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グーグルマップの社会学 ググられる地図の正体 (光文社新書)
松岡 慧祐 (著)
税込価格:799円
出版社:光文社
ISBN:978-4-334-03928-8


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グーグルマップが日本でリリースされて、10年が経ちます。
道に迷ったとき、グーグルマップで自分がいる場所、行き先を確認するのは今では当たり前。紙の地図を開く機会も格段に減りました。
本書はグーグルマップがもたらしたこうした変化に着目し、グーグルマップのある日常を社会学の視点で分析したもの。
その変化を「グーグルマップは『見わたす地図』から『導く地図』へと地図のあり方を変容させた」「コンピュータが地図を最適化する役割を担うことで、『見たいものしか見ない』という態度を可能にしてきた」と語り、『見たいものしか見ない』ことが孕む問題については、「世界を広げるよりも、世界を閉ざす方向に向かっている」と説いています。
今さら、グーグルマップがない生活など想像すらできません。ただ、便利な反面、未踏の地への憧れや想像力を奪っているのもまた確かなこと。
普段なにげなく使っているグーグルマップの意味を深く考えたくなる一冊です。

(評者:スタッフH)
(2016/6/28 UPDATE)

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