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漫画+映画! 漫画原作映画の現在地 (映画秘宝セレクション)
映画秘宝編集部 (編)
税込価格:1,512円
出版社: 洋泉社
ISBN:978-4-8003-1279-2

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『鋼の錬金術師』の実写化映画が公開されています。公開前から賛否両論巻き起こっているようですが、世界的人気作であるがゆえに高評価を得ることは一筋縄ではいかないのかもしれません。
日本映画の中枢を担う一大マーケットとなった「漫画原作映画」はいつから作られ、そして人気を得たのか。
まず本書では漫画原作映画の現在について解説。
著者の一人、森直人氏は漫画原作を優れたヴィジュアル付きの設計図と捉え、新たな実写表現として上書きする傾向にあると言います。漫画原作に対する愛ある「ハッキング」が、漫画原作映画のスタンダードとなっているようです。
現在に至る「ハッキング」の仕掛け人とも言える映画監督が三池崇史。三池作品は他の
漫画原作映画が本当に人気を博しているのか、数字を元に検証。
さらに、80年代漫画の二大勢力、「ヤンキー」「ラブコメ」の実写化を通じて、漫画とテレビと映画がどのように相互作用しているかの分析や、かつてのドラゴンボールのようにハリウッドでの実写化はどうなっているのかなど、あらゆる側面から漫画原作映画の現在と過去を読み解いています。

漫画を読んだとき、私たちの脳ではそれぞれがそれぞれのやり方でビジュアルを拡張していることだと思います。人間の想像力とは多様で無限であるがゆえに、時として漫画原作映画への失望を感じるのかもしれません。となると、漫画原作映画を手がける監督は苦戦を強いられるはずです。ファンの想像力という強大な力を相手にしなければならないのですから。

スタッフ坂本
(2017/12/5 UPDATE)

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