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番組スタッフ
国内のすべての原子力発電所が停止中の日本。政府は18日、この夏の電力需給対策を発表しました。

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YOMIURI ONLINE
政府、今夏の電力需給対策正式に決定
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120518-OYT1T00441.htm

(記事より引用)
猛暑だった2010年夏のピーク時と比べて関西電力15%、九州電力10%、北海道電力7%をそれぞれ上回る節電目標を定めた。必要に応じて関電と九電に電力を融通するため、四国電力に7%、中部、北陸、中国の3電力にも5%を上回る節電を求め、西日本全体で危機を乗り切る。これにより関電管内での電力使用制限令の発動は回避する。
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東京電力管内には数値目標はありませんが、節電・ピークカットを引き続き心がけようという方も多いと思います。

さまざまな省エネ・節電グッズや自家発電製品が並ぶ家電店。なかでも売り場の目立つ位置を占めている「太陽光発電」には興味津々な私ですが、住宅事情やコスト面を考えると、ちょっと手を出せない・・・
そんな太陽光発電のミニシステムを「自作」するワークショップがあると聞き、先週の土曜日、見学に行ってきました。


会場は、由比ヶ浜の鎌倉海浜公園で行われていたコミュニティ・マーケット「鎌人(かまんど)いち場」の「エネルギー」コーナー。鎌倉、逗子、葉山を中心にエネルギーシフトに取り組んでいる地域グループ「たいよう構」のブースです。

たいよう構
http://taiyoukou.greenwebs.net/

(こちらのサイトのレンタルサーバーは風力発電の電力を使用しているのだそうです)

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鎌人いち場のエネルギーコーナー


節電アイデアを競う「節電コンテスト」や、契約アンペア数の見直しに便利な測定機器「A(あ)らま〜」、手軽に取り入れられる安価なオフグリッド製品の紹介など、自宅や職場ですぐに実践できそうなヒントがいっぱいでした。

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相模原市内の企業7社が集まって開発した「A(あ)らま〜」(税込9,975円)。ブレーカーに接続し、目盛りで設定したアンペア数を超えるとアラームが鳴る


組み立てワークショップは、たいよう講ブースの一角で「藤野電力」が開いたもの。藤野電力は、相模原市の旧藤野町区域を中心に、自立分散型の自然エネルギーによる地域活性化に取り組んでいる団体です。

藤野電力
http://fujinodenryoku.jimdo.com/



ワークショップの受講料は組み立てキット付きで45,000円(見学のみは1,000円)。
キットの中身は、新聞紙の一面よりひとまわり大きなソーラーパネル、インバーター、チャージコントローラー、シガーソケット、バッテリー、ケーブル・コネクタ類。
このサイズのソーラーパネルで、1時間あたりの最大発電量はおよそ50Wh。晴天時の1日の発電量はおよそ200Whで、ノートパソコンなら4〜6時間、液晶テレビなら5〜8時間使用できるとのことです。
安くはありませんが、自分で作れる喜びと後々使えることを考えると、なかなか魅力的な金額だと思います。どうですか?

参加者8名と見学者10名。始まる前から、みなさんとても真剣で楽しそうです。

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作業手順の説明を聞くみなさん

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一人分のキット。足元にバッテリーが置いてある


組み立てキットの部品を順につないでいく作業なのですが、ケーブルを剥いて芯線を出したり端子に圧着したりするところが難関のようです。参加者のなかにも苦戦している方の姿がありましたが、インストラクターの方が素早く駆け寄って丁寧に教えていました。

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被覆の剥き方を実演する藤野電力の小田嶋さん(写真右)


作業開始からおよそ1時間半で、手作りのミニ太陽光発電システムは完成しました。
この日の由比ヶ浜は、日焼け止めを何度も塗り重ねたくなるような「太陽光発電日和」。さっそく電球をつないだり、iPhoneを充電したりするみなさん。下の写真の男性は「圧着のところが、普段やらないことだからちょっと難しかった」とのこと。それを乗り越えての笑顔です。

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自作ソーラーシステムで電球が点灯!


もう一人、節電コンテストで準優勝して、このワークショップにも参加していた30代の男性にもお話を伺いました。実際にどんなものに使いますか?

「“太陽光で動いてる!” と見てわかるようなものに使いたいですね。扇風機かな・・・。ご飯とか炊けちゃったら嬉しいです」

参加者のみなさんの大人げない(すみません)熱中ぶりと笑顔に、『自分が作った装置で自然から電気を取り出す』喜びが凝縮されていると感じたのでした。

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ワークショップ後の記念撮影


ところで、このミニシステムは家庭で使用する電気のどれくらいを賄えるのでしょうか?
我が家の昨年8月の電気使用量は384kWh(検針期間29日)でした。単純計算で、384,000Wh ÷ 29日 = 1日あたり 13,240Wh を使っていたことになります。200Whは、この1.5%。関電管内の節電目標の10分の1なのか・・・ちょっとシビアな感覚になってきましたが、パネルの大きさ(ミニシステムの規模)と発電量の関係をこうやって実感できたことで、自然エネルギーの採り入れ方に、より具体的なイメージを描けるようになりました。自然エネルギーは単体で現在のエネルギーシステムに置き換わるものではなく、それぞれを組み合わせて補い合うもの、という方向性にあらためて納得です。

藤野電力では、東京都内での出張ワークショップ開催も検討しているそうです。また、神奈川県で開催する場合でも、県外の方の参加は大歓迎とのことでした。最新の情報はWebサイトでご確認ください。


今回は、神奈川県でエネルギーシフトに取り組む地域グループの連携をご紹介しました。気候や地理的条件や日照時間など、東京の住環境にそのまま当てはめることはできませんが、参考になれば幸いです。




(水曜タイムラインWeb担当:たけなか)
(2012/5/30 UPDATE)

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