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番組スタッフ
昨年12月に起きた、富岡八幡宮の女性宮司が実の弟に日本刀で殺害された事件。

事件直後は参拝客が減っていないとの報道があったこともあり、この事件が初詣客にどれほどの影響を及ぼすのか、その影響の大きさに注目していたのですが、きのう(1日)、例年より少なくなっているとの報道を目にしました。

各地で初日の出 富岡八幡宮は長い行列なく(「日テレNEWS24」2018/1/1)
おさい銭に長い列 初詣のにぎわい(「FNNニュース」2018/1/1)

例年、三が日でおよそ15万人の参拝客が訪れ、長い行列ができるという富岡八幡宮。
1日は長い行列が見られなかったのだと言います。

一方、こちらの記事は、1月1日の午前0時を迎える直前に参拝客が増え、本殿まで約100メートルの長い行列ができたと伝えています。

宮司刺殺の富岡八幡宮 参拝客の激減心配も1日に日付変わる直前には行列(「産経ニュース」2018/1/1)

片や行列は見られない、片や行列が見られた。
どちらが真実なのかよく分かりませんが、Twitterで参拝した人の感想を拾ってみると、「ガラガラだった」という感想が大勢を占めています。

殺人事件が起きた場所で初詣をすることに抵抗があるのはなんとなく理解できます。
縁起が悪そうというぼんやりとしたイメージが富岡八幡宮の初詣を阻むわけですが、一方でこんな見方もあります。

「事件と神様は別」。

この見方からは、殺人事件はあくまでも別物と捉える潔さを感じます。

これと同じような潔さを感じるのが、神奈川県座間市で男女9人の遺体が見つかった事件です。
この事件の現場となったアパートでは、昨年12月14日から入居者の募集を開始。

座間殺人事件のアパート入居者募集再開、空室1部屋(「日刊スポーツ」2017/12/15)

事件後の退去希望者はおらず、12月14日時点では8人が住んでいます。

事件後もこのアパートに住み続ける理由は明らかになっていませんが、管理費込みの家賃が2万2000円という安さがウリのひとつ。
事件直後のこちらの記事によると…

【座間アパート9遺体事件】いまだ退去者はゼロ 入居者からは「住み続けたい」の声(「日刊SPA!」2017/11/2)

アパートの管理会社役員のAさんは「皆さん『すごい安いし住みやすい』と言ってくれている物件。どれぐらい退去連絡があるかと考えていたんですが、事件後は逆に『解体するんですか?』といったような問い合わせばかりだったので驚きました」と語っています。

また、事故物件に関しては人の入れ替わりが激しい都心部だと、人の記憶も薄れやすいとの見方もあります。
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人の入れ替わりが激しい都心部の物件だと、人の記憶も薄れやすいとの判断が働いている。そのため、心理的瑕疵の度合いも低いとされるのだ。
しかし、田舎だとたとえ何年経っても、殺人や自殺などの記憶がそこに住む人々の間で、風化せずにずっと残り続けていることが多いことから、心理的瑕疵の度合いが高くなるとされている。
<『大島てるが案内人 事故物件めぐりをしてきました』(彩図社)>
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思えば、私が住む場所の近所では7年ほど前、資産家の女性が殺害される事件がありました。今も犯人は逮捕されていません。
事件直後は気味が悪く、一時は引っ越しも考えましたが、数か月後には事件のことは記憶からほぼ消し去られていました。
今回、このコラムを書くにあたって、この事件のことを思い出したのですが、今さら引っ越そうなどとは1ミリも思いません。

結局、当事者以外にとっての殺人事件というのはその程度のこと。記憶はあっという間に薄れてしまうのです。
今年は富岡八幡宮での初詣をためらった人たちも、来年はおそらく、富岡八幡宮での初詣を再開するのでしょう。

(スタッフH)
(2018/1/2 UPDATE)

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