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番組スタッフ
きのう(10月1日)、多くの企業で行われた、来年の春入社予定の学生の内定式。
この内定式に関する率直な意見を、ある大学教員がTwitterにつぶやき、これが600リツイートを記録するなど、静かな反響を呼んでいるようです。

そのつぶやきとは、「学生から『内定式なので明日の◯◯の講義はお休みさせて頂きます』的なメールが到着していて、平日に内定式をやる企業さんって学業重視ではないんだなとか思ってしまう大学教員の端くれです」というもの。

そして、あまり知れ渡っていないこのつぶやきの存在をわたしが知ったのは、一般社団法人日本ギャップイヤー推進機構協会の代表・砂田薫さんのブログ(http://japangap.jp/blog/2012/10/post-15.html)でした。

■"内定式"の日に「内定式全廃」を考える
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「学生から『内定式なので明日の◯◯の講義はお休みさせて頂きます』的なメールが到着していて、平日に内定式をやる企業さんって学業重視ではないんだなとか思ってしまう大学教員の端くれです。」
昨夜この投稿者のさりげない気持ちをつぶやいたツィートが、思いのほか反響を呼び、次々にリツィートされ、夜明けには驚異の600RTを記録した。それは、午前10時前には業務に差し支えるほど激しいので、ご本人がツィートを削除するほどだった。
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※一般社団法人日本ギャップイヤー推進機構協会・代表ブログより抜粋

また、前出の砂田さんはBLOGOSの「内定式は必要だと思う?」という企画のなかでも、内定式に関してこんな指摘をしています。
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「明日大企業の”内定式”がある。新卒一括採用は今日は言及しないが、カネも学生の修学時間も奪う余りにおバカすぎるガラパゴスな20世紀の遺物だ。来年4月入社の外国在住の外国人学生や、私費留学している日本人学生も呼び出して出社させるところもあり、どこがグローバル企業かと首を傾げてしまう」も140RTを超えています。これらのRTは、「サイレント・ステークホルダー」の声ではないかと思っています。
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砂田さんが例に挙げた2つのつぶやきのリツイート数を考えると、内定式に対する不満の火種は小さいけれど、確かに存在しているように思えます。
ネット上に寄せられた意見の傾向をみてみると、“必要”、“やりたければやればいい”、“不要”という3パターンの意見があり、それらの数はほぼ同数のような印象です。
無駄なものはなくそうという風潮が強くなりつつなか、“やる意味が不明確”な内定式を必要とする声が多かったことには、意外性を感じました。

“やる意味が不明確”と書きましたが、人材コンサルタントの常見陽平さんは、「J-Net21」に掲載されている記事(http://j-net21.smrj.go.jp/well/jinzaikatsuyou/column/entry/2011100301.html)のなかで、『内定式では、経営者も含め社員たちが出会った感激、一緒に働けることの喜びを伝えつつ、期待することや、今後の企業の方針などを伝えます。その後、懇親会や研修があることも。単に内定者を歓迎したり、教育するだけでなく、社内を活性化させる意味もあるわけです』と、“内定式をやる意味”をあげています。

ちなみに、わたしは内定式に出席したことはありません。
というのも、新卒で入社した会社には幸運にも内定式がなく、その会社を退社後はフリーランスで働いているため、内定式に出席する機会自体がありませんでした。
そんなわたしでも、内定式に漂う“形式ばった雰囲気”には、「不要」と思わせる何かを感じざるを得ません。

また、最近では、内定式で学生をとにかくほめてやる気を出させる、妙な会社も出てきたようです。
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多くの企業で1日、一斉に内定式が行われましたが、ことしは就職説明会の解禁がこれまでより2か月遅くなったため、企業側は学生たちへの十分な説明の時間がとれず、内定を辞退する学生が増えるのではないかという懸念も出ています。
こうしたなか、東京・港区のリース会社はこの機会に学生たちのよいところを目いっぱいほめて4月から気持ちよく働いてもらおうと内定式に工夫を凝らしました。
人事の担当者が内定者一人一人と対話し、採用試験でどんな点を評価したのか本人も気づいていなかったようなすばらしい点を伝えると、学生は「評価されていると分かりやる気がでました。4月から頑張りたいです」などと話していました。

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※「NHK NEWSWEB」2012年 10月1日より抜粋

時代背景を踏まえ、“内定辞退防止策”の色が、より濃くなりつつある内定式。
社員目線では全く必要性を感じないものの、企業目線では今後、ますます必要性が増してくるものなのかもしれません。

