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仮想通貨とブロックチェーン (日経文庫)
木ノ内 敏久 (著)
税込価格:972円
出版社: 日本経済新聞出版社
ISBN:978-4-532-11375-9

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先日、イオン子会社が、仮想通貨「ビットコイン」での決済をICカードで済ませる技術を開発したと発表。
大手企業が参入し、徐々に胡散臭いというイメージは薄れつつありますが、それでも、もしいざ自分が使用することになれば「どこがどう大丈夫なのか」は把握しておきたいもの。
実用段階に入った仮想通貨とブロックチェーンについて、全体像をコンパクトに解説する本書。
中央集権的管理者が不在なのに、ビットコインはなぜ成立しているのか。ビットコインに用いられているブロックチェーンのセキュリティの高さにあります。
ビットコインでは、膨大な演算処理を要する計算パズルを早く解くという競争原理を導入することによって取引の信頼性を確保。ビットコインを採掘するマイナーにはもちろんそのパズルを解く高い計算能力が求められるとうわけです。
しかし、実体のない”仮想通貨”だがら、コインを偽造するなどの悪意ある人はいくらでも跋扈しそうな気がします。
しかし、その悪意はビットコイン・ネットワークにおいてはたとえ実行に移したことろで徒労に終わってしまうようです。
コインを偽造したり、二重使用したり悪意のある人はマイナーを上回る計算能力を持っていなければならないと言います。
ビットコインの創造主、サトシ・ナカモトはこの問題を解決。マイナーにはビットコインが報酬として与えられるのですが、不正を働いて計算競争を台無しにするよりも、誠実に計算してコインを褒美にもらった方が「得になる」と考える人間の欲望を刺激するシステムを構築したのです。

新たな技術は近寄りがたいもの。しかし、「新たな技術」とは言え、ビットコインだけで見ると、誕生から8年ほどが経過しており、当時から知っている人にとっては「ようやく来たか」とい感じなのでしょう。
世界を変えようとしている仮想通貨、そしてビットコイン。何だか興味があるという人はぜひ手にとってもらいたい一冊です。

スタッフ坂本
(2017/6/20 UPDATE)

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