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不倫のリーガル・レッスン (新潮新書)
日野 いつみ (著)
税込価格:734円
出版社:新潮社
ISBN:4-10-610008-8


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ゴシップ、スキャンダル豊作期と言われる2016年。有名人の不倫が世間を騒がせています。
不倫は文化だと言った人がいましたが、昨今において、さも重罪を犯したかのように責め立てられ、ある者は仕事を失うはめになり、ある者は選挙出馬を断念せざるを得なくなる。いずれにせよ、不倫が世の明るみに出た時、当事者の未来を奪うものとなってしまいました。
本書が出版されたのは今から約10年前。不倫が世間を度々賑わせているからか、先日足を運んだ書店で平積みになっていたのですが、巻末を見ると、今年の3月に6刷されています。
昨今の不倫騒動を見ると、当たり前ではありますが、小説の世界で描かれたような甘美さは微塵も感じられません。
本書のタイトルは『不倫のリーガルレッスン』。現役弁護士が不倫にまつわる様々な実例、法律、判例を記しながら不倫にまつわる様々なリスクを明らかにしていきます。
昨今の騒動でしばしば「たかが不倫で…」といった論調を目にしますが、法律的に見て、不倫は罪に問われるほどの悪事なのでしょうか。
本書によると、「一夫一婦制の下で夫婦が結婚生活を送るためには、互いに貞操を守ることが必須である。不倫と知って肉体関係を結んだ者は、このような平和な夫婦生活を送るという権利または人格的な利益を侵害したに他ならない。だから不倫は「不法行為」」なのだそうです。

慰謝料の相場はいくらなのか…
不倫に時効はあるのか…
夫と不倫相手を別れさせたい…
不倫相手に慰謝料を請求したい…
不倫相手に子供を認知して欲しい…
これらさえ知っておけば、不倫がいかにリスクに満ちたものかを知り、余程のことがない限り、手を出してみようとは思わないのではないでしょうか。
しかし、本書の目的は「不倫の恋路に道しるべを建てること」と著者は言います。
それでも不倫をしたいという人にとっては、本書はある意味、こじれてしまわない不倫の仕方、抜け道を学ぶことができてしまうのかもしれません。

スタッフ・坂本
(2016/4/19 UPDATE)

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