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番組スタッフ
連日、ニュースで報じられ、番組でも取り上げた中国の反日デモ。
そんななか、ネット上で興味深い記事を見つけました。

●「千円もらって参加」中国、組織的に動員か 背後に当局の影/共同通信9月20日
日系企業を襲うなど、中国全土で激化している反日デモ。
記事によれば、福建省のデモに参加した男性に取材をしたところ、
「100元(約1200円)をもらってデモに集まった人もいる」と語り、
また、中国シンクタンク研究者は
「全国のデモを支援する出資者がいるのは間違いない」と述べているそうです。

そこでネット上を徘徊してみると、真相は定かではありませんが、
“反日デモには黒幕がいるんじゃないか?”という疑惑が
日本のネット民の間でも持ち上がり、
「Togetter」や「NAVER」などにまとめられていました。

その根拠として挙げられていた主な理由がコチラ。

ヽ特呂濃箸錣譴討い詒親デモのポスターがほぼ同じデザインだという点
山東省・青島、大連、蘇州など、中国全土に渡って、
なぜか反日デモのポスターがテンプレート化し、同じデザインをしているようです。

警察が関与している可能性がある
複数の地方で、現役の警察が私服でデモに参加し、
率先してスローガンを叫んだり、群集を挑発して煽ったりしていたといいます。
また警備している警官から「何を黙って見てるんだ、早くデモに加われ」と
言われた人もいるようです。

政治家が権力争いに利用している?
デモには、軍服姿の退役軍人が「職場に呼び出された」と語りながら、
毛沢東の肖像画や毛主席万歳のスローガンを叫び、行進を行なっているようです。

そこで見えてくるのが、反日デモは中国政府に関係する何らかの組織が
自作自演しているのではないか?…という疑惑です。

さらに詳しく調べてみると、中国情報サイト「レコードチャイナ」では、
こんな記事が報じられていました。

■拡大一途の反日暴動、故意に先導しているのは次期政権反対派?/レコードチャイナ9月18日
記事によると、今回の反日デモは、中国の次期トップに内定している
習近平(しゅう・きんぺい)国家副主席に反発する勢力が、
裏で糸を引いているとの見解があるそうです。
政権交代の過程で、党政の運営が滞っているため、
習近平は暴動などの緊急事態に対応する能力が削がれているとのこと。
そのタイミングを狙って、反発勢力が大規模な“緊急事態”を起こすことで、
政府の安全管理能力が問う狙いがあるのでは?というのです。

奇しくも、ネット上でも広がりつつある、中国政府による反日デモ自作自演の噂。
どこまでが真実かはわかりませんが、
この説が正しければ、国家的な迷惑行為であることは間違いありません。

ちなみに、話は変わりますが、
皆さんは「イノセンス・オブ・ムスリム」というアメリカ映画をご存知でしょうか?

この映画は、現在世界のイスラム諸国で起きているデモのキッカケとなった作品。
イスラム教の創始者であり、最高の預言者であるマホメット(ムハンマド)を
侮辱しているとして、リビアでは米国大使が殺害される大事件まで起こりました。

この作品が作られた背景にも様々な噂があり、
一説には、イスラム勢力に対抗する“反イスラム主義”の他教徒が、
あえてイスラム圏を挑発するために、裏で糸を引いているとの見解もあります。

現在、世界で起きている2つの大きなデモ。
中国の反日デモが起きた原因は、真相が謎に包まれているものの、
政府が民衆を扇動したという噂が広まっています。

一方のイスラム諸国では、民衆が反対勢力の挑発に煽られ、
ツイッター革命と呼ばれた「アラブの春」とは逆に、
ソーシャルメディアが、負の要素を露呈させてしまいました。

世界のデモは、意外にも簡単に起きてしまいます。
どちらも、デモ発生の境界線が“煽られたから”というところに、
デモや暴動に縁遠い日本人としては、ただただ驚いてしまうばかりです。


担当:梅木
(2012/9/24 UPDATE)
番組スタッフ
先日、某企業との打ち合わせの際にクリアファイルをいただきました。そこには、私などが持つことがおこがましいと思えるほどかわいいキャラクターがプリントされていました。そのキャラクターは一部でとても人気があるようです。

さて…数年前から注目が集まり、今では地域活性化、観光資源に集客力を与える「スパイス」としてもはやかかせなくなった「ゆるキャラ」。しかし、地域活性化をキャラクターに頼りすぎた弊害が起こり始めているようです。
兵庫県・姫路市ではキャラクターをめぐってこんなことが話題になりました。

