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番組スタッフ
1月29日(月)佐々木俊尚●報道の機械化が起こす ニュースの産業革命
AIなど技術革新によって「報道の機械化」が進んでいます。
ニュースの産業革命は起こるのか?

1月30日(火)速水健朗●「孤独担当大臣」は日本にも必要か
イギリスのメイ政権は17日、新たに「孤独担当大臣」を設置。日本にも必要なのか。

1月31日(水)ちきりん●投資に見合うリターンを生み出す?国立大学改革への違和感
去年12月25日に内閣府が行った「第34回総合科学技術・イノベーション会議」の資料がツイッターで拡散し、話題となっています。その内容をもとに国立大学のあり方を考えます。

2月1日(木)小田嶋隆●病的なのは不倫を報じる週刊誌か、世間か
小室哲哉氏の不倫スクープを機に高まる週刊文春への批判。その裏にある世間の病理とは?
(2018/1/29 UPDATE)
番組スタッフ
日本人の働き方は異常である、という暗示にかけようとせんばかりにあらゆるところで耳にする「働き方改革」。暗示は組織の長に行動を起こさせたようで、私の周りでもようやく労働時間の見直しが行われるようになりました。
そんな中、面白法人カヤックが日本人の働き方に関するPR動画を公開。
その名も「社畜ミュージアム」。

働き方改革によって、数を減らしたい「社畜」。
そのパターンは、働きすぎる人間の数だけあると言って良いほど多様です。そんな中でも、多くの人が「あ〜、あるある」と共感するよく目にする社畜の姿を、美術作品として展示しているという設定です。
動画を再生すると、モーツァルト「レクイエム 怒りの日」をBGMに”作品”が紹介されていきます。

まずは、「終わらない仕事に絶望し、ウォータースライダー状に石化してしまった社畜社員」という説明とともに、男性サラリーマンの彫刻を紹介。
両手を後頭部にあて、椅子で足を伸ばす彫刻像は、自身の力では如何ともしがたい”詰んだ”状況に何をしようとする訳でもなく、ただ思考停止している姿が見事に表されています。
作品名は「お手上げスライダー」。

続いての展示は「戦慄のミッドナイトコール」。
スマホを片手に阿鼻叫喚するこの作品に添えられているのは「深夜にクライアントから電話が鳴り止まず、絶叫する若手社員」という一文。着信相手の表示におののくその表情はまるで、先日、上野で行われた「怖い絵展」に飾られていそうな雰囲気を醸しています。

ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」を模している作品も。作中である男は3本の指を立て、また別の男は2本の指を、中央にいる女性は1本の指を立てています。
彼らが自慢しているのは「睡眠時間」。タイトルは「寝てない自慢大会」です。
「「昨日3時間しか寝てないわー」「オレなんて2時間だし」など睡眠時間を競い合う」という説明があり、だとすると中央の女性の睡眠時間は1時間。
3人の足元には、競い合う気力すらない社畜たちなのか、まるで死体のように横たわる人々の姿が描かれています。

ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を模しているのは作品名「居残り部長」。
上司が深夜まで帰宅しないため、会社から脱出できない部下たちが描かれています。
使徒の位置にいる社畜たちは頬杖をついたり、手で顔を覆ったり、スマホで誰かに電話したり…。皆それぞれが諦めや苛立ち、絶望の表情を浮かべています。

ミュージアムで一番の人だかりができている作品は、人間の力ではどうしようもできない、あの「時間の変化」に怯えるサラリーマンの像。
動画の最後には「働く人を、もっと笑顔に。」「日本の中小企業を支えたい。」というテロップが流れ、「中小機構」というクレジット表記で締めくくられます。

「中小機構」とは、独立行政法人中小企業基盤整備機構のこと。中小機構の認知向上を目的として制作されたPR動画だったのです。

日本の労働現場には、自分の考え方次第でなんとかできるものから手の施しようがないものまで、危険レベルの段階は違えど、数々の病理が巣食っています。
「社畜」もその1つ。

「社畜ミュージアム」のように、「過重労働」は「笑い」の感情を呼び起こしますが、笑っているのは紛れもなく「過重労働」経験のある人たち。多くの人は、働き過ぎている自分たちを自分で笑う傾向にあります。

笑ってないとやってられない、正気を保っていられないというのもあるでしょう。
私も「社畜」は経験しています。当時の自分の社畜っぷりを今になって笑い飛ばすことがありますが、私の場合、他人と比べて惨めな気持ちになるのを打ち消すために自嘲していました。他人に蔑まれる前に、自分で自分を笑ってあげようというわけです。

世の中には「社畜」ではない人もそれなりにいます。社畜と非社畜の違いを浮き彫りにするのが、先日、都内を襲った大雪のような悪天候。人間の力ではどうにもならない、自然の脅威を前に、それでもいつもの職場に足を運んで働くのか、脅威にさらされない別の手段で働くのか。あるいは、働かないのか。
「ブラック企業」の香りがするかどうかを判別する機会となっています。