<web担当:H>
(2012/10/2 UPDATE)
番組スタッフ
季節はすっかり食欲の秋。そんななか、いま最も旬なメニューといえば、
“3500円の高級カツカレー”です。

先月26日、自民党総裁選の直前、都内の某ホテルで決起集会を行った安倍晋三総裁が、
ゲン担ぎとして“昼食に高級カツカレーを食べた”と一部のワイド番組が報じました。
それをキッカケに、様々なメディアが“高級カツカレーを食べる安倍新総裁に、
世論が批判的だ”という論調を繰り広げています。

しかし、この報道を見て、私は違和感を覚えました。
というのも、私のTwitterのタイムライン上や、某掲示板のまとめサイトを見ても、
多くの人が、全く“真逆”の意見を述べていたからです。

そこで、ネット上で拡散されたメディア各社の論調とネット世論を、
比較してみたいと思います。

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<報道の論調>

「庶民感覚がない」
「カツカレー食ってる場合か」
「高級カツカレーにネット非難」
「高級カレーをテレビ前で食べるなんて一般人を無視している」

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<ネット世論>

「こんなデフレの時に、一食で3500円も回ったんだからいいじゃないか」
「高いカツカレー食べたぐらいで怒られる国ってしょぼいわ」
「どこの世界のネットだよ」
「政治家が3500円の昼飯食ってこんなに叩かれるとすると、
ただのリーマンの俺が4000円の上寿司食ったのがバレたら殺されかねない」

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あまりにも食い違う両者の意見。
こうも境界線ができてしまった理由は、一体なんなのでしょうか?

私が、この“高級カツカレー騒動”を見ていて思ったのは、
マスコミ関係者の“庶民感覚”が間違っているのでは? ということです。

そもそも「庶民感覚がない」とは、
本来「高級カツカレーを食べる」=「庶民感覚がない」ではなく、
「カツカレーって3500円くらいが相場でしょ!?」…と、
勘違いしている人のことを指す言葉だと思います。

しかし、マスコミ関係者の言う「庶民感覚がない」は、ネットの世論でごく少数派である
『政治家が高級な物を食べたら腹が立つ』という意見になっています。
そこには、“庶民だったら、偉い人が高級なもの食べてたら腹立つよねえ?”という、
おかしな決めつけがあるように思えてなりません。

私は、安倍新総裁を擁護したいわけでも、
マスコミ側を批判したいわけでもないのですが、
正直、こんな迷走した報道を見ると、ちょっとガッカリしてしまいます。


ちなみに、ツイッター上で多くつぶやかれた東京地区の「トレンド」には、
15時30分の時点で、「新総裁」「決選投票」「石破氏を逆転」
「89票」「108票」「141票」といった自民党総裁選がらみの言葉が、
多くランクインしていました。

でもそこに「安倍晋三」や「カツカレー」というフレーズはまだなく、
代わりにランクインしていたのは、安倍新総裁の持病である「潰瘍性大腸炎」でした。
その後、ツイッターのトレンドは、空前の“カツカレー”ブームに発展しましたが、
ネット世論としては、もしかしたら元々「カツカレー」への不満よりも、
安倍新総裁の体調に不安を感じた人が多かったのかもしれないなぁ、と思いました。


担当:梅木
(2012/10/1 UPDATE)
番組スタッフ
SNSへの何気ない行動がきっかけで、他人から誹謗中傷され、自分の人生を左右しうるとんでもない事態に陥る…。いわゆる「炎上」。
2ちゃんねるのひろゆき氏もネットの炎上をテーマに、SPA!で連載をされているほど、毎週、あるいは毎日、何らかの火種が落ちています。
昨日、こんなニュースがありました。

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徳島県つるぎ町の町立半田病院に勤務する20代の女性看護師が、認知症の疑いで入院している男性患者の写真を、インターネットの交流サイト「フェイスブック」に無断で掲載していたことが26日、分かった。病院は看護師と、写真に対してコメントを書き込んだ同僚看護師を厳重注意処分とした。 同病院によると、看護師は勤務中だった23日、ナースステーションでテーブルを持ち上げる男性の後ろ姿を携帯電話のカメラで撮影し、フェイスブックの自分のページに掲載した。ページには、この看護師や同僚看護師数人の、男性を中傷するようなコメントも書き込まれていたという。 24日、フェイスブックの写真を見た人から病院に「人権侵害ではないか」との連絡があり、発覚した。同日午後、病院の指示を受けた看護師が写真などを削除した。同病院によると、掲載された内容は、フェイスブック上で看護師が承認する「友達」だけが閲覧できる状態だったという。看護師は「仲間内だけだと思い、軽い気持ちで投稿してしまった。申し訳なかった」と話しているという。
フェイスブック:看護師が患者の写真を無断掲載…徳島 毎日新聞 2012年09月26日>
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医療業界というのは、私たちが思っている以上に守秘性が問われるところだというのを耳にしたことがあります。
私の知人の看護師は研修時、上司から、一歩、病院を出れば、たとえ同じ職場の看護士同士であろうが、患者のことを含む仕事内容について話をしてはならないと教えられたそうです。