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ミニバイクなどのナンバープレートに姫路市のイメージキャラクター「しろまるひめ」をあしらった「ご当地ナンバープレート」を導入している市は14日、「しろまるひめ」なしの通常タイプを11月15日から復活させる、と発表した。 ご当地ナンバーがある多くの自治体では、通常タイプと併用しているが、姫路市では選択できず、男性から「普通のはないのか」など苦情が相次いだためだ。発行当初は行列ができる人気だったが、しろまるひめの「かわいらしさ」がアダとなった格好だ。
読売新聞 9月15日
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市主税課によると、しろまるひめのプレート当初は窓口に女性らが行列をなすほど人気を集めたようですが、バイク好きの男性を中心に「かわいらしすぎる」「自分のバイクに似合わない」などの理由から通常タイプを求める声が寄せられたとのことです。
なぜ姫路市はこのような事態になることを想像できなかったのでしょうか。
男にとって、ミニバイクといえどそれ自体がすでにある意味かわいいので、余計な「かわいらしさ」は無用です。
(ネットでは、しろまるひめのプレートに”これも一種の痛車”という声もあるようですが…)

正直、私はゆるキャラを見ても何の感情も動かされません。
今や全国各地のゆるキャラを集めて、日本一を決める大会も行われるなど、まさに乱立している現状です。こうした意見は少数派かもしれませんが、私は最近、何を手に取ってもかわいらしいキャラクターが描かれていることに、辟易しはじめました。
経済効果を狙ったゆるキャラが、経済的損失を与えているという例もあります。
その原因がまさに「ゆるキャラ」の乱立です。

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1つの自治体にどれくらいのマスコット・キャラクターがいるのか、福岡市を 一例にして調べてみたところ、同市だけで39のキャラクターが乱立し、役割が“かぶっている”と思えなくもないキャラが少なくない ことが分かった。行政にありがちな“縦割り”の弊害といえるが、知名度が低い分だけ矢面に立たされることもないという皮肉な 状況になっている。福岡市には残念ながら「人気者は特にいない」 (同市企画調整課)。ゆるキャラ全般を見渡すと、環境問題啓発型の“エコゆるキャラ”が多いのに気づく。福岡市ではメコロのほか、緑化推進の「グリッピ」 (住宅都市局緑化推進課)▽環境啓発の「エコッパ」(環境局環境政策課)▽マイバッグ利用を促す「モッテコちゃん」(同局家庭ごみ対策課) ▽ごみ減量の「かーるちゃん」(同)▽環境学習推進の「かっぴー」(保健環境研究所)など、細かく役割を細分化したキャラが居並ぶ。 市だけでなく福岡県にも「地球温暖化対策」キャラがいる。なるべくムダを省くべき環境問題に「なぜそんなゆるキャラが必要なのか?」と思えてくる。
福岡市「ゆるキャラ」乱立 39種類、人気者出ず 2011.12.16 産經新聞
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意外と福岡市のようなケースは他の自治体でも起こっているのではないでしょうか。
また、選択する自由もなく所有してしまうものにまで、ゆるキャラが描かれていると姫路市のような弊害が起こってしまうことは明白です。
ゆるキャラが地域活性化につながるという事実は、否定しようもない素晴らしいことですが、”選択の自由”だけは残しておいて欲しいと思う次第であります。

ゆるキャラだけではありません。
最近は、何でもかんでも美少女キャラ、いわゆる萌えキャラを使用する傾向があります。
そんな中、来月、秋葉原ではアニメや漫画に登場するような美少女キャラクターを使った地域おこしを応援するイベント「Moe1(モエワン)グランプリ」が初めて開かれます。

ゆるキャラや萌えキャラを使用することで、実際に経済効果があり、それ自体はとてもいいことです。しかし、そろそろ私はその商品の本質に目がいかなくなってきました。ゆるキャラ、萌えキャラというだけで、「あ、またか」と思ってしまい、もの自体への興味を失ってしまうからです。
キャラクターの乱立ぶりを見ても、商品の本質や、消費者のことを少し無視しているようにも思えます。
そろそろキャラクター頼みのPRも成熟期に入っており、次の展開を考えなくてはならないのではないでしょうか。

余談ですが、こんなことを思い出しました。
日本のニュース番組では地元首長がご当地ゆるキャラと並んで地元PRをしているというのはめずらしい光景ではありません。私のアメリカ人の知人はその光景を見て、「何だコレは!セサミストリートか!?」と冷ややかに笑っていました。

