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物語論 基礎と応用 (講談社選書メチエ)
橋本陽介 (著)
税込価格:1,836円
出版社:講談社
ISBN:978-4-06-258650-4

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政治に大相撲…情報番組であろうが、報道番組であろうが、全ては誰かが綴る「物語」のように見えてくるのは今に始まったことではありません。
フランス構造主義の観点から物語の分析法を示す本書。
常に、物語に囲まれて生きている私たち。小説や漫画などのフィクションが「物語」なのはもちろん、著者によれば、スポーツ中継や日々のニュース、歴史叙述も「物語」だといいます。
川端康成、安部公房、夏目漱石といった日本を代表する文豪の作品、「魔術的リアリズム」の旗手として知られるガブリエル・ガルシア・マルケスなどの海外作家から、「シン・ゴジラ」や「この世界の片隅に」まで、どのような物語が展開され、それらは受け手にどのような印象を与える構造となっているのかを丁寧に解説していきます。
テレビや新聞で知るニュース、ワイドショーで扱われる事件・事故を見ていると、「何が起こったか」よりも「作り手は受け手にどんな印象を抱いて欲しいか」が色濃く描かれているような気がしてしまいます。
そんな「物語」的な情報は受け手を惑わせてしまいますが、本書を読むと物語における「語り手」の存在を意識せざるを得なくなり、誰かの余計な物語に翻弄される対策が打てるのではないでしょうか。

スタッフ坂本
(2018/1/8 UPDATE)

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