FacebookやTwitterのタイムラインに、上記ほど悪質ではありませんが、見ず知らずの他人のそんな写真をアップして大丈夫か、と思ってしまう友達からの投稿が表示されるという経験、皆さんもありませんか?
私は、知人が横断歩道で見ず知らずの人の写真を撮影し、「映画のキャラクター●●発見!」という投稿したことに驚かされたことがあります。
見ず知らずの他人の顔をFacebookに投稿できるという知人の行動もそうですが、私が何よりも驚いたのは、その写真に「いいね」をつけた人が何人かいたことです。投稿した本人と同じテンションで、「うける!似てる!」というコメントもいくつか見られました。

今回の徳島の看護師のケースも、患者の写真を投稿した本人もさることながら、その患者を中傷するようなコメントをした友達の神経も疑われます。

先月にはアメリカ・バージニア州ハンプトン郡の副保安官がインターネット交流サイトのフェイスブックで上司の政敵に「いいね」を付けて解雇されたとして、「いいね」が米国憲法で自由を保障された「言論」に該当するかどうかをめぐり、裁判で争っている…というニュースもありました。
今やSNSのごくごく日常的なアクションがきっかけで職を失う時代です。

あらためて言葉にすることでもないですが、こういった事態を防ぐには、
SNSは誰にでも見られうるということをあらためて理解しなければなりません。

FacebookはTwitterよりはクローズドな世界かもしれません。
Facebookがきっかけでの「炎上」もそれほど耳にしません。
しかし、それでも何とかすれば誰だって見ることができる世界に変わりはないのです。
今回の徳島のケースの場合、ネットリテラシーの問題ではなく、もっと根本的な所に原因はあるのかもしれませんが…。

こういったSNSが発端となる問題、「炎上」から考えると、本人に悪意はなくとも、「犯罪自慢」は直接、その人のイメージにつながるのだなと思わざるをえません。今回問題となった看護師にお世話になりたいとは思いませんし、上記の私の知人は美容業界で働いているのですが、その人の店でお金を使いたいとも思いません。
今や検索欄に名前を打ち込めば、その人物の素性が簡単にわかってしまいます。
SNSの使い方は人ぞれぞれですが、「名は体を表す」ではありませんが、「SNSが体を表す」時代が来ているのかもしれません。


スタッフ:坂本
(2012/9/27 UPDATE)
番組スタッフ
エネルギー問題、環境汚染、地殻変動などなど、ニュースで見聞きするいろいろな問題を科学の視点で眺めることの重要性を感じる日々。しかし、こつこつと培った文系脳のせいなのか、「科学」と聞いただけで耳が閉じてしまいます。
そんな私でも臆せず参加できそうな「サイエンスカフェ」というイベントが、この数年、日本各地で開催されていることを知りました。

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参考:サイエンスカフェとは

▼Wikipediaより

サイエンスカフェ (Science Café) は、1997年から1998年にかけて、イギリスとフランスで同時発生的に行われたのが起源とされる、カフェのような雰囲気の中で科学を語り合う場、もしくはその場を提供する団体の名前である。
日本では、2004年に京都市で始められたサイエンスカフェが最初とされている(現在の科学カフェ京都)。
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講演会やシンポジウムのような、話し手の一方的なスピーチを大勢の聴衆が静かに聞くというスタイルではなく、講師と参加者が双方向に話ができる少人数の空間、ということのようです。その道の専門家と直接やりとりできるというのが魅力です。ずっと疑問に思っているけど今さら人には聞けないような質問も、なんとなく許してもらえそうな気がします。

“サイエンス”という名のとおり、そこで語られる内容は、数学、物理学、化学、生物学、宙学、地学、気象学・・・と実にさまざま。ためしにネットで東京近郊の「サイエンスカフェ」を検索し、近々のイベントタイトルを拾い読みしてみると、

