書考空間


漂流の島 江戸時代の鳥島漂流民たちを追う
高橋 大輔 (著)
税込価格:1,944円
出版社:草思社
ISBN:978-4-7942-2202-2


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『ロビンソン漂流記』の主人公・ロビンソンの実在のモデルの住居跡を2005年に発見し世界的に注目を集めた探検家・高橋大輔が綴る漂流島の真実。
江戸時代、幾度も日本人漂流民が流れ着いた孤島がありました。島の名前は鳥島。江戸から南へ約600キロの絶海に位置する活火山の島です。
漂流者たちは厳しい環境のこの島で何とか生きながらえます。海藻や貝、ウミガメ、アホウドリを食し、何よりも彼らを支えたのが、洞窟でした。洞窟が漂流者にもたらしたものは風雨を凌ぐ空間だけではありません。過去、島から脱出した者たちが、鍋、釜などの生活具や、脱出の経緯などを伝言として残していたのです。
また、こうした知られざる漂流は文学として残されているため、著者は漂流民たちの軌跡を追おうと思いいたるのですが、江戸時代の漂流は2種類に分けられると言います。
『ガリバー旅行記』に見られる異世界体験型と『ロビンソン漂流記』の無人島漂流型。
本書で綴られるのは無人島漂流型ですが、探検家ではない「普通の人々」のサバイバルは過去の名作をも凌ぐ壮大さがあるように感じさせてくれました。

スタッフ・坂本
(2016/6/14 UPDATE)

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