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禅は、今ここ。 1960年代アメリカに禅を広めた、鈴木俊隆の教えと逸話
デイビッド・チャドウィック (編), 島影 透 (訳)
税込価格:1,404円
出版社:サンガ
ISBN:978-4-905425-68-7


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安倍晋三首相は今月20日、東京・谷中の禅寺「全生庵」で約1時間、座禅を組んだとFacebookで報告。首相に返り咲く際、安倍総理は禅の修行を行っていたと言います。安倍総理のFacebookには「久々の座禅。無我の境地にはまだまだです」と記されていました。
禅の代名詞と呼べる"坐禅"を日常的に行っている著名人は実にたくさんいます。
例えば有名どころでは、故・スティーブ・ジョブズでしょうか。iPhoneのデザインにも、「シンプルと集中」という禅の教えが盛り込まれているといいます。
そんなジョブズの愛読書だったのが、曹洞宗の僧侶・鈴木俊隆老子の生前の法話をまとめた『禅マインド ビギナーズ・マインド』。
仏教徒であるかないかにかかわらず、多くの人の心を動かした今は亡き鈴木俊隆老子。鈴木老師と禅の修行した人たちへのインタビューをもとに、老子の逸話と教えを説いた本書。1ページにひとつ、修行者と老子の短い言葉のやりとりが紹介されています。
老師の言葉で私の心に残ったのは以下。

「もし矛盾しないなら、それは真実ではない」。

老師は考えるなとも言うし、考えろとも言います。
名言集のようでありますが、そうではありません。修行者と鈴木老師禅のある瞬間の対話ひとつひとつを紡いでいくことで、「禅」に迫ることができる…ような気がします。
禅に無知な私はそう感じました。
「禅」デビューしたい人、考えたい人、考えたくない人におすすめの一冊です。

評者:スタッフ・坂本
(2014/4/23 UPDATE)

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