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親鸞と日本主義 (新潮選書)
中島岳志 (著)
税込価格:1,512円
出版社: 新潮社
ISBN:978-4-10-603814-3

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なぜ“南無阿弥陀仏”は、ファシズムと接続したのか。「親鸞思想と国体」という近代日本の盲点を衝き、信仰と愛国の危険な関係に迫る本書。
大正から昭和初期にかけて起きた親鸞ブーム。その思想は右翼や国粋主義者の拠り所となりました。
「阿弥陀仏を天皇と置き換えることによって、国家への絶対的な随順の論理を導き出し、神ながらユートピアの現前を志向する」というのが当時の国粋主義者達の思想。
ある者は戦争の大義を説くために「弥陀の本願=天皇の大御心」と主張しました。
『宮本武蔵』で知られる作家の吉川英治も親鸞を書いています。当時の夕刊で連載された『親鸞』の中で吉川は、荒廃した世の中で迫害されながらも、常に大衆とともに歩み、大衆を生きる苦悩から解放することで「経世済民」を達成していく親鸞を描きました。
昭和初期に急速に日本主義へと傾いていった親鸞を信奉する宗教者、文学者、思想家たち。親鸞の教えが極端な日本主義と結びやすい時勢であったことも忘れてはいけません。
(2017/11/14 UPDATE)

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