スタッフ:坂本
(2012/9/20 UPDATE)
番組スタッフ
民主党の代表選、自民党の総裁選をめぐって、この数日、TVの報道番組に各党の候補者が出演しています。番組司会者との一対一の対話形式もあれば、候補者同士の討論形式もあり、顔と名前と主張は分かった、盛り上がってるのも分かった、けど、私が直接選べるわけじゃないからなー、とモヤモヤしながら見ています。

そんななか、ある日の「報道ステーション」をたまたま見ていたら、膨張する社会保障費をどうするのかという話の流れで、出演者の石原伸晃氏が尊厳死に言及する場面に遭遇し、驚きのあまり、テレビを二度見してしまいました。

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社会保障の政策論で「尊厳死」持ち出す 石原伸晃氏がまた危ない「放言」?(J-CASTニュース)
http://www.j-cast.com/2012/09/12146220.html?p=all


(記事より抜粋)

同番組では、日替わりで総裁選候補者が出演しており、この日が石原氏の出番だった。番組は、さまざまな政策課題について見解を聞くというもので、司会の古舘伊知郎氏が社会保障のあり方について、
「後期高齢者をどうするか、あるいはまた、いろんな自己負担のあり方。富裕層に対しては自己負担率をお年寄りに上げてもらうとか、そのあたり具体的にお伺いしたいんですね」
と問いかけた。

(中略)※生活保護制度の改善についての話

その上で、
「この他にもまだあります」
と切り出したが、
「ただこれは単純に言うとね。非常に誤解を招きますんで」
と発言を躊躇。それを古舘氏が、
「でもね、これは総理を目指している…」
と発言を促したところ、
「一言だけ言わせていただくと、私はね、尊厳死協会に入ろうと思っているんです。尊厳死協会に。やっぱりターミナルケア。これからどうするのか。日本だけです。私誤解を招いたんです、この発言で。私はやっぱり生きる尊厳。そういうものをですね、いったいどこに置くのか。こういうことも考えていく、そこに色々な答えがあるんじゃないでしょうか」
と述べた。このように、石原氏の発言からは、社会保障と尊厳死にどのような関係があるか分かりにくい。
+++++

社会保障の文脈で、間をつなぐ説明もなく唐突に「尊厳死」「ターミナルケア」という言葉が出てきたので、「尊厳死を推奨して医療費を減らそう」と暗に言っているのではないかと、私は捉えたわけです。同じ解釈をした人が他にもいたようで、実際、ネットでも「あの文脈であの発言はありえない」とたくさんの批判コメントが。
テレビ番組のワンコーナーという時間的制約に対してテーマが壮大すぎるのかも知れませんが、本意が(他にあるとしても)伝わりにくく、誤解を生みやすい発言だったと思います。


その後、友人との会話のなかでこのときの話になりました。

私:「なんであそこであんなこと言ったんだろうね?批判されること分かってるだろうに」
友:「でもさ、医療費の問題は実際にあるわけだし、言いにくいことや批判されることを敢えていわなきゃいけないのが政治家だと思うよ。話はちょっと違うけど、昔、田中角栄は『群馬と新潟の間の山を吹っ飛ばせば新潟の雪害がなくなって土地も増える』って言ったらしいよ。過激な発言だよね」

えええ!?と思い、調べてみると、Wikipediaの「三国峠(群馬県・新潟県)」の項目にこんな一文が。

+++++
三国峠(群馬県・新潟県)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%9B%BD%E5%B3%A0_(%E7%BE%A4%E9%A6%AC%E7%9C%8C%E3%83%BB%E6%96%B0%E6%BD%9F%E7%9C%8C)


(記事より抜粋)

田中角栄が選挙民向けに行った演説として、「三国峠をダイナマイトで吹っ飛ばすのであります。そうしますと、日本海の季節風は太平洋側に吹き抜けて越後に雪は降らなくなる。出てきた土砂は日本海に運んでいって埋め立てに使えば、佐渡とは陸続きになるのであります」というものがある。
+++++

「日本列島改造論」で都市と地方の格差是正や福祉の向上を提唱した田中氏。高度経済成長期で日本中が超上向き前向きだったとはいえ、峠をダイナマイトで吹き飛ばすという発想は荒唐無稽にも乱暴にも思えます。便利になる人もいれば、不利益を被る人もいたはずです。今の世の中でこんな発言をしたら、環境破壊だ放言だ失言だと叩かれていたでしょう。

ちなみに、当時この発言を聞いた人々がどう反応したか、ネットでは見つけることができなかったのですが、水木楊氏の著書「田中角栄 その巨善と巨悪」には、こうありました。

+++++
(演説を受けて)人々は笑いころげて拍手した。

(中略)

