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番組スタッフ
来る総裁選を睨んでか、自民党の派閥をめぐる動きが慌ただしくなってきました。
そんな中、見過ごすことができなかったのが安倍総理が「四天王を作りたい」と言っていたというニュース。

【毎日新聞:安倍首相 細田派に「四天王を作りたい」】

これはフェイクニュースに類するものかもしれないと察知し、調べてみたらば四天王として名前が上がった議員の反応もあり、どうやら本当に四天王結成の動きがあったようです。

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安倍晋三首相(党総裁)が、下村氏を所属する最大派閥・細田派(清和政策研究会、96人)を背負う四天王の一角に挙げたことについて「ありがたい」と述べ、破顔した。
【産経新聞:自民・下村博文幹事長代行、安倍晋三首相の「清和研四天王」指名に破顔】
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「四天王」を作りたい。一国の長、政権与党の長の願いにあまりにも空想めいてはいないか、と色々と心配にさせられたのですが、安倍総理の父、安倍晋太郎氏が現役の頃も「安倍派四天王」があったそうです。

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清和研では首相の父・安倍晋太郎元外相が領袖時代、森喜朗元首相、三塚博元蔵相、塩川正十郎元財務相、加藤六月元農水相の実力者が「安倍派四天王」と呼ばれた。
【産経新聞】
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例えば、自分の上司、会社の社長が「四天王を作りたい」と言い出したら、どう思うでしょうか。人格形成期に少年漫画を普通に読んできた普通の大人である私は、何たる厨二病的発想かとの感想を抱かざるを得ません。

そもそも「四天王」とは…仏教における4人の守護神のことを意味します。
仏教用語だとしても、少年漫画で育った多くの40代未満の世代にとって「四天王」とは漫画やアニメ、ゲームに登場するというのがお決まり。
「四天王」と呼ばれる4人のくくりは、もはや「古典」に類する設定ではないでしょうか。

私が人生で初めて出会った四天王は何かと記憶を辿ってみました。
ルビカンテ、バルバリシア、カイナッツォ、スカルミリョーネ。 「ファイナルファンタジー4の」ゴルベーザ四天王です。
私より少し上の世代に、初・四天王は何かと聞きましたら、漢字は違いますが「男塾」の死天王をあげました。(影慶、羅刹、卍丸、センクウ)
「四天王」設定はもはや古典と思っていたのですが、そう言えば、去年の大河ドラマ「真田丸」では「徳川四天王」が登場していました。

「ハンター十二支ん」「七英雄」「王下七武海」「十本刀」「護廷十三隊」…
漫画やアニメ、ゲーム等の創作における「ナンバリング集団」は枚挙にいとまがないですが、物語の展開を加速させる存在です。
良くも悪くも話が続けられます。

「四天王」でグーグル検索した時、一番上に来る第二検索ワードは「最弱」。
インターネットでは「奴は四天王の中でも最弱」というのが、ネタと化しています。
よって、もし本当に自民党における「四天王」が生まれてしまった場合、そのメンバーの誰か何か良からぬことがあった時に「所詮、奴は我ら四天王の中でも最弱」とネタにされてしまうのは、予測可能な未来です。
というか、もうすでに冒頭ニュースの反応として散見されるのですが…。

実生活で、中高年の上司が、知人が「四天王を作るんだ」と言い出したら、どうでしょうか。信心深い人なら、本来の意味に則って使っているかもしれないのでまだ良いかもしれません。
しかしこのご時世、四天王を作ろう!なんて自ら本気で言うのでしょうか。
「四天王」という言葉が悪いのではなく、漫画が悪いのではなく、父の系譜だとしても、使われる場所と目的が少年漫画的です。
幹部集団を設けたいのならば、ワードセンスが無さすぎる。
政治における「良いワードセンス」とはどういうものなのかはわかりませんが、「党三役」のような簡素かつそこそこ権威を感じる言葉を新たに作れば良いのではないかと思うのです。

ナンバリングされた集団は何かかっこいい。
父の系譜なのかもしれませんが、仮にも「何かかっこいい」という感覚で政が進められるとしたら、それは中々、ぞっとさせられることです。

「安倍派四天王」は置いておいて、現実の世界で「四天王」と呼ばれていた人たちで私が思い出したのは「ものまね四天王」くらいでした。

スタッフ・坂本
(2017/5/18 UPDATE)

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