自分で笑い飛ばすしかない、過重労働。
自虐で笑っているうちは、悪しき働き方は無くならないし、誰かが能動的に動かなければなりません。
それが被雇用者なのか、雇用主なのか、国なのかの違いだけなのです。

「社畜」という現状を変えたくば、自分で変えるしかない。その手段の1つが「中小機構」への相談である…。
「社畜ミュージアム」は、日本人の労働精神を試しているような気がしました。

スタッフ・坂本
(2018/1/25 UPDATE)
番組スタッフ
「週刊文春」が不倫疑惑を報じたことを受け、小室哲哉さんが引退を表明。
その引退表明後、ネットを中心に週刊文春バッシングが巻き起こっています。

「文春砲」ツイッター、コメント4000件超え…炎上状態が続く(「スポーツ報知」2018/1/22)

小室さんの引退表明後、批判の声が集まっているのが週刊文春の公式ツイッター「文春砲(文春くん公式)」。
昨日(22日)午前11時30分時点でコメント数は4062件に上っており、そのほとんどが週刊文春を批判する内容となっています。

たとえば、「文春砲って誰が求めてるの?」「小室さんを返して」「不倫が倫理にはずれたことをいうなら、この記事を書いたこと自体が“不倫”ですね」といった意見。

そして、このバッシングに拍車をかけたのが、TBS系列で放送されているテレビ番組「サンデー・ジャポン」がおととい(21日)放送した、週刊文春の記者へのインタビュー。

記者は「率直には本当に引退は残念」としたうえで、「(記事が事実かどうかという点)それ以上に今回のこういう結果になってしまったことに本意ではない結果になったなと、そう考えていますね」と語っていて、これに、ダルビッシュ有投手が反応。
Twitterに「他人のプライベートほじくりまわして『本意ではない結果』って本当に頭大丈夫なのでしょうか?」と投稿し、記者の発言に疑問を呈しています。

小室さんの引退を受け、「不倫報道自体がなくなればいい」という意見もあがっていて、たとえば、『ちはやふる』で知られる漫画家の末次由紀さんはTwitterにこのように投稿。
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もう、誰と誰が交際とか、不倫とか、密会とか、そういう報道全部なくなったらいい。結婚とかおめでたくて公式に発表したいことはいいけれど、それでも「妊娠はしていないということです」という一文など絶対にいらないし、そういうのが不自然だと感じられるくらい価値観が変わったらいい。
ほんとに、わたしたち情報を受け取る側が「ゲスなことが好きなんでしょ」と報道側に思われているとすれば、明確にNOだと言って行かねばと思いました。ワイドショーからはマイナスしか生まない情報が多すぎる。
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ライターの武田砂鉄さんは、「小室さんだから」ではなく、「芸能人の不倫を均等に捨てるべき」だと指摘しています。
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不倫を、人のレベルや状態でジャッジすべきではない。だから、小室を引退させるなんて、との怒りには乗っかれない。それだと、同情できる事情もなく、小室みたいにすごくない人ならどこまでも叩いてもいい感じ、が残る。
小室みたいにすごい人なんてほとんどいないんだから、小室だろうが、秋元アナだろうが、ベッキーだろうが、宮迫だろうが、外から、芸能人の不倫なんてどうでもいいよと、均等に捨てるべきだ。
<「wezzy」2018/1/22>
*****

私も正直、不倫報道なんて無くなってもいいし、無くなっても誰も困らないとさえ思っています。
そう思う一方で、他人の不幸を面白がる人間としての根源的欲求には抗えないことも実感しています。

今朝、スマホでヤフーニュースを開いたとき、まず、目に飛び込んできたのが『女性自身』による「鈴木雅之さんの不倫報道」。
その他にも、「大雪 空の便は3万人超に影響」、「シリアで化学兵器 乳児ら搬送」という見出しがトップページに並ぶ中、私がクリックしたのは結局、「鈴木雅之さんの不倫報道」でした。
口では「必要ない」と言いながら、ついついクリックしてしまっている時点で不倫を報じる週刊誌に負けているのです。

小室さんの引退により、「誰も幸せにしない報道なんかいらない」という意見を目にしましたが、人は知らず知らずのうちに「誰も幸せにしない報道」を求めているのでしょう。
結局のところ、人間は口で言うほど清廉潔白でもないし、“ままならない”ものであり、だからこそ、不倫報道はなくならないのかもしれません。

(スタッフH)
(2018/1/23 UPDATE)
番組スタッフ
1月22日(月)佐々木俊尚 ●トヨタが本格的に参入を宣言した“モビリティサービス”とは

自動車の家電化が進む中でトヨタが目指すモビリティサービスとはどのようなものなのでしょうか。

1月23日(火)古谷経衡 ●オプラ2020は、トランプの対抗馬になりえるか?

2020年の大統領選に、オプラ・ウィンリーを推す声が生まれた背景とは?