「どうして月は満ち欠けするの?」
「素粒子ってなに?」

というシンプルなものから、

「シロアリはマトリョーシカ!?」
「“幻の怪獣”デスモスチルスはどこまでわかったか?」
「図形から語る数学の世界〜不思議な3つのラングランズを巡って」


と、意味はさっぱり分からないけど妙にそそられるものまで、多岐にわたります。
そのなかに、私にもとっつきやすそうなテーマ「環境問題」を見つけたので、見学に行くことにしました。


* * *


街中のカフェや会議スペース、大学のキャンパスなど、いろいろなところで催されているサイエンスカフェですが、この日の開催場所は、横浜市中央図書館

横浜市中央図書館では、生涯学習の場として平成22年度からサイエンスカフェを開始。今年度からは「ヨコハマライブラリーカフェ」と名前を変え、人文・社会科学にもジャンルを広げて、毎回、幅広い世代にアプローチする興味深いテーマを設定しているそうです。
環境問題を扱う今回のライブラリーカフェは、横浜市温暖化対策統括本部が推進する市民参加型プロジェクト、ヨコハマ・エコ・スクール(YES)との共催で行われました。

横浜市立図書館 ヨコハマライブラリーカフェ
http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/library/chosa/librarycafe.html


ヨコハマ・エコ・スクール(YES)
http://www.city.yokohama.lg.jp/ondan/yes/



「キュレーションの時代」と言われますが、知の宝庫と呼ばれる図書館でも、情報の意味づけや共有の方法は変わってきているようです。中央図書館調査資料課の鈴木課長にお話を伺いました。

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いま、図書館は全国的に「課題解決型図書館」「地域情報型図書館」という取り組みを行っています。積極的に情報提供をして、それに関する知識を住民の方に得てもらって、自分たちが自ら課題を解決していけるような、そういう流れをつくろうということです。
ですから、本を置いて、好きなものを勝手に借りていってください、ではなくて、積極的に情報発信をする。ライブラリーカフェもその一環です。

たとえば、横浜市中央図書館には「医療情報」という特別なコーナーがあります。医療情報に特化したコーナーを設けることによって、身体の本、介護の本、あるいは、同じ病気で闘病中の方が書かれた本、そういったものを探しやすいようになっています。図書館は通常、十進法という分類に基づいて、自然や科学などの分野毎に本を並べているのですが、そこに「医療情報」というひとつのテーマをつくって、いろいろな分野から本をかき集めて並べるという取り組みです。
同じように、中小企業や起業者向けの「ビジネス支援」といったテーマ設定もしています。

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<写真>医療情報が集められている医療情報コーナー


チラシに「マイカップを持参してください」と書いてあったのを読み飛ばしてしまい、ペットボトルのお茶を買って入場した私。美味しそうな紅茶が用意されているのを見て、ちょっと後悔します。

ところで、サイエンス“カフェ”には欠かせないこの飲み物、民間団体主催の場合は、参加者が会費という形で費用負担するケースがほとんどです。公的施設である横浜市中央図書館の場合、会費を徴収しての運営は難しいことから、横浜市で実施している「共創フロント」というパートナーシップを構築する制度を利用して、市内の民間企業である株式会社リタトレーディングに製品を提供してもらい、代わりにチラシやポスターで製品をPRする「企業協働」により、飲み物を提供しています。


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<写真>(株)リタトレーディングが提供する横浜入港のフェアトレード紅茶(無料)


また、会場の一角には、テーマや講師の研究分野に基づいて司書が厳選した蔵書が並び、そのブックリストが配布されていました。これも図書館ならではの取り組みと言えるでしょう。


* * *


「日常生活にひそむ目に見えない環境負荷を考える - 携帯電話と環境問題 -」と題して始まったこの日のプログラム。講師は、横浜国立大学大学院 環境情報研究院 人工環境と情報部門の松本真哉教授です。
約2時間のコースの前半は、松本教授が開発した高校生向けの環境教育教材(導入部分)の体験、そして後半はグループディスカッション、という構成になっています。
30名ほどの参加者が5つのテーブルに分かれて座り、各テーブルには、横国の学生が一人ずつついています。学生は、後半のグループディスカッションの進行と意見集約を担当します。
男女比は6対4ぐらいでしょうか、比較的年配の方が多いという印象でした。テーマによっては、女性が多かったり、小学生が参加したりもするそうです。


