新聞は「将棋は指さないものの観戦を楽しむ『観る将』と呼ばれるファンの間で注目度の高いコンテンツ」と評価。
「棋士の食事」の見どころまで示しています。
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将棋は長時間に及ぶ頭脳戦。消耗する体力を支えるのが対局中の食事やおやつで、将棋は指さないものの観戦を楽しむ「観る将」と呼ばれるファンの間で注目度の高いコンテンツだ。
(中略)
観る将を自認する『将棋めし』の漫画家、松本渚さんは「食の逸話を持つ棋士は多く個性が垣間見える」と話す。
たとえば主人公が対局相手とうな重の格を張り合う場面は、監修を務める広瀬章人八段(30)の実体験。「自分より格上のうな重を注文され、やられたと思った。劣等感から対局も負けてしまった」と広瀬八段は振り返る。
<「産経WEST」2017/6/27>
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また、『棋士とAIはどう戦ってきたか』など将棋に関する著書が多数ある、将棋ネット中継記者の松本博文さんによると、対局のネット中継により棋士が何を食べたかに注目が集まるようになったと指摘しています。
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インターネットが普及し、ウェブ上での将棋中継は、当たり前のものとなった。
そこでは盤上だけではなく、盤外の多くの情報が、あっという間に伝えられる。その際に、大きく注目を集めるようになったのは、対局者が何を食べるのか、という点である。
私は2003年から、将棋のネット中継に携わってきた。以後、ネットで情報を伝える側にいる。
そこで改めて思うのは「対局者が何を食べたのか」という情報に対する、反響の大きさである。
「将棋の内容は全然わからないけれど、対局者が何を食べているのかだけは、いつも見逃さずにチェックしています」
ネット上のさまざまな将棋ファンから、そんなことを言われるようになった。
<「cakes」2016/5/17>
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実際、ニコニコ生放送では対局の合間にある「おやつ」の時間を中継していて、これがまた人気。
和菓子と洋菓子どちらを選ぶのか、どのぐらいの量を食べるのか、どうやって食べるのか、といったことに注目する人が一定数いて、「おやつ」の時間自体がコンテンツとして成立しているというから驚きです。
「おやつ」の時間は将棋の内容を楽しむ純粋な将棋ファンからしてみれば邪道なのでしょうが、将棋ファンの裾野を広げるという意味ではいいことなのかもしれません。

(スタッフH)
(2017/6/27 UPDATE)
番組スタッフ
6月26日(月)佐々木俊尚●洋服は“生鮮食品“?アパレル業界を悩ませる「量産型女子」
他の女子と同じようなファッション、メイク、ヘアスタイルをしている女子「量産型女子」の実態とは?

6月27日(火)古谷経衡●「倍速世代」のコンテンツ消費
日経MJによると、ドラマや映画など様々な動画コンテンツを早回しの倍速で見る若者が増えているのだといいます。

6月28日(水)飯田泰之●ミレニアル世代のお金・意識調査で見えて来た2025年問題の憂鬱
株式会社ジャパンネット銀行が2000年以降に成人・あるいは社会人になる「ミレニアル世代」のお金に関する意識・実態調査を行い、先週その調査結果を公表。そこから何が見えてくる?

6月28日(木)小田嶋隆●シンギュラリティは幻想!?人工知能の不都合な真実
2045年、シンギュラリティは本当に到来するのか?
シンギュラリティの到来を疑うことで見えてくるAIの真実とは?
(2017/6/26 UPDATE)
番組スタッフ
東京都議会選挙を睨んでか、政権支持率の落ち込みを鑑みてか、政局が騒がしくなってきました。
支持率が落ちれば、それなりの策を講じるのが定石。
先日、安倍総理は通常国会閉幕を受けて記者会見を開きました。
国家戦略特区での獣医学部新設をめぐって陳謝。
語気を荒げたこと、加計学園問題の調査が二転三転したことなどを謝ったわけですが、前向きなことも述べて国民をひきつけなければなりません。
安倍総理はこの日、こんなことも述べました。

