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図解よくわかる測り方の事典 (角川新書)
星田 直彦 (著)
税込価格:972円
出版社:KADOKAWA/メディアファクトリー
ISBN:978-4-04-082037-8


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図解よくわかる測り方の事典 (角川新書)
星田 直彦 (著)
税込価格:972円
出版社:KADOKAWA
ISBN:978-4-04-082037-8


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タイトルだけを読むと、世の中にあるものの「測り方」を教える既視感のあるハウトゥー本のような印象を受けますが、とんでもない。まえがきの以下の部分を読むと既視感のあるハウトゥー本とはまったく違うことに気が付きます。
「ワイシャツの首周りの測り方や体温計の正しい使い方など、専門家が測る方法を集めて紹介する本ではありません」

では、一体何が書かれた本なのでしょうか。
専門家が何かを測るときは大がかりな機械や道具が必要ですが、本書が示す測り方はこうしたものが一切不要。大がかりな機械や道具に頼らず、生活の様々な場面で「およそ」の値を把握するための方法が詰め込まれています。
たとえば、1mという長さの感覚のつかみ方。新聞紙を広げたときの対角線の長さが約98cmなので、これが1mの目安になるのだといいます。
重さでいえば、100g、150g。これは、101gの携帯電話、150gの携帯電話が目安になるといった具合。
この他にも、「渡らずに川幅を測る方法」「乗っている電車の速さを求める方法」「揚げ物に適した油の温度を測る方法」などを、これまでにない目線で示してくれています。

一見、意味などなさそうな、「およそ」の値を把握することにどんな意味があるのか。著者はこう説きます。
<大切なのは「正確さ」を求めることではなく、「およそ」の値であっても「自分自身がリアルに把握できる」こと。現実と数値の関係が直感できるようになれば、第三者が出してくるデータに一方的に踊らされることもありません。>
普段何気なく見ている身近なものの見え方を少しだけ変えてくれる一冊です。

(評者:スタッフH)
(2015/8/25 UPDATE)

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