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安楽死を遂げるまで
宮下 洋一 (著)
税込価格:1,728円円
出版社:小学館
ISBN:978-4-09-389775-4


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延命治療を望まない「尊厳死」を認める法律が1月31日、イタリアで施行されました。日本でも脚本家・橋田壽賀子さんの発言がきっかけで「安楽死容認論」が高まりつつあります。
本書のテーマは、この「安楽死」。
著者は、79歳の認知症男性や難病を背負う12歳少女、49歳の躁鬱病男性らが「安楽死」によって死を遂げた過程を辿り、「安楽死事件」で罪に問われた日本人医師を訪ねることで、「安らかに死ぬこと」の意味を見つけ出していきます。
とくに印象的なのは、16時間後に死が迫った68歳のスウェーデン人女性の言葉。
「死は怖くないの。この痛みとともにじわじわと死んでいくのが恐怖なの」
安楽死を望む人たちはどのような苦しみを抱え、自ら死を選ぶのか。また、遺された家族はどう思うのか。克明な取材によってこうした疑問の答えを示してくれる一冊です。

(評者:スタッフH)
(2018/2/21 UPDATE)

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