1月24日(水)飯田泰之 ●労災死続出、外国人実習制度の抜け穴からこぼれ落ちるもの

本格的な労働力でありつつも、法律が適用されない環境にある外国人実習生のおかれた状況とは?

1月25日(木)小田嶋隆 ●「バーチャルYouTuber」から見えて来る「ネットの人格形成」

バーチャルYouTuber人気から、ネットにおける人格、その中身とキャラクターを切り分ける文化を読み解きます。
(2018/1/22 UPDATE)
番組スタッフ
コンテンツが多様化したためか、SNSがあらゆることを可視化したためか、
誰に支持されているのかわからないものが溢れているなと実感させられる機会が増えました。
例えば先日、東京メトロ日比谷線中目黒駅で、夜間に停車していた地下鉄車両がスプレーなどで落書きされていたというニュースがありました。

警視庁に被害届を出しているため、今回のは明らかに犯罪ですが、街中で見かける落書きはなぜこうもなくならないのか。誰に支持されているのか。
ストリートアート、グラフィティと呼ばれるそうですが、「アート」という言葉は何と都合良いものなのでしょうか。昨今のユーチューバーによる度を越した悪ふざけと通じたものを感じます。

渋谷に足を運ぶと、”わからない人には絶対にわからない”落書きや謎のステッカーだらけ。
カオスとも呼ぶべき惨状は以下に記録されています。

【GIGAZINE 渋谷の落書きばかりを集めていたらやりきれない気持ちになった】

私はアート風の落書きに不快感を覚えるのですが、警鐘を鳴らせども絶滅しないのは一定の支持者がいるからに他なりません。

世界的に知られるグラフィティ・アーティストといえばバンクシーです。一切の正体は不明なのですが、先日、落書きを書き終わった直後のバンクシーの姿が写真に収められるというニュースがありました。

【TOCANA 【速報】バンクシーの正体、ついに判明!! 描き終えたばかりの姿がバッチリ激写される!】

バンクシーにはなぜか落書きとは呼んではいけない圧力があります。なぜバンクシーだけが許されるのか、彼に作品を提供された自治体の人はこう語っています。

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「この認識が世間の共通認識として広まるとは思えないが、バンクシーは「彼独自の許可」のようなものが存在すると言えるし、そもそもこの場所の価値を高めるような行為なので今回の件に関しては、違法性はないと判断した。このエリアは観光スポットでもあり、バンクシーのオリジナルの作品があれば、それも一つの観光資源として多くの利益をもたらしてくれると考えたからだ。」
【VICE なぜバンクシーだけが壁に描くことを許されるのか】
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要はお金を生むのであれば、免罪符を与えようというわけです。
では、落書き認定されてしまう作品はなぜなくならないのでしょうか。

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グラフィティの黎明期には、批判や取り締まりも多かったが、グラフィティを描く側にとって、それに対する怒りや反抗心が大きなモチベーションになっていた。1973年にニューヨーク州都市交通局がグラフィティの描かれた全ての列車の塗り替えを行った際には、それらの列車に上塗りでグラフィティを描き、グラフィティアーティストが団結したのだ。
【VICE なぜバンクシーだけが壁に描くことを許されるのか】
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今回、東京で起こった地下鉄車両への落書きにはどのような怒りが込められていたのでしょうか。
私の近所の公園は、禁止されているにもかかわらずスケボーに興じる人が絶えないため、それ専用の場所を作ったところ事態は丸く収まりました。
落書きは「半永久的に残り続ける」ため、専用の場所を用意することが解決策にはならないでしょう。

以前、ダミアン・ハーストという現代アーティストの展覧会に足を運んだことがあります。
本物の牛を輪切りにしてホルマリン漬けにしたものや、象の糞を添えたものなど私の理解の域を超えた作品ばかりでしたが、「おぉ、何と斬新なことか。これが現代アートか」と感心させられたものです。
確かその時は雑誌ブルータスでもダミアン・ハーストが特集されており、こういった権威付けがなければ理解の及ばない展覧会に足を運んでみようとはしなかったと思います。

バンクシーは金を生むから作品の存在が認められているという意見がありましたが、もし落書きをアートだと正当化するのならば、それが存在することのメリットや権威付けをしなければならないでしょう。
以前、住んでいた街で普通の家庭の外壁、個人商店のシャッターに落書きをされているのを目にしました。
自分が何十年かのローンを組んで一軒家を建てたとして、その壁に落書きをされたらと思うと想像するだけで腸が煮えくり返りそうになります。

好きか、嫌いか。結局のところ、この感情に尽きると思います。
落書きを信奉している人にとって、私が好きなあれやこれが趣味や文化として如何なものかということもありえます。

人を不快にさせずに、自分の好きなことを貫き通すというのもまた難しいのですが、「社会的規範」に背くという一線だけは超えては欲しくないものです。
趣味嗜好が多様化し、「社会的規範」だけを指針にするのは困難かもしれませんが。

スタッフ・坂本
(2018/1/18 UPDATE)
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