書考空間



わたしはマララ 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女
マララ・ユスフザイ (著), クリスティーナ・ラム (著), 金原 瑞人 (訳), 西田 佳子 (訳)
税込価格:1,680円
出版社:学研パブリッシング
ISBN:978-4-05-405846-0


本を購入

女性が教育を受ける権利を訴え続け、今年、史上最年少のノーベル平和賞候補者となった16歳の少女、マララ・ユスフザイ。
そんな彼女の戦いの記録でもある本書は、世界24ヵ国で翻訳され話題となっています。
マララの生まれ育ったパキスタンのスワート渓谷は、タリバンの支配下にありました。
イスラムの教えに反するとして、女性が教育を受けることに反対するタリバンは、女子が学校へ通うことを禁止し、女子学校を次々と破壊します。
学校経営者であったマララの父親は、タリバンを批判する声をあげ続け、いつしかマララもテレビやラジオに出演したり、スピーチを行ったりしながら、反タリバンの活動を積極的に展開します。
タリバンは自分たちを批判する人物を容赦なく殺害していき、ついにマララの殺害予告を出す。しかしマララは逃げませんでした。
そして、下校途中のスクールバスに乗っているところを銃撃され頭を撃たれてしまいます。
マララは瀕死の重傷を負うが、イギリスの病院に運ばれ、奇跡的に一命を取り留めます。
そして16歳の誕生日に、ニューヨークの国連本部で、世界中の人々に向けてスピーチを行います。
「本とペンを持って戦いましょう。それこそが、わたしたちのもっとも強力な武器なのです。ひとりの子ども、ひとりの教師、一冊の本、そして一本のペンが、世界を変えるのです」

学校で勉強する権利を主張しただけで15歳(当時)の少女が撃たれてしまうなどということは、日本では考えられません。
日本人が当然のように受けている「教育」というものを受けられず、武装勢力の脅威にさらされながら日々を過ごしている人たちがいるということを、遠い国の出来事として捉えてはいけないと強く感じました。
「教育」というものの尊さ、そして何より、その権利を主張する声をあげ続けることの大切さを、16歳の少女の心からの声によって教えられた気がします。

(評者:スタッフ・武市)

(2014/1/6 UPDATE)

MESSAGE ★ 番組へのメッセージはこちらから ★ 皆さまからのご意見お待ちしております


ページの先頭へ