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番組スタッフ
11月13日(月)佐々木俊尚●ネット空間の環境汚染、サイバーデブリ問題とは何か
IoTが引き起こす新たな問題、サイバーデブリ。その実態とは?

11月14日(火)古谷経衡●エンタメとしての猟奇殺人報道
座間市9死体遺棄事件は日本の報道のどのようなあり方を指し示しているのか。

11月15日(水)ちきりん●出産費用も!? クラウンドファンディングはどこまでありか?
少子化の中での出産というピンポイントの例を通して、クラウドファウンディングはどこまでありなのか。

11月16日(木)小田嶋隆●中国で急激に進む教師のAI化
教師のAI化は教育現場をどう変えるのか?
(2017/11/13 UPDATE)
番組スタッフ
メディアを依然として賑わせている座間の死体遺棄事件。逮捕された容疑者は今年の3月ごろからツイッターで自殺に関する秋コミを開始し、その後、周囲に「死にたい」とほのめかしていたことがわかりました。
【産経新聞:座間9遺体「3月から自殺関連ツイート」 保釈後…人生への絶望、凶行引き金か】

犯人の下衆さなど人物像ばかりに注目が集まる座間の死体遺棄事件。自殺したいという願望が可視化される時代において、その願望がいかに簡単に非道なるものの欲望のはけ口となりうるかも知らしめてくれたはずです。
しかし、死にたいと言う声にどう対応していくべきなのか。個人はおろか企業ですら、答えを導き出すのが困難すぎて、議論は滞っているように思われます。

先週末の深夜、たまたま付けたEテレでTEDがやっており、そのまま見ていました。
「自殺」について考えるヒントを与えてくれるものでしたので、大まかなその内容を記しておきます。
【参考:TED The bridge between suicide and life】


壇上たったのはカリフォルニアのハイウェイパトロールを23年間務めた元警察官、ケヴィン・ブリグス。
彼のパトロールの範囲には、世界的観光スポットとして知られるゴールデンゲートプリッジも含まれていました。

1937年に完成した同橋。設計技師のジョセフ・ストラウスはこう言ったそうです。

「自殺に関連する問題は生じないだろう。飛び降り自殺は不可能だし、起こりそうにない」

しかし、設計者のに反して、観光スポットとして華やかなイメージのあるゴールデンゲートブリッジは実は世界中で最も自殺が発生する場所の一つとなっており、1600人以上が自殺しているといいます。

ケヴィンによると、ゴールデンゲートブリッジから飛び降りると時速120kmで身体が水面に落下。
衝撃で身体中の骨が粉々になり破片の一部が主要な臓器に突き刺さり、死に至るそうです。万が一、生きていたとしても泳ぐ力も失われ溺死してしまうと言います。

ケヴィンは聴衆に問いかけます。
「もしあなたの家族や友人、最愛の人が自殺を考えていたらどうしますか?」 「なんと声をかけますか?」

23年間、自殺者、自殺死亡者と対話してきたケヴィンが導き出した答えは「声をかけるだけではなく、理解しようと耳を傾けること」。
言い返したり、非難したりせず、また”あなたの気持ちがわかる”と言ってもいけないとケヴィンは訴えます。

ゴールデンゲートブリッジ周辺で数百人の自殺志願者に対処してきたと言うケヴィン。
しかし、ケヴィンたちが語り合った自殺志願者の多くは自殺を選択しませんでした(自殺の引き止めに失敗したのは2人だけ)。
橋から飛び降りるも生き残ったわずか1〜2%の人は大抵こう言うそうです。

「橋から飛び降りた瞬間に自分が間違いを犯したことを理解し生き続けたいと思った」

座間の事件で容疑者は被害者について「『話を聞いてほしい』と言っていた。本当に死にたいと考えている人はいなかった」と話しているといいます。
【朝日新聞:「本当に死にたい人はいなかった」 座間9人遺体】
SNSでは驚くくらいに「死にたい」という声を目にします。どこまで本気かどうかはわかりません。上記のTEDの邦題は「生と死の間にある橋」。
ツイッターをはじめとするSNSはある意味、生と死の間にかかる橋となっているでしょう。

SNSによって見たくないものまで可視化されるようになりました。 一方で、誰かの意見を「聞いている」という意思表示も簡単になりました。
あまりにもその悩みが深刻ならば、「理解するよう耳を傾ける」ことが重要になってくることは言うまでもないですが、それができない場合も多いにあります。おそらくそっと「いいね」を押して「聞いている」「見ている」という姿勢を表すだけでも良いのかもしれません。

