書考空間


動物になって生きてみた
チャールズ・フォスター (著)
税込価格:2,052円
出版社: 河出書房新社
ISBN:978-4-309-25369-5

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地球上で人間ではなく動物として生きるとはどんなことなのか、人間の立場から考えたり想像したりするのではなく実際に動物になりきって暮らし、見て、嗅いで、聞いて、味わって、感じようとした経験を描いた本書。
著者は本書の中で、アナグマ、キツネ、カワウソ、アカシカ、アマツバメになりきって生きようと、それらの動物が棲む場所で生活し、動物の視点からみた景色を描き出します。
例えば著者はアナグマの感覚を共有すべく、森の中での日常生活のほとんどを四つん這いで生活します。その結果、四本の足で歩かないことが傲慢であるように思え、四つん這いでなければ、どれだけのものを見逃してしまうかがわかるにいたるのです。
海外のこういったネイチャー系チャレンジャーの記録はどうしてもこうも読むものを興奮させてくれるのでしょうか。本人はいたって真面目で笑わせるつもりなど毛頭ないのでしょうが、どうしても笑ってしまいます。
また、色々なところで言及されているのですが、本書で特筆すべきは著者の文才。それはあまりにも素晴らしいのか、ミミズを食べてみる描写では文学的であると同時に写実的でもあり、戦慄が走りました。

(2017/9/12 UPDATE)

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