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くらべる時代 昭和と平成
おかべ たかし (文),山出 高士 (写真)
税込価格:1,404円
出版社:東京書籍
ISBN:978-4-487-81057-4


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天皇陛下が再来年4月30日に退位し、改元することが決まりました。もうまもなく、「平成」という時代が終わるわけですが、「平成」とはどんな時代だったのでしょうか。
本書は、「平成」と「昭和」を比較し、何が変わったのかを写真とともに明示するもので、読み進めるうちに「平成」という時代の意味を感じとることができます。
「いす」「横断歩道」「寿司」「日傘」「フルーツ盛り」「ラムネ瓶」など34のテーマの変化を解説。
オムライスやガムが昭和より平成の方がやわらかくなっているといった変化を感じとるなか、著者は総括的に「定番がなくなった」という印象をつづっているのが興味深い。
「昭和のラーメン」といえば、海苔とシナチクとチャーシューが添えられた醤油ラーメンを思い浮かべますが、「平成のラーメン」を思い浮かべるのは難しい。
平成は定番をひとつに絞るのが難しく、その背景には選択肢が豊富になったことがあるといい、著者は「語るべき時代の象徴がないのは少し寂しい気もします」と憂いています。
かすかな変化を感じとることによって、象徴がない「平成」という時代を振り返ってみるのもいいのかもしれません。

(評者:スタッフH)
(2017/12/13 UPDATE)

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