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一億総活躍社会の実現に向けて、「その本丸は『あらゆる人にチャンスを創る』ことだ。これまでの画一的な発想にとらわれない『人づくり革命』を断行し、日本を『誰にでもチャンスがあふれる国』へと変えていく。そのエンジンとなる有識者会議を、この夏、立ち上げる。いわば『みんなにチャンス!構想会議』だ」と述べ、来月中に、人材投資への具体策を検討する新たな有識者会議の体制を整える考えを示しました。そのうえで、人づくり改革を推進するための担当大臣の設置を検討する考えを示しました。
NHK NEWS WEB 首相 みずからの姿勢反省 信頼回復に努める
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『人づくり革命』…。何だかどこかの宗教の経典に出てきそうな、壮大なお言葉です。
誰が考えたかわからない「人づくり」という言葉。どうやら安倍総理のお気に入りのようで、昨日も…。

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安倍総理大臣は、経済界や業界団体の代表らとともに生産性の向上についての取り組みを検討する政府の協議会であいさつし、「生産性向上のカギはまさに『人づくり』だ」として、人材投資への具体策の検討に向け積極的に提言してほしいという考えを示しました。
この中で、安倍総理大臣は、「生産性向上のカギはまさに『人づくり』だと考えている。私は、次なる安倍政権の柱を『人づくり革命』とすることにした」と述べ…(略)
NHK NEWS WEB 首相「生産性向上のカギは人づくり」
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日本は「ものづくり」が抜きん出た国と言われます。「ものづくり」で経済成長を成し遂げた国、ということで次は「人づくり」で革命を起こし、再び経済成長の足がかりとするのでしょう。

経済政策を見ていていつも思うのですが、つまるところ政府が追い求めようとしているのは「高度経済成長期からバブル崩壊前の輝かしさ」のように感じます。
その時代の旨みを知っている人たちだけで、何やらあれこれ策を打ち立ててキャッチコピーとなる言葉とともに訴求しているような気がして、日本がイケイケだった頃を知らない私にとっては、彼らが語る青図は「青」なんて爽やかなものでなく、どちらかといえば「セピア色」に映るのです。
これぞネットスラングで言うところの懐古厨なのではないか、とも思ってしまいます。

そんな懐古主義臭さ、セピア色感を悟られないように「人づくり」と言う言葉が作られたのかもしれませんが、どうも私には浮世離れしているように思えてなりません。神話に登場する言葉と言われたら納得できるのですが…。

そして、同じく記者会見で飛び出した「みんなにチャンス!構想会議」。
「みんなにチャンス」という言葉とそこに添えられた「!」…。思わず目眩がするような、普通の社会人をしていたら中々出会えない独特のセンスを爆発させています。
誰がこの言葉で行こうと思ったのか。どう行けると思ったのか。不思議です。

一億総活躍社会実現のための「人づくり革命」と「みんなにチャンス!構想会議」。確かに、皆に活躍する機会が与えられるのは肯定する以外の選択肢がないものでもあります。
しかし、「みんなにチャンス!」という文字面を見ても、「人づくり」という言葉と同じように「いや、多分そういうことじゃない」と言いたくなるのですが…。いや、そもそも「一億総活躍」が受けれ難い…。

先の国会で総理が繰り返した「印象操作」という言葉。しかし、私も有権者として、あまりピンと来ない言葉の創造によって、何だかダサいな思う同時に、これからやろうとすることに不安を覚えるというある種の「印象操作」がなされてしまっていると感じるのは仕方がないでしょう。
若い世代に刺さる言葉の模索が難しいならば、万人受けのする無難なわかりやすい言葉を用いて政策を提示し、実行して欲しいものです。

スタッフ坂本
(2017/6/22 UPDATE)
番組スタッフ
内閣府が今月12日に始めた、「おとう飯(はん)」キャンペーン。
まだ始まったばかりですが、評判があまりよろしくありません。

夫よ、もっと料理を 内閣府が「おとう飯」キャンペーン(「朝日新聞デジタル」2017/6/13)

