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番組スタッフ
ここ数年、抗議を受け、商品の販売やイベントの開催が中止となる騒動が続いています。
騒動が起きるたびにうんざりさせられることが多いのですが、こちらの騒動もそのひとつ。

女性「太もも」写真展、中止 池袋マルイ、疑問の声受け(「朝日新聞デジタル」2018/3/3)

池袋マルイは今月9日から開催予定だった、女性のふともも写真などを展示する「ふともも写真の世界展」の中止を発表。
客から疑問視する声が寄せられ、中止を決めたといいます。

客からどのような声が寄せられたのかは明らかにされていませんが、ネット上では「いろんな人が出入りするデパートで開催すべきではない」などの声があがっていました。

また、主催する企画会社の担当者は「これまでも苦情などを受けたことがなかったので困惑している」と話しています。

この担当者が困惑するのも無理はなく、ふとももの写真展は2016年には渋谷マルイで開催されていて、そのときは一切、騒ぎになっていないのです。

渋谷マルイ「ふともも写真の世界展」を開催!!(「PR TIMES」2016年8月30日)

イベントの趣旨はほぼ同じで、異なるのは場所と開催した年。
場所の違いが中止か否かを左右するとは思えず、そう考えると、開催した年が重要であり、この約2年で「苦情を受け中止」という流れが定着したとも考えられます。

わたしがこの類の騒動を目にしてうんざりするのは、苦情を言った者勝ちという空気の蔓延を感じるからなのですが、こちらの騒動にも同じことが言えます。

チンギスハン肖像画に落書きした漫画掲載 コロコロコミック販売中止 小学館「混乱避けるため」(「産経ニュース」2018/3/6)

チンギス・ハンの肖像画に侮辱的な落書きをした漫画を「コロコロコミック」に掲載したとして、抗議を受けていた騒動。

モンゴル出身で大相撲の元横綱・朝青龍がTwitterで憤りを表明。
在日モンゴル大使館も日本の外務省に抗議を申し入れるなど波紋が広がり、6日にはこの漫画を掲載していた「コロコロコミック」3月号の販売中止が発表されました。

この騒動を受け、個人投資家の山本一郎さんは「望ましくない表現は外務省にクレームを入れれば対処される」という前例になってしまうようなら問題」だと指摘します。
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話はモンゴルが外務省を通じて日本の外務省にクレームを入れた結果、本来ならば表現の自由を尊重し「民間の話であり、外務省は取り次ぐ立場にはない」と普通に定型文で回答するべきところが、モンゴル大使館と一緒になって小学館に圧力をかけて問題を大きくし、結果的に事後検閲に近い形で発売中止の判断を小学館に強いた形になってしまっています。
モンゴルとしても、日本に表現の自由に対して検閲を求める形で内政干渉をしたいわけでもなかったでしょうし、純粋に日本の外務省のチョンボとしか表現のしようのない案件ですが、仮に「自分の民族についての人物や事件、事象で、望ましくない表現は外務省にクレームを入れれば対処される」という前例になってしまうようなら問題です。
<「Yahoo!ニュース個人」2018/3/6>
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ふとももの写真展とコロコロコミック、双方の騒動から感じるのは中止という前例をつくることの問題。
これが中止の基準となってしまうことで、これ以降の表現が委縮。さらに中止の前例が増えることで、表現の幅は縮まる一方です。
「攻めている」と感じるコンテンツを目にすることはほぼなくなりましたが、今後はこの傾向に拍車がかかるかと思うと、それもまたうんざりです。

(スタッフH)
(2018/3/13 UPDATE)

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