スタッフ坂本
(2017/11/9 UPDATE)
番組スタッフ
自民党が衆議院選挙の公約に掲げた幼児教育・保育の無償化。
これに関して政府が、「認可外の保育園」は対象にしない方向で検討していることが分かりました。

教育無償化、認可外保育園は対象にしない方向 政府方針(「朝日新聞デジタル」2017/11/5)
自民党が衆院選の公約に掲げた幼児教育・保育の無償化(「毎日新聞」)

毎日新聞によると、政府の試算では、幼児教育・保育の無償化は認可保育所や幼稚園の利用に限っており、認可外の保育園の利用は想定されていません。
なぜかというと、認可外は保育士の配置や面積などの基準が認可よりも緩く、無償化の対象にすると、政府が推奨していると受け止められかねないからなのだといいます。

ただ、これはあくまでも無償化をする際の政府側の都合。
待機児童問題という観点では、マイナスに働く可能性が高いように思います。

どのようにマイナスに働くかというと、ただでさえ入園希望が集中している認可保育園への、さらなる入園希望の集中。

厚生労働省の2013年の調査によると、認可外を利用している人の約4割は、認可に入ることを希望していたものの、空きがなくて入れなかった人たち。
つまり、本来なら認可に入れたかったけれども、やむなく認可外に子どもを入れているわけです。

私も、例年の状況からいきなり認可は厳しいと判断し、とりあえず認可外に入れてポイントを稼ぎ、翌年に認可に入れていますので、この気持ちは痛いほど分かります。

こうした状況に加え、認可外は無償化の対象外となれば、子どもを認可外に入れたいと考える親は今よりも減少することは必至。
そうなると自然と、認可保育園の倍率が高まってしまうわけです。

認可外保育園を幼児教育無償化の対象外にすることのマイナス効果はこれだけにとどまらず、待機児童対策の切り札として政府が推進し、認可に入れない子どもの受け皿として機能し始めている「企業主導型保育所」にも悪影響を及ぼすと言います。

企業主導保育所 効果は 待機児童解消へ政府推進 復職の頼みの綱に 基準緩く安全懸念(「毎日新聞」2017/11/5)

企業主導型保育所は、認可保育所より基準を緩めた上で、一定の基準を満たせば認可並みの補助が得られることが特徴。
2016年度は約2万人分の子どもの受け皿になっています。

つまり、認可保育所の整備が追いつかない中で、保護者の頼みの綱ともなっているわけですが、認定NPO法人フローレンスの代表理事、駒崎弘樹さんは自身のブログでこの「企業主導型保育所」への悪影響を指摘しています。
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政府が進めている待機児童対策にまで大きなダメージを与えるでしょう。
というのも、認可外保育所を無償化対象外から外す、ということは、内閣府が懸命に推し進めている「企業主導型保育」も無償化から外れるということです。
(略)
無償化対象から外れれば、一気に参入にストップがかかるでしょう。
なぜなら、認可との価格差があまりにつきすぎ、待機児童解消後は全く成り立たなくなるのが目に見えているためです。
同様に、認証保育所や自治体認定の各所「準認可保育所」の先行きも絶望的となり、参入がなくなるのは当然のこと、廃園も増えて行くでしょう。
<無償化「認可外保育所排除」でもたらされるのは、より激しい保活地獄(2017/11/6)>
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幼児教育無償化の狙いは、子育て世帯の負担軽減だと伝えられています。
ただ、負担が軽減されるのは認可保育園に子どもを入れることができた人のみ。認可保育園に入れられなかった場合は、負担軽減の恩恵は受けられません。
認可保育所の整備が済んでいない中での幼児教育無償化にどれだけの意味があるのでしょうか。
幼児教育無償化の実現が目的化していて、実現した場合のマイナス効果に目が届いていないことに危うさを感じてしまいます。

(スタッフH)
(2017/11/7 UPDATE)
番組スタッフ
11月6日(月)佐々木俊尚 ●「非移動化社会」がもたらす停滞

生活者が移動しなくなる「非移動化社会」の到来は人に何をもたらすのか、考えます。

11月7日(火)速水健朗 ●ネット左翼は台頭するのか

衆議院選挙の結果をうけ、「ネット左翼」は台頭するのか、ネット左翼の台頭で政治はどうなるのか。
「ネット左翼」という視点で、日本の政治のこれからを考えます。

11月8日(水)飯田泰之 ●AIで日銀総裁の表情分析。金融政策はどこまで予測可能になる?