田中は三国峠を吹き飛ばしはしなかったが、谷川連峰の下をぶち抜く世界最大の山岳トンネル・大清水トンネルを貫通させ、上越新幹線を建設して日本海側と太平洋側の時間的距離を大幅に縮めた。
+++++

政治家の発言を、発言単体だけ取り上げて批判したくなるときがありますが、本当は、発言とその後の行動とをセットで評価しなければならないと思います。
言うだけなら「失言・放言」ですが、行動して結果を出せば、「名言」として語り継がれるかもしれません。

石原氏の、あの場面、あの文脈で尊厳死の話題を出す感覚は、今は理解できませんが、尊厳死を真面目に議論していけば、社会保障の話とどこかでつながるのも事実。話題そのものをタブー視したり、思慮が浅い口が軽いと批判することに留めるのではなく、尊厳死というきわめてデリケートで個人的な問題を今後どのようにして大勢が納得できる形の政策に転化させるのか、引き続き注目したいと思います。



(水曜タイムラインWeb担当:たけなか)
(2012/9/19 UPDATE)
番組スタッフ
トヨタ自動車やイオンをはじめとする日系企業が破壊・略奪行為をうけるなど、暴徒化する中国の反日デモ。
こうした中、上海のとある「ユニクロ」の店舗とそのショーウィンドーに掲げられた張り紙の写真が、中国版ツイッター「ウェイボー」に掲載され、物議を醸しています。

物議を醸す原因となっているのが張り紙に書かれた言葉。
「支持釣魚島是中国固有領土」(尖閣諸島は中国固有の領土であることを支持する)。


この張り紙に対し、日本のネット上では・・・
・中国本土で「尖閣諸島は中国固有の領土です」という貼り紙を出すユニクロは、売国奴以外なにものでもない。
・上海ユニクロが暴動を恐れて『尖閣の領土は中国の物』と書いて貼ったんだって。もうユニクロには買いに行くことは無いな。事実でないようなことを書くような企業なら、日本からも出ていけ。
批判の声がある一方で、

・ユニクロや和食の店。被害を避けるために玄関に中国国旗をかける。この時期、中国で仕事する彼らの苦労と気持ちを想うと、「国賊」と罵倒する人が情けない。
・中国のユニクロが「尖閣は中国のものだよ!」って言って暴動避けたことに関してユニクロは売国奴とか言っちゃう人はさすがにどうかと思う。。単なる損壊だけならまだしも下手すれば死人が出る規模の暴動じゃないか。被害拡大するわけにはいかないよ。企業として。
というように、貼り紙に理解を示す意見もあがっています。

批判と理解の割合は大体半々ぐらいで、やや理解を示す意見が多いような印象を受けました。

とはいえ、この時点では貼り紙の真偽は明らかになっておらず、張り紙に対するユニクロ側の対応に注目が集まっていました。
そんな中、満を持してか、今日、ユニクロがこの張り紙に対する謝罪文をHPに掲載しています。


■上海のユニクロ店舗における、尖閣問題に関する掲示物の件につきまして
=====
上海のユニクロ店舗のショーウィンドーに、「支持釣魚島是中国固有領土」(尖閣諸島は中国固有の領土であることを支持する)と書かれた紙を張り出した写真が、インターネット上に掲載されている件につきましてご報告申し上げます。
弊社にて調査いたしましたところ、上海郊外の一店舗におきまして、9月15日午後、当該店舗の現地従業員が独自の判断により、上記内容の張り紙を掲示し、約40分後、撤去していた事実が判明いたしました。
本件は会社の指示によるものではなく、また、他の店舗におきまして、このような事は一切起きておりません。
今後は、二度とこのような事が起こらないよう社内徹底してまいります。
=====
※謝罪文より一部抜粋

張り紙をしたことは事実であると認めたうえで、謝罪。
ただ、会社の指示ではなく、現地従業員が独断でやったことであると、説明しています。


このようにユニクロ側が謝罪したにもかかわらず、ネット上の批判的な意見はといいますと、止む気配がありません。
たとえば、このような意見があがっています。
・社員が勝手にやった、アルバイトが勝手にやった、ですか。言い訳としては王道パターンですな。ユニクロ製品は二度と買いません。
・店を守りたいのはわかる。しかし、なぜ「尖閣は中国の領土」とまで掲げる必要性があるのか。友好的な態度を示す為に国旗を掲げるのにとどめるのとは、全然違うじゃないか。 ユニクロを擁護する意見があまりに多くて驚く。おかしいと思わないのか。

