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日本の居酒屋――その県民性 (朝日新書)
太田和彦 (著)
税込価格:821円
出版社:朝日新聞出版
ISBN:978-4-02-273660-4

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今、外国人観光客に日本の居酒屋が人気だといいます。先日、火災に見舞われた新宿・ゴールデン街にはマニアックな日本を求める外国人にとっての人気スポットでした。
日本の古き良き居酒屋が世界的な知名度となるのは、喜ばしいことかもしれません。
いつも通っていたあの店が外国人だらけになってしまうのは、寂しさの方が大きい。
本書は日本全国にある居酒屋の、いわば民族史のようなもの。
居酒屋には、その土地の風土、歴史、産物、文化のすべてがつまっていると、居酒屋研究の第一人者である著者の太田和彦氏は語ります。
たとえば、無口にながく飲む東北人、粋を気取る東京人、女も盛大に酒を飲む高知人、すぐ友達になるが翌日は忘れている博多人。
例えば、最近、自虐本が話題の埼玉。人口が多いだけに居酒屋の数は多く、その特徴は「レベルは高く、居心地は気さく」。東京通勤圏だけに、客は東京の名居酒屋の味をよく知って、舌が肥え、その要求が店を良くし、地元の気楽さも求めるのだといいます。
居酒屋の第一人者・30年の集大成である本書。旅行の際はぜひ本書を手に夜の街に繰り出したいものです。

スタッフ・坂本
(2016/4/25 UPDATE)

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