日銀総裁の表情分析技術は、金融政策の変化をどこまで予測できるようになるのでしょうか。

11月9日(木)小田嶋隆 ●ロボットに付与される“市民権”とはどんなものなのか?

進化が続くAIやロボットの技術に後手をとっている倫理や権利の研究、世界と日本の違いとは?
(2017/11/5 UPDATE)
番組スタッフ
SNS。誰かの人生に幸福をもたらしてくれるものでもあれば、誰かの人生に終止符を打つこともある存在だと改めて知らされます。
群雄割拠とは言わないまでも、未来の繁栄が確実視はされていないけれども、様々なSNSが登場しているものの、”ユーザーを食い合う”わかりやすい様子は見受けられず、パワーバランスは安定しているように思われます。
今年の4月、マストドンが大きな話題になり、”ポストTwitter”と謳われましたが、勢力図に劇的な変化を加えるものではなかったようです。

私は最近、何かを投稿するならマストドンと決めています。SNSを長くやっていると「マウンティング」「承認欲求」等も絡んできて、窮屈さが出て来てしまうもの。
しかし、マストドンには知人もいないので、そんなことは全く気にすることなく、そこそこ自由気ままに楽しむことができるのです。

InstagramもTwitterもやっていない私が唯一、何かを投稿する場所だったFacebook。自分も含めて友人たちは投稿をしなくなりました。海外勤務の友人が日本にいる私たちに向かって近況報告を行う程度。あるいは、創作活動をしている友人が自身の成果を告知したり。私はいくつかのニュースサイト、ブログに「いいね」をしており、情報収集に使っています。

静かにFacebookを使っていたのですが、ここ最近、Facebookがその通知において、やかましさを増したと思います。
例えば「過去のこの日」機能。「何年前の今日」という投稿がほぼ毎日出て来て、懐かしさを覚える以前に恥辱にもがいているのは私だけではないはずでしょう。
何であの時、こんなことをシェアし、コメントしたのか。数年前と今の私の心境にどんな変化があったのか。そこまで変化はないはずなのに、黒歴史と言わざるを得ないものも。シェアしない限り、本人しか見ることができないのですが、ソフトな拷問のようでもあります。

Facebookの煩わしい通知の代表といえば「誕生日通知」でしょう。
以前は割とマメに祝いのメッセージを送っていましたが、面倒の一言に尽きると感じ、私は自分の誕生日通知をオフにしています。当日の誕生日はまだ良いでしょう。最近では誕生日の一日後、まだ間に合いますよ!とでも言わんばかりに通知して来る。こちらは通知に気づかなかったのではなく。煩わしいから無視したのです。

先日の衆院選前後には「選出議員・政治家を検索するには、地区を入力してください。」との通知が来ました。
自身が該当する選挙区をクリックするとその区選出の政治家がチェックできます。
政治家をフォロー後、登場するのは「関心のあるテーマをフォローしよう」という画面。エネルギー、働き方改革など各関心をフォローすると選出議員や政治家の投稿がされると自分のフィードに出るようになります。
もちろん選択可能な機能なのですが、
地元臭のする政治ネタをタイムラインに織り込むことが政治へのさらなる興味につながるでしょう。選挙への興味を促す目的以外にも、自身が投票を行った際、その選挙区を制した政治家がどのような政を行うのか見定める義務があるのでしょう。しかし、義務ではなくて権利なので、堅苦しくてはいけません。

Facebookは9月、Facebook上に「災害支援ハブ」を新設し、災害支援に関する機能を拡充しました。
災害への備えはもちろんやっておいて損はないでしょう。きっと役立つ時がくるはずです。
しかし、台風が当たり前のようにやってくる日本において、いちいちその安否確認を問うてくるのも何だか煩わしいかったりもするので、うまくバランスを取って運営してほしいものです。

私は初めて知ったのですが、Facebookには「コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界の実現を目指す」という新ミッションがあるそうです。

丸山真男が言うところのタコツボ化、宮台真司が言う島宇宙化。
SNSくらい小さな世界で収まっていたいのに、Facebookがタコツボや島宇宙の外殻を破壊し、何だか強引に人と人を結びつけようとしているところが煩わしいのです。

スタッフ坂本
(2017/11/2 UPDATE)
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