photo03
<写真>さまざまな年代の男女が参加


環境教育教材では、日常生活と環境問題との関係を具体的に認識できるよう、いまや高校生の必携アイテムとなっている携帯電話を、題材として取り上げているとのこと。「日常生活にひそむ目に見えない環境負荷」というのは、身のまわりにあるモノやサービスの成り立ちを考察することなのだな、とテーマの意味を理解しました。
実際の授業では、携帯電話はどんな部品から構成されているのか、その部品の原材料は何か、それを作り、使い、捨てるという各ステージで環境にどんな負荷を与えるのか、ということを学習し、工場見学をしてまとめ、という流れになっているそうですが、この日は導入部分の体験ということで、ペットボトルのお茶を買って飲む、バスに乗る、テレビを見る(ゲームをする)といった日々の行動や消費活動を例にとり、それぞれがどんな環境問題につながっているかを考える時間となりました。

「ペットボトルを買うと環境にどんな影響を与えますか?△△さん?」
「バスは何でできていますか?○○さん?」

と名簿を見ながらどんどん指名していく松本先生。いつ当てられるかドキドキするという緊張は久しぶりです。
それと同時に、持ち込んだペットボトルをますます出しづらくなり、再び後悔する私・・・

「大切なのは物質の5W1H(いつ・誰が・どこで・何を・なぜ・どうやって)とライフサイクル(作る・使う・捨てる)を知ること」という松本先生の言葉のあと、では具体的に何をするか、というグループディスカッションに入りました。

私の住んでいる都内某区は、プラスチックの包装材も燃えるゴミで出していいのですが、横浜市は「プラスチック製容器包装」として分けることになっているそうです。
ある参加者からは「納豆のパックは洗って捨てることになっているけど、洗うと水を使うからもったいない、かといってそのまま出すとニオイが出てリサイクルに不向きだし、どこで折り合いを付けるかを判断するのが難しい」という意見が出ました。私もゴミの分別をしながら、「これをリサイクルする場合のコストや環境負荷と、リサイクルせずに最新の焼却施設で燃やしてしまう場合のコストや環境負荷、実際のところ、どっちがどうなんだろう?」なんて考えることがあるので、判断が難しいという部分に共感しました。
そのほか、「消費者として、ライフサイクルの“使う”と“捨てる”の部分は意識できるが、企業側の“作る”の部分を評価するのは難しい。消費者としては機能やサービスや値段で選ぶから」という意見もありました。

さまざまな意見や感想が出されたあと、松本先生のこの言葉で、プログラムは終了しました。

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たとえばペットボトルのCO2排出量が紙と比べてどうなのかといったことは、専門家に調べて欲しいという気持ちがあると思うが、それを求めていてもなかなか進まない。だから、自分が学んで、それをもとに、考えて想像して、どう選択するか、これをどんどん増やすこと。

「小さな事からコツコツと」、まさにこのとおり。これをみんなが続けていって、消費する側から変えないと、変わらない。消費者が(環境に悪いものを)選ばないようにしなければ、企業主導では変わらない。

むかし「エコ携帯」という商品をあるメーカーが出したが、消費者が携帯電話に環境要素を求めていなかったため、見事に売れなかった。それを見た他のメーカーは「エコ携帯は売れない」と判断した。今はスマホの時代だが、どのメーカーもエコはまったく配慮していない。それは我々消費者がそうしたから。

だから、想像して考える、その努力を、みんながちょっとずつすること。そのためには勉強しなければ。「こうかな」ではなく、「おそらくこうだからこう」というそれなりのロジックを持たなければ。勉強するきっかけとして今日のような場を活用してください。

それからもうひとつ。お金の話を忘れてはいけない。我々は環境のことばかり考えてしまいがちだが、基本的にはお金の話とのトレードオフだということ、これを絶対に忘れてはいけない。高い安い、そして環境にどうかということを考えなければ。

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「環境問題はこうすれば一挙解決!」という答えは当然ながらもらえませんでしたが、自分の生活習慣や消費行動を見直すいいきっかけができたことと、世代の異なる人たちとひとつのテーマで会話をする楽しさを知ったことが収穫でした。

朝晩が涼しくなり、知的好奇心が高まるこれからの季節。みなさんも、気になるサイエンスカフェを覗いてみてはいかがですか?




