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ひとまず、信じない 情報氾濫時代の生き方 (中公新書ラクレ)
押井 守 (著)
税込価格:842円
出版社: 中央公論新社
ISBN:978-4-12-150601-6

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虚構と真実を見続けて来た映画監督・押井守。本書はそんな押井氏が語る情報が氾濫する時代の生き方指南本。押井氏の代表作といえば『攻殻機動隊』。個人が義体と電脳によって強化され、いつでもネットに繋がる近未来を描きましたが、「フェイクニュース」「オルタナティブ・ファクト」「ポストトゥルース」という言葉に象徴される、虚構が大量拡散する現代を押井氏は冷静に見ています。
フェイクニュースに翻弄されまいと、私たちは必死になって真実を見極めようと、ネットリテラシーを高めようとしています。しかし、虚構と現実を見続けて来た押井氏に言わせれば、インターネットとはその出現により「個人が手にできる情報の精度を、それまでよりも格段に落としてしまった。一見、便利で使い勝手がよいネットは、情報から人々を遠ざけてしまった」。つまり、フェイクこそがネットの本質であると言うのです。
だったら、いっその事、初めから全てがフェイクであると考えておいた方が良いというのが押井氏の考え。
押井氏は「僕らはフェイクニュースから逃れることはもはやできない」と語ります。だとすれば、ネットの情報とどう付き合うと良いのか、タイトルの通りということになるわけです。
そのほかにも幸福論や仕事論など、悩める現代人にとって一助にも二助にもなる押井氏の導が本書には込められています。

スタッフ坂本
(2017/11/21 UPDATE)

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