今回の反日デモによって壊滅的な被害を受けた平和堂やイオンの店舗に対し、張り紙を掲げることによって店舗の被害を避けられたユニクロ。

根強く批判の声があがっていますが、わたしは店舗や従業員を守るための咄嗟の手段としては、間違っていなかったように思います。
ただ、同時に、「支持釣魚島是中国固有領土」(尖閣諸島は中国固有の領土であることを支持する)という言葉が、尖閣問題が過熱化するにつれ、高まる日本人のナショナリズムを刺激することは想像できたはず・・・
商品の大半を中国で製造しているという背景から、明かせない裏事情があるのか、といった疑念もあります。

とはいえ、今、北京の日本大使館近くの日本料理店などがやっているように、店先に中国国旗を掲げさえすれば、こんな大騒動にはならなかったのでは・・・
ネット上の反応を見ていると、そう思えてなりません。


<web担当:H>
(2012/9/18 UPDATE)
番組スタッフ
いよいよ新米が出まわる季節になりました。
そんななか、いまだ原発事故以降の風評被害に悩まされ続けているのが、
福島県産の農作物。
ところが、その風評被害を払拭できるかもしれない…という、
明るいニュースを見つけたのでご紹介します。

●コメの全袋検査始まる 高まるか食の安心/日経ビジネス9月13日
福島県会津坂下町のJA会津みどりでは、
12日から、平成24年産のお米の放射性物質を調べる“全袋検査”が始まりました。
その検査方法とは、世界初のベルトコンベヤー式の測定器で
1袋ずつ、全ての袋をスクリーニングして調べるというもの。

これまでの検査では、袋から米を取り出し、潰したりして調べていましたが、
今後は、袋のまま、15秒ほどで検査できるため、
1台で1日1200袋〜2000袋、全ての米袋を検査することが可能となるそうです。

これに対し、ネット上では多くの賛同の声が広がっています。
+++++++++++++++
『凄い技術力ですね!』
『「検査した結果NDです」で終わりかと思っていたので、
ここまでできるのはいいなと思いました。
っていうか他の自治体だってやるべきじゃん?』
『お米は全年齢層が毎日一定量を食べ続けるので、
「自分が食べるこの米は何Bq/kgもしくはND」と分かれば、
それが個々の食品選びのものさしになるんじゃないかなぁと期待しています。』
『こういうものやシステムに当たり前のように金を出す国になって欲しい。』
+++++++++++++++

検査が終わった袋には、バーコードとQRコードのついたシールを貼付。
消費者がWebサイトなどを通じて、
生産者情報やセシウムの検査結果が確認できるようにもなっているのだそうです。
(逆に、今までは全袋を調べていなかったのか!と驚きもありましたが…)

私がこのニュースを知って思い出したのは、アメリカの心理学者、
G.W.オールポートとL.ポストマンが導き出した“「噂(風評被害)」の公式”です。

「曖昧さ」×「重要性」=「噂(風評被害)の総量」

つまり、噂の総量は「曖昧さ」と「重要性」のかけ算で表されていて、
情報が曖昧であるほど、またその情報が重要であるほど、
社会に流れる噂の量が増えてしまうのだそうです。

福島県では、今回から全袋の検査が可能になったということで、
結果として、その日検査したお米は完売!
曖昧さがなくなったことで、安心感を与えることに成功しています。

世界初となる全袋検査のシステムによって、風評被害が払拭できるかどうか?
その境界線は、まだまだ未知数です。
しかし、この世界初のテクノロジーが、普及すればするほど、
多くの農家さんの希望になることは、間違いないでしょう。

ちなみに、昨今では日本のモノづくりの迷走状態が叫ばれていますが、
実は、このスクリーニング検査の機械、
東京大学先端科学技術研究センターの児玉龍彦教授が、
「オールジャパンの技術力で福島の支援を!」と様々な企業に呼びかけ、
実用化されたものなのだそう。

これらの検査機器の価格は、一台で2000万円ほど。
今後、192台が福島県内の各検査所に設置されるそうですが、
個人で購入するには、あまりにも高額…。
こういった機械にこそ、政府が援助をするべきだと私は思います。

ちょうど一年前、政府は、日本の風評被害を防ぐため、15億円をかけて
海外のSNSユーザーを被災地に招く、大規模なキャンペーンを展開しました。
その作戦がどれほどの成果をあげたかはわかりませんが、
それだけのキャンペーン費用があれば、
風評被害に苦しんでいる農家をもっと早くに救えたのでは?と、
感じてしまう今日この頃です。

担当:梅木
(2012/9/17 UPDATE)
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