(水曜タイムラインWeb担当:たけなか)
(2012/9/26 UPDATE)
番組スタッフ
先週の月曜(19日)、埼玉県内の情報を中心に扱うエリア紙、埼玉新聞が、さいたま市の職員に関する、驚くべき記事を掲載しました。

記事によると、さいたま市のある職員が、昨年度の1年間に1873時間もの残業を行ったうえ、ほぼ基本給と同じくらいの残業代をもらい、1500万円を越える年収となっていた、というのです。

■さいたま市職員 時間外手当、最も多い人は783万円 年間給与とほぼ同額
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さいたま市の職員(医療職を除く)のうち、最も多い人は昨年度1年間に時間外勤務手当が約783万円支給されていたことが19日、分かった。同日の定例市議会一般質問で、冨田かおり議員(改革フォーラム)に遠藤秀一総務局長が答弁した。
市人事課や職員課などによると、この職員は40代の男性で課長補佐級。時間外に1873時間働いていた。時間外勤務手当を除いた年間給与額は約791万円で、時間外勤務手当とほぼ同額だったという。時間外勤務手当が700万円を超えている職員は、ほかにはいない。
また、年間で1千時間を超える時間外勤務をした職員が79人いたことも判明。最も多い人は1925時間働いていた。
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※埼玉新聞 2012年9月19日23時44分配信記事より抜粋

このニュースに対し、ネット上では
「まさに税金ドロボー」
「残業時間が月80時間以上で過労死と因果関係があるとされてるんだが・・・ これ、ただの水増し請求だろ」
「普通公務員でも予算分しかつかねーぞ。大抵サビ残。 アホ市は予算なく青天井なのか?」

といった批判の声が相次いでいます。

単純計算で、月に156時間残業していたことになりますが、わたしの頭にまず浮かんだのは、「いくらなんでも残業時間が長すぎるのでは?」「残業代をもらいたいがために、ダラダラ仕事をやっていたのでは?」という疑問です。

J-CAST(http://www.j-cast.com/2012/09/21147316.html)の取材に対し、さいたま市の職員課は「この職員が震災対応に追われ、土日祝日も働いていたことが大きい」と説明。
ゴミ収集などの現業ではなく、一般事務をしていたといいますが、具体的な業務の内容などについては、個人情報保護のため答えられないのだといいます。

「時間外手当の額の大きさ」に批判の声が集まる一方で、冷静に「過酷な労働環境」を指摘する声もあり、たとえば、『なぜ「みんなの党」系さいたま市議・冨田かおりはさいたま市職員の「多額な時間外労働手当」ではなく「過重な労働」を問題にしないのか』(http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20120922/1348290322)というタイトルのブログ記事は、Twitter上でURLが800回以上リツイートされ、情報が拡散しています。

■『なぜ「みんなの党」系さいたま市議・冨田かおりはさいたま市職員の「多額な時間外労働手当」ではなく「過重な労働」を問題にしないのか』
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私が「怪しからん」と思ったのは、年1843時間だの1925時間だの2100時間だのの長時間の時間外労働を強いる労働条件のことだ。これだけ時間外労働をしていれば、当然休日出勤は当たり前だろうし、自分のために使える時間などほとんどない。10年ちょっと前、2,3か月続けて月200時間ほどの時間外労働をしていた、大手企業に属する当時30代前半の若手社員が脳内出血に倒れ、障害を残してしまった事例を私は知っている。
ところが、この記事(前出のJ-CASTの記事)を書いた人間も、冨田かおりとかいうさいたま市議も、おそらく彼女が属する「みんなの党」も、そんなことにはまるで無頓着で、「多すぎる時間外労働手当」のみを問題視している。おかしくないか。記者や冨田市議、それに「みんなの党」の発想は「ブラック」そのものだと思った。
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※kojitakenの日記より抜粋

「時間外手当の額の大きさ」ではなく、「年間1800時間という異常な残業時間がなぜ発生したのか」を問題視すべきだという指摘。

わたしはこの指摘を目にする前は、「公務員の年収が必要以上に多い=税金の無駄遣い=悪」という固定観念のもと、それ以上、考えることをやめ、「なぜ、異常な残業時間が発生したのか」、その背景まで考えが及ぶことはありませんでした。
“固定観念が思考を停止させた”、といってもいいでしょう。


思考が停止していては、問題の本質を見落としかねません。
そうならないためにも、「残業代をもらいたいがために、ダラダラ仕事をやっていたのかどうか」という疑問は残るものの、まずは固定観念を捨て去り、さいたま市の労働環境についても、「ワタミの過労死」問題と同様に、“過酷さ”という観点で議論すべきなのかもしれません。

<web担当:H>
(2012/9/25 UPDATE)
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