これは、男性へ簡単な料理を提案し、イクメンの増加を目指す施策。
キャンペーンの概要には、「簡単に、手間を掛けず、多少見た目が悪くても美味しければ、それがおとう飯」とあります。
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これまで料理なんかできないと思っていたあなた、立派な料理を作らなければいけないと思っていたあなた。いいんです。おとう飯ならいいんです! 
簡単に、手間を掛けず、多少見た目が悪くても美味しければ、それがおとう飯。
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おとう飯についてわたしは、イクメンの増加を目指す点は賛同できないものの、料理をしたことがない夫が料理を始めやすくなる、つまり、夫が感じている料理のハードルを下げる意味では評価に値すると捉えていました。
全面的には賛成しないけれども、やることに多少の意味はあるという評価です。

ただ、ネット上の反応は否が多数で、批判のポイントは以下の3つ。

・妻がつくるご飯は、手間を掛け、見た目もよくて、美味しくなければいけないのか
・男を舐めている
・労働時間の削減が先決

このうち、わたしが気になったのは1つ目の批判。
おとう飯は、妻が作る料理は「手間を掛け、見た目もよくて、美味しくなければならない」なんて一言も言っていないのに、概要に書かれている「手間を掛けず、見た目が悪くても美味しければいい」を勝手に悪い方向に解釈し、キャンペーン自体を批判しているのです。

「ごはんを炊いて、具沢山のみそ汁を作ればいい」と説く、つまり、料理は手を抜いてもいいというお墨付きをくれる土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』がベストセラーになっている昨今の空気を踏まえると、なぜ夫にだけ料理の手抜きを許すのか、という思いもあるのでしょう。
それにしても、理不尽な批判のように思います。

勝手に悪い方向に解釈するといえば、先月、「ワンオペ育児の賛美にしか見えない」などと批判された、「ムーニー」のCMも同様。

ムーニーのおむつCMに「ワンオペ育児を賛美しないで」批判⇒ユニ・チャーム「取り下げはせず」本来の意図は?(「ハフポスト」2017/5/10)

このCMは、子どもを出産した女性が、オムツ替え、買い物、食事など、初めての家事・育児に取り組むという内容。
夫はほとんど登場せず、家事・育児に奔走するのはこの女性のみ。
次第に女性の表情には苦悩の表情が浮かぶのですが、子どもが笑顔で指を握り返した様子に励まされた女性は笑顔になり、「その時間がいつか宝物になる」という字幕が出て終了。

このCMが、1人で家事・育児をこなさなければならない状態を指す「ワンオペ育児」を賛美しているようにしか見えないとの批判を受け、ネット上で話題となりました。

批判の声を受け、ユニ・チャーム広報室の担当者はハフポストの取材に対して、「子育ての理想と現実にギャップがあった、ということに悩む、母親のリアルな日常を描いて、それを応援したいという思いがありました」と答えていて、そもそもワンオペ育児を賛美するつもりはさらさらないのです。

それでも、応援というプラスのメッセージは受け取らず、ワンオペ育児賛美というマイナス面を勝手に解釈し、批判しているのです。

おかしな話ではありますが、ワンオペ育児が社会問題化しつつあり、家事・育児に非協力的な夫が許されない空気が蔓延する昨今、炎上を避けるという意味では家事・育児絡みのコンテンツは作らないのが賢明なのでしょう。

(スタッフH)
(2017/6/20 UPDATE)
番組スタッフ
6月19日(月)佐々木俊尚 ●中国で起きている移動革命

今、中国では「シェア自転車」なるものが急速に広がっています。
こうした現象が示す“移動革命”のすごさとは?

6月20日(火)速水健朗 ●崩壊から四半世紀…今、バブルから学ぶべきこと

バブル回帰の機運が高まる今、バブルから学ぶべきことを考えます。

6月21日(水)ちきりん ●「反緊縮」を支持したイギリスの若者。そして日本は…

日本を覆う「緊縮」と「世代間対立」について考えます。

6月22日(木)小田嶋隆 ●日本に大富豪のヒーローが育たないわけ

「アメコミ」と「日本のヒーロー」の成立過程における決定的な違いとは?

(2017/6/19 UPDATE)
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