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万引き女子 〈未来〉の生活と意見
福永 未来 (著)
税込価格:1,404円
出版社:太田出版
ISBN:978-4-7783-1591-7


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本書の著者は14歳から14年間、万引きに依存し、その回数は6000回という筋金入りのクレプトマニア(窃盗癖)の28歳女性。
なぜ万引きが我慢できないのか?どうして万引きをするようになったのか?どれくらいの頻度でやっているのか?これまでどんな人生を送ってきたのか?万引きに関すること、そして自らの人生を隠すことなく語り尽くしています。
初めての万引きは小2で、いちごみるくの飴。当時の気持ちをこう語ります。
「必死に溶かした飴はただ甘いだけで味はありませんでした」
万引き2回目は中2の冬。幼なじみとスーパーで犯行に及び、これ以降、万引きに明け暮れる日々が始まるのですが、著者はこのときのことを「私の中に<万引きの虫>が棲みついた瞬間でした」と回想します。
母の虐待、父の性暴力、そして、高校では補導、水商売に家出。短大時代にも補導され、社会人になり、結婚、出産するも、初めての逮捕からの離婚。結局、4回逮捕され、今は万引きから足を洗い、恋愛がうまくいかないという平凡な悩みで生きているといいます。
著者は、万引きをやめたら「損をする」と考えていたようなのですが、意味が分からなすぎて頭がくらくらすること必至。
まるでケータイ小説のような展開にあ然とする一方、著者の万引きに対する異常な執着は興味深くもある一冊です。

(評者:スタッフH)
(2017/9/12 UPDATE)

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