書考空間



黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い
畠山 理仁 (著)
税込価格:1,728円
出版社:集英社
ISBN:978-4-08-781651-8


本を購入


本書は、選挙において、新聞・テレビなどのマスメディアから「黙殺」されてしまう、「黙殺」されがちな候補者、いわゆる泡沫候補の選挙戦をつぶさに取材したもの。
第1章はスマイル党総裁・マック赤坂への10年に及ぶ密着取材報告、第2章では平等な選挙が行われない理由の分析、第3章は2016年東京都知事選における「主要3候補以外の18候補」の選挙戦レポートという構成で、このうち、もちろん必読なのがマック赤坂への密着取材です。
政見放送に検閲がないことを熟知したうえで、政見放送を最大限利用する狡猾さ、レアアース専門商社の経営者という本業の詳細と苦境、2013年7月の参院選挙後の引退宣言と、その後の引退撤回の理由など、読みどころだらけ。
マック赤坂という男は知れば知るほど、よく分からなくなるのですが、そこを著者はこのように考察します。
「マックの行動を理解できない場合には、こう考えるといい。『自分がマックと同じように立候補し、無視されたらどう思うか』 誰だって『自分の人生に意味がない』とは思いたくないだろう。自分の存在が無視され、あからさまに無関心な態度を取られることほどつらいものはない。そこから抜け出すためには、誰もが必死であがくのではないだろうか」
泡沫候補の実態というよりも、マック赤坂の実態とその取り扱い方がよく分かる一冊です。

(評者:スタッフH)
(2017/12/6 UPDATE)

MESSAGE ★ 番組へのメッセージはこちらから ★ 皆さまからのご意見お待ちしております


ページの先頭へ