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楽しく学べる「知財」入門 (講談社現代新書)
稲穂 健市 (著)
税込価格:864円
出版社:講談社
ISBN:978-4-06-288412-9


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楽しく学べる「知財」入門 (講談社現代新書)
稲穂 健市 (著)
税込価格:929円
出版社:講談社
ISBN:978-4-06-288412-9


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先日、ピコ太郎の「PPAP」をピコ太郎とは無関係の会社が商標の出願をしたことが発覚し、問題となりました。なぜ、無関係の人間が商標の出願ができてしまうのか?本書はこうした疑問を解消してくれるものです。
知的財産権を分かりやすく伝える知的啓蒙の第一人者である著者によると、PPAPの商標の出願をしたのは2014年ごろから商標を大量に出願し始めた元弁理士。
商標権を先取りすることが狙いなのですが、これまでの出願では手数料を支払わず、ほとんどの出願が却下されているのだといいます。
登録する気はあまりなく、「商標を先に取られた」と思い込ませ、その間に権利が欲しいという人が現れればビジネスになると考えているようです。現時点ではビジネスとして成立してはいないのですが。
こんな行為がまかり通っていること自体がおかしいのですが、それには制度上の問題があり、出願手数料を払っていないものも出願された段階で公開していること。このおかしな制度が元弁理士の愚行を可能にしてしまっています。
この他にも、著作権では「パクリの境界線」、特許権ではメリー喜多川氏の考案した早変わり衣装など「意外な人物が取得している特許」が解説され、内容は盛りだくさん。
タイトルに偽りなく、「知的財産権」を楽しく学べる一冊です。

(評者:スタッフH)
(2017/3